昆虫族汎用サポート
カブトムシやチョウといった様々な虫をモチーフにした種族『昆虫族』の汎用サポートを紹介していきます。
昆虫族といえば、初代遊戯王でインセクター羽蛾が操るテーマとして有名。
やられ役な種族というイメージも強いのですが、カードゲームのクリーチャーはキモいデザインが好みなので、そういう意味では昆虫族ってけっこう好きなんですよね。
昆虫族は植物族と関連が深く、蠱惑魔など両種族の混合テーマもあります。
昆虫族の汎用サポートはこちらの記事で紹介しているので構築のヒントにどうぞ!
昆虫族
遊戯王カードWiki
ハチ・カマキリ・アリ・チョウ・トンボ・テントウムシ・カブトムシ・クワガタ・ゴキブリといった様々な昆虫をモデルとしたモンスターが属する種族。
メインデッキの昆虫族モンスター
まずはメインデッキの汎用昆虫族の紹介。
役割ごとにざっくりグループ分けして羅列していきます。(ビートルーパーについては後述)
昆虫族も植物族と同様に、展開やサーチが多い印象です。
虫ってなんかこう、ワラワラしている感じなので(これ以上言うと気持ち悪くなりそうなのでやめる)。
植物族と比較した場合、あちらと違って特殊召喚しやすいアタッカーが多い印象。
また、寄生虫パラノイドやパラサイト・フュージョナーといったトリッキーなカードも特徴的でしょうか。
- サーチ・墓地肥し:共振虫、応戦するG、ゴキポール
- 特殊召喚(レベル3以外):B・F-早撃ちのアルバレスト、B・F-必中のピン、竜咬蟲、未界域のモスマン、ジャイアントワーム
- 特殊召喚(レベル3):電子光虫-レジストライダー、円喚師フェアリ、B・F-連撃のツインボウ、夢蝉スイミンミン
- アタッカー:究極変異態・インセクト女王、樹冠の甲帝ベアグラム、デビルドーザー
- その他:寄生虫パラノイド、昆虫機甲鎧、トリオンの蟲惑魔、パラサイト・フュージョナー、ジャイアント・メサイア
今回まとめてみて思ったのが、「昆虫族は展開効果を持ったレベル3モンスター」が多いという事。
エクシーズギミックを採用する場合は参考になるかもしれません。
汎用サポートの中でも共振虫、応戦するG、ゴキポールは候補に上がりやすいカードです。
共振虫はフィールドから墓地へ送られた場合にレベル5昆虫族をサーチすることができ、デビルドーザーなどのアタッカーがサーチ対象。
応戦するGはフィールドから墓地に送られた場合に地属性・昆虫族攻撃力1500以下のモンスターをサーチできるので、共振虫がサーチ対象となります。
さらに、共振虫は除外された場合にデッキから昆虫族を墓地に送ることが可能。
ゴキポールは墓地に送られた場合にレベル4昆虫族をサーチできるので、共振虫をトリガーとすることができます。
共振虫を封印の黄金櫃やデビルドーザーで除外するとゴキポールのサーチ効果が使えるので、アドバンテージを失わずに戦うことができます。
TCG 遊戯王カード/SD45-JP011/応戦するG(ノーマル/地/昆虫)/STRUCTURE DECK 蟲惑魔の森/コナミ |
そして忘れちゃいけないのが昆虫族アタッカーの代表である樹冠の甲帝ベアグラムとデビルドーザー。
両者共に墓地の昆虫族を除外して特殊召喚できるアタッカーです。(ベアグラムは手札の植物族も可)
デビルドーザーは「デミスドーザー」というワンキルギミックでも有名ですね。
ベアグラムは3枚除外とコストが重いものの、全体除去効果を持つ3400打点というのが強力。
両者共に共鳴虫のサーチ対象かつ、除外トリガーとして使えるのもポイント。
【シングルカード】 デビルドーザー SOI-JP024-R 遊戯王OCG SHADOW OF INFINITY[ シャドウ オブ インフィニティ] |
昆虫族をサポートする魔法・罠
続いて昆虫族専用魔法・罠。こちらも展開札が多いですね。
特徴としては、他の種族と比べてトークン生成カードが多いこと。
シンクロやリンクは得意でも、エクシーズは難しいということでしょうか?
- 展開札:蚊学忍法・軍蚊マーチ、騎甲虫隊降下作戦、ワーム・ベイト、G・ボール・シュート
- サーチ・リクルート・墓地肥し:超進化の繭、大樹海、G・ボールパーク、武装蜂起
遊戯王カード 蚊学忍法・軍蚊マーチ(ノーマルパラレル) ANIMATION CHRONICLE 2022(AC02) | アニメーションクロニクル アーミーモスキート 通常魔法 |
特に優秀なのは攻撃力1000以下の昆虫族をリクルートできる武装蜂起。
リクルート後にフィールドのモンスター1体を墓地に送らなければなりませんが、共振虫やゴキポールを墓地に送ることでサーチカードに化けます。
この方法でレベル4・レベル5以上の昆虫族サーチできるので、種族サポートとしては非常に優秀。
個人的に好きなのが超進化の繭。
自分・相手の装備カードを装備した昆虫族をリリースすることで昆虫族をリクルートするカードです。
寄生虫パラノイドとコンボすることで相手のモンスターをリリースしつつ展開できるという強力なコンボが可能。
原作の進化の繭モチーフというのも好き。
とはいえ、サーチ方法が今のところないため、主軸にするのが難しいのが難点。
エクストラデッキの昆虫族モンスター
そしてお待ちかねのエクストラデッキ。
こちらも役割ごとにざっくりまとめて紹介してみます。
こうしてみると意外とバランスよく欲しい効果がそろっていると思います。
- アタッカー:B・F-決戦のビッグ・バリスタ、大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス、アティプスの蟲惑魔
- 制圧・除去:完全態・グレート・インセクト、No.3 地獄蝉王ローカスト・キング、電子光虫-ライノセバス
- サーチ・墓地肥し・リクルート:アロメルスの蟲惑魔、甲虫装機 ピコファレーナ
- 展開:騎甲虫アームド・ホーン、熾天蝶、サークル・オブ・フェアリー
中でも甲虫装機 ピコファレーナは、上述の共振虫、応戦するG、ゴキポールとシナジーアリ。
デッキから直接装備カードとして引っ張ってこれるため、フィールドから墓地へ送られた場合の効果が発動しやすくなるのです。
もう1体の注目株がこの記事を書いている時点では新規のアティプスの蟲惑魔。
墓地に罠カードがあれば、リンク3としては破格の2800打点アタッカーとなり、フィールドの昆虫族・植物族の数まで表側表示カードを無効にすることができます。
蟲惑魔モンスターですが素材指定がゆるいため、昆虫族の汎用アタッカーとして運用することもできそうです。
遊戯王カード アティプスの蟲惑魔(スーパーレア) 蟲惑魔の森(SD45) | ストラクチャーデッキ こわくまのもり リンク・効果モンスター 地属性 昆虫族 |
昆虫族をテーマレベルでサポートするカード『ビートルーパー』
最後にテーマレベルで昆虫族をサポートするカードや汎用ギミック・コンボの紹介をしていきます。
まずは昆虫族サポートテーマの『ビートルーパー』。
海外新規登場かつ、パック収録より先にマスターデュエルで実装されたことで注目されたテーマでもあります。
テーマとして見た場合のビートルーパーはこちらで考察しているので、ぜひご一読ください。
その一方、この記事の主題である「昆虫族サポートとして見た」ビートルーパーの役割はこんな感じ。
- 展開札:騎甲虫アサルト・ローラー、騎甲虫スカウト・バギー、騎甲虫スケイル・ボム、騎甲虫アームド・ホーン、騎甲虫隊降下作戦
- アタッカー:重騎甲虫マイティ・ネプチューン、大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス、騎甲虫スティンギー・ランス
一部ビートルーパーは、モンスターゾーンにいると昆虫族しか特殊召喚できなくなる縛りがあり、他の種族を採用したい場合は注意が必要。
ビートルーパーの中では同名カードを様々な場所から呼び出せる騎甲虫スカウト・バギーが特に優秀でしょう。
このカード1枚からリンク2orランク3エクシーズに繋ぐことができます。
また、スカウト・バギーから騎甲虫アームド・ホーンをリンク召喚することでリンク4までつなぐことも。
ビートルーパーの展開例
- スカウト・バギーからアームド・ホーンをリンク召喚し、召喚権を増やす。
- 追加で昆虫族を召喚し、召喚したモンスター+アームド・ホーンで2体目のアームド・ホーンを出す。
- 墓地のアームド・ホーンの効果で自身を蘇生し、アームド・ホーン2体で大騎甲虫インヴィンシブル・アトラスをリンク召喚。
このパターンだと手札消費2枚程度で大型モンスターにつながるのがウマテイスト。
アタッカーの重騎甲虫マイティ・ネプチューン、大騎甲虫インヴィンシブル・アトラスは実質的な耐性を持ち、場もちが良いのも魅力。
マイティ・ネプチューンは除外された昆虫族が3体必要ですが、昆虫族は種族レベルで除外ギミックを多用するので悪くありません。
遊戯王 WPP3-JP009 大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス (日本語版 ウルトラレア) WORLD PREMIERE PACK 2022 |
昆虫族の汎用コンボ・ギミック
ビートルーパーの次は昆虫族汎用コンボ・ギミックの紹介。
今回紹介するのは蟲惑魔、クローラー、汎用昆虫族の3つです。
蟲惑魔の昆虫族ギミック
ランカの蟲惑魔+キノの蟲惑魔
ランカの蟲惑魔からキノの蟲惑魔をサーチし、キノの蟲惑魔の効果で特殊召喚するだけのコンボ。
両方昆虫族なので、ビートルーパーなどの種族縛りに引っかからないのが強み。
ただし、キノの特殊召喚は蟲惑魔がいないとつかえないため、蟲惑魔の比率を上げる必要があります。
遊戯王カード キノの蟲惑魔(スーパーレア) 蟲惑魔の森(SD45) | ストラクチャーデッキ こわくまのもり 効果モンスター 地属性 昆虫族 |
トリオンの蟲惑魔×2+セラの蟲惑魔+ホールティアの蟲惑魔
- トリオンの蟲惑魔Aを召喚してホールティアの蟲惑魔をサーチ。
- トリオンの蟲惑魔を素材にセラの蟲惑魔をリンク召喚。
- ホールティアの蟲惑魔をセットし、手札の通常罠を捨てて自身をモンスターとして特殊召喚。
- 手順3をトリガーにセラの効果を発動し、トリオンBをリクルート。
- 特殊召喚したトリオンBの効果が強制発動し、これをトリガーにセラが発動。ホール・落とし穴をセット。
このパターンは手札のトリオンの蟲惑魔と罠カードから3体展開できるのが魅力。
ただランカのギミックと違い、セラの蟲惑魔とホールティアの蟲惑魔は植物族のため、種族縛りがある場合は使えないことに留意する必要があります。
遊戯王カード トリオンの蟲惑魔(ノーマルパラレル) 蟲惑魔の森(SD45) | ストラクチャーデッキ こわくまのもり 効果モンスター 地属性 昆虫族 |
TCG 遊戯王カード/SD45-JPP03/セラの蟲惑魔(スーパーレア/地/植物)/STRUCTURE DECK 蟲惑魔の森/コナミ |
遊戯王 SD45-JPP05 ホールティアの蟲惑魔 (日本語版 シークレットレア) ストラクチャーデッキ ─蟲惑魔の森─ |
クローラー・ソゥマ+クローラー2体
こちらはクローラー・ソゥマを使ってクローラー2体をリクルートするだけのコンボ。
ソゥマ自身と、ソゥマの発動条件となる裏守備にするモンスター1体から2体リクルートでき、合計3体のモンスターと裏守備が1体というなかなか豪快な盤面が可能です。
裏守備モンスターを何らかの素材にするのが難しいものの、モンスター3体を展開できる訳ですから強いですよ。
遊戯王カード クローラー・ソゥマ(ノーマル) POWER OF THE ELEMENTS(POTE) | パワー・オブ・ジ・エレメンツ 効果モンスター 地属性 昆虫族 ノーマル |
B・Fセット
- 採用カード:B・F-毒針のニードル、B・F-猛撃のレイピア、B・F-必中のピン、B・F-早撃ちのアルバレスト、B・F-連撃のツインボウ、B・F・W、B・F-神事弓のサチ
- 条件:手札にB・F-猛撃のレイピア1枚、手札コストの昆虫族1枚、合計2枚。
- 結果:フィールドにB・F-毒針のニードル、B・F-必中のピン、B・F-早撃ちのアルバレスト、B・F-連撃のツインボウ、B・F-神事弓のサチの合計5体が並び、B・F・Wが発動中
- 展開後の縛り:展開後、昆虫族しかEXデッキから特殊召喚できない
- 猛撃のレイピアの効果を発動し、手札の昆虫族を捨て、デッキからB・F・Wを置き、自身を手札から特殊召喚(発動後、昆虫族しかEXデッキから特殊召喚できない縛りが発生)。
- (猛撃のレイピアの特殊召喚をトリガーに)B・F・Wを発動(1回目)。B・F-必中のピンをサーチ。
- (自分昆虫族が存在するため)必中のピンを自身の効果で特殊召喚。
- B・F・Wで必中のピンをチューナー化し、必中のピン+猛撃のレイピアの2体を素材として、B・F-神事弓のサチをシンクロ召喚。
- (神事弓のサチの特殊召喚をトリガーに)B・F・Wを発動(2回目)。B・F-早撃ちのアルバレストをサーチ。
- 神事弓のサチでB・F・Wを手札に戻し、B・Fの召喚権を追加。戻したB・F・Wをそのまま発動(召喚・特殊召喚回数がリセットされる)。
- (追加した召喚権で)早撃ちのアルバレストを召喚して、必中のピンを蘇生。
- 手順7をトリガーにB・F・Wを発動(リセット後1回目)。B・F-連撃のツインボウをサーチ。
- 連撃のツインボウを自身の効果で手札から特殊召喚し、B・F・Wを発動してB・F-毒針のニードルをサーチ(リセット後2回目)。
- 毒針のニードルを召喚し、任意のB・Fモンスターをサーチ。
遊戯王カード B・F・W(ノーマル) レイジ・オブ・ジ・アビス(ROTA) | ビー・フォース・ウィンド 永続魔法 ノーマル |
こちらはシンクロ召喚テーマのB・Fを使った展開パターン。
この方法により、B・Fを最大5体展開することができます。
フル投入すればモンスター5体を並べられるのは強力ですが、必要カードが多く、出張セットとして見ると流石に重いのがネック。
しかし、手順9までは召喚権を残したまま展開でき、そこで展開を止めたり、途中をアレンジすることで出張セットとして使えます(通常召喚自体は神事弓のサチで追加された召喚権で1回している)。
- 2体展開(必要カード3枚):手順2からB・F・Wで連撃のツインボウまたは必中のピンをサーチして特殊召喚
- 3体展開(必要カード4枚):手順2からB・F・Wで連撃のツインボウ→必中のピンとサーチして特殊召喚(必要カード4枚)
- 4体展開(必要カード6枚):手順9で止める
具体的なアレンジ方法は上記の通り。
2体展開・3体展開のパターンならギミックに必要なカードは3~4枚で済み、かなり現実的な出張セットになりそうです。
繰り返しになりますが召喚権を残したまま展開でき、出張先のテーマに召喚権を温存できるのは非常に魅力的。
テーマとしてのB・Fはこちらの記事で解説。
B・Fのギミックで後攻ワンキルもできます。
汎用昆虫族ワンキルコンボ
- 甲虫装機 ピコファレーナで自分フィールドの昆虫族に共振虫を装備。
- ピコファレーナと共振虫を装備した昆虫族を素材にリンク3をリンク召喚し、共振虫でデビルドーザーをサーチ。
- 共振虫を除外してデビルドーザーを特殊召喚。除外をトリガーに共振虫でゴキポールを墓地へ送り、ジャイアントワームを引き込む。
- ジャイアントワームを特殊召喚し、リンク3のモンスターとリンクしてアクセスコード・トーカーを特殊召喚。
ここから攻撃力5300のアクセスコード・トーカーを作り、デビルドーザーと合計して攻撃力8100のワンキルパターン。
アクセスコードの除去効果で露払いができるため、ダイレクトアタックが通しやすいのが強み。
ピコファレーナと昆虫族1体の展開が若干大変なものの、昆虫族は展開力のある種族なので不可能ではないでしょう。
必要パーツもピコファレーナ、共鳴虫、ゴキポール、デビルドーザー、ジャイアントワームと、種族的汎用性が高いのもメリット。
惜しむらくはアクセスコードがサイバース族であることくらいでしょうか。
遊戯王 HC01-JP047 アクセスコード・トーカー (日本語版 ノーマルパラレル) HISTORY ARCHIVE COLLECTION |
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