心奪われる上質で悪魔的な情熱のレシピ――
3つのテーマを作れるデッキビルドパック『ワイルド・サバイバーズ』2つ目のテーマは儀式召喚の『ヌーベルズ』!
料理がモチーフというちょっとラッシュデュエルっぽいテーマです。
注目はやはり、往年のあのカードを強力にサポートするということ。
20年以上前のカードが唐突に強化されるんだから遊戯王の歴史の長さを感じずにはいられません。
この記事では『ワイルド・サバイバーズ』収録の新カード・相性の良いカードを考察していきます。
デッキレシピ・回し方についてはこちらの記事で紹介しています!
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#遊戯王好きと繋がりたい— 昔の遊戯王ブログ (@mukasinoyuugiou) March 4, 2023
ヌーベルズ
デッキビルドパック ワイルド・サバイバーズでカテゴリ化される「ヌーベルズ」と名のついたカード群。
属する儀式モンスターは闇属性・守備力1850で統一されており、その攻撃力はレベル×400で、奇数レベルは獣戦士族、偶数レベルは戦士族である。
いずれもレシピカードの効果によって儀式召喚できる。・引用元:遊戯王カードWiki
は、ハングリーバーガー!?ついに明らかになったシェフ
『ヌーベルズ』は闇属性で統一されたモンスター群。
属するモンスターは奇数レベルが獣戦士族、偶数レベルが戦士族の儀式モンスターで統一されています(トークンを除く)。
『レシピ』儀式魔法によって儀式召喚でき、その名前の通りフルコースがモチーフとなっているようです。
最大の特徴は、相手のモンスターを巻き込んで儀式モンスターを特殊召喚する効果(≠儀式召喚)
発動条件はヌーベルズごとに差異がありますが、攻撃表示の相手モンスターをリリースするという点で共通しています。
リリースは遊戯王でも最強の除去手段なのでこれは強い!
地味に対象を取らない効果なので、対象耐性をすり抜けられるのも強い……
ここでヌーベルズの共通効果について補足。
モンスター効果によって儀式モンスターを特殊召喚するという効果はメガリスに近いものがありますが、その内実はかなり違います。
一番の違いは蘇生制限を満たさないこと。
メガリスは儀式召喚扱いなので蘇生できますが、ヌーベルズは儀式召喚ではないので蘇生できません。
ぶっちゃけ、この辺の裁定には自信がないので詳しくは自分で調べましょう(ぶん投げ)
特殊召喚先は自身よりレベルが1~2上が基本で、ドンドンレベルアップさせていく感じみたいですね。
中でも注目は、現時点で最大のレベル6、バグリエル・ド・ヌーベルズ!
特殊召喚成功時に相手モンスターの効果を封じ、ヌーベルズモンスターの効果で特殊召喚された場合には、相手モンスター全てをリリースすることが可能。
レベル4or5ヌーベルズを中継する必要がありますが、リリースによる全体除去は強すぎる……
さらに、相手モンスターをリリースして、あの最初期に登場した儀式モンスター『ハングリーバーガー』を特殊召喚することが。
そう何を隠そう、ヌーベルズは実質ハングリーバーガーのサポートテーマだったのです!!
ハングリーバーガーはちょうど小学生の頃に出たカードなのでなかなか感慨深い。
続いて、ヌーベルズをサポートする魔法・罠について。
先にも触れましたが、ヌーベルズは『レシピ』儀式魔法によって儀式召喚でき、その他レシピ魔法・罠によってサポートされています。
ちなみに、ハングリーバーガー専用の儀式魔法も『ハンバーガーのレシピ』で、一部カードが持つレシピカードに関する効果の恩恵を得ることができちゃったり。
儀式テーマは複数の儀式魔法を持つパターンが多いですが、素材を調達する場所や儀式モンスターをどこから出すかで違いがあるのが常。
しかしヌーベルズの儀式魔法、Recette de Viande~肉料理のレシピ~と、Recette de Poisson~魚料理のレシピ~は、儀式召喚に関する効果が同じというのが珍しいですね。
また、ヌーベルズ儀式モンスターとレシピ儀式2種は、Voici la Carte~メニューはこちら~によってサーチ可能。
ヌーベルズはレベル3・4からレベル5にアクセスするのが強いと思うので、その準備が一発で整えられるのはウマテイスト。
儀式魔法以外では、カウンター罠のルセット・ド・スペシャリテ~料理長自慢のレシピ~に注目。
ヌーベルズ儀式モンスターがいる時に発動できる万能カウンター罠です。
竜星なんかもそうですが、こういう万能カウンターがあるテーマは強いですね。
しかも、このカードが墓地にある場合にハングリーバーガーが特殊召喚されると、相手モンスターを可能な限りリリースすることができます。
バグリエル・ド・ヌーベルズで全体リリースを決めた後、料理長自慢のレシピによるパーミッションで妨害。
さらに、バグリエル・ド・ヌーベルズでハングリーバーガーを特殊召喚した場合にも全体リリースを撃てる……
この隙のない3段妨害はめちゃくちゃ強いと思うのですが……
ヌーベルズはフルコースと料理人モチーフということで、相手モンスターを食材に見立て、それを素材に新たなモンスターを呼び出す、という流れがとても良いですね。
最近の遊戯王はモチーフとシステムのデザインが物凄くかみ合っているところに好感が持てます。
食材のモンスターが無理やり調理される感じが『注文の多い料理店』っぽいのも個人的にはスキ。
総評として「ヌーベルズはコントロール寄りの良テーマ」という印象です。
打点は心もとないものの、相手モンスターをリリースすることでアドバンテージが得られ、相手のリソースが枯渇したところで畳みかける、という感じでしょうか。
相手モンスターをリリースする都合上、壊獣と似たプレイスタイルになるんじゃないかと予想しています。
ここまで書いていて思いましたが、正直相手にしたくない……
ヌーベルズと相性の良いカード
闇属性サポート
ヌーベルズは闇属性で統一され、奇数レベルは獣戦士・偶数レベルは戦士族で構成されているため、これらのサポートカードを投入できます。
戦士族と獣戦士族には汎用サーチの増援と炎舞-「天璣」がありますが、ヌーベルズ全体が儀式の準備に対応しており、優先度は低め。
他の種族サポートもピンとくるものがないので、属性サポート中心に見た方がいいと思いました。
*一応戦士族サポートの記事も紹介しておきます(獣戦士族・闇属性サポート記事はまだ作ってない……)
・【遊戯王】今すぐ使える「戦士族」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
一方で属性は闇で統一されており、汎用カードを採用しやすい。
候補としては、ダーク・オネスト、ダーク・アームド・ドラゴン、闇の誘惑、ダーク・バーストあたり。
特にヌーベルズは打点が低いため、戦闘を補助できるダーク・オネストは相性が良いかも。
また、フォアグラシャ・ド・ヌーベルズで墓地調整ができるため、ダーク・アームド・ドラゴンも出しやすいと考えています。
個人的に注目しているのが闇黒の魔王ディアボロス。
自分フィールドの闇属性モンスターがリリースされた場合に特殊召喚できる3000打点のアタッカーです。
ヌーベルズの共通効果で闇属性をリリースするため、これをトリガーに特殊召喚条件を満たすことが可能。
打点の低いヌーベルズのカバーもできそうです。
フィールドの闇属性をリリースすることでハンデスもでき、なかなか厄介な動きができそうで期待しています。
儀式サポート
そしてヌーベルズと言えば何と言っても儀式サポート!
全員がレベル6以下なので儀式の準備にフル対応、レベル1or2は儀式の下準備にも対応しているというのは大きな強みです。
モンスターでは、汎用儀式サポートのマンジュ・ゴッド、および宣告者の神巫+虹光の宣告者セットにも対応。
儀式魔法のレベル指定も緩く、魔神儀も採用しやすいですね。
特に宣告者の神巫+虹光の宣告者セットはコンボの途中でレベル6にでき、ヌーベルズの儀式コストを1体で賄うことができます。
さらに、テーマレベルではドライトロンとも相性が良い。
wikiにもありますが、墓地の流星輝巧群で自分フィールドのドライトロンを対象に取れるため、レベル3・4ヌーベルズが持つリクルート効果のトリガーとなれるのです。
ヌーベルズは総じて打点が低く、レベル5以下なら流星輝巧群とドライトロン1枚から儀式召喚できる点もメリット。
足りない打点を竜儀巧-メテオニス=DRAでカバーできる点も良いですね。
あと、バグリエル・ド・ヌーベルズとハングリーバーガーが並んだ時にリンク召喚できる大儺主水や、レベル10以下の通常召喚できないモンスターを特殊召喚できるも青天の霹靂も良さげ。
青天の霹靂を使うとそのターン中の特殊召喚ができなくなりますが、ヌーベルズなら相手ターンにも展開できるのでいいかと。
儀式召喚とは直接関係ありませんが、基本的にエクストラに頼らないので次元障壁なんかとも相性が良いでしょう。
そのほか、儀式サポートはこちらでまとめているので是非ご参加ください。
・【遊戯王】今すぐ使える「儀式召喚」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
表示形式を変更するカード、対象を取るカード
続いて、ヌーベルズの効果と相性が良いカードを考察。
ここで紹介するのは、表示形式を変更するカード、対象を取るカードです。
下級ヌーベルズの効果はザックリ、「対象を取る効果の発動をトリガー」に、「攻撃表示のモンスターをリリース」することで発動します。
よって、攻撃表示にしたり対象を取るカードとは相性が良いと考えています。
表示形式を変更するカードとしては、エネミーコントローラー、召喚制限-猛突するモンスター、最終突撃命令あたりが候補。
まあ今の環境だと守備表示で出す場面は少ないので、攻撃表示にするだけのカードだと微妙かもしれませんが。
そう考えると、エネミーコントローラーは守備表示にもでき、地味に対象を取るのでヌーベルズとの相性はなかなか良さげです。
また、表示形式を変えるというか、壊獣でリリースしてしまえば実質攻撃表示になる、という考え方も。
ただ、これやるなら壊獣カグヤでよくない?と思わなくもない……
対象を取るカードでは、エフェクト・ヴェーラー、無限泡影といった手札誘発が優秀。
このへんはカード単体のパワーも高く汎用なので無理なく採用できるでしょう。
また、忘れがちですが、サイクロン系の魔法・罠除去も対象を取るので、採用候補になると考えています。
禁じられた系速攻魔法も対象を取るので面白いかも。
さらに、精神操作、心変わり、大捕り物といったコントロール奪取系カードも対象を取ります。
コントロール奪取と同時にヌーベルズの効果を発動できれば、1枚除去+1コントロール奪取で3アドバンテージ取れると考えると、ヤバい。
精神操作を使うとリリースできませんが、大儺主水などのリンク素材にしてしまえば問題ナシ!
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