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【遊戯王】知っているようで知らない「墓地に送る・リリース・捨てる」【ルール解説】

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墓地に送る・リリース・捨てる

 カードを墓地に送る処理「墓地に送る」及び、類似ルールの「捨てる」・「リリース」について解説していきます。

 普段何気なくやっている行為だと思いますが、詳しく見ていくと結構難しかったり。

 特にペンデュラムモンスターの処理なんかは、初めて見た時はよくわからず納得できませんでした。

 そんな「墓地に送る」処理が少しでもわかるようになってもらえればと思います。

墓地へ送る

 あらゆる方法でカードが墓地に置かれることを指します。
 カードが破壊されて墓地へ行く、手札を捨てる、モンスターをリリースするなど、すべて「墓地へ送る」に含まれます。

遊戯王カードWiki
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「墓地に送る」とは?

「墓地に送る」とは、その文章通り「カードを墓地に送る」こと全般を指します。

 これは特別なことがない限り、「戦闘・効果破壊」・「墓地へ捨てる」・「リリース」・「シンクロ・リンク素材とする」といった状況で発生します。

 また、使用済みの魔法・罠を墓地に移動させる、エンドフェイズに手札枚数を超過したカードを墓地に移動させる行為も「墓地に送る」に含まれます。

 ものすごい雑なくくりをすると「使用済みのカードを墓地に移動させる」と捉えるとわかりやすいかもしれないですね。


 遊戯王の中には「墓地に送られた時・場合」をトリガーとして効果を発動するカードもあり、「墓地に送る」とその発動条件を満たすことができます。

 例えばおジャマジックの発動条件は「手札・フィールドから墓地へ送られた場合」。

 なので、ハーピィの羽根箒などで「破壊」される、手札抹殺などで「捨てられた」時にも効果を発動できる訳ですね。


 一方、ややこしいのがシャドールなどの「効果で墓地に送られた場合」に発動する効果。

 こちらはコストで墓地に送られた場合には発動しないため注意が必要です。

 詳しくは以下の記事にて解説。

 

「捨てる」とは?

 また、カードによっては「墓地に捨てる」・「捨てる」といったカードもあります。

 これも基本的には「墓地に送る」と同じ処理をしますが、発動条件などの観点から見ると微妙に違ってくることがあります。


 最大の違いは、「捨てられた時・場合に発動する」カードの処理。

 前述の通り、「捨てる」も墓地に送る効果の一種であり、「墓地に送られた場合」の効果を発動することができます(例:おジャマジックを手札抹殺で捨てても発動する)。

 しかし、「捨てられた時・場合に発動する」をトリガーとするカードに、「墓地へ送る」効果・コストを持つカードを使っても効果は発動できません。

 例えば、「手札を墓地へ送る」効果を持つ手札断殺で「効果で捨てられた場合」を発動条件とする暗黒界の龍神 グラファの効果は発動できない、ということ。

 単純なドローソースや墓地肥しとして手札抹殺・手札断殺を採用する場合は問題ないのですが、「捨てられた時」などを発動条件に持つカードと組み合わせる場合には注意しなければならない点ですね。


 また、「効果で墓地に捨てられた場合」にしか発動できない暗黒界と、「効果・コストで捨てられた時」の両方で発動できる魔轟神がおり、さらにわかりにくくなっています。

 このへんのルールは「効果とコスト」の記事を見てもらった方がわかりやすいかもしれない。


 これに加え、実は「墓地に捨てる」と「捨てる」も微妙に違います。

 その違いは「墓地に送れない状態で発動できるか否か」。

「墓地に捨てる」は捨てる場所が指定されているため、墓地にカードが送れない・捨てられない状態で発動することができません。

 逆に、「捨てる」は捨てる場所が指定されていないので、墓地にカードが送れなくても捨てられるなら発動することができます。

 詳しくは下記の『「墓地に送る」処理を行わない・書き換えるカード』の項で解説します。

 

「リリース」とは?

 もう一つの特殊な「墓地に送る」として、「リリース」を挙げておきます。

「リリース」とはアドバンス召喚や儀式召喚で特に多く使われる「墓地に送る」手段で、効果の発動コストや、効果そのもの、はたまた効果ですらない特殊召喚条件としてリリースするものと多岐にわたります。


「捨てる」と同様に「リリースされた時・場合」を発動条件とする効果もあり、これらは当然墓地に送られただけでは発動せず、リリースする必要があります。

 また、リリースはあくまでカードを移動させる手段であるため、カードを墓地に送れない場合でもリリースすることができます(例:マクロコスモス発動中でも儀式召喚やアドバンス召喚はできる)。

 余談ですが、先ほどシャドールは「効果によって墓地に送られた場合」を発動条件にすると言いましたが、儀式魔法は「効果によって素材を墓地に送る」ため、シャドールの発動条件を満たします。 


 リリース最大の強みは、「破壊を介さず」、たいていのカードが「対象を取らない」ことにあります。

 例えば壊獣モンスターなどが持つ「相手モンスターをリリースして自身を特殊召喚する効果」は、破壊耐性・対象耐性をすり抜けて厄介なモンスターを除去することができます。

 テーマのエース級と呼ばれるモンスターの多くはこれらの耐性を持つため、それを突破するために有用となるんですね。


 ちなみに、「対象を取る」・「対象耐性」についてはこちらで詳しく解説しています。

 時間が空いた時の暇つぶしにどうぞ。

 

「墓地に送る」処理を行わない・書き換えるカード

 という風に、ここまで「墓地に送る」を解説してきた訳ですが、一部のカードは墓地に送る処理を書き換えたり、そもそも墓地に送る処理をしないペンデュラムモンスターも存在します。

 それぞれ詳しく見ていきましょう。

マクロコスモスなどの墓地に送るを除外に書き換えるカード

 まず、マクロコスモスや次元の裂け目などに代表される「墓地に送る」を「除外する」に書き換えるカード。

 これらの効果適用中、「墓地に送る」処理をするカードは基本的に墓地へは送られず、除外されます。

「シンクロ・リンク素材」や「リリース」、「手札超過」なども同様で、この効果適用中は墓地へは送られずに除外されてしまいます。
 

「効果によって墓地に送る」カードもこれらの処理と全く同じ。

「〇〇して発動する。~を墓地へ送る」のような効果を持つカードは、当然墓地に送られずに除外されます。

 また、最初に説明したように、「破壊」・「捨てる」などは全て「墓地に送る」の一種のため、「除外する」に書き換えられるのは同様です。

 この辺も感覚的にわかる範囲ではないかと思います。


 面倒くさいのが「墓地に送るを発動コストに持つ」カード。

「○○を墓地へ送って発動する。~する」というヤツですね。実はこれ、マクロコスモス適用中だと発動できません。

 その理由は「発動条件となるコストを払えない」から。

 遊戯王では発動条件やコストの部分は書き換えられず、コストを支払うことができなくなります。

 よって、コストを墓地に送ることができず、そのカードの発動自体ができない、という訳ですね。

 これは「墓地に捨てて発動する」も同様で、墓地にカードを捨てられないため発動自体ができません。


 このように、「墓地に送るを発動コストとして持つ」カードは何らかの理由で墓地に送ることができない場合、発動そのものができません。

 しかし、これにも例外があります。それは「捨てる」を発動コストに持つカードです。

 遊戯王には「墓地に捨てて発動する」と「捨てて発動する」の2種類の「捨てる」があり、後者だとマクロコスモス適用中でも効果が発動できます。


 恐らくですが、こういう裁定になった理由は「捨てる場所が指定されていない」から。

 前者は明確に捨てる場所が指定されているため発動条件が満たせませんが、後者は捨てる場所を指定していないため発動ができる、という感じでしょう。


 マクロコスモスなどの墓地封殺系のカードは環境によって採用されることも多いです。

 なので、「捨てる」を発動条件に持つカードを使っているなら、一度効果を見返してみても良いかもしれませんね。

 

ペンデュラムモンスター

 もう一つの「墓地に送る」をせずに特殊な処理をするカードとして、ペンデュラムモンスターが存在します。

 こちらはフィールドから「墓地に送る」処理をする場合、墓地に送らずにエクストラデッキに表側で加えられます。


 フィールドでの「戦闘・効果破壊」、「墓地に送る」などの効果を受けた場合、ペンデュラムモンスターは「墓地に送る」の処理をせずにエクストラデッキに加えられます。

 これは「儀式・融合素材」として「墓地に送る」場合も同様で、効果による「墓地に送る」のためエクストラデッキへ。

「シンクロ・リンク素材」や「リリース」も同じくエクストラデッキへと加えられます。

 ただし、「エクシーズ素材」だけはフィールドにいたことにならないため、墓地に送られる点には注意しましょう。


 また、フィールドのペンデュラムモンスターは墓地に送ることができないため、「墓地に送るをコストに持つ」カードのコストにできません。

 具体的には「ワンダー・ワンドを発動するために魔術師Pモンスターをコストにできない」、とか。

 これはマクロコスモスなどの「墓地に送らず除外される」効果適用中と同じく、「発動条件となるコストを払えない」から、と考えると良いと思います。

 一方でNo.50 ブラック・コーン号のように「効果で墓地に送る」カードの影響は受け、その場合はエクストラデッキに加えられるので間違えないようにしましょう。


 そして、マクロコスモスなどの「墓地に送らず除外される」効果適用中に、ペンデュラムモンスターが「墓地に送られる」処理を受けた場合、一体どういった処理をするのか?

 この場合、ペンデュラムモンスターはエクストラに加えられず、墓地にも送られず、そのまま除外されます。

 ただし、モンスターだけを除外する次元の裂け目の場合、モンスターゾーンにいる時は除外され、魔法・罠ゾーンにある時はエクストラデッキに加えられます。

 このへんはペンデュラムモンスターのルール解説をする時に詳しく書こうかと思います。

執筆者

新規カードの相性考察やデッキレシピ構築が大好きな遊戯王エンジョイ勢!

初代遊戯王リアタイ世代でその頃からOCGに触れてきました。
9期の頃からブログを始め、以後『10年以上』更新を続けています!

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