「ARG☆S/アルゴスターズ」解説
罠モンスターで構成された戦士族・レベル4テーマ『ARG☆S/アルゴスターズ』の解説をしていきます。
ARG☆Sはセンチュリオン同様モンスターゾーンと魔法・罠ゾーンを往復するのが得意なテーマ。
イラストがアイドルチックなデザインであることからすると、アイドルがステージと舞台袖(楽屋)を行ったり来たりするイメージなのかもしれませんね。
ARG☆S/アルゴスターズ
遊戯王カードWiki
SUPREME DARKNESSでカテゴリ化される「ARG☆S」と名のついたカード群。
属するモンスターは(罠モンスターも含めて)全てレベル4の攻守のステータスが同じ戦士族で統一されている。
三行で教える「ARG☆S/アルゴスターズ」
- 戦士族・レベル4で統一された罠モンスターテーマ
- 罠モンスターは永続罠時に戦士族をサポートする効果が多く、モンスター時には魔法・罠ゾーンへ戻れる
- 罠モンスター全般をサポートするフィールド魔法を持つ
メインデッキの「ARG☆S/アルゴスターズ」モンスター
『ARG☆S/アルゴスターズ』は12期に登場したカードで、属するモンスターは罠モンスターも含めて戦士族・レベル4で統一。
その多くが永続罠からモンスター化する所謂「罠モンスター」で構成されているのが特徴です。
モンスター化する永続罠
ということでまずは永続罠からモンスター化するカードの紹介。
これらがモンスター化した時のステータスは光属性・戦士族・レベル4で統一され、以下の共通効果を持っています。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
(適用される固有効果)。
(2):1ターンに1度、(固有の条件を満たした場合に)発動できる。
このカードは以下の効果を持つ効果モンスター(戦士族・光・星4・攻/守〇〇〇〇)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしても扱う)。
その後、(適用可能な固有効果)。
●自分・相手ターンに1度、発動できる。
このカードを自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
ちょっとわかりにくいですが、効果②によって特定の条件を満たすとモンスターとして特殊召喚でき、同時に追加効果を発動します。
このへんはモンスター化することを除けば普通の罠カードとそこまで違いはないでしょう。
そして、モンスター化したARG☆Sはフリーチェーンで魔法・罠ゾーンに戻る共通効果を持っています(罠モンスターから永続罠に戻る)。
基本的に罠モンスターが永続罠に戻ることにメリットはないのですが、ARG☆Sの場合は効果①で戦士族全体を強化でき、永続罠化することにも利点が。
また、この効果はフリーチェーンのため、相手の除去を回避するといった使い方もできるでしょう(つまりサクリファイス・エスケープ)。
ちなみに、ARG☆Sを含む多くの罠モンスターは罠カードとしても扱われるため、普通のモンスターとは異なる処理をすることが多いです。
この辺の詳しい解説はwikiに丸投げするので悩んだら確認してください(遊戯王カードWiki:罠モンスター)
カード名 | 攻/守 | 魔法・罠ゾーンに存在する時に 適用される効果① | 効果②で特殊召喚する条件 | 効果②で特殊召喚後に 発動する効果 |
---|---|---|---|---|
ARG☆S-紫電のテュデル | 2000 | 自分戦士族の攻/守を500パンプ | 手札1枚を捨てる | 同名以外の「ARG☆S」カードをサーチ |
ARG☆S-屠龍のエテオ | 800 | 自分戦士族に効果破壊耐性を付与 | 相手が効果を発動した時 | 自分「ARG☆S」モンスターが除外されている場合、フィールドのカード1枚を手札バウンス |
ARG☆S-飛燕のカパネ | 1800 | 自分戦士族に戦闘破壊耐性を付与 | モンスターゾーンに永続罠が存在する場合 | 自分「ARG☆S」モンスターが除外されている場合、500LP回復 |
個別に見ていくと、特殊召喚時にサーチができるARG☆S-紫電のテュデルが比較的優秀でしょう。
この効果でARG☆S-栄冠のアドラやARG☆S-HomeStadiumといったキーカードを引き込むことができます。
特殊召喚条件も「手札1枚を捨てる」と満たしやすく、打点も高いのがウリ。
ARG☆S-屠龍のエテオはトリガーが受動的ながら除去効果を持ち、フィールドアドバンテージが得られます。
ARG☆S-飛燕のカパネは永続罠がモンスター化してれば特殊召喚できるので、ARG☆Sでは満たしやすいでしょう。
効果モンスター
カード名 | 属性 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
ARG☆S-栄冠のアドラ | 地 | 相手ターン、自分永続罠が存在する場合、手札から自身を除外して、モンスター1体の攻撃力を0にする | 召喚時、このターン中、自分永続罠の発動に対して相手は効果を発動できない | フィールドの自身を除外して、手札・デッキから「ARG☆S」永続罠を2枚まで魔法・罠ゾーンに表側で置く(同名は1枚まで) |
ARG☆Sにも罠モンスター以外のモンスターが一部存在。
中でもARG☆S-栄冠のアドラは自身を除外してARG☆S永続罠2枚を魔法・罠ゾーンに置くことができ、即座に盤面を整えてくれる優秀なモンスターです。
例えば特殊召喚しやすい紫電のテュデルと飛燕のカパネなら一気に2体展開することもでき、ランク4やリンク2にアクセスできるでしょう。
また、テーマ内の一部カードは「ARG☆Sモンスターが除外されている」を発動条件とするため、能動的に除外できる栄冠のアドラは重要なカードとなります。
「ARG☆S/アルゴスターズ」をサポートする魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
ARG☆S-HomeStadium | フィールド 魔法 | 1000LP払い、墓地・除外状態の「ARG☆S」カード1枚をサルベージ | 魔法・罠ゾーンから自分フィールドに永続罠が特殊召喚される度、相手に500バーン | 自分「ARG☆S」モンスターが除外されている状態で自分永続罠がモンスターゾーンで効果を発動した場合、相手表側カード1枚の効果を無効にする (同一チェーン上では1度まで) |
現在ARG☆S魔法・罠はフィールド魔法であるARG☆S-HomeStadiumのみ。
永続罠がモンスター化する度にバーン効果が発生するため、ARG☆Sなら地味ながらしっかりとしたダメージ要員になりそうです。
さらに永続罠がモンスターゾーンで効果を発動した時に表側カードの効果を無効にすることが可能。
ARG☆Sの場合はモンスターから永続罠に戻す効果をトリガーにでき、条件を満たすのが簡単な上、相手ターンでも使うことができます。
ちなみに、バーンと無効効果にはターン中の回数制限がなく、同一ターン中に複数回発動することが。
これで毎ターン1000~1500くらいのダメージを与えられればけっこう優秀に感じます。
墓地・除外状態からのサルベージ効果も地味に強力で、例えば永続罠をデッキから置く効果を使った栄冠のアドラを回収すれば、返しのターンでもう一度永続罠を置くことが可能。
ターンを跨ぐことになりますが、これで4枚もの永続罠を引っ張ることができ、大きなアドバンテージとなるでしょう。
エクストラデッキの「ARG☆S/アルゴスターズ」モンスター
※現在ナシ
「ARG☆S/アルゴスターズ」の立ち回り・展開ルート
基本の立ち回り
- ARG☆S-栄冠のアドラで永続罠カード2枚を魔法・罠ゾーンに置く
- 永続罠をモンスター化して特殊召喚し、壁にする
- ARG☆S-HomeStadiumと罠モンスターで効果無効・バーンを繰り返してLPを削る
ARG☆Sの基本的な動きは上記を想定。
と言っても、現時点ではカードプールが少ないので後々動きそのものが変わる可能性はあります。
主軸となるのはARG☆S-HomeStadiumと罠モンスターを使ったバーンと妨害。
HomeStadiumは罠モンスターの特殊召喚時に500バーン、罠モンスターの効果が発動した時に相手の表側カードを無効にすることができます。
これと永続罠の罠モンスターを組み合わせることでジワジワとダメージを稼いでいく訳ですね。
HomeStadiumのバーンは1回500とそこそこの数値ですが、ARG☆S-栄冠のアドラで罠モンスターを2体引っ張ることができ、この時点で1000バーン。
返しのターンでHomeStadiumによって栄冠のアドラを回収し、再び罠モンスターを引っ張れば合計4体で2000バーン分が用意できます。
こう考えるとバーンテーマとしてはけっこうな火力が期待できそうです。
LPを削りきるまでに数ターンかかるものの、HomeStadium発動中ならARG☆S罠モンスターを魔法・罠ゾーンに戻した時に効果を無効にでき、展開を遅らせることが可能。
この方法で妨害ができるので、バーンで焼き切るのも十分現実的でしょう。
ARG☆S-栄冠のアドラを初動とした展開ルート
- 採用カード:ARG☆S-栄冠のアドラ、ARG☆S-紫電のテュデル、ARG☆S-飛燕のカパネ、ARG☆S-HomeStadium
- 条件:手札にARG☆S-栄冠のアドラ1枚、手札コスト1枚
- 結果:フィールドにARG☆S-紫電のテュデル、ARG☆S-飛燕のカパネの2体が並び、ARG☆S-HomeStadiumが発動中/除外状態のARG☆S-栄冠のアドラ1枚/自分LP+500、相手LP-500
- 展開後の縛り:なし
- ARG☆S-栄冠のアドラを召喚し、自身の効果で除外してARG☆S-紫電のテュデル、ARG☆S-飛燕のカパネを魔法・罠ゾーンに表側で置く。
- 紫電のテュデルの効果で手札1枚を捨て、魔法・罠ゾーンから自身を特殊召喚し、ARG☆S-HomeStadiumをサーチ。
- HomeStadiumを発動。
- (自分モンスターゾーンに永続罠が存在するため)魔法・罠ゾーンから飛燕のカパネを特殊召喚し、(除外状態のARG☆Sモンスターが存在するため)500LP回復。
- 手順4をトリガーに、HomeStadiumで500バーン。
こちらはARG☆S-栄冠のアドラを初動した展開パターン(オリジナル)。
結果、フィールドにARG☆S-紫電のテュデル、ARG☆S-飛燕のカパネの2体が並び、ARG☆S-HomeStadiumが発動中。
除外状態のARG☆S-栄冠のアドラが存在し、自分LP+500、相手LP-500という状態になります。
この時点でARG☆S罠モンスターがいるため、魔法・罠ゾーンに戻す効果を使えばHomeStadiumで表側カードを無効にすることが可能。
ARG☆S罠モンスターは2体おり、HomeStadiumはターン中の回数制限がないので2妨害盤面となります。
さらに、永続罠モンスターが特殊召喚されればHomeStadiumで500バーンが発生。
ARG☆S罠モンスターは自力で魔法・罠ゾーンに戻ることができ、モンスターゾーンと魔法・罠ゾーンを往復することでダメージを稼げます。
手順5の時点では1000ダメージ分のモンスターしかいませんが、HomeStadiumで除外されている栄冠のアドラを回収すれば、返しのターンでもう2体用意して合計2000バーンに。
ついでに4妨害となり、相手の動きを封じながらバーンでLPを削り切ることができるでしょう。
「ARG☆S/アルゴスターズ」と相性の良いカード
戦士族サポート
- サーチ:増援
- リクルート:想定GUYS、聖騎士の追想 イゾルデ、M.X-セイバー インヴォーカー
- 戦闘補助:新鋭の女戦士
ARG☆Sは戦士族で統一されており、種族サポートを採用する価値があるでしょう。
とはいえ、ほとんどのARG☆Sがデッキでは罠カードのため、実質ARG☆S-栄冠のアドラをサポートするカードとなります。
特にアドラをサーチできる増援は初動の安定性にも貢献するので、特に理由がない限りは採用したいところ。
遊戯王 RC04-JP052 増援 (日本語版 スーパーレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
栄冠のアドラは地属性・戦士族のため、想定GUYS、聖騎士の追想 イゾルデ、M.X-セイバー インヴォーカーといったリクルートカードにも対応するのが強みです。
中でもインヴォーカーはレベル3が2体並べばエクシーズ召喚でき、かなり出しやすいモンスター。
例えばSRベイゴマックス+SRタケトンボーグのセットなら召喚権なしで出すことができ、実戦的でしょう。
このインヴォーカーを起点としたランク3軸は個人的にかなり期待しています。
遊戯王 AC01-JP047 聖騎士の追想 イゾルデ (日本語版 ノーマル) ANIMATION CHRONICLE 2021 |
遊戯王カード 想定GUYS(ノーマル) WORLD PREMIERE PACK 2024(WPP5) | 通常罠 ノーマル |
戦士族の汎用サポートはこちらで紹介中。
イゾルデからアドラをリクルートする場合は装備魔法が4枚必要ですが、D・D・Rなどの除外から帰還させるカードと一緒に採用するのはアリでしょうか。
採用したいEXデッキ
- サーチ:影法師トップハットヘア
続いて採用したいEXデッキ。
こちらはやはり、罠モンスターをサーチできる影法師トップハットヘアの優先度が高めでしょう。
ARG☆S以外にも苦紋様の土像などの有用な罠モンスターを引き込んでより強力な盤面を作ることができます。
罠モンスターが特殊召喚された時に魔法・罠を破壊することもでき、除去性能もなかなか。
遊戯王カード 影法師トップハットヘア(スーパーレア) インフィニット・フォビドゥン(INFO) | リンク・効果モンスター 光属性 幻想魔族 スーパー レア |
あとやっぱりインヴォーカーと相性が良いと思うので、ランク3ギミックについてもサラッと紹介。
先にも触れたベイゴマックスセットを使えば召喚権を温存したままアドラをリクルートでき、ARG☆Sのギミックを始動できる点を考えると見過ごすことはできません。
ベイゴマックスとタケトンボーグでトップハットヘアをリンク召喚しても良いので、単純な展開札としても悪くないでしょう。
遊戯王 HC01-JP041 SRベイゴマックス (日本語版 シークレットレア) HISTORY ARCHIVE COLLECTION |
遊戯王 DP25-JP010 SRタケトンボーグ (日本語版 ノーマル) デュエリストパック – 疾風のデュエリスト編 – |
また、捕食植物オフリス・スコーピオと捕食植物ダーリング・コブラのコンボで、インヴォーカーを出しつつ簡易融合を引き込むのも手。
このパターンは簡易融合で呼び出したモンスターとインヴォーカーの2体を素材に影法師トップハットヘアをリンク召喚できるのが強みです。
結果、アドラとトップハットヘアが並び、あとはARG☆Sのギミックで罠モンスターを展開……という感じで続けば理想的。
遊戯王OCG 捕食植物オフリス・スコーピオ レア MACR-JP009-R 遊☆戯☆王ARC-V [マキシマム・クライシス] |
遊戯王OCG 捕食植物ダーリング・コブラ ノーマル MACR-JP010 遊☆戯☆王ARC-V [マキシマム・クライシス] |
この他、ARG☆S罠モンスターは光属性・戦士族・レベル4で統一されており、ランク4エクシーズや素材に光属性指定のあるモンスターなどを採用する価値があるでしょう。
中でも注目はクロノダイバー・リダンとクロノダイバー・ダブルバレル。
それぞれ罠カードをX素材としている時に使える効果を持ち、ARG☆S罠モンスターをX素材にすればその効果が使えます。
特にリダンはフリーチェーンで相手フィールドのカードをデッキトップにバウンスでき、非常に強力。
遊戯王 SLT1-JP024 クロノダイバー・ダブルバレル (日本語版 シークレットレア) – セレクション – SELECTION 10 |
ランク4と光属性に関しては以下の記事でまとめてあるのでご確認ください。
ARG☆Sのギミックで突破できない相手を汎用EXデッキで処理するのがベターに思います。
罠モンスターサポート
続いてメインギミックである罠モンスターについて。
こちらでは永続罠の罠モンスターと、罠全般をサポートするカードを紹介していきます。
罠モンスター
- 除去要員:苦紋様の土像、カース・オブ・スタチュー、地雷蜘蛛の餌食、斬リ番
- 特殊召喚無効:碑像の天使-アズルーン
- 効果無効:影帽子、澱神アポピス
- 破壊後再セット:ソウル・オブ・スタチュー
- バーン:死霊ゾーマ、地縛死霊ゾーマ
ARG☆Sで採用できそうな罠モンスターはこのあたり。
上記のモンスターは全て永続罠かつモンスターゾーンでも罠として扱われるモンスターのため、ARG☆S-HomeStadiumのトリガーになるのが強みです。
また、トップハットヘアでサーチも可能。
優秀なのはやはり、除去効果を持つ苦紋様の土像でしょう。
罠モンスターの特殊召喚をトリガーにフィールドのカードを破壊でき、ARG☆Sでは発動させやすいのが魅力。
モンスター化している苦紋様の土像が除去効果を発動すれば、HomeStadiumの無効効果のトリガーとなる点でも相性が良いです。
それ以外では、効果を無効にできる影帽子、澱神アポピス、特殊召喚を無効にできる碑像の天使-アズルーンあたりが有用でしょうか。
効果無効はHomeStadiumでもできますが、制圧系のカードは何枚あっても良いですからね。
ARG☆Sはバーンダメージを狙うテーマだと考えているので、死霊ゾーマ、地縛死霊ゾーマを採用するのも良さげ。
戦闘破壊される必要があり、バーン値は相手依存になるものの、HomeStadiumでジワジワと削っていれば無視できない威力になるでしょう。
遊戯王 DP22-JP010 死霊ゾーマ (日本語版 ノーマル) デュエリストパック – レジェンドデュエリスト編5 – |
永続罠サポート
- ドロー:命削りの宝札
- アタッカー:神炎皇ウリア+ハイパーブレイズ
- 耐性付与:天獄の王、宮廷のしきたり
- 破壊後再セット:魔晶龍ジルドラス
- セットしたターンに罠を発動:王家の神殿
- 永続罠を手札・墓地からセット:賢瑞官カルダーン、ブービートラップE
こちらは永続罠全般をサポートするカードです。
永続罠を除去から守れたり、セットしたターンに発動できるようになるので適宜採用したいところ。
意外と良さそうなのがドローソースの命削りの宝札。
手札が3枚になるようにドローして、エンドフェイズに全て墓地に送る魔法カードです。
罠モンスターの多いARG☆Sでは手札を減らしやすく、3枚ドローも狙えるでしょう。
発動ターンに特殊召喚できないデメリットがありますが、罠モンスターならこのデメリットもさほど気になりません。
ただし手札を捨てるがゆえに手札誘発との相性は悪く、その辺は懸念点ではありますね。
遊戯王/命削りの宝札(スーパーレア)/レアリティ・コレクション─20th ANNIVERSARY EDITION─ RC02-JP036 |
テーマレベルで相性の良いカード
出張要員としての「ARG☆S/アルゴスターズ」
最後にテーマレベルでの相性を考察。
ARG☆Sと他のテーマを組み合わせる場合、ARG☆S側には以下の特徴が挙げられます。
- 戦士族・レベル4の罠モンスターテーマ(罠モンスターは光属性で統一)
- 特殊召喚を縛るカードは現時点でなし
- 罠モンスターは魔法・罠ゾーンにいる時に戦士族を全体強化できる
- フィールド魔法はテーマ外の罠モンスターもトリガーにできる
最大の強みはフィールド魔法のARG☆S-HomeStadium。
バーンと効果を無効にする効果はテーマ外の罠モンスターもトリガーにでき、罠モンスターを主軸とするテーマとは相性が良いでしょう。
また、属するモンスターは全て戦士族であり、罠モンスターが魔法・罠ゾーンにいる時は戦士族全体を強化できるため、種族統一デッキとは相性が良いと考えられます。
HomeStadiumでの無効化目当てに適当な戦士族デッキに出張させても良いかも。
一方で展開要員として考えると手札消費2枚で2体の展開となり、現代遊戯王ではちょっと薄味に感じます(展開ルート参照)。
エルドリッチ
ということでまずはテーマ内に罠モンスターが多いエルドリッチを紹介。
主力の黄金卿エルドリッチはフィールドの魔法・罠を墓地に送ることで蘇生でき、ARG☆S罠モンスターをコストにすることができます。
この方法で場に出たエルドリッチは3500打点となるため、ARG☆Sに不足しがちな攻撃力面をカバーできるのも利点。
エルドリッチ側の罠モンスターをHomeStadiumのバーン効果のトリガーにできるのも面白いですね。
ただし、エルドリッチ側の罠モンスターと違い、ARG☆S罠モンスターは墓地発動できる効果を持たないのはネック。
とはいえ、栄冠のアドラとHomeStadiumのコンボで毎ターン2枚の罠モンスターを引っ張ってこれるので、アドバンテージ面ではそこまで損にならない気はします。
【イラスト違い】遊戯王 RC04-JP020 黄金卿エルドリッチ (日本語版 コレクターズレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
テーマとしてのエルドリッチはこちらの記事で解説。
ARG☆S登場以前にテーマとして複数の罠モンスターを有するのはエルドリッチだけっぽいですね。
クロノダイバー
先にも少し書きましたが、罠カードをX素材としている場合に使える効果を持つクロノダイバーはARG☆Sと相性が良いと考えられます。
クロノダイバー・リダンは相手カードをデッキトップにバウンスでき、ちょっとしたデッキロックに。
クロノダイバー・ダブルバレルは相手の効果発動をトリガーに、効果モンスター1体を無効にすることができます。
特にリダンの効果が強力だと思うので、これだけARG☆Sに採用しても良さげ。
また、クロノダイバーはランク4エクシーズにも長け、ARG☆Sに足りない打点やその他を補強することもできるでしょう。
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