時は来たれり――。忘却の彼方より冥府に集え!!
『ヴァリアント・スマッシャーズ』で登場する新テーマ『メメント』のデッキレシピを考えていきます。
メメントは「切り札の大型モンスター1体を維持しながら戦う」というのがコンセプトだと思うのですが、そういうテーマって男らしくてけっこう好き。
男の子は超大型モンスターが大好きというのが相場で決まっているのです。
メメント
遊戯王カードWiki
デッキビルドパック ヴァリアント・スマッシャーズでカテゴリ化される「メメント」と名のついたカード群。
メメント デッキレシピ 2023
メインデッキ :48枚
エクストラデッキ:0枚
【 モンスター 】21
3冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ
3メメント・ゴブリン
3メメント・メイス
3メメント・エンウィッチ
3メメント・ダークソード
3メメント・シーホース
3メメント・ホーン・ドラゴン
【 魔法 】18
1サンダー・ボルト
1パーピィの羽根箒
1おろかな埋葬
3冥骸府-メメントラン
3メメント・ボーン・パーティー
3メメント・ボーン・バック
3補給部隊
3カイザーコロシアム
【 罠 】9
3メメント・フラクチャー・ダンス
3メメント・クレニアム・バースト
3破壊輪廻
【 エクストラ 】0
回し方・運用想定・展開ルート
過去の通常モンスターをリメイクしたカードで構成されたテーマ『メメント』のデッキレシピ2023バージョン。
今回はwikiを参考に、エースモンスターである冥骸合竜-メメントラル・テクトリカを一発で出すギミックを採用しました。
以下がその展開パターンとなります。
メメント・エンウィッチ1枚からの展開ルート
- 条件:手札にメメント・エンウィッチ1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドに冥骸合竜-メメントラル・テクトリカ1体。
- メメント・エンウィッチを召喚してメメント・シーホースをサーチ。
- 自身の効果でメメント・シーホースを特殊召喚。
- シーホースの効果で自身を破壊し、デッキからメメント・メイス、メメント・ゴブリン、メメント・エンウィッチを墓地へ。
- エンウィッチで自身を破壊し、メメント・ゴブリンを蘇生。
- ゴブリンで自身を破壊し、冥骸合竜-メメントラル・テクトリカとメメント・ホーン・ドラゴンを墓地へ。
- 墓地に5種類のメメントがいるので、冥骸合竜-メメントラル・テクトリカを特殊召喚。
遊戯王 DBVS-JP005 メメント・エンウィッチ 25thシークレットレア クォーターセンチュリーシークレットレア デッキビルドパック ヴァリアント・スマッシャーズ |
これにより、攻守5000と連続攻撃持ちのメメントラル・テクトリカを手札1枚で立てることができました。
このパターンのカギとなるメメント・エンウィッチは、メメント・ダークソードorメメント・ボーン・パーティーでサーチ・リクルートが可能。
少ない消費と初動の安定感がメメントのストロングポイントと言えるでしょう。
召喚・特殊召喚の回数が少ないのでニビルに引っかからないのも特徴です。
遊戯王カード メメント・ダークソード(スーパーレア) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック 闇属性 戦士族 スーパー レア |
遊戯王カード メメント・ボーン・パーティー(スーパーレア) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック 速攻魔法 スーパー レア |
あとはメメントラル・テクトリカを維持しつつライフを削っていきます。
除去カードのメメント・フラクチャー・ダンスで露払い、メメント・クレニアム・バーストで効果モンスターを封殺していければ理想。
フラクチャー・ダンスは使い切りの罠カードですが、冥骸府-メメントランがあれば再セットできるのがウマテイストですね。
モンスター効果を無効にできるメメント・クレニアム・バーストも強力ですが、唯一の欠点は使うとメメントラル・テクトリカの攻撃力が下がってしまうこと。
とはいえ、メメントモンスターで一度破壊して出し直せば攻撃力は戻るので、プレイングでカバーできるかな~という感じ。
メメントは強力なアタッカー、魔法・罠除去、モンスター効果封じと、三拍子揃ったバランスの良いテーマだと考えています。
最近のテーマは魔法・罠に触れるカードがないことがけっこうあるので、それができるだけでもけっこう高評価。
遊戯王カード 冥骸合竜─メメントラル・テクトリカ(ウルトラレア) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック 地属性 幻竜族 ウルトラ レア |
デッキレシピ・構築・採用カード
メメントカード
メメントモンスターの優先度は、メメント・エンウィッチ>その他という感覚。
今回のレシピではこのカードを起点に展開していくため、重要度は高いと考えます。
最悪、他のモンスターは2枚にしても回るんじゃないかと。
メメント魔法・罠では、冥骸府-メメントランの優先度が高め。
メメントが破壊された時に後続を呼び出す効果と魔法・罠の再セットが強力です。
除去カードのメメント・フラクチャー・ダンスを使い回せるだけでもかなり有用なので、可能な限り引き込めるようにしたいところです。
遊戯王カード メメント・シーホース(スーパーレア) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック 効果モンスター 地属性 獣族 スーパー レア |
遊戯王カード メメント・フラクチャー・ダンス(ノーマルパラレル) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック 通常罠 ノーマルパラレル |
このほか、メメントカードの詳しい解説は以下の記事にて。
デッキ構築の参考にどうぞ!
テーマ外の採用カード
テーマ外からは、補給部隊、破壊輪廻、カイザーコロシアムを採用しています。
補給部隊と破壊輪廻は破壊をトリガーに発動するカード。
メメントモンスターの多くが破壊に関する効果を持つため、これをトリガーとすることができます。
補給部隊はドロー、破壊輪廻はモンスター除去とバーンができ、メメントなら容易に発動できるでしょう。
ここに冥骸府-メメントランが加わればさらにアドバンテージが得られる訳で、考えるだけでも脳汁が……
カイザーコロシアムはメメントラル・テクトリカとのシナジーを考えての投入。
恐らくですが、メメントはメメントラル・テクトリカ1体だけで戦うことが多いと考えています。
そこで、相手の展開を制限するカイザーコロシアムの出番。
こちらのモンスター数より多く展開できなくなるので、メメントラル・テクトリカが1体しか出ていなければ相手も1体しか出せなくなります。
モンスター1体だけならシンクロ・リンク・エクシーズを封じたも同然となり、強力な制圧カードとなるでしょう。
このへんはセンサー万別でも似たような動きができるため、好みで変更しても良さげ。
遊戯王 SD38-JP031 カイザーコロシアム (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ 混沌の三幻魔 ─ |
マストカウンター・対策・弱点
キーカードはメメント・エンウィッチ?
上記展開パターンにもあるように、今回のレシピではメメント・エンウィッチを起点に展開していきます。
ですが、キーカードはどちらかと言えばメメント・シーホースのように思います。
メメントではシーホースから大量の墓地を用意することが重要となるため、エンウィッチよりはこちらを止められる方が困るように感じました。
手札誘発の打ちどころ
エフェクト・ヴェーラーに関してはメメント・エンウィッチに使われると非常に困る。
しかし灰流うららはメメント・シーホースに打たれる方がキツイ、と考えています。
なぜなら、うららだとエンウィッチのサーチ効果しか止められないため、打たれた後でも墓地のモンスターとの入れ替え効果を使うことができるから。
例えエンウィッチのサーチ効果をうららで止められても、手札にメメント・ボーン・パーティーがあればリカバリーできるので、うららを打たれるならシーホースの方が困る、という理屈。
遊戯王OCG エフェクト・ヴェーラー ノーマルパラレル 20AP-JP077-P 遊☆戯☆王ARC-V [20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE] |
遊戯王 RC04-JP009 灰流うらら (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
墓地メタにめちゃくちゃ弱い
エースモンスターであるメメントラル・テクトリカの特殊召喚条件は「手札・墓地のメメントモンスター5種類をデッキ・EXデッキに戻す」こと。
よって、墓地を封殺されるとめちゃくちゃ困る。
例えばマクロコスモスを使われたり、墓地のメメントを墓穴の指名者などで1体でも除外されると特殊召喚条件を満たせなくなります。
そもそも墓穴の指名者でメメントラル・テクトリカを除外された日には目も当てられません。
マクロコスモスに関してはメメント・フラクチャー・ダンスで処理できるので何とかなると思いますが、墓穴の指名者には気を付けたいところです。
遊戯王/マクロコスモス(スーパーレア)/レアリティ・コレクション─20th ANNIVERSARY EDITION─ RC02-JP049 |
ちなみに、墓穴の指名者の話題が出たところで補足説明を2つしておきます。
一つ目、メメントラル・テクトリカの特殊召喚はチェーンに乗らない特殊召喚なので、メメントラル・テクトリカの特殊召喚に墓穴の指名者をチェーンして発動~みたいな使い方は不可。
二つ目、メメントの破壊効果は「効果による破壊」。
「コスト」で墓地に送る(破壊する)訳ではないので、スネークアイのように墓穴の指名者で無効にされないことに注意。
このへんの面倒くさい処理に関しては以下の記事にてざっくり解説しているので、少しでも理解が深まれば幸いです。
リリースによる除去に弱い
メメントは切り札のメメントラル・テクトリカを維持しながら戦うテーマ。
展開しない分ニビルに引っかからないのは強みと言えますが、壊獣などのリリース除去にはめっぽう弱いと考えられます。
これは制圧札を複数展開しないことのデメリットで、たった1体が処理されてしまうだけで戦線が瓦解してしまう可能性を孕んでいるということ。
一応、メメント・ボーン・バックで対策できますが、気にかけておく部分ではあると思います。
って言ってもたいていのカードはリリース除去に弱いですけどね。
遊戯王/海亀壊獣ガメシエル(スーパーレア)/レアリティ・コレクション─20th ANNIVERSARY EDITION─ RC02-JP020 |
御前試合・群雄割拠に引っかかる?
メメントは種族がバラけており、センサー万別に引っかからないというのは大きな強み。
その一方で御前試合・群雄割拠にはバッチリ引っかかってしまいます。
ただし、今回の展開パターンで問題となるのは、手順2でシーホース(地属性・獣族)とエンウィッチ(闇属性・魔法使い族)が並んだ時、手順4でエンウィッチとゴブリン(闇属性・悪魔族)を入れ替える時のみ。
後はフィールドにモンスターが並ぶことはありません。
よって、シーホースを先に出して自壊→墓地肥しさえしてしまえば、御前試合には引っかからないように思います。
遊戯王 SD35-JP039 御前試合 (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ストラクチャーデッキ ソウルバーナー |
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