植物族汎用サポート
花や草木といった植物をモチーフとした種族『植物族』の汎用サポートを見ていきます。
植物と言えば枝葉が伸びていくイメージですが、遊戯王における植物族も枝葉を伸ばすように大量展開していくカードが多い印象です。
現環境では大量展開から大型モンスターを出すのが主流のため、強い種族だと思うのですが、最近はあんまりパッとしたイメージがありません。
ググってみたらちょこちょこ暴れては規制されているっぽいですね。
そう言えばデブリ・ダンディとか強かった……
植物族は昆虫族とも関係が深い種族。
昆虫族の汎用サポートはこちらで紹介しているので是非どうぞ!
植物族
遊戯王カードWiki
草木や花、野菜・果実などの様々な植物がモデルとなっているモンスターが属する種族。
食品としては野菜の一種に数えられることがあるためか、《きのこマン》など菌類(キノコ)をモチーフとしたモンスターが属することがある。
メインデッキの植物族モンスター
植物族は優秀なリクルーターが多く、展開系の効果が多いように思います。
これは植物が生い茂るイメージから、そういう種族としてデザインされているというのもありそう。
展開系の効果が多いのは昨今の遊戯王の環境から見ても魅力的ですね。
植物族には紹介したいカードが多いため、以下に箇条書きにしてみました。
- サーチ・墓地肥し:光の王 マルデル、ステイセイラ・ロマリン、円喚妖精キクロス
- 手札から特殊召喚:薔薇恋人、ヴェルズ・マンドラゴ、セリオンズ”リリー”ボレア、六花精スノードロップ
- リクルーター:イービル・ソーン、ローンファイア・ブロッサム
- 蘇生:スポーア、陽竜果フォンリー、にん人、妖精弓士イングナル、ギガプラント
- その他:コピー・プラント
中でも注目はやはり、万能リクルーターのローンファイア・ブロッサム。
デッキから植物族をなんでもリクルートできるという強いことしか書いてないカード。
最上級アタッカーはもちろん、テーマのキーカードもリクルートできるので、展開の起点にもなり得ます。
ちなみに、デブリジャンドが現役のころはグローアップ・バルブやダンディライオンを引っ張りつつ、自身はデブリドラゴンの蘇生対象となれる無駄のない動きができました。
もう1体の注目株は展開札のイービル・ソーン。
相手にバーンダメージを与えつつ、同名カード2枚をリクルートできます。
ここからリンク2やランク1エクシーズに繋げられるのが強み。
もちろんローンファイア・ブロッサムでリクルートできる上、レベル1なのでワン・フォー・ワンに対応してもいるんですよね。
遊戯王 RC04-JP002 ローンファイア・ブロッサム (日本語版 シークレットレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
このほか、植物族には最上級モンスターの植物姫というシリーズカードが存在します。
いずれもレベル8・攻守のどちらかが2800の大型モンスターで、植物族に関する効果を持っています。
植物姫では特に、植物族をリリースすることで対象を取る効果を無効にできる椿姫ティタニアルが強い。
また、植物族は円喚師フェアリ、時花の賢者-フルール・ド・サージュといった植物族族以外のモンスターがサポートしてくれるパターンもちらほら。
中でもローズ・ドラゴンは、テーマレベルで植物族とシナジーするようにデザインされているので、一考の余地アリ。
植物族をサポートする魔法・罠
続いて植物族をサポートする魔法・罠。
こちらも展開系の効果が多いですね。
汎用性の高いものをピックアップして列挙していきます。
- 展開:増草剤、超栄養太陽、ローズ・プリンセス+白薔薇の回廊
- サーチ:冷薔薇の抱香、天啓の薔薇の鐘
- その他:ポリノシス、ブラック・ガーデン、薔薇の刻印
汎用カードを考えるとどうしても展開系の効果が多くなってしまうのですが、有用なんだから仕方ない。
汎用性の高さでは、植物族版の神の居城-ヴァルハラとも言える白薔薇の回廊が優秀です。
こちらもヴァルハラ同様、ローズ・プリンセスという専用のサーチモンスターがいる点もメリット
超栄養太陽はレベル2以下の植物族をリリースしてそのレベル+3以下のモンスターをリクルートできるカード。
リリース対象の範囲がやや狭いものの、ローンファイア・ブロッサムを引っ張ってこれるのでさらなる展開が可能。
スポーアなどの蘇生できるカードをコストにできればウマテイスト。
あと個人的に好きなカードとして、ブラック・ガーデンを挙げておきます。
ざっくり言うとモンスターが出る度に植物族トークンを生成する効果と、フィールドの植物族全てを破壊してその攻撃力と同じ攻撃力のモンスターを蘇生するフィールド魔法。
トークンの攻撃力が800なので、800の倍数のモンスターを蘇生するカードと考えると分かりやすい。
うまく使えると面白いんですが、なかなか難しい玄人向けのカードです。(でも好き)
遊戯王 20PP-JP011 白薔薇の回廊 (日本語版 ノーマル) プレミアムパック PREMIUM PACK 2020 |
エクストラデッキの植物族モンスター
そしてお待ちかねのエクストラデッキ。
こちらも例によって箇条書きでの紹介です。
- サーチ・展開・リクルーター:森羅の舞踏娘 ピオネ、アロマセラフィ-ジャスミン、瓔珞帝華-ペリアリス、ガーデン・ローズ・メイデン、サークル・オブ・フェアリー
- アタッカー:星界樹イルミスティル
- 墓地肥し:森羅の姫芽宮、メリアスの木霊
- 除去・制圧:廻生のベンガランゼス、フレシアの蟲惑魔、六花聖ティアドロップ
こうしてまとめてみて思ったのですが、植物族って展開の準備は得意なんですが、その後に出すべきエースと呼べるモンスターが少ないっぽいんですよね。
最近では相手ターンにも除去が撃てる廻生のベンガランゼス、フレシアの蟲惑魔、六花聖ティアドロップあたりが出てきて多少改善されたように思いますが。
逆にその辺は割り切って、展開後のゴールは他の種族に任せてもいいのかもしれません。
遊戯王 / 廻生のベンガランゼス(ウルトラ)/ LIOV-JP048 / LIGHTNING OVERDRIVE(ライトニング・オーバードライブ) |
ちなみに、エクストラデッキにも植物族をサポートできる他の種族がいます。
それがブラッド・ローズ・ドラゴン、クロスローズ・ドラゴン、アロメルスの蟲惑魔、アティプスの蟲惑魔あたり。
中でもアティプスの蟲惑魔は、墓地に罠があれば2800打点のアタッカークラスになれ、昆虫族・植物族モンスターの数だけ相手モンスターの効果を無効にできる効果を持ちます。
この記事を書いている時点でまだ未登場ですが、今後の植物族デッキのアタッカーとして期待の持てる新人です。
遊戯王カード アティプスの蟲惑魔(スーパーレア) 蟲惑魔の森(SD45) | ストラクチャーデッキ こわくまのもり リンク・効果モンスター 地属性 昆虫族 |
植物族のコンボ・ギミック
最後に植物族の展開ギミックをざっくり紹介。
汎用ギミックではあるのでデッキ構築の参考にどうぞ。
ナチュル・カメリア+ナチュルの神聖樹+ナチュル・ハイドランジー
ナチュル・カメリアでナチュルの神聖樹を墓地に送ってナチュル・ハイドランジーをサーチ→条件を満たしているのでハイドランジーを特殊召喚できる、というギミック。
手札1枚からリンク2orレベル9シンクロに繋がるというのが強み。
ナチュルは地属性なので、地属性ギミックとして採用するのも良さげ。
遊戯王カード 【ナチュル・ハイドランジー】 DTC2-JP074-N ≪デュエルターミナルクロニクル2 混沌の章 収録カード≫ |
捕食植物オフリス・スコーピオ+捕食植物ダーリング・コブラ
オフリス・スコーピオからダーリング・コブラをリクルートすることで、融合・フュージョン魔法カードをサーチできるギミック。
最大の特徴は、他のカードではサーチしにくいブリリアント・フュージョンを引き込める点にあります。
ここからブリリアント・フュージョンでジェムナイト・セラフィを出すことで、召喚権が1回増えてさらに展開が可能。
ジェムナイト・セラフィの素材にジェムナイト・ラズリー+光属性通常モンスターを使えば、素材にした通常モンスターをサルベージして召喚もできます。
つまりこのパターンが成功すると、オフリス・スコーピオと手札コスト1枚で4体展開できるとということ。
現在オフリス・スコーピオが制限ですが、リンク召喚などの大量展開が必要なデッキでは一考の価値があるギミックでしょう。
遊戯王OCG 捕食植物オフリス・スコーピオ レア MACR-JP009-R 遊☆戯☆王ARC-V [マキシマム・クライシス] |
遊戯王OCG 捕食植物ダーリング・コブラ ノーマル MACR-JP010 遊☆戯☆王ARC-V [マキシマム・クライシス] |
アロマリリス-ロザリーナ+アロマージ-ローリエで大量展開
- 条件:手札にアロマリリス-ロザリーナ1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドにアロマセラフィ-ジャスミン、光の王 マルデル。手札に任意の植物族1枚。
- アロマリリス-ロザリーナを召喚してアロマージ-ローリエをリクルート。2体でアロマセラフィ-ジャスミンをリンク召喚(植物族以外の特殊召喚縛り)。
- 墓地へ送られたローリエの効果で回復し、これをトリガーにジャスミンで六花のしらひめをサーチ。
- しらひめの効果で自身を特殊召喚。
- ジャスミンの効果でしらひめをリリースし、光の王 マルデルをリクルート。
- マルデルで任意の植物族をサーチ。
こちらはアロマのギミックを使用した大量展開パターン。
植物族以外の特殊召喚縛りがあるものの、この時点でフィールドにリンク3分の素材、手札に任意の植物族が1体います。
汎用ギミックとして使う場合、マルデルのサーチでテーマのキーカードを引っ張れればベスト。
サーチ対象が薔薇の妖精といった特殊召喚できるモンスターなら、廻生のベンガランゼスをリンク召喚するのも良いでしょう。
また、手順3でマルデルをリクルートせず、捕食植物オフリス・スコーピオにすれば、捕食植物ダーリング・コブラ→融合・フュージョンカードのサーチと繋げることも可能。
リンク召喚や融合召喚に繋げられる汎用ギミックです。
遊戯王 アロマージ─ローリエ (ノーマル) カオス・インパクト (CHIM) | アロマ 効果モンスター 風属性 植物族 ノーマル |
聖種の地霊+聖種の天双芽+聖蔓の播種+聖天樹の幼精+サンヴァインモンスター
聖種の地霊を召喚して聖天樹の幼精をリンク召喚し、聖蔓の播種をサーチ。
聖蔓の播種で聖種の天双芽をリクルートして1000ダメ―ジを受け、ダメージをトリガーにサンヴァインを特殊召喚。
さらに聖種の天双芽で聖種の地霊を蘇生する、というコンボ。
手札1枚から4体展開できるというのはなかなか凶悪です。
ただし聖蔓の播種発動後、エクストラデッキに植物族縛りが付くので注意。
コメント