森に漂う蠱惑の誘い。憐れな獲物が罠へと落ちる──
今回のストラクチャーデッキは人気テーマのひとつ『蟲惑魔』。
何気に霊使いの次くらいに歴史のあるかわいい系テーマじゃないでしょうか。
落とし穴での妨害が得意なイメージがありますが、問題となっていた打点の低さは解消されたのでしょうか?
*ツイッターアンケート(2022年10月29日より一週間)
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ストラクチャーデッキ #蟲惑魔の森 で強化される #蟲惑魔 でデッキを組む?
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#遊戯王好きと繋がりたい— 昔の遊戯王ブログ (@mukasinoyuugiou) October 29, 2022
ストラクチャーデッキ-蟲惑魔の森-
BEFORE:ストラクチャーデッキ-宝玉の伝説-
2022年12月3日発売予定。
略号は「SD45」。
ついに来た!全体パンプする蟲惑魔のアタッカー
『蟲惑魔』は地属性の昆虫・植物族で統一されたモンスター群で、属するモンスターのほとんどが落とし穴に関する効果を持っています。
汎用カードとしては、召喚時に落とし穴カードをサーチでき、特殊召喚時に魔法・罠を破壊できるトリオンの蟲惑魔や、落とし穴をデッキから使えるようになるランク4エクシーズのフレシアの蟲惑魔が有名でしょうか。
上記のように、蟲惑魔は落とし穴と関係が深く、相手への妨害が得意なテーマと言えるでしょう。
一方でテーマ内にアタッカーと呼べるモンスターがおらず、攻めが苦手という偏ってテーマでもあります。
そんな蟲惑魔に今回追加されるのが、初めてのアタッカーであるアティプスの蟲惑魔。
墓地に通常罠がある場合に蟲惑魔を1000パンプ、昆虫族・植物族の数まで表側表示のカード効果を無効にし、墓地の罠カードを除外してカードを破壊できる効果を持ちます。
リンク3と多少重いものの、自分の蟲惑魔全体の1000パンプはデカい。
自身も蟲惑魔なので、単独でも実質2800打点のアタッカーとして運用可能。
素材が昆虫族・植物族なので汎用としても使えそう。
蟲惑魔的には素材3体を並べるのは手間かもしれませんが、昆虫族も植物族も展開が得意な種族なので、汎用サポートを使うのも良さげ。
そしてエクストラデッキにもう1体追加されるのが、ランク4エクシーズのシトリスの蟲惑魔。
エクシーズ素材と同じ種族からの効果耐性、蟲惑魔のサーチ、相手モンスターが効果で墓地または除外された場合にそのカードを素材にできる効果を持ちます。
落とし穴で除去したモンスターを素材とし、種族耐性を付与していけるのがおもしろいですね。
相手のおろかな埋葬等にも反応するので、それによって墓地へ送られたモンスターを素材とするだけでも、相手の戦略を崩せるので有効。
蟲惑魔では珍しい2500ラインのアタッカーというのも注目。
これらエクストラデッキに追加された新規カードをサポートするため、下級モンスターには特殊召喚効果を持ったキノの蟲惑魔が加わります。
自分・相手ターンに蟲惑魔がいれば特殊召喚でき、セットされた魔法・罠を守る効果を持っているため、相手の除去にチェーンしてそれを防ぐといった使い方が可能。
地味にフリーチェーンで使えるのも強み、と個人的には考えています。
なぜならサモンチェーンの発動条件を満たすのに使えるから。
例えば、召喚時効果を持った蟲惑魔にキノの蟲惑魔をチェーンするだけで、サモンチェーンの発動条件を満たすことができます。
召喚権が追加で2回増えるのはスゴイ。
また、召喚権を増やすフィールド魔法・蟲惑の園と、このカードを引き込めるプティカの蟲惑魔も追加。
蟲惑魔は召喚時効果を持つモンスターが比較的多いため、召喚権が増えるというのは単純な特殊召喚よりもメリットが多いですね。
蟲惑の園があるなら他の召喚権を増やすカードはいらないかもしれない。
そして、蟲惑魔とは切っても切れない関係にある落とし穴とホール罠カード。
こちらには相手モンスターが特殊召喚されターンに攻撃力2000以上のモンスターを対象に除去が撃てる狂惑の落とし穴が登場。
通常の落とし穴と違って場に出たタイミングのモンスター以外にも除去が撃てるというのが強み。
フレシアの蟲惑魔でフリーチェーンの除去ができるようになった感じでしょうか。
ホールティアの蟲惑魔も面白いカードで、セットしたターンに使える幻影騎士団シェード・ブリガンダインのような罠モンスターです。
ホール罠カードゆえにトリオンの蟲惑魔でサーチできるだけでなく、セラの蟲惑魔の効果を即座に使えるのも魅力。
トリオンの蟲惑魔1枚からホールティアサーチ→セラの蟲惑魔をリンク召喚してホールティア発動→蟲惑魔リクルートと繋げられるのはスゴイ!
そのほか、新たなドローソースとして蟲惑の誘いも追加されました。
総評として、「アタッカーが増えたことで穴がなくなった」と思います。(蟲惑魔だから落とし穴はあるけど)
元から妨害性能は高かったので、ここにアタッカーが追加されたらもう言うことはありません。
ジオングに足が付いたみたいな感じ。
蟲惑魔と相性の良いカード
昆虫族・植物族サポート
蟲惑魔は地属性の昆虫・植物族で統一されているのでまずはこちらのサポートを考えいきます。
地属性サポートに関しては蟲惑魔とさほどシナジーがないように思うので、今回は種族サポート中心に見ていきます。
(一応、春化精は使えるかな?)
地属性サポートはこちらにまとめいるので、何かヒントになるかも?
また、昆虫族・植物族の汎用サポートはこちらにまとめているので構築の参考になれば。
- 【遊戯王】今すぐ使える「地属性」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
- 【遊戯王】今すぐ使える「植物族」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
- 【遊戯王】今すぐ使える「昆虫族」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
詳しく見ていくと、植物族サポートではローンファイア・ブロッサム、イービル・ソーン、ヴェルズ・マンドラゴあたりが良さげ。
植物族蟲惑魔には落とし穴を2枚セットできるリセの蟲惑魔、展開効果を持つカズーラの蟲惑魔がおり、ローンファイア・ブロッサムでリクルートするのはアリ。
イービル・ソーンはライフコストで同名カードをリクルートできるので、リンク召喚に使えます。
蟲惑魔はそこまで展開力のあるテーマではないと思うので、こういった汎用展開札を使うのも手。
昆虫族では、共振虫+ゴキポール+応戦するGの昆虫族汎用セット、展開効果を持つ竜咬蟲、騎甲虫スカウト・バギー、アタッカーの樹冠の甲帝ベアグラムあたりが候補。
リンク2以上の蟲惑魔は蟲惑魔以外の昆虫・植物族を素材にできるので、展開効果を持ったモンスターは有用でしょう。
繰り返しになりますが、蟲惑魔はアタッカーの少ないテーマなので、樹冠の甲帝ベアグラムは候補になると考えています。
このほか、昆虫族サポートについてはビートルーパーの記事も参考になるかもしれません。
・最大火力、5000!?『脳筋』昆虫軍団・ビートルーパー!!【遊戯王】「騎甲虫/ビートルーパー」新規効果&相性の良いカードを評価・考察【ワールドプレミアムパック2022】
罠サポート
続いて罠サポート。
蟲惑魔は落とし穴を多用するのでこの辺のサポートとも相性が良いはず。
候補としては、悪魔嬢リリス、三戦の号、天獄の王、トラップトリックあたり。
天獄の王は罠カードを守れるので蟲惑魔的には重宝しそう。
ただし、類似効果は新規カードのキノの蟲惑魔も持っているため役割が被るかも。
テーマレベルでは罠テーマのラビュリンスも候補となるでしょう。
特に迷宮城の白銀姫は、自前の特殊召喚手段+罠が発動した時に別の罠カードをセットすることができ、落とし穴の枯渇を防止することができます。
次点で罠カードを墓地からセットでき、ハンデス効果を持つ白銀の城のラビュリンスも候補ですが、こちらは特殊召喚手段を持たないのでウェルカム・ラビュリンスなどを採用する手間があります。
召喚権を増やすカード
次に召喚権を増やすカード。
トリオンの蟲惑魔に代表されるように、蟲惑魔は通常召喚時に効果を発揮するカードがけっこう多いです。
そのため、召喚権を増やすカードは有用なんじゃないかと。
召喚権を増やすカードは、二重召喚、サモンチェーン、魍魎跋扈などがあります。
というか、サモンチェーンが使いたいのでこの項を作ったというのもあります。
先にも少し書いていますが、サモンチェーンは召喚時効果にキノの蟲惑魔をチェーンするだけで発動条件を満たすことができ、以前よりも格段に使いやすくなったと考えています。
キノの蟲惑魔だけで足りないならカゲトカゲも採用すればトリガーには困らないでしょう。
ただ問題は、肝心のサモンチェーンをサーチするカードがないんですよね……
追加情報で蟲惑の園も公開されたため、召喚権を増やすカードの優先度はだいぶ下がったかもしれません。
ランク4サポート
蟲惑魔エクシーズモンスターはランク4で統一され、素材の縛りがないのも特徴のひとつ。
よって汎用ランク4サポートが使用できます。
特に、蟲惑魔はリンク1のセラの蟲惑魔がおり、パラレルエクシードとの相性が抜群。
地味にアティプスの蟲惑魔のリンク素材が「昆虫族・植物族モンスターを含むモンスター2体以上」のため、パラレルエクシードも素材として使えるのがウマテイスト。
そのほか素材としては幻影騎士団シェード・ブリガンダインなども候補。
また、アタッカー不足を解消するためにランク4に重ねられる旋壊のヴェスペネイトやアーゼウスも候補となります。
が、今回の強化でアタッカーが増えたので優先度は下がりそうですね。
アーゼウスにいたってはこちらの罠も吹き飛ばしてしまいますし。
その他エクストラデッキ
先にも書いたように、蟲惑魔のエクストラデッキは基本的にランク4中心になると考えています。
とは言うものの、リンクモンスター等も候補になると思うのでこちらも見ていきましょう。
今回は蟲惑魔の種族である昆虫族と植物族からピックアップしてみます。
植物族で候補となるのは、アロマセラフィ-ジャスミン、森羅の舞踏娘 ピオネ、廻生のベンガランゼス、そして植物族に関する効果を持つクロスローズ・ドラゴン。
昆虫族で候補となるのは騎甲虫アームド・ホーン、大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス、シンクロのサークル・オブ・フェアリーとチューナーの円喚師フェアリあたり。
リンクモンスターはそれぞれ有用な効果を持ちますが、種族縛りがあるので微妙に事故りそうな気配。
しかしリクルート効果を持つアロマセラフィ-ジャスミンや、召喚権を増やせる騎甲虫アームド・ホーンは強力なので、構築段階で出しやすくすることも視野でしょうか。
個人的に期待しているのがシンクロのサークル・オブ・フェアリーとチューナーの円喚師フェアリ。
円喚師フェアリは特殊召喚効果を持つので展開が容易。
サークル・オブ・フェアリーは昆虫族・植物族の召喚権を増やせるので蟲惑魔のサポートに最適です。
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