魔術師解説
魔法使い族ペンデュラム召喚テーマ『魔術師』の解説をしていきます。
このテーマはアニメ主人公の使ったカードということで、比較的クセのない効果が多い印象です。
ペンデュラム召喚の練習にも比較的適しているテーマなんじゃないかと思いました。
魔術師
遊戯王カードWiki
スターターデッキ(2014)でカテゴリ化した「魔術師」と名のついたペンデュラムモンスター・永続魔法群。
属するモンスターは全て魔法使い族で統一されている。
メインデッキの魔術師
魔術師は魔法使い族で構成されたモンスター群で、属するモンスターは全てペンデュラムモンスター。
アニメ『ARC-V』にて、主人公・榊遊矢が使用するカードのひとつとしても有名です。
この魔術師から、有用な効果を持ったカードをざっくりピックアップしてみると、だいたいこんな感じ。
- サーチ・サルベージ・Pゾーン設置:慧眼の魔術師、賤竜の魔術師、虹彩の魔術師
- 除去:竜穴の魔術師、竜脈の魔術師、紫毒の魔術師
- 特殊召喚・蘇生:黒牙の魔術師、覇王門の魔術師
- 耐性:法眼の魔術師、刻剣の魔術師
- チューナー:調弦の魔術師、白翼の魔術師、貴竜の魔術師
- その他:星読みの魔術師、時読みの魔術師、EM天空の魔術師
ペンデュラム召喚の観点から見ると、任意のスケールをデッキから設置できる慧眼の魔術師が優秀です。
テーマとして見ると、キーカードのペンデュラムグラフカードを引き込める虹彩の魔術師が有用。
全体として、比較的闇属性モンスターが多く、覇王眷竜モンスターの素材にできるのも特徴でしょうか。
また、星読みの魔術師、時読みの魔術師の2体は、アストログラフ・マジシャン、クロノグラフ・マジシャンからリクルートでき、召喚権を使わず展開することができます。
遊戯王OCG 慧眼の魔術師 ノーマル SD31-JP014 遊☆戯☆王ARC-V [STRUCTURE DECK -ペンデュラム・エボリューション-] |
遊戯王OCG 虹彩の魔術師 スーパーレア SD31-JP003-SR 遊☆戯☆王ARC-V [STRUCTURE DECK -ペンデュラム・エボリューション-] |
魔術師をサポートする魔法・罠
- サーチ・ドロー:ペンデュラム・コール、星霜のペンデュラムグラフ
- ドロー・サルベージ:アメイジング・ペンデュラム、EMポップアップ
- 除去:時空のペンデュラムグラフ
- 耐性:天空の虹彩
続いて魔術師をサポートする魔法・罠。
中でも強力なのが、2枚の魔術師をサーチするペンデュラム・コール、魔術師がフィールドから離れた時に後続をサーチできる星霜のペンデュラムグラフ、魔術師を破壊してカードを破壊できる時空のペンデュラムグラフの3枚です。
時空のペンデュラムグラフで魔術師を破壊すると、星霜のペンデュラムグラフの効果でカードを補充でき、アドバンテージを失わずに除去することが可能。
このコンボは魔術師を使う上で主軸となり、魔術師を使う大きな理由のひとつとなるギミックでしょう。
ペンデュラム・コールを使えば、任意のスケールを用意して円滑にペンデュラム召喚までつなぐことができます。
また、発動ターンにPゾーンの魔術師に破壊耐性が付与できますが、時空のペンデュラムグラフと組み合わせると、時空のペンデュラムグラフの効果で相手カード2枚を処理できます(調べるまで知らんかった)。
そうしたメリットがある一方で、慧眼の魔術師や虹彩の魔術師の自壊して発動する効果が使えなくなったりと、一長一短なカードではあります。
遊戯王OCG 星霜のペンデュラムグラフ ノーマル SD31-JP023 遊☆戯☆王ARC-V [STRUCTURE DECK -ペンデュラム・エボリューション-] |
遊戯王OCG 時空のペンデュラムグラフ ノーマル SD31-JP032 遊☆戯☆王ARC-V [STRUCTURE DECK -ペンデュラム・エボリューション-] |
遊戯王OCG ペンデュラム・コール パラレル仕様 SD29-JP026-P 遊戯王アーク・ファイブ [STRUCTURE DECK -マスター・オブ・ペンデュラム-] |
エクストラデッキの魔術師
- シンクロ:覚醒の魔導剣士、涅槃の超魔導剣士
- エクシーズ:星刻の魔術師、希望の魔術師
そして、エクストラデッキ!
これらは魔術師サポートを受けられないので厳密にはテーマ外となりますが、アニメで遊矢が使用したり、魔術師に関する効果を持っていたりします。
覚醒の魔導剣士と星刻の魔術師、希望の魔術師は、調弦の魔術師を手札からP召喚すると素材を調達することができ、比較的出しやすいモンスターです。
特に星刻の魔術師はサーチ効果を持ち、対象は闇属性・魔法使い族なので魔術師以外のモンスターも引き込めます。
遊戯王OCG 星刻の魔術師 ウルトラレア SD31-JP041-UR 遊☆戯☆王ARC-V [STRUCTURE DECK -ペンデュラム・エボリューション-] |
涅槃の超魔導剣士は、チューナー+シンクロモンスターを要求するレベル10のシンクロモンスター。
ペンデュラムモンスターをチューナーとして扱うことができ、魔術師なら比較的出しやすいカードとなります。
モンスターを戦闘破壊すると相手ライフを半分にできるという豪快な効果が魅力。
遊戯王OCG 涅槃の超魔導剣士 ウルトラレア TDIL-JP046-UR 遊戯王アーク・ファイブ [ザ・ダーク・イリュージョン] |
魔術師の展開ルート
星霜のペンデュラムグラフと時空のペンデュラムグラフを準備するルート
- 条件:手札に慧眼の魔術師、低スケールの魔術師、魔術師Pモンスター、闇属性・P魔術師の4枚、合計4枚。
- 結果:フィールドに、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム、アストログラフ・マジシャン、覇王眷竜スターヴ・ヴェノム、魔法・罠ゾーンに魔術師Pカード1枚、星霜のペンデュラムグラフ、時空のペンデュラムグラフを設置。
- Pゾーンに低スケールの魔術師と慧眼の魔術師を設置し、慧眼の効果発動。虹彩の魔術師Aを設置。
- ペンデュラム召喚で、エクストラから慧眼、手札から魔術師Pモンスター、闇属性・P魔術師を呼び出す。
- 慧眼+魔術師Pモンスターでヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムをリンク召喚し、効果でアストログラフ・マジシャンをデッキからエクストラへ。
- エレクトラムの起動効果で虹彩Aを破壊し、アストログラフを手札に。
- 手順4をトリガーに、①アストログラフの効果で自身を特殊召喚して虹彩Bをサーチ、②エレクトラムでドロー、③虹彩Aで星霜のペンデュラムグラフをサーチ。
- 星霜のペンデュラムグラフを発動し、虹彩BをPゾーンに設置。
- アストログラフ+闇属性・P魔術師で覇王眷竜スターヴ・ヴェノムを融合召喚。
- スターヴ・ヴェノムでエレクトラムをコピーし、虹彩Bを破壊してアストログラフを手札に加え、星霜で魔術師をサーチ。
- 手順8をトリガーに、①アストログラフの効果で自身を特殊召喚して虹彩Cをサーチ、②虹彩Bで時空のペンデュラムグラフをサーチ。
ほぼ魔術師のみを使った展開ルート。
手札消費が4枚と多いもののキーカードは少なめで、エレクトラムのドローやアストログラフでのサーチができるため、実質的な消費は軽いものとなっています。
魔術師は星霜のペンデュラムグラフがアドバンテージ源であり、時空のペンデュラムグラフで妨害するのが良いと思うので、この2枚を如何に引き込むかを念頭に考えています。
これは虹彩の魔術師の破壊された時に発動する効果を使えば、意外と簡単に引き込めるでしょう。
エレクトラムと、エレクトラムの効果をコピーした覇王眷竜スターヴ・ヴェノムで、虹彩の魔術師を2回破壊するのがポイントです。
必要条件の闇属性・P魔術師を調弦の魔術師にするとさらに展開でき、星刻の魔術師をエクシーズ召喚してさらにサーチすることも可能。
星刻の魔術師を出さず、手順9の後で2体目のスターヴ・ヴェノムを出し、もう一度上記のループコンボをする→スターヴ・ヴェノム×2体でNo.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシーを出す、といった方向に派生させることも。
遊戯王/調弦の魔術師(スーパーレア)/レアリティ・コレクション─20th ANNIVERSARY EDITION─ RC02-JP015 |
魔術師と相性が良いカード
魔法使い族サポート
魔術師はその名の通り魔法使い族で構成されているため、種族サポートを採用できます。
ただし、ペンデュラムモンスターにはドローソースとなるワンダー・ワンドが使えないので注意。
それ以外では比較的レベル4モンスターが多いので、マギストスカードとの相性が良いでしょう。
中でも三賢者の書を使えば魔術師の展開力が上がり、ペンデュラム召喚ナシでリンク召喚することもできるように。
ペンデュラムテーマではリンク召喚後にP召喚すると素材をリンク先に戻せるため、大きなアドバンテージに繋がります。
同様に、霊使いの使い魔たちを使って展開し、先にリンク2を作っておくという戦術は有用だと考えています。
魔法使い族のリンクテーマにぜひ採用したいのが、リンク3の神聖魔皇后セレーネ。
下向きのリンクマーカーが3つもあるため、エクストラデッキからの大量展開には必須のモンスターとなります。
遊戯王 RC04-JP048 神聖魔皇后セレーネ (日本語版 スーパーレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
このほか、魔法使い族の汎用サポートはこちらにまとめています。
魔術師は他のテーマとの混合型となることも多いと思いますが、デッキ構築の参考にどうぞ!
ペンデュラム召喚サポート
続いてペンデュラム召喚サポート。
展開ルートの紹介でも触れていますが、アストログラフ・マジシャン、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムあたりはどのペンデュラムテーマにも採用できます。
特に魔術師は闇属性モンスターが多く、覇王眷竜スターヴ・ヴェノムもかなり採用しやすい部類。
スターヴ・ヴェノムからのアストログラフ・エレクトラムコンボの連打は、このテーマではかなりのアドバンテージ源となるでしょう。
ちなみに、このギミックについては汎用ペンデュラムサポートの記事でも紹介しているので、良かったご一読ください。
上の記事でも書いていますが、特殊召喚効果を持ったペンデュラムモンスターも有用です。
これも繰り返しですが、リンクモンスターを嚙ませないとPモンスターの強みである素材の使い回しができないので。
こと魔術師に関して言えば、自身を特殊召喚できるモンスターが少ないみたいなんですよね。
よって、ヴァリアンツや音響戦士といった、Pモンスターを特殊召喚・リクルートする効果を持ったモンスターは採用価値があるでしょう。
レスキューラビットで竜脈の魔術師2体をリクルートするのもアリ。
遊戯王カード TRC1-JP020 レスキューラビット スーパーレア 遊戯王アーク・ファイブ [THE RARITY COLLECTION] |
そして、竜剣士ラスターP。
魔術師は破壊された時に効果を発動できるものも多く、ラスターPのペンデュラム効果は重宝します。
これで虹彩の魔術師を破壊し、ペンデュラムグラフカードを引き込めれば理想。
竜剣士側から見ても、魔術師はレベル4・Pモンスターが多く、竜剣士ギミックとの噛みあいは良好です。
ラスターP自体が規制されているのがネックですが、デュエリスト・アドベントでサーチできるのは僥倖。
遊戯王 PAC1-JP044 デュエリスト・アドベント (日本語版 シークレットレア) PRISMATIC ART COLLECTION |
オッドアイズ・EMサポート
魔術師の使い手である遊矢はオッドアイズとEMも使用していたため、これらのテーマともシナジーがあります。
オッドアイズでは自分のカードを破壊できる天空の虹彩があり、これで虹彩の魔術師等を破壊することで大きなアドバンテージを得ることが可能。
EM側も同様に、EMペンデュラム・マジシャンで自分のカードを破壊でき、魔術師の効果トリガーとすることができます。
さらにEMドクロバット・ジョーカーは、召喚時に魔術師、オッドアイズ、EMの3テーマからサーチでき、魔法使い族なので魔術師でも有用なカードの1枚。
オッドアイズとEMには、EMオッドアイズ・シンクロン、EMオッドアイズ・ディゾルヴァー、オッドアイズ・フュージョンといった風に、シンクロや融合をサポートするカードもあり、ペンデュラム召喚以外の召喚方法を採用する場合にも選択肢となるでしょう。
ただ、それだと「『オッドアイズ・EM・魔術師』から『魔術師』抜いた方が良くない?」と定期的に思ってしまうので、個人的にはうーんという感じ。
遊戯王 天空の虹彩(ノーマルパラレル) マスター・オブ・ペンデュラム(SD29) シングルカード SD29-JP025-NP |
覇王竜ズァーク&覇王眷竜&覇王門サポート
オッドアイズとEM同様に、覇王龍ズァーク及び覇王眷竜、覇王門も魔術師と関連の深いテーマです。
アストログラフ・マジシャン、クロノグラフ・マジシャンはズァークを特殊召喚する効果を持ち、レベル4魔術師の4体はそのコストとすることが可能。
と言っても、このギミックを使うよりはアストログラフとエレクトラムのコンボを使った方が強いのですが。
ちなみに、覇王龍ズァーク関連のカードについては以下の記事でまとめています。
混合型を検討する際のヒントになれば幸いです。
覇王龍ギミック一番の強みは、覇王眷竜ダークヴルム。
自前の特殊召喚を持ち、P召喚せずにリンクモンスターを出すことができます。
また、ダークヴルムはP効果によって覇王門零をPゾーンに設置でき、スケール0~5でのペンデュラム召喚が可能に。
このP効果を使うと闇属性のP召喚しかできなくなりますが、魔術師でのデメリットは軽め。
ダークヴルムは現在規制されているのですが、光翼の竜でサーチできるようになったのも追い風です。
覇王門の魔術師も覇王門カードがPゾーンにある場合に特殊召喚でき、リンク素材として適しています。
さらに、ズァークの書かれたカードをサーチできるので、光翼の竜からダークヴルムを引き込むことも可能。
魔術師との相性からすると、覇王門の魔術師はペンデュラム・コールや星霜のペンデュラムグラフでサーチできるのが強み。
また、覇王門の魔術師からペンデュラム・エボリューションを引き込むことで、2回目のペンデュラム召喚ができるようになります。
発動条件は希望の魔術師をエクシーズすれば満たせるので、使う機会は多いでしょう。
遊戯王 ペンデュラム・エボリューション(ノーマル) AGE OF OVERLORD(エイジ・オブ・オーバーロード)(AGOV) |
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