ホルスデッキレシピ2023
王の棺によって墓地から展開する『ホルス』のデッキレシピを考えていきます。
このテーマは王の棺1枚からホルスモンスターを展開できるのが面白いですね。
特殊召喚に縛りもないため、出張要員として他のテーマに投入するのも面白そうです。
ホルス
遊戯王カードWiki
AGE OF OVERLORDでカテゴリ化される「ホルス」と名のついたモンスター群。
ホルス デッキレシピ 2023
メインデッキ :45枚
エクストラデッキ:11枚
【 モンスター 】25
3ホルスの黒炎神
3ホルスの栄光-イムセティ
3ホルスの加護-ケベンセヌフ
3ホルスの祝福-ドゥアムテフ
3ホルスの先導-ハーピ
3獣王アルファ
3魔晶龍ジルドラス
2死霊王 ドーハスーラ
2覇蛇大公ゴルゴンダ
【 魔法 】14
1サンダー・ボルト
1パーピィの羽根箒
3王の棺
3王墓の石壁
3スモール・ワールド
3トレード・イン
【 罠 】6
3カノプスの守護者
3センサー万別
【 エクストラ 】11
1召命の神弓-アポロウーサ
2鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ
1星神器デミウルギア
1双穹の騎士アストラム
1I:Pマスカレーナ
1武神姫-アハシマ
1No.62 銀河眼の光子竜皇
1CNo.62 超銀河眼の光子龍皇
1No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー
1宵星の機神ディンギルス
回し方・運用想定・展開ルート
『ファントム・ナイトメア』収録カードを投入した『ホルス』デッキレシピ2023バージョン。
王の棺で墓地を肥し、共通の蘇生効果で展開していくのが目標です。
基本の立ち回りは以下の通り。
基本の立ち回り
- 王の棺でホルスモンスター4体を墓地に送り、自身の蘇生効果で展開
- ホルスの「自分のカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動する効果」で相手を牽制
- 厄介なモンスターはホルスの黒炎神の手札効果で墓地に送る
ホルスは王の棺がある時に蘇生できる4体が持つ「自分のカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動する効果」により、相手を牽制するのが基本。
パーミッションやフリーチェーンの除去と違い、確実に妨害できるものないものの、「除去するとアドバンテージを取られる」というプレッシャーは、相手からすればかなりのもの。
こうした心理的拘束によって相手がもたついている間に、こちらは数で押し切るのが目標となります。
遊戯王 ホルスの栄光─イムセティ(ウルトラレア) AGE OF OVERLORD(エイジ・オブ・オーバーロード)(AGOV) |
ただし、ホルスは除去に強い一方で展開を妨害する手段がなく、相手は好きなだけ大型モンスターを出せてしまう点には注意。
しかしそういった場合でも、戦闘以外で除去されれば共通効果でアドバンテージが取れますし、戦闘でも王の棺によって1回は返り討ちにできます。
さらに、ホルスの黒炎神の効果で除去もできるので、相手が大型モンスターを出したとしても冷静に対処していきたいですね。
ホルスの展開ルート
- 条件:手札に王の棺、カノプスの守護者を含む手札コスト4枚、合計5枚。
- 結果:フィールドにホルスの栄光-イムセティ、ホルスの加護-ケベンセヌフ、ホルスの祝福-ドゥアムテフ、ホルスの先導-ハーピの4体、王の棺、カノプスの守護者が並ぶ。
- 王の棺を発動し、カノプスの守護者を含む手札コスト4枚を墓地に送り、ホルスモンスター4体を墓地に送る。
- カノプスの守護者の効果で自身を魔法・罠ゾーンにセット。
- ホルスモンスターの共通効果で4体をそれぞれ自己再生。
こちらは展開ルートと言えないような基本中の基本となる動き。
キーカードとなる王の棺は、「王墓の石壁→ホルスの栄光-イムセティ→王の棺」と繋げることでサーチでき、引き込むのはさほど難しくないでしょう。
ちなみにポイントとしては、手札コストにカノプスの守護者などのアドバンテージを失わないカードを使うこと。
上記展開ルートにより、「ホルスに全体除去耐性・戦闘時の墓地送りが付与」。
さらにホルスの共通効果で、カードが離れた場合に①除去②攻撃・効果対象不可③ドロー④サルベージが発動します。
相手はこちらのカードをうかつに処理できなくなるので、中々強固な盤面と言えるでしょう。
また、ホルスモンスターは蘇生しても特に縛りが発生せず、ここからリンク・ランク8エクシーズにつなぐのもアリ。
デッキレシピ・構築・採用カード
ホルスカード
ホルスモンスターの優先度は「イムセティ>その他」くらいの感覚で投入。
イムセティはキーカードとなる王の棺を引き込めるため、かなり重要なカードとなります。
逆に、他のホルスモンスターはデッキから直接墓地に送ったり、王墓の石壁から手札に加えられるので、2枚前後でも回るでしょう。
魔法・罠の優先度は「王の棺>王墓の石壁>その他」くらいの感覚。
王の棺はマスト、王の棺をサーチできる石壁はその次、あとは構築次第、といったところ。
とはいえ、カノプスの守護者も強力なカードなので、結局全部3積みするのが無難ではあると思います。
遊戯王カード 王墓の石壁(ノーマル) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア フィールド魔法 ノーマル |
テーマとしての『ホルス』や、相性の良いカードについてはこちらの記事にてまとめています。
テーマレベルで相性が良いカードなんかも紹介しているので、混合型を作る時なんかに参考にしてもらえれば。
属性・種族サポート
王の棺がある時に蘇生できるホルスは属性・種族がバラバラ。
とはいうものの、イムセティは魔法使い族、残りの3体は鳥獣・獣戦士・獣族という構成になっています。
そのため、いわゆるビースト系のサポートカードは採用できるでしょう。
今回採用したのは、獣王アルファ、鉄獣戦線 凶鳥のシュライグの2枚。
獣王アルファは比較的特殊召喚がしやすく、自分の鳥獣・獣戦士・獣族をバウンスして相手モンスターをバウンスすることができます。
手札に戻ってきたホルスは王の棺で一旦墓地に送れば、再び戦線に復帰させることができるので面白いと思います。
シュライグは鳥獣・獣戦士・獣族の特殊召喚時に除外による除去が打てるリンク4モンスター。
カノプスの守護者と組み合わせると相手ターンにも除去ができるようになるので採用してみました。
ただしリンク素材にイムセティが使えないので、出すのが若干手間(今回は武神姫-アハシマを中継してから出します)。
遊戯王 RC04-JP023 獣王アルファ (日本語版 シークレットレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
遊戯王 / 鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ(ウルトラ)/ PHRA-JP048 / PHANTOM RAGE(ファントム・レイジ) |
また、属性・種族がバラバラなことを活かし、スモール・ワールドとセンサー万別も採用しています。
センサー万別は言わずもがな。
ホルスは種族がバラバラなのでこちらは特に拘束されず、相手のみ動きを制限してくれます。
こういった拘束系永続カードがあると相手はこれを処理しなければならず、結果的に「ホルスの共通効果を使える状況も増えるのではないか」、という期待も。
ホルスはレベル以外のステータスが揃っていないので、スモールワールドも使うことが可能。
特に王の棺をサーチできるイムセティを引き込めるのがデカいので、優先度は比較的高いと考えています。
遊戯王 RC04-JP068 スモール・ワールド (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
レベル8サポート
続いて、レベル8サポート。
今回は死霊王 ドーハスーラ、覇蛇大公ゴルゴンダ、トレード・インを入れてみました。
ドーハスーラとゴルゴンダはフィールド魔法があれば何度も蘇生でき、王の棺のコストとしてピッタリ。
この2体はホルスと同じレベル8なので、エクシーズを主軸とする場合は活躍してくれるでしょう。
遊戯王 PAC1-JP038 トレード・イン (日本語版 スーパーレア) PRISMATIC ART COLLECTION |
その他サポート
そのほか汎用サポートとして、魔晶龍ジルドラスも投入しました。
このカードは魔法・罠が相手によって除去された時に特殊召喚でき、墓地・除外状態の魔法・罠を再セットすることができます。
ホルスは王の棺への依存度が高く、処理された時のリカバリー手段として採用しました。
このカードもレベル8のため、ホルスとエクシーズできるのもウマテイスト。
マストカウンター・対策・弱点
キーカードは王の棺!
繰り返しになりますが、ホルスは王の棺を起点に展開し、王の棺がキーカードとなります。
逆に言えば、王の棺が処理されてしまうとジリープア(徐々に不利)。
このカードこそがアキレス腱・マストカウンターとなるでしょう。
特に発動直後、またはエクシーズやリンク素材にしてフィールドにホルスがいない時は要注意。
この状態だと当然ホルスの共通効果は使えず、除去を防ぐことができません。
手札誘発の打ちどころ
続いて手札誘発の打ちどころ。
灰流うららの場合、イムセティ、王墓の石壁に打たれるとキツイ。
両者とも王の棺をサーチするために使うので、ここを止められると非常に困る。
とはいえ、スモールワールドも採用しているなら、1回くらい妨害されてもリカバリーできそうな気がします。
ちなみに、王の棺の墓地に送る効果に対してうららを打たれた場合、うららにチェーンされた墓地送りは無効となりますが、もう一度発動すればホルスを墓地に送ることが可能。
うららはターン中ずっとカード効果を無効にする訳ではないので注意しましょう。
遊戯王 RC03-JP010 灰流うらら (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
エフェクト・ヴェーラーの場合、ホルス4体のどこに打たれてもそこまで致命的致命傷ではないように思います。
1体くらい無効にされても他の3体で妨害札として機能していますからね。
ただし、ドゥアムテフだけはパンプアップが無効となり、攻撃力が0になってしまいます。
例えば、夢幻泡影で無効にされたドゥアムテフは攻撃対象として狙われる可能性はあるでしょう。
一度の攻撃なら王の棺で守れますが、複数のアタッカーを並べるような相手にはキツイかも。
遊戯王OCG エフェクト・ヴェーラー ノーマルパラレル 20AP-JP077-P 遊☆戯☆王ARC-V [20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE] |
遊戯王 RC03-JP049 無限泡影 (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
墓地メタにめちゃくちゃ弱い
ホルスは墓地から展開するというテーマの特性上、墓地メタにめちゃくちゃ弱いという弱点があります。
特にイムセティのサーチ効果に墓穴の指名者を合わせられると目も当てられません。
また、マクロコスモスなどの墓地を問答無用で除外するカードを先に発動されてもピンチ。
遊戯王 RC04-JP058 墓穴の指名者 (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
遊戯王/マクロコスモス(スーパーレア)/レアリティ・コレクション─20th ANNIVERSARY EDITION─ RC02-JP049 |
一応、永続カードはホルスの黒炎神で処理することができますが、発動条件は「フィールドにホルスと王の棺がある時」。
よって、先にマクロコスモスを張られると墓地経由でホルスを出せない=ホルスの黒炎神で処理できない=詰み、になる可能性があります。
魔法・罠除去は少し多めに採用しても良いかもしれませんね。
ギャラクシー・サイクロンなら墓地発動もでき、王の棺のコストとしても悪くないかも(マクロコスモス対策にはならないかもしれないけど)
相手の展開を止めるカードがない
また、ホルスは相手からの除去に強い一方で展開を止めるカードがありません。
具体的には、パーミッション効果を持ったモンスターや、フリーチェーンで除去できるカードの不在。
現代遊戯王ではこういった効果が強く、それがないのは弱点と言えるでしょう。
ですが、ホルスの場合は特殊召喚に特に縛りがないので、エクストラデッキでカバーすることは可能。
例えばゾンビキャリアを採用してフルール・ド・バロネスを出せるようにする、といった改善策は簡単に取り入れることができます。
遊戯王 フルール・ド・バロネス(ウルトラレア) レアコレ 2023 (RC04) | シンクロ・効果モンスター 風属性 戦士族 |
遊戯王カード SD28-JP021 ゾンビキャリア ノーマル 遊戯王アーク・ファイブ [STRUCTURE DECK -シンクロン・エクストリーム-] |
効果を無効にして破壊しないカードをトリガーにできない
あとヴェーラー対策を考えていて思いましたが、ホルスは「無効にして破壊しない」カード相手だとちょっとやりにくいですね。
例えば、フルール・ド・バロネスなんかは効果を無効にするだけで破壊はせず、ホルスの共通効果のトリガーにできません。
1体だけ無効にされたぐらいでは突破されないと思いますが、気を付けた方が良い点ではあると思います。
また、全体を裏守備にするカードも厄介。
ホルスモンスター全てを裏守備にされると共通効果が発動できず、戦闘以外で除去されると王の棺で守ることもできません。
特に、究極伝導恐獣は相手モンスター全てを裏守備にでき、裏守備モンスターと戦闘する時裏守備のまま墓地に送ることができます。
さらに相手モンスター全てに攻撃できるため、裏守備にされたホルス全てを処理されてしまいます。
ホルスにとっては天敵中の天敵となるでしょう。
遊戯王OCG 究極伝導恐獣 ウルトラレア SR04-JP001-UR 遊☆戯☆王ARC-V [STRUCTURE DECK R -恐獣の鼓動-] |
そこまで遭遇率の高いモンスターではないものの、終末の騎士が採用できるデッキなら出張要員として採用することも可能。
詳しくは恐竜族の汎用サポートにて。
御前試合・群雄割拠に引っかかる
最後にいつもの拘束系永続カードに引っかかるか問題。
何度書いていますが、ホルスは属性・種族がバラバラのため、御前試合・群雄割拠に引っかかってしまいます。
しかし、王の棺とホルスを1体でも展開できれば、ホルスの黒炎神の除去効果で処理可能。
ホルスの黒炎神は王墓の石壁でサーチできるので、そこまで脅威にはならなそうです。
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