壊獣
を考えていきます。
このテーマは種族や属性がバラけており、汎用的なサポートが使えないのが考察しがいのあるところ。
特に召喚権を使わないのが最大の特徴で、そこに何を入れるかによってデッキレシピをかなり差別化できるテーマです。
色んなデッキのサイドに除去要員として投入しても優秀という側面もありますが、テーマデッキとしての壊獣だってもちろん作れます。
デッキレシピを考える際のヒントになればと思います。
壊獣デッキレシピ、EXTRA PACK 2016に収録されるカードの考察はコチラ。
・【構築】「壊獣―kaiju―」デッキレシピ 私的評価・考察―寝取り寝取られ洗脳解除型―【EXTRA PACK 2016】
壊獣
EXTRA PACK 2016でカテゴリ化される「壊獣」と名のついたカード群。
属するモンスターは全て最上級モンスターで構成されている。・引用元:遊戯王カードWiki
概要
壊獣は種族や属性こそ分かれていますが、全て最上級モンスターで構成されています。
そして、対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン以外は次の効果を共通して持っています。
(1):このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる。
(2):相手フィールドに「壊獣」モンスターが存在する場合、このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
(3):「壊獣」モンスターは自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
①は溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムやヴォルカニック・クイーンとほぼ同じで、対象を取らずカードの効果を受けないカードに対しても除去が可能。
ラヴァ・ゴーレムの記事を引用すると、
「どんな厄介な効果のモンスターも単なる攻撃力が高いモンスターに変えてしまう」
という遊戯王界でも最強と言っていい除去性能を持っています。
②、③の効果から、フィールドには壊獣が1体ずつ並び、怪獣プロレスができるというのがテーマのコンセプト。
しかし、相手のフィールドに出した壊獣は洗脳解除や所有者の刻印で自軍に戻すことができ、単純に相手のカードをコストに大型モンスターを呼び出すテーマという側面もあります。
最近のテーマでは、帝王の烈旋を投入した帝が近いでしょうか。
・カテゴリ:真帝王降臨
それぞれの壊獣には「壊獣カウンター」を使う効果がありますが、壊獣自身は自前でカウンターを設置することができません。
そこで必要になるのが壊獣をサポートする魔法罠カード。
これらは壊獣カウンターに関するカードが多く、特に「KYOUTOUウォーターフロント」は壊獣デッキにおいてほぼ必須。
発売前に友人のプロキシデッキの相手をしましたが、ウォーターフロントがないと動きが圧倒的に鈍っていました。
・【構築】「壊獣―kaiju―」デッキレシピ 私的評価・考察―寝取り寝取られ洗脳解除型―【EXTRA PACK 2016】
これもその友人に聞いた話ですが、ガンナードラゴンを投入してランク7エクシーズのビッグ・アイを出せるようにし、相手に出した壊獣を寝取るという戦法もあるようです。
洗脳解除と違ってサーチしなくても良いのがメリット。
・【考察】「壊獣―kaiju―」好相性サポートカード 私的評価・考察【EXTRA PACK 2016】
メインモンスター
《粘糸壊獣クモグス》
地属性・昆虫族の最上級モンスター。
壊獣共通の効果、召喚・特殊召喚に成功した相手モンスターの攻撃と効果を封じる効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
30円 | 26円↓ | 27円↑ | 27円→ |
疑似デモンズチェーンを内蔵したモンスター。
壊獣デッキとして考えると、お互いに壊獣モンスターが1体ずついることが前提で、自分のフィールドに出すと打点が足らず、相手フィールドに出すと自分の壊獣が動けなくなるという点がけっこう使いにくそうに思います。
しかしレベルが7で、前述したビッグ・アイのエクシーズ素材にしたり、七星の宝刀のコストにするといった戦法も考えられます。
洗脳解除で自軍に戻しても良いですね。
《多次元壊獣ラディアン》
闇属性・悪魔族の最上級モンスター。
壊獣共通の効果、ラディアントークン1体を特殊召喚する効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
31円 | 27円↓ | 30円↑ | 29円↓ |
こちらもクモグスと同じでビッグ・アイの素材となりえます。
効果もアタッカークラスのトークンを出せる点が強力で、展開できない制約のある壊獣には貴重なダメージソース。
自分のフィールドに出したいモンスター。
《怒炎壊獣ドゴラン》
炎属性・恐竜族の最上級モンスター。
壊獣共通の効果と、相手モンスターを全て破壊する効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
477円 | 424円↓ | 413円↓ | 409円↓ |
壊獣は相手ターンに発動できるモンスターが少なくなく、対戦相手に渡した際に効果を使われてしまう可能性が少なくありません。
しかし、怒炎壊獣ドゴランの効果は自分のターンにしか使うことができないため、そういった心配がありません。
攻撃できなくなるデメリットがありますが全体除去の効果を持ち、ブンボーグといった小粒を強化して殴ってくるタイプへの対策にもなります。
・カテゴリ:ブンボーグ
妨げられた壊獣の眠りでも全体除去ができますが、壊獣はフィールドにそれぞれ1体ずつしかだせないため、小粒をならべるようなテーマとは相性が悪いかもしれませんね。
《海亀壊獣ガメシエル》
水属性・水族のモンスター。
壊獣共通の効果、モンスター効果・魔法・罠カードの発動を無効にして除外する効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
114円 | 153円↑ | 204円↑ | 252円↑ |
打点が低いので戦闘破壊しやすいのが特徴。
一方で無効効果を持ち、自軍に出すとウォーターフロントを守れるのが強い。
ウォーターフロントは破壊耐性を持ちますが、除外やデッキバウンスされる場合もあり、友人がつくったデッキではかなり活躍していました。
ウォーターフロントを守れると、後続の壊獣を次々サーチでき、ハンドアドバンテージを得られるのでかなり有用だと思いました。
《怪粉壊獣ガダーラ》
風属性・昆虫族の最上級モンスター。
壊獣共通の効果と、自身以外のフィールドに存在するモンスターの攻撃力・守備力を半分にする効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
31円 | 27円↓ | 29円↑ | 28円↓ |
ガダーラは収縮効果を持っています。
相手に送りつけた壊獣は戦闘破壊で処理するのが基本になると思うので、戦闘補助のガダーラには期待。
レベル8のためトレードインにも対応。
トレードインはガダーラのほかにガメシエルやドゴランにも使えるため採用を検討できます。
《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》
光属性・雷族の最上級モンスター。
壊獣共通の効果と、相手のカードの効果を封じた上でモンスターへの3回攻撃を行える効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
362円 | 195円↓ | 202円↑ | 186円↓ |
壊獣モンスターの中ではジズキエルと並んで最高打点のモンスター。
ホープ・ザ・ライトニングのような効果を持ち、モンスターへの3回攻撃ができます。
こちらもドゴラン同様に、小粒を展開するテーマへの対策となります。
それこそブンボーグに対してはめっぽう強い。
《壊星壊獣ジズキエル》
光属性・機械族の最上級モンスター。
壊獣共通の効果と、カード1枚のみを対象とする効果を無効にし、カード1枚を破壊する効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
31円 | 26円↓ | 28円↑ | 28円→ |
発動コストに使う壊獣カウンターが若干多いですが、ウォーターフロントがある場合に発動できれば効果を使った後に2つ補充されるのでほぼ問題なし。
ウィキによると列車に採用するのも面白そうですね。
《対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン》
光属性・機械族の特殊召喚モンスター。
相手フィールドに壊獣が存在する場合に特殊召喚できる召喚条件、壊獣共通のデメリット、手札・墓地の壊獣を装備カードにする効果、装備した壊獣の攻撃力の合計を自身に加える効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
221円 | 124円↓ | 122円↓ | 116円↓ |
このモンスターは特殊召喚モンスターであるため妨げられた壊獣の眠りで呼び出すことができません。
しかもこのカード自体は手札墓地から壊獣を装備する効果しか持たず、正直微妙……。
墓地の壊獣を再利用できる点や、トレードインに対応しているカードを水増しするにはいいかも。
魔法・罠
《KYOUTOUウォーターフロント》
フィールド魔法。
カードがフィールドから墓地へ送られた時に壊獣カウンターを増やす効果、自身に乗っている壊獣カウンターが3つ以上の時に壊獣モンスターをサーチする効果、壊獣カウンターを使って自身の破壊を回避する効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
36円 | 30円↓ | 32円↑ | 30円↓ |
壊獣カウンターを溜めておくためのカード。
壊獣自身はカウンターを溜めることができないので、このカードはほぼ必須になってきます。
カウンターはカードが墓地へ送られるだけで溜まり、比較的溜めるのは楽。
サーチ効果はカウンターを使わずに行えるので壊獣の効果を発動するためだけにカウンターを使うことができます。
《妨げられた壊獣の眠り》
通常魔法。
全体除去とお互いのフィールドに壊獣をリクルートする効果、自身をコストに壊獣をサーチする効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
98円 | 100円↑ | 102円↑ | 103円↑ |
テーマ専用のブラックホールと書くとちょっとスゴイカード。
壊獣をお互いにリクルートする効果もあり、すぐに理想の盤面をつくることができます。
《壊獣の出現記録》
永続魔法。
壊獣カウンターを貯める効果、壊獣1体を破壊して壊獣1体をリクルートする効果、壊獣1枚をサーチする効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
33円 | 29円↓ | 32円↑ | 31円↓ |
壊獣をリクルートすることでカウンターを溜め、デッキ圧縮もできるカード。
手札に同じ打点の壊獣しかいないという場面も想定できるので、打点調整なんかにも使えるのではないでしょうか。
《壊獣捕獲大作戦》
永続罠。
壊獣を裏側守備表示にして壊獣カウンターを置く効果、破壊された場合に2枚ドローする効果を持つ。・引用元:遊戯王カードWiki
初動価格 | 9月18日 | 9月24日 | 10月3日 |
29円 | 28円↓ | 30円↑ | 28円↓ |
壊獣は相手ターンに発動できるカードもあり、そういったモンスターを送り付けた場合に真価を発揮するカード。
手札消費が激しいテーマなので、ドローソースしてもまぁまぁ有用かも。
壊獣の回収手段
壊獣の効果で相手に送りつけたモンスターの回収手段。
ウィキにも書かれていますが、洗脳解除は発動後何度も回収できるので比較的使いやすいカードで相性が良いハズ。
同じようなカードに所有者の刻印がありますが、こちらは一回きりの使い切りなのがやや不満。
永続カードの洗脳解除の方が優先順位が高いように思います。
これらのカードは壊獣と組み合わせると相手モンスターをコストに大型モンスターを特殊召喚できるようになると考えると非常に強力。
・【新規】「壊獣―kaiju―」カードリスト 私的評価考察・相場値段―怒炎壊獣ドゴラン、対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴランなど―【EXTRA PACK 2016】
また、友人からはNo.11 ビッグ・アイを使った戦法が良いというのを聞きました。
一緒にガンナードラゴンなどの妥協召喚できるモンスターを採用すれば、簡単にエクシーズまで持っていくことができます。
こうすれば相手モンスターを処理したうえで自軍にはビッグ・アイ+壊獣モンスターの2体が並び、ライフポイントを大幅に削ることができます。
壊獣は手札消費が激しいと思うのでデッキレシピを考える際にはここらへんを意識するとよさそうです。
エクシーズモンスターの中でも寝取り回収ができるビッグ・アイとはかなり相性が良いのではないでしょうか。
エクシーズと素材になるモンスター
高レベルモンスターを特殊召喚できる壊獣は総じて高ランクエクシーズにつなげやすいテーマです。
たしかに相手に1枚送りつける関係で、手札を3枚使ってエクシーズするというと少し重い気もします。
とは言っても、ランク4ならいざ知らず、手札3枚で高ランクエクシーズにつなげるのは他のテーマにはない利点と言えるかもしれません。
しかし壊獣には自軍に1枚の制限があり、他のモンスターを採用する必要が出てきます。
そこで、以下に各レベルの妥協召喚、特殊召喚できるモンスターとエクシーズ先のモンスターを羅列します。
・レベル7……可変機獣ガンナードラゴン、霧の王
→ランク7……ビッグ・アイ、幻獣機 ドラゴサック、真紅眼の鋼炎竜など
・レベル8……神獣王バルバロス、限界竜シュヴァルツシルト
→ランク8……神竜騎士フェルグラント、ギャラクシー系エクシーズなど
・レベル9……真竜皇アグニマズドV、真竜皇バハルストスF
→ランク9……ダイソン・スフィア、幻子力空母エンタープラズニルなど
・レベル10……深夜急行騎士ナイト・エクスプレス、究極封印神エクゾディオス
→ランク10……グスタフマックスなどの列車砲モンスターなど
特に良さそうなのは前述したビッグ・アイを出せるレベル7。
何度も言いますが壊獣は消費が激しいように見えますから、相手に出した壊獣を回収する手段は多いほうがいいと考えています。
ドラゴサックは相手に渡した壊獣を除去し、ダイレクトアタックを通せる点が優秀。
幻獣機トークンはリリースの制限が付いておらず、壊獣をアドバンス召喚するためにも使えそう。
壊獣はレベル8が多く、トレード・インとの相性が良いためコストにできるレベル8モンスターも魅力的。
ドローソースを積めばキーカードのウォーターフロントが引き込みやすく、それ以降の戦局に大きく影響します。
アタッカーやメタ性能の高いカードも多く、カードパワーが圧倒的。
実際使えるレベル帯は7~8のあたりが妥当で、デッキレシピ考えるならこのあたりを軸にするのがベターではないかなぁと思います。
カードプールも多いですし。
レベル9の真竜皇系のモンスターはいちおう書いておきましたが消費が多きすぎて採用できるかは正直微妙……。
レベル10のエクゾディオスは墓地に送られた壊獣を再利用できるため、投入枚数が少なかった場合の保険にもなるかと思います。
書きだしてから思いついたんですが、レベル7~8まではガガガマジシャンで選択でき、同じ召喚権を使うならガガガマジシャンでも良さそう。
ランク8を主体とする場合はトレード・インの兼ね合いがありますが、ランク7メインの場合はエクシーズに幅を持たせることができるというメリットがあります。
余った召喚権の使い方
先に少し触れましたが、壊獣は特殊召喚を多用するテーマゆえに召喚権が余ります。
ここにどんなギミックを投入するかでデッキレシピはかなり差別化されていたように思います。
前述したように、エクシーズを採用するならエクシーズに幅を持たすことができるガガガマジシャンか、トレード・インのコストにできる妥協召喚できるレベル8モンスターがベターではないでしょうか。
ネットで情報を集めた際に面白いと思ったのはチューナーに召喚権を使うギミック。
(ギミックというほどではないですけど。)
特殊召喚した壊獣を素材に除去効果を持ったカードをシンクロ召喚し、相手に渡した壊獣を処理する戦法です。
出せそうなシンクロモンスターを調べたら、琰魔竜 レッド・デーモンやスクラップ・ドラゴンあたりが適当そうでした。
ジェット・シンクロンやグローアップ・バルブを使えば大型のシンクロモンスターを次々ならべることも。
高レベルモンスターゆえにレベルスティーラーとの相性も良く、フォーミュラ・シンクロンを何度も召喚してドローソースにするといった戦法も取れるかも。
(しかしレベルスティーラーが制限改訂で禁止カードに……。)
反対に、どこでも採用されていたのが、鬼畜モグラことN・グラン・モール。
相手に出した壊獣を回収できるためアドバンテージを失わずに処理できるのが非常に強力。
壊獣とのコンボが決まれば、完全な耐性を持ったカードでも1対0交換してくれると書くとちょっとおかしい性能に感じます。
果たしてここまで相性の良いカードがあるでしょうか。
相手にカードを渡すという壊獣最大のデメリットを解消してくれるため、構築の際には必須レベルの採用候補。
壊獣を出せないときの対処法
こちらが壊獣だとバレた場合、当然相手はリリースされないようにモンスターを出し渋ります。
特にこれは洗脳解除発動後に仕留めきれなかった場合に顕著です。
そうなるとこちらは動くことができず、逆に相手には大量展開の準備を整えられて一気に押し切られる……
というパターンは容易に想定できるでしょう。
ということで、そうならないために自分でも少し動けるようなカードをデッキレシピに入れてくのが良いと思います。
最初に思いついたのがライオウ。
壊獣は召喚権が余りがちで、こういった下級モンスターは採用しやすいと思います。
・【構築】「壊獣―kaiju―」デッキレシピ 私的評価・考察―寝取り寝取られ洗脳解除型―【EXTRA PACK 2016】
ライオウはサーチを妨害するため相手の行動を妨害でき、特殊召喚メタも持ち合わせているのが魅力。
アタッカーとしても運用できるのはグランモールには無い利点です。
ただし、自分のサーチも妨害してしまうので注意。
同じように、壊獣はグッドスタッフで採用されるカードと相性が良さそうだと思いました。
その他候補としては死霊騎士デスカリバー・ナイトやトリオンの蠱惑魔。
こちらもライオウと似たような動きができるカードたちです。
特にトリオンの蠱惑魔は、壊獣が苦手とする小粒を大量展開するテーマに対して効果テキメン。
奈落の落とし穴や狡猾な落とし穴をサーチして牽制できるのがウリ。
まぁ相手フィールドの壊獣を処理してしまったら、虚無魔人を出してしまう方がいいかもしれませんが。
最初は半ば冗談で書いていましたが、怒炎壊獣ドゴランで全体除去を放った後に虚無魔人を出せば、発動後に攻撃できないドゴランのデメリットを解消した上でまっさらなフィールドに虚無魔人を立てることができます。
それ以降お互いに特殊召喚できないため、自分にだけ帝ラインの虚無魔人を残して戦えるというのはなかなかの盤面。
その他壊獣の寝取り方
そのほかの相手に出した壊獣の利用法として、サクリファイスで吸収するというのがあります。
これは友人が考えた戦法。
手札消費はより激しくなりますが、洗脳解除と違って儀式の下準備でサーチできるのが魅力。
儀式魔人を使えば特殊召喚を縛ったり、耐性を付けたりできる点も面白い。
他テーマとの相性
壊獣の情報を集めていると、グレイドルとの相性がバツグンというのを目にしました。
洗脳解除を採用する代わりにグレイドルといった感じです。
前述したように壊獣は召喚権が余りがちで、そこから自爆特攻すれば相手に出した壊獣を回収できるという寸法。
最初、グレイドルと洗脳解除の相性は悪いように思っていましたが、
「洗脳解除発動中はグレイドルで自爆特攻しなければいいので、さほど問題ないようのでは?」
という考えになってきました。
どうしても気になるなら、洗脳解除を採用しないか有者の刻印にかえるのも手です。
デッキレシピを調べるとグレイドル型が検索上位に上がっており、その期待感が大きいことがわかります。
また、フィールドカードに依存するテーマゆえSinと組み合わせる案もあるようです。
こちらも脳筋テーマであり、このふたつを合わせることでよりゴリラデッキになりそう。
ウォーターフロントには破壊耐性があるというのもsinにはオイシイところ。
特殊召喚しやすいから高ランクエクシーズも狙いやすそうです。
海外では忍者や妖仙獣を採用したデッキレシピもあるとか。
妖仙獣はバウンス能力を持っており、グランモールと似たような運用ができるほか、連続召喚によって総火力が高くなりやすいという利点があります。
忍者は余った召喚権で忍者マスター HANZOで忍法をサーチして壊獣をリクルートしたり、白竜の忍者でウォーターフロントを守れるのも特徴。
忍法で壊獣を出すのはフレーバーな感じからしても試してみたい構築ですね。
その他壊獣の話題が出始めたころからガスタとの相性が良いのではという話を聞いていました。
ダイガスタ・スフィアードは自分の戦闘ダメージを相手に肩代わりさせる効果を持ち、リクルーターで壊獣に自爆特攻してライフを削りきる戦術。
リクル特攻という方法で、古くはデビルコックを送り付けてドローソースにしたり、天使族とジャンクアタックを組み合わたりといったものがありました。
壊獣をガスタに出張させたような形になりそうですが、ラヴァ・ゴーレムと違ってリリースが1体で済みますし、けっこうアリな感じです。
後発で登場したテーマとの相性
ここでは壊獣登場後に追加されたテーマとの相性について書いていきます。
壊獣は出張させやすいテーマでもあるのでこれから続々と相性の良いテーマが増えそうですね。
壊獣十二獣
後発で登場したカードでは、十二獣と組み合わせるという構築も流行りました。
といっても、妨げられた壊獣の眠りと数枚の壊獣を投入するといった感じみたいですけど。
*十二獣のギミックについてはコチラも参照。
・【構築】「十二獣」デッキレシピ 私的評価・考察【レイジング・テンペスト】
壊獣的には余った召喚権を十二獣に回すことができるという点で相性が良いと言えるでしょう。
十二獣側から見ると、若干心もとない打点を壊獣でサポートできるという利点があります。
こう考えるとただグッドスタッフ同士を組み合わせただけ…とは言い切れない部分がありますね。
真竜皇
手札とフィールドの同属性を含めたモンスター2枚を破壊することで手札から特殊召喚できる真竜皇とも相性が良いと思います。
壊獣は4属性そろっており、好きな真竜皇の破壊コストとしては悪くないと考えています。
また、真竜皇の強力なエクシーズモンスター、「真竜皇V.F.D.」はランク9。
そのためサンダーキングを素材にすることができます。
このカードは光闇以外の属性のモンスターへのメタ効果を持っています。
仮に相手が光闇属性が主体だった場合でも、壊獣で処理してしまえるというのも相性が良い点。
*真竜についてはこちらで詳しく解説しています。
・【遊戯王】「真竜 デッキレシピ」回し方・構築についての私的評価考察【マキシマム・クライシス】
最後に
ウィキを読んでいると、壊獣はいろんなテーマに出張して、どうしても処理できないモンスターに使うのがベターな感じ。
その他、霊使いとの組み合わせも紹介されていました。
友人が発売前にプロキシを使って組んでいましたが、純構築の場合は相手に壊獣を出さないといけないため、どうしても手札消費が激しそう。
今回紹介したカードのほかにドローソース、ハンドアドバンテージを回収する方法も必要だと思いました。
・【構築】「壊獣―kaiju―」デッキレシピ 私的評価・考察―寝取り寝取られ洗脳解除型―【EXTRA PACK 2016】
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