戦陣に臨む兵よ!その勇気で戦場を進め!!
デッキビルドパック『タクティカル・マスターズ』収録の3テーマの内、一つ目はペンデュラムテーマの『ヴァリアンツ』。
モンスターゾーンを移動させる個性的な効果が特徴です。
どうやらボードゲームのコマ移動がモチーフのようで、なかなか面白いところから引っ張ってきたなと思いました。
遊戯王はモチーフ重視のテーマがけっこうあって、そういうのが個人的には好きです。
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#タクティカル・マスターズ で登場する #ヴァリアンツ でデッキを組む?
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#遊戯王好きと繋がりたい— 昔の遊戯王ブログ (@mukasinoyuugiou) February 11, 2022
ヴァリアンツ
デッキビルドパック タクティカル・マスターズでカテゴリ化される「ヴァリアンツ」と名のついたカード群。
属するモンスターは水属性・魔法使い族または炎属性・機械族に属し、全てペンデュラムモンスターで統一され、攻撃力と守備力の数値が同じとなっている。
また、メインデッキのモンスターはペンデュラムスケールが1で統一されており、自身がモンスターゾーンから別のモンスターゾーンに移動した場合に発動可能な(2)のモンスター効果を共通して持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
Pモンスターで自前の特殊召喚効果は強くない?コマを移動するヴァリアンツ
ヴァリアンツは水属性・魔法使い族と炎属性・機械族で統一されたペンデュラムモンスターで、属するモンスターはモンスターゾーンから移動した場合に発動する効果を持っています。
ヴァリアンツはテーマこそ同じですが、水属性と炎属性でフレーバー的な意味での属する国家が違うというのも特徴的。
また、ボードゲームがモチーフなようで、コマ(カード)の移動や、コイントス、ダイスロールといった効果も目立ちます。
このテーマ最大の特徴は下級・上級モンスターによって別れた2つの効果を持つことです。
まずは下級モンスターの共通効果。
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを正面の自分のメインモンスターゾーンに特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「ヴァリアンツ」モンスターしか特殊召喚できない(EXデッキからの特殊召喚は除く)。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚されている場合、(~を対象として/自分メインフェイズに)発動できる。(固有効果)
続いて上級モンスターの共通効果。
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドゾーンに「VV-○○○○」が存在する場合、または自分フィールドに(自身と同属性)の「ヴァリアンツ」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを正面の自分のメインモンスターゾーンに特殊召喚する。
ざっくり言うと、どちらもPゾーンから自身の効果で特殊召喚できるという事。
P効果でPゾーンの前に特殊召喚する性質上、移動させなければ展開を阻害してしまいますが、それでも通常召喚込みで3体も展開できるのはかなり強い。
このブログでは以前から「Pモンスターはペンデュラム召喚せずに2体展開してリンク2を作り、ペンデュラム召喚で戻してリンク3~4を作るのが強い」と言ってきました。
ヴァリアンツはテーマレベルでこの動きがやりやすいと思うので期待値が大きいですね。
メインデッキのモンスターはスケール1で固定されていますが、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムや軌跡の魔術師はPモンスターをサーチでき、高スケールのカードを引っ張れば問題なくペンデュラム召喚に繋ぐことが可能。
・【遊戯王】今すぐ使える「ペンデュラム召喚」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
属性ごとに効果を見ていくと、水属性はサーチや融合に関する効果が多め、炎属性は魔法・罠ゾーンにモンスターを移動する効果が多めのようです。
さらに個別に見ると、ヴァリアンツをサーチできるヴァリアンツの巫女-東雲、デッキトップをめくってヴァリアンツなら手札に引き込めるヴァリアンツM-マーキスあたりが使いやすそう。
そして、テーマのエースとなるのが融合モンスターのヴァリアンツの聚-幻中とヴァリアンツG-グランデューク。
ヴァリアンツ融合モンスターはPゾーンの正面への特殊召喚と自分モンスターの位置を移動させる2つのP効果を持ち、ヴァリアンツの共通効果をサポートできます。
ただし自分からPゾーンに移動させるのが難しいため、ペンデュラム・スイッチ等を使う必要があるでしょう。
特に幻中は、相手モンスターを魔法・罠ゾーンに移動させる変わった除去を行うことができ、破壊耐性をすり抜けたり墓地発動をさせなかったりとなかなかいい感じ。
ヴァリアンツもう一つの特徴がフィールド魔法。
発動すると同名カード以外のヴァリアンツフィールド魔法を相手側に置くことができます。
ヴァリアンツフィールド魔法はターンプレイヤーが効果を発動できるため、実質1枚発動できれば両方発動したのと同じことに。
上級モンスターの特殊召喚条件にもなるので早めに発動させたいですね。
VV-百識公国は相手モンスターを魔法・罠ゾーンに、VV-真羅万象は魔法・罠ゾーンの自分モンスターをモンスターゾーンに移動(特殊召喚)する効果を持ちます。
百識公国で魔法・罠ゾーンに移動させても次のターンには真羅万象で戻されてしまうため、結局のところ、お互いに相手モンスターを1ターンの間魔法・罠ゾーンに移動させるカードと考えると分かりやすいでしょうか。
とはいえサイクロン等で魔法・罠ゾーンに移動したモンスターを狙う事は可能で、かつヴァリアンツはヴァリアンツG-グランデュークでのバウンスや、ヴァリアンツM-マーキスによる特殊召喚ができ、相手にだけ一方的にデメリットを押し付けることができます。
また、フィールド魔法はVV~始まりの地~でサーチ可能。
このカードはポジションチェンジをサーチすることができ、ヴァリアンツのゾーンを移動した時の効果をサポートできます。
テーマ内にゾーンを移動させるカードが少ないので、そういう効果のリンクモンスターでも追加されるのかと思っていましたが、まさかポジションチェンジの強化が来るとは……
総評として、自身を特殊召喚する共通効果が強い!
テーマとしては(この記事を書いている時点で)制圧札が少ないのでそこまで強いかな~という印象ですが、ペンデュラムリンク軸の素材として見るとかなり強いように思いました。
今回は水属性と炎属性のみですが、他の属性も新たな色のコマとして出せそうな感じも良いですね。
ヴァリアンツと相性の良いカード
位置に関するカード
ヴァリアンツは位置に関する効果を持つため、それをサポートするカードを考えていきます。
大本命はやはりポジションチェンジ。
モンスターを使用していない隣のゾーンに移動させる永続魔法で、ヴァリアンツの移動した時に発動する効果のトリガーになります。
永続魔法なので使い減りしないのも高評価。
VV~始まりの地~でサーチもできるので採用しない手はありません!
類似効果を持つモンスターにはトランスファミリアがおり、こちらはサイキック族なので緊急テレポートに対応しています。
リンクモンスターではヴェルスパーダ・パラディオンがモンスターの位置を移動できますが、素材にパラディンが必要なのでやや厳しいか。
リンク2ギミックと高スケールのモンスター
先にも少し触れていますが、ヴァリアンツ最大の長所は自前の特殊召喚方法を持つこと。
なぜならペンデュラムモンスターを1体でも展開できれば、リンク2を作って素材にしたモンスターをペンデュラム召喚で戻すことができるからです。
ぶっちゃけ、位置に関する効果を使わずともこの効果があれば汎用リンクモンスターと合わせて結構イイ線行くんじゃないかと考えています。
具体的なパターンとしては、ヴァリアンツの共通効果と通常召喚で展開して軌跡の魔術師をリンク召喚し、高スケールのカードをサーチ。
そしてペンデュラム召喚して素材2体をフィールドに戻し、アポロウーサやアストラムに繋ぐという方法になります。
遊戯王カード 軌跡の魔術師 スーパーレア DIMENSION FORCE DIFO | ディメンション・フォース ビヨンド・ザ・ペンデュラム リンク 闇属性 魔法使い族 |
遊戯王 PAC1-JP028 召命の神弓─アポロウーサ (日本語版 ウルトラレア) PRISMATIC ART COLLECTION |
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムや軌跡の魔術師はペンデュラムモンスターを引き込めるので、高スケールのモンスターは何でも良いのもポイント。
ヴァリアンツはレベル6あたりでまとまっており、スケール7以上のカードが採用候補となりそうです。
そういった観点でピックアップすると、魔界劇団カーテン・ライザー、エキセントリック・デーモン、メタルフォーゼ、黒牙の魔術師、クロノグラフ・マジシャンあたりの相性が良さそう。
エキセントリック・デーモンはヴァリアンツフィールド魔法で永続魔法化したモンスターをP効果で破壊できるので面白いかもしれませんね。
遊戯王カード ST16-JP015 エキセントリック・デーモン ノーマル 遊戯王アーク・ファイブ [STARTER DECK 2016] |
さらに、カラテ魂 KURO-OBI、ケンドウ魂 KAI-DENのシリーズカード2種は、なんとスケール9。
レベル8ヴァリアンツのペンデュラム召喚ができるだけでなく、この2種はペンデュラム召喚時にPゾーンの自身を手札に戻す効果も持っています。
ヴァリアンツはPゾーンから特殊召喚する共通効果を持つため、Pゾーンを空けておけるというメリットはかなり大きいと感じました。
遊戯王 EP18-JP042 カラテ魂 KURO─OBI (日本語版 ノーマル) エクストラ・パック EXTRA PACK 2018 |
遊戯王 EP18-JP043 ケンドウ魂 KAI─DEN (日本語版 ノーマル) エクストラ・パック EXTRA PACK 2018 |
汎用リンクモンスター
最後に汎用リンクモンスターの紹介。
上記のペンデュラムリンクギミックで使えそうなリンク2以上のモンスターを考えていきましょう。
起点となるリンク2モンスターは先に触れたヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム、軌跡の魔術師の他、I:Pマスカレーナも候補。
リンク素材となった場合に耐性が付与でき、アストラムの耐性をより強固にしたり、相手ターンにリンク召喚する効果で閉ザサレシ世界ノ冥神による除去が狙えます。
リンク3では神聖魔皇后セレーネ、混沌の戦士 カオス・ソルジャーが良さげ。
特にセレーネは手札から魔法使い族を特殊召喚することができ、水属性ヴァリアンツ全般を対象にすることが可能です。
遊戯王 / I:Pマスカレーナ(ウルトラ)/ PAC1-JP034 / PRISMATIC ART COLLECTION(プリズマティック アート コレクション) |
リンク4以上では先ほどから何度か名前の挙がっている双穹の騎士アストラム、召命の神弓-アポロウーサの優先度が高め。
その他、トロイメア・グリフォン、鎖龍蛇-スカルデット、ヴァレルソード・ドラゴン、アクセスコード・トーカー、閉ザサレシ世界ノ冥神、ヴァレルエンド・ドラゴンあたりが有力。
アタッカーにはアストラム、制圧札にはアポロウーサが使いやすいですね。
ヴァレルエンド・ドラゴンはリンク5と重いですが、強固な耐性を持っているので出すとわりと安心できます。
遊戯王 LGB1-JP045 ヴァレルエンド・ドラゴン (日本語版 ウルトラレア) LEGENDARY GOLD BOX |
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