真竜デッキレシピ
属するモンスターすべてが上級モンスター以上の大型テーマ、「真竜」のデッキレシピを考えていきます。
このテーマは「真竜」と「真竜皇」で運用が異なるため、そこらへんを気を付けてデッキレシピを構築しました。
ちなみに、この記事で紹介するデッキレシピでは真竜、真竜皇の混合型を作りたかったのでどちらも投入しています。
この記事では「真竜」デッキレシピの回し方、構築を考え、そこから派生案や改善案について考察してきます。
「真竜」と相性の良いカード、マキシマム・クライシスで追加される新カードの考察はこちら。
・【相性】「真竜」好相性サポートカード 私的評価考察【マキシマム・クライシス】
・【新規】「真竜」カードリスト 私的評価考察・相場値段―真竜機兵ダースメタトロン、真竜皇V.F.Dなど―【マキシマム・クライシス】
*1月21日:真竜への対策項追加。
真竜
マキシマム・クライシスでカテゴリ化される「真竜」と名のついたカード群。
属するモンスターは《真竜剣士マスターP》を除いて幻竜族で統一されている。・引用元:遊戯王カードWiki
真竜 デッキレシピ
メインデッキ :45枚
エクストラデッキ:12枚
【 モンスター 】24
真竜騎将ドライアスIII世 ×2
真竜拳士ダイナマイトK ×2
真竜戦士イグニスH ×2
真竜導士マジェスティM ×2
真竜皇アグニマズドV ×3
真竜皇バハルストスF ×3
真竜皇リトスアジムD ×3
真竜凰マリアムネ ×3
真竜機兵ダースメタトロン
真竜剣皇マスターP
Emトリック・クラウン
ジェムナイト・サフィア
【 魔法 】12
ブラック・ホール
パーピィの羽根箒
ドラゴニックD ×3
真竜凰の使徒 ×3
真竜の継承 ×3
ブリリアント・フュージョン
【 罠 】9
真竜皇の復活 ×3
真竜の黙示録 ×3
虚無空間
デモンズ・チェーン
リビングデッドの呼び声
【 エクストラ 】12
真竜皇V.F.D. ×3
ジェムナイト・セラフィ
超量機獣マグナライガー
No.61 ヴォルカザウルス
アーティファクト-デュランダル
ガントレットシューター
No.24 ドラギュラス ×2
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
ナチュル・エクストリオ
真竜 回し方・運用想定
今回の真竜皇・真竜デッキレシピでは、凶悪なメタ性能を持った「真竜皇V.F.D.」を素早く立てることを目標としています。
そのためには「真竜皇」を2体以上並べる必要があり、その点を念頭に置いた回し方をする必要があります。
このデッキレシピには、どちらかと言えば真竜皇のギミックが多めに採用されている感じ。
「真竜皇」と「真竜」ではデッキ内での運用が異なるため、それぞれ解説していきしょう。
真竜皇の展開方法
「真竜皇」は以下のふたつの効果を持っています。
・同属性を含めた2枚のモンスターを破壊して特殊召喚する効果①
・効果で破壊された時に同属性以外の幻竜族をサーチ、サルベージ、リクルート、蘇生する効果②
特殊召喚には同じ属性のモンスターを必ず1体破壊しなければなりませんが、2体目は別の属性でも大丈夫です。
また、②の効果はドラゴニックDなどで手札を破壊した場合にも発動します。
基本的には②の効果を使うためにドラゴニックDで手札の真竜皇を破壊してサーチし、手札を切れさせずに展開していくといいでしょう。
特殊召喚の破壊コストに「真竜皇」を含めるのもアリ。
このように、「破壊されたときに発動する②の効果をどうやって発動させるか」を考えながら戦うといいと思います。
「真竜皇」のこの効果を念頭に置いた場合、効果によって以下のパターンが考えられます。
A.リクルート:真竜皇バハルストスF
このカードを含めた2枚を破壊して1枚目の「真竜皇」を特殊召喚。
バハルストスの効果でデッキから「真竜皇」を呼び出す。
B.サーチ:真竜凰マリアムネ
このカードを含めた2枚を破壊して「真竜皇」を特殊召喚し、マリアムネの効果で「真竜皇」をサーチ。
その後、サーチした「真竜皇」を自身の効果で特殊召喚する。
C.サルベージ:真竜皇アグニマズドV
手札に特殊召喚する「真竜皇」が2枚ある状態で、このカードを含めた2枚を破壊し、「真竜皇」を場に出す。
アグニマズドの効果で幻竜族をサルベージし、それをコストに2枚目の「真竜皇」を特殊召喚。
D.蘇生:真竜皇リトスアジムD
特殊召喚したい同名の「真竜皇」が2枚ある状態で、同名の「真竜皇」を含めたリトスアジムを含めた2枚を破壊して1枚目を特殊召喚。
その後、リトスアジムの効果で墓地から2枚目の「真竜皇」を蘇生する。
手札消費的にも安価なのがバハルストスとマリアムネ。
特にバハルストスは1体目に特殊召喚する「真竜皇」、それと同じ属性のモンスターの計3枚があれば成立するコンボ。
他と比べるとかなりラク。
バハルストスは「ドラゴニックD」や「真竜導士マジェスティM」で早めにサーチしていきたいところ。
初動で「真竜皇V.F.D.」を出そうとすると上のような方法になります。
メタ性能の高いモンスターを使って早めにフタをしておきたいところ。
そして、今回のデッキレシピでは「真竜皇の復活」や「リビングデッドの呼び声」でも展開できるというのも忘れてはいけません。
遊戯王カード INOV-JP021 真竜皇バハルストスF(スーパーレア)遊☆戯☆王ARC-V [インベイジョン・オブ・ヴェノム] |
真竜の運用方法
「真竜皇」以外の上級モンスター、「真竜」は「真竜皇」たちをサポートするためのモンスターたちです。
このデッキレシピでの主な役割は「真竜皇」の特殊召喚コストがまずひとつ。
そして、アドバンス召喚した際に発動できる「真竜」カードのサーチ、さらに真竜魔法罠をリリースしての除去となっています。
特に「真竜」、「真竜皇」は除去が若干少ない印象。
永続魔法罠の除去効果を使うために、アドバンス召喚するといった戦法は有用だと考えています。
真竜永続罠カードを使えば相手ターンにもアドバンス召喚ができ、まるでサンダー・ブレイクのような運用ができるでしょう。
「真竜機兵ダースメタトロン」と「真竜剣皇マスターP」は「ドラゴニックD」などで適宜サーチしていく方針。
盤面が整った後のダメ押し要員です。
特に、マスターPは相手ターンにも打てる優秀な除去担当となっています。
アドバンス召喚は他の召喚方法と比べると少し大変です。
しかし、最近の環境では次元障壁が採用されていることも多く、それをすり抜けてアタッカーを出せるのも魅力。
アドバンス召喚ギミックには採用価値があるのではないでしょうか。
*実際、大会で成績を残しているデッキレシピには、アドバンス召喚のギミックが搭載されていることが多いようです。
真竜 デッキレシピ・構築について
今回の構築では、上級モンスターの「真竜」はあくまで真竜皇たちのサポートという考えでデッキレシピを作っています。
そのため採用枚数は少な目。
反対に、「真竜皇」たちは自身の効果で同名カードを破壊した際にも効果が発動できるため3積みしています。
今回のデッキコンセプトは、「真竜皇V.F.D.」をなるべく早く出すというのもありますし。
真竜にはアドバンス召喚軸の構築もあり、ここらへんはデッキレシピによって比率が変わるところです。
真竜永続カードはリリース要員として使うのですべて3積み。
永続カードをリリースできるおかげで、下級モンスターはほとんど採用しませんでした。
その他永続カード
「真竜」カテゴリ以外の永続カードは、汎用性の高いデモンズ・チェーン、リビングデッドの呼び声、そして虚無空間を採用しました。
何度か紹介していますが、使用済みのデモンズ・チェーンは破壊やアドバンス召喚のリリースコストとして最適。
リビングデッドの呼び声は「真竜皇」の蘇生手段として使えるうえにエクシーズ後は場に残ります。
そのため「真竜」をアドバンス召喚するためにも使えるのです。
真竜には専用の蘇生カードである『真竜皇の復活』がありますが、このカードは相手ターンにしか蘇生できません。
それゆえ、自分のターンでも蘇生できるリビングデッドの需要は少なからずあると考えています。
地味にマスターPのリリースを1枚で工面できるところもオイシイ。
アドバンス召喚をメインに戦っていくなら、虚無空間とも相性が良いです。
「真竜皇」を特殊召喚したくなったらアドバンス召喚して処理することもでき、これが邪魔になることはまずないでしょう。
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その他ギミック
その他のギミックとして採用したのがブリリアント・フュージョンのコンボ。
このコンボは色んなところで紹介されていますね。
このデッキレシピでは、ブリリアント・フュージョンでEmトリック・クラウンを墓地へ送り、ジェムナイト・セラフィとトリック・クラウンを特殊召喚するのが狙いです。
・【相性】「真竜」好相性サポートカード 私的評価考察【マキシマム・クライシス】
こうすることでアドバンス召喚コストを一挙に2枚展開することができ、ダースメタトロンやマスターPを呼び出しやすくなっています。
地味にジェムナイト・セラフィは召喚権を増やすこともでき、アドバンス召喚テーマとも相性が良いのです。
シンクロに寄せる場合は、ジェムナイト・ラズリーとギャラクシー・サーペントを採用します。
ラズリーはバニラをサルベージでき、素材にしたギャラクシー・サーペントを回収可能。
そして、ジェムナイト・セラフィとギャラクシー・サーペントからレベル7シンクロまで持っていくことができます。
ちなみに今回のデッキレシピを作ったときにはシンクロが頭にありませんでした。
なので、ジェムナイトは守備力の高いジェムナイト・サフィアを採用しています。
エクストラデッキについて
エクストラデッキにはキーカードの「真竜皇V.F.D.」を3積み。
真竜皇が主軸のデッキレシピにおいてこれはほぼ確定枠ではないでしょうか。
クリスタルウィング、ナチュル・エクストリオはダースメタトロンから出す後続として採用しました。
基本的にはナチュル・エクストリオを優先し、打点で負けているときはクリスタルウィングを使うという想定です。
(ていうか、クリスタルウィングって特殊召喚の縛りないんですね、意外……)
このデッキレシピにはシンクロギミックを採用していませんが、グローアップ・バルブとレベル6の真竜でクリスタルウィングを作ることができます。
それゆえ、上記の中でもクリスタルウィングの優先度は高めになっています。
そのほかのエクストラデッキには、エクシーズ召喚可能なモンスターをそろえてみました。
中でも面白いと考えているのがアーティファクト-デュランダル。
効果を魔法罠の破壊に変換でき、真竜魔法罠を破壊させることができます。
真竜は5~6レベルに固まっており、問題なくエクシーズすることが可能。
真竜 改善案・派生案
最後に真竜デッキレシピの改善案と派生案を考えていきます。
いつも枠の問題で採用を見送りにしていますが、やっぱりテラ・フォーミングは必要ですね。
「ドラゴニックD」はテーマ内のカードをほぼすべてサーチ可能。
真竜皇を破壊して効果を発動させるのはもちろん、真竜永続カードを破壊することで除去を打つこともできるからです。
あと「真竜」と「真竜皇」の枚数。
アドバンス召喚を軸とするなら「真竜皇」を減らしてもいいかも。
今回はランク9エクシーズ軸に近い構成にしているため、「真竜皇」を3積みしています。
けっこう墓地がたまりやすい感じなのでソウル・チャージを採用してもよさそうですね。
真竜皇の破壊コストで墓地へ送った真竜皇を蘇生して、ランク9エクシーズを狙うのは良さそうな戦法。
真竜皇は蘇生制限がなくいので、おろかな埋葬といった墓地肥やしギミックをもっと採用してもいいかもしれませんね。
ネット調べてみると、「真竜」と「真竜皇」で分けてデッキレシピを作るタイプが多いみたいです。
まあ真竜と真竜皇の効果はほとんど違うから当然と言えば当然か。
でも、大会で成績を残してる真竜皇には真竜モンスターを採用してる場合も一定数あります。
一概に分けて構築しても良いとは言えない感じ。
これ以降は、今回作ったデッキレシピを元に他のテーマと混ぜた派生案を考えていきます。
基本的には破壊をトリガーとするテーマや、アドバンス召喚をサポートできるテーマと相性が良いですね。
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真竜・竜星
幻竜族と言えばリクルーターシンクロテーマの竜星。
同じ幻竜族だけあって、デッキレシピで検索すると初期には上位に食い込んでいました。
竜星は自分フィールドで破壊された場合に後続の竜星をリクルートでき、「真竜皇」の特殊召喚コストとして重宝します。
属性も4種類にバラけているため問題なく採用することが可能。
この竜星はドラゴニックDとも相性が良いですね。
竜星の具象化を発動できれば「真竜皇」をトリガーにモリモリ展開することができそう。
シンクロ先に浮鵺城を採用すれば、「真竜皇」を蘇生して「真竜皇V.F.D.」まで持っていくことも。
真竜・壊獣
4属性がそろっている汎用テーマと言えば、壊獣も当てはまります。
「真竜皇V.F.D.」でメタれない相手が出た際に、共通のリリース効果や妨げられた壊獣の眠りで突破できるのが強い。
雷撃壊獣サンダー・ザ・キングはレベル9のモンスターです。
なので「真竜皇V.F.D.」のエクシーズ素材として使うこともできますね。
・【構築】「壊獣」デッキレシピ 私的評価・考察【EXTRA PACK 2016】
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真竜 シャドール
「真竜皇」を主軸にデッキレシピを考える際、特殊召喚の破壊コストは4属性のモンスターに目が行ってしまいがち。
たしかに「真竜皇」を特殊召喚するには同じ属性のモンスターを含めないといけません。
しかし、場に出すだけなら同じ属性は1枚で可能。
(というか、同じ属性2枚は「真竜皇」デッキだと難しいと思います。)
そこで、カードの効果で墓地へ送られた際に発動する効果を持ったカード群。シャドールを採用しようという案。
シャドールは「真竜皇」やドラゴニックDの効果で墓地へ送っても発動することができるのです。
候補はシャドール出張担当のシャドール・ヘッジホッグ、ビースト、ファルコンあたりが適当でしょう。
「真竜皇」は4属性そろっているおり、属性融合が主体のシャドールとは相性が良いハズ。
また、シャドールなら影依融合で「真竜」を直接墓地へ送ることができます。
これにより、「真竜皇アグニマズドV」や「真竜皇リトスアジムD」が破壊された時に発動するサルベージ、蘇生効果が不発に終わることを防ぐことができます。
真竜 Kozmo
意外と「真竜」と相性が良さそうだったのがKozmo。
主にドラゴニックDと上級Kozmoの相性がよく、手札のKozmoを破壊してリクルート効果を発動することができます。
ようは炎王Kozmoの亜種。
*炎王Kozmoのギミックはこちらで紹介しています。
・【遊戯王】「Kozmo/コズモ」デッキレシピ【EXTRA PACK 2016】
「真竜」の場合はレベルが5~6に固まっており、炎王Kozmoで多用されるランク5エクシーズともかみ合いそうです。
例えば手札にレベル5KozmoとドラゴニックDがある場合……
①ドラゴニックDで手札のレベル5Kozmoを破壊し、Kozmo-フォルミートを特殊召喚。
②フォルミートの効果で除外されているレベル5Kozmoを帰還させ、下級Kozmoの共通効果で手札のレベル5Kozmoを特殊召喚。
③エクシーズしてサイバー・ドラゴン・インフィニティを特殊召喚。
と、つなげることができます。
Kozmoでリクルートしたモンスターを「真竜」でリリースするという戦法も良さそう。
Kozmo-ダークエクリプサーからランク9エクシーズもできる!
エクストラデッキに頼らずとも戦えそうなため、次元障壁をすり抜けられるのもポイント高いと思います。
この組み合わせは実際に大会でも成績を残したようで、やっぱり相性が良かったようです。
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幻影騎士団・真竜
永続罠カードが強力な幻影騎士団と「真竜」も相性が良さそうです。
幻影霧剣と幻影剣をリリースして「真竜」をアドバンス召喚できるのでうまくかみ合うかもしれません。
特に幻影霧剣の効果を受けたモンスターを攻撃することはできなくなりますが、真竜でリリースすることで好きなタイミングでの解除が可能となります。
採用モンスターは幻影騎士団サイレントブーツあたりが適任でしょうか。
アーティファクト・真竜
アドバンス召喚軸の真竜はエクストラデッキにほぼ頼らないため、アーティファクトとの混合型も面白いかなと思っています。
アーティファクト-デスサイズによるエクストラメタが可能です。
エクストラデッキ項でも紹介しましたが、デュランダルの効果で真竜永続カードを破壊できるのも大きなメリット。
アーティファクトの神智を忍ばせるだけでも除去やエクストラメタとして良い働きをするのではないでしょうか。
ランク9軸真竜皇
「真竜」は真竜魔法罠を手札に引き込む効果を持っていますが、「真竜皇」のコストとして考えると微妙な枠です。
それならエア・サーキュレーターやカードガンナーといった「破壊時にアドバンテージを損なわないカード」を中心に構成していった方が強いのではないかという案。
こちらのデッキレシピの方がより「真竜皇V.F.D.」が出しやすそう。
コスト要員と成り得るのは上記二枚のほか、炎属性のヴォルカニック・バレット、水属性のグレイドル・イーグルなんかが候補。
手札を増やすだけならサンダードラゴンもいいのではないでしょうか。
アドバンス召喚軸真竜
「真竜皇」が非常に強い「真竜」ですが、いっそのこと「真竜皇」をリストラして「真竜」のみのアドバンス召喚軸にしてしまおうという案。
体験会で使われたデッキレシピはこの構築だったみたいですね。
上級の「真竜」モンスターはそこそこ打点が高く、幻竜族で統一されているので一族の結束による全体強化が可能。
真帝王領域、進撃の帝王や帝王の溶撃などの帝サポートを投入しやすいのもメリットです。
特に真帝王領域を採用した構築は大会で成績を残し話題となりました。
アドバンス召喚の真竜もけっこうイケるみたい。
それに、この構築の方がダースメタトロンやマスターPを活躍させやすいと思うんですよね。
レアリティの低いカードでまとめられるというのも懐に優しい……ッ!
真竜 十二獣
またお前かと言わんばかりに登場した十二獣との混合型。
正直、発売前は属性統一されたこのテーマと真竜の相性は悪いと思っていました。
しかし発売当日に開かれた大会で成績を残し、かなり話題となったのです。
地属性を中心として構築した場合、リトスアジムを特殊召喚するためにバハルストスやマリアムネをコストとすることで、後続のリクルートorサーチが狙いやすくなります。
純構築だとリトスアジムは若干使いにくいと思いましたが、地属性を多めに採用するといい感じに機能してくれそう。
十二獣と真竜の相性が良い点を考えると、
①真竜はエクストラデッキに真竜皇V.F.D.くらいしか採用しないためエクストラデッキの枠が多い。
②十二獣の会局で真竜皇・真竜永続カードを破壊できる。
が挙げられると思います。
リトスアジムやバハルストスは破壊された際に特殊召喚する効果を持っており、この効果を会局で能動的に発動できるのが魅力。
こう考えてみると色んなところでシナジーがあってけっこう相性良かったですね。
*十二獣の詳しいギミックはこちらで紹介しています。
・【遊戯王】「十二獣」デッキレシピ 私的評価・考察【レイジング・テンペスト】
恐獣の鼓動・真竜
真竜は登場後に発売された新ストラクチャーデッキ『恐獣の鼓動』とも相性がいいと思います。
このストラクチャーに収録されるプチラノドンは破壊された場合に恐竜族モンスターをリクルート可能。
つまり真竜皇やドラゴニックDと相性がいいのです。
プチラノドンはどこで破壊されても発動するため、手札での破壊コストにすることが可能。
このモンスターは地属性ですのでリトスアジムDのコストにするのが適当でしょうか。
また、究極伝導恐獣は手札のモンスターを破壊して発動する効果を持っており、これも真竜皇と相性抜群。
この2テーマはなかなか相性のいい組み合わせではないでしょうか。
*新ストラクチャーはコチラを参照。
・【3箱】「恐獣の鼓動」デッキレシピ 回し方・構築についての私的評価考察【恐竜族】
真竜・星杯
10期に登場した新しい召喚方法、リンク召喚を駆使する『星杯』も相性が良いと思います。
星杯は通常モンスターかつ攻守のいずれかが0なので、おもちゃ箱でリクルートすることができます。
おもちゃ箱の発動条件はドラゴニックDで満たすことができ、絶妙な流れでコンボを決めることができるのです。
また、星杯のエクストラデッキはカツカツですが真竜はエクストラデッキがなくとも戦えるため、この点においても相性が良いと考えられます。
・【遊戯王】連続リンク召喚で魅せる「星杯」デッキレシピ! 動かし方、回し方・構築についての私的評価・考察【コード・オブ・ザ・デュエリスト】
大会における真竜
しばらくして、真竜、真竜皇が続々と成績を残しています。
ぶっちゃけ、アドバンス召喚軸の真竜はそんなに強くないと思っていましたが、けっこう活躍してるみたいですね。
十二獣混合型
最初に入賞したのは先にも紹介している十二獣を混ぜた構築。
主に地属性の真竜皇リトスアジムD、水属性の真竜皇バハルストスF、風属性の真竜凰マリアムネを採用しているレシピが多いようです。
地属性のコストにはもちろん十二獣が使え、水属性のコストには永続罠がサーチできる真竜拳士ダイナマイトKを据えています。
地属性と水属性の真竜皇は破壊された時に真竜を特殊召喚でき、エクシーズにつなげやすいのがウリ。
マリアムネが入っている構築が多いですが、コストとなる風属性を採用しているものはほとんどありませんでした。
ベイゴマックスすら採用されてません。
これは破壊された時の効果目当てに採用されているみたいですね。真竜皇の復活から呼び出す場合もあります。
当初は属性を統一してしまうと真竜皇をうまく出せないと懸念していました。
しかし、むしろ属性をまとめた方が少なくともどれか1体の真竜皇は出しやすくなります。
その結果、他の真竜皇を破壊して特殊召喚しやすく、破壊された真竜皇の効果を発動しやすいという点に大きなメリットを感じました。
この考え方は本当に目からウロコでした。
もしかしたら、真竜皇は4属性のどれかに統一されたテーマにならどこへでも出張できるのかもしれません。
アドバンス召喚軸
また、アドバンス召喚を軸とした真竜や、この記事で扱ったような真竜と真竜皇の混合型も成績を残しています。
アドバンス召喚軸の方は真帝王領域を採用したエクストラメタをする構築のようです。
正直、このタイプが入賞するとは思わなかった……。
真竜が成績を残せた要因を考えると、「アドバンス召喚軸の真竜」や「ランク9エクシーズ軸の真竜皇」のどちらを主軸とした場合でも、次元障壁が刺さりにくいのがデカいかもしれません。
アドバンス召喚軸はもちろんのこと、真竜皇もたとえエクシーズできずともステータスが高いので突破されにくいんじゃないでしょうか。
仮に次元障壁で妨害され、エクシーズできずに破壊されたとしても、破壊された際の効果でアドバンテージを減らしにくいですし。
真竜への対策
真竜が大会でも成績を伸ばしてきていますので、その対策を考えていこうと思います。
墓地メタや破壊耐性、破壊せずに除去できるカードが使えそうです。
破壊を伴わない除去
真竜永続カードは墓地へ送られた際に破壊効果が発動します。
そのためなるべく墓地へ送らないように処理しなければなりません。
また真竜皇も破壊をトリガーとする効果をもっており、これも対策しておくといいと思います。
モンスターに対してはデッキバウンス可能な波紋のバリア -ウェーブ・フォースがよさげ。
ここらへんの対策はKozmoと似ているのではないでしょうか。
永続魔法罠に関してはコズミック・サイクロンが強力。
除外による除去なので墓地へ送ることなく永続カードを取り除くことができます。
コズミック・サイクロンはPモンスターへだけでなく、最近ではKozmoへの対策としても話題になったカード。
幅広いテーマに刺さる良い効果ですね。
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ドラゴニックD対策
真竜で一番の問題となるのがドラゴニックDです。
真竜カードをサーチできるほかに、手札から破壊して真竜皇たちの効果を発動できる強力なカード。
真竜皇と組み合わせることで、十二獣でいう所の十二獣の会局のような使い方ができ、なんとしても対策しておきたいところ。
先に紹介したコズミック・サイクロンでもいいのですが、後攻になった場合でも除去できるという点では幽鬼うさぎに分があります。
エフェクト・ヴェーラーや増殖するGのように手札から発動でき、ドラゴニックDを処理することができます。
無効ではないため一度効果を使われてしまうのはネックでありますが、それ以降の憂いを断てるというのは魅力。
特殊召喚対策
この記事で何度か触れていますが、真竜は次元障壁が効かない(効きにくい)のではないでしょうか。
アドバンス召喚できるのはもちろんのこと、真竜皇は自身の効果で特殊召喚できるからです。
それはつまり、エクストラデッキに頼らず高打点を並べることができるということです。
とは言っても、特殊召喚は絡むため虚無空間やサモンリミッターは効くと思います。
でもここらへんのカードは真竜永続魔法で除去されてしまうことも予想されるのが歯がゆいところ。
遊戯王カード TRC1-JP047 虚無空間(スーパーレア)遊戯王アーク・ファイブ [THE RARITY COLLECTION] |
対象・破壊耐性
真竜の除去は破壊が多く、また対象を取って発動するものばかり。
つまり、破壊耐性や対象に取れないカードに弱いと考えられます。
エンタープラズニルで除外されることもあり過信はできませんが、ひとつの対策として有用ではないでしょうか。
比較的出しやすいのは閃珖竜 スターダスト。
ただ、打点が若干低いので真竜皇に突破されてしまうという弱点が。
せめてマリアムネよりは高い打点が欲しいです。
出せるのであれば魔王龍 ベエルゼの方が良いですね。
こちらはチューナーに指定がありますが3000打点+破壊耐性を兼ね備えており、真竜に対してはめっぽう強い。
ランク7が出せるなら真紅眼の鋼炎竜も良いと思います。
アグニマズドには突破さえてしまいますがあんまり採用されてませんし。
2800打点でとりあえずマリアムネには突破されません。
墓地対策
真竜永続カードはフィールドから墓地へ送られた際に発動するカードです。
そのため墓地メタカードがかなり有効であることが予想されます。
たとえばマクロコスモスを使えばすべてのカードが除外され、真竜永続カードの発動を防ぐことができます。
自分が墓地に頼らないデッキなら採用価値がありますね。
ただ、このカードだと真竜皇が破壊された時に発動する効果は防げないことに注意。
一方、深海に潜むものなら真竜皇の効果、永続カードの効果を完封することができます。
ランク4エクシーズということで比較的採用しやすいのもウリ。
アドバンス召喚対策
真竜はアドバンス召喚を行うことで能動的に真竜魔法罠を墓地へ送り、除去効果を発動します。
それならアドバンス召喚させなければいいじゃない。ということで挙がるのが生贄封じの仮面とアンデットワールド。
このカードは色んなところで紹介されているのでさわり程度に触れておきます。
アドバンス召喚できない状態だと、十二獣の会局くらいでしか真竜永続カードを墓地へ送れず、ほぼ封殺することができるのです。
アンデット・ワールドの方はサーチできるのもうれしいですね。
真竜皇への対策
真竜皇は手札からの特殊召喚が基本。
また、破壊された際に発動する効果もいちおう墓地で発動します。
それゆえメンタルドレイン、ソウルドレインの2枚は対策になりそう。
真竜も採用されているタイプのデッキでは永続魔法の効果で処理されてしまう可能性もあるため過信はできませんが、サイドデッキに添えるくらいならしても良いのではないでしょうか。
真竜に対して霊魂鳥が強い?
真竜への対策は「破壊しないこと」に尽きると思います。
そこで面白そうだと思ったのが霊魂鳥。
特に霊魂鳥神-姫孔雀は3枚もの魔法罠をデッキへバウンスでき、永続カードを破壊せずに処理することができます。
儀式の下準備でサーチも容易。
これはサイドデッキに霊魂鳥が採用される日がくる……はいいすぎか。
・【構築】「霊魂鳥」デッキレシピ 私的評価・考察【レイジング・テンペスト】
真竜デッキレシピ まとめ
永続魔法罠をリリースしてアドバンス召喚できる「真竜」と手札から大型モンスターを呼び出せる「真竜皇」。
はじめはどちらも投入するのは難しいと思っていましたがなんとかデッキレシピを形にすることができました。
ドラゴン族から派生した幻竜族だけに、大型モンスターをポンポン出せそうなのが面白い。
地味にランク9テーマって初めてなのでちょっと楽しみです。
環境的にはどうですかね?
大会では十二獣やメタルフォーゼが中心に成績を残しているので、「真竜皇V.F.D.」を先だして妨害してしまえばマウントを取って戦うことができそう。
ただ、やっぱり壊獣で突破されてしまうというのが問題ですかね。
まあたいていのモンスターはそうですけど。
やっぱりサイド生贄封じの仮面安定か……。
(こっちもリリースできなくなる。)
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