(ひそひそ…♪) (ごにょごにょ…!)
選ぶのはアナタ次第。
回復とセルフバーンという二面性がユニークな『ヴァルモニカ』のデッキレシピを考えていきます。
いつもは頑張って純構築を目指すのですが、今回は悔しながらクラウンブレードのギミックを投入。
コンセプトはかなり好きなのですが、多分まだカードが足りない感じが……
それでも基本的な動きは分かると思うので、プレイングの参考になれば幸いです。
ヴァルモニカ
遊戯王カードWiki
デッキビルドパック ヴァリアント・スマッシャーズでカテゴリ化される「ヴァルモニカ」と名のついたカード群。
属するモンスターは闇属性・天使族または光属性・悪魔族のいずれかである。
ヴァルモニカ デッキレシピ 2023
メインデッキ :53枚
エクストラデッキ:9枚
【 モンスター 】20
3天使の聲
3悪魔の聲
3儚無みずき
1Emトリック・クラウン
1BF-精鋭のゼピュロス
1H・C サウザンド・ブレード
3ローンファイア・ブロッサム
1捕食植物オフリス・スコーピオ
1捕食植物ダーリング・コブラ
1ジェムナイト・ラズリー
【 魔法 】18
1おろかな埋葬
1おろかな副葬
3天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』
3ヴァルモニカ・イントナーレ
3ヴァルモニカ・ヴェルサーレ
3ヴァルモニカ・シェルタ
3レベル制限B地区
1ブリリアント・フュージョン
【 罠 】15
3選律のヴァルモニカ
3律導のヴァルモニカ
3ドレインシールド
3死霊の誘い
3グラヴィティ・バインド-超重力の網-
【 エクストラ 】9
2ヴァルモニカの異神-ジュラルメ
2ヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ
2No.41 泥睡魔獣バグースカ
1ジェムナイト・セラフィ
1M.X-セイバー インヴォーカー
1警衛バリケイドベルグ
回し方・立ち回り・展開ルート
ライフ回復とセルフバーンにより、響鳴カウンターを貯めることで戦うペンデュラム・リンク召喚テーマ『ヴァルモニカ』のデッキレシピ2023バージョン。
今回は多少不服ながら、クラウンブレードのギミックに頼った構築となっています。
ヴァルモニカの基本となる動き
ヴァルモニカの基本となる動きは以下の3点。
- 天使の聲と悪魔の聲をPゾーンに設置。
- ヴァルモニカ魔法・罠で妨害しつつ、回復orセルフバーンで響鳴カウンターを貯める。
- 響鳴カウンターが3つ貯まったらリンクモンスターをリンク召喚して攻める。
要は「ヴァルモニカ魔法・罠で妨害しつつ、響鳴カウンターが貯まったらリンク召喚して攻めに転じる」というデザインでしょう。
ヴァルモニカモンスターは共通効果でPゾーンに用意でき、響鳴カウンターを乗せるのはヴァルモニカ魔法・罠を使えば良いので簡単です。
出すリンクモンスターの候補は、
- 先攻ならヴァルモニカの神異-ゼブフェーラで墓地のヴァルモニカ魔法・罠をコピーして妨害。
- 後攻ならヴァルモニカの異神-ジュラルメの全体除去と連続攻撃。
を狙うといいでしょう。
相手のリソースを消費させてからこちらのアタッカーを出す訳ですから、戦略としてはかなり良いコンセプトだと思います。
遊戯王カード ヴァルモニカの神異─ゼブフェーラ(スーパーレア) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック リンク 悪魔族 |
1ターン目でヴァルモニカの神異-ゼブフェーラを出す展開ルート
- 条件:手札にヴァルモニカモンスター2枚、ヴァルモニカ・シェルタ1枚、手札コスト1枚、合計4枚。
- 結果:フィールドにヴァルモニカの神異-ゼブフェーラ1体、魔法・罠ゾーンに天使の聲と悪魔の聲、選律のヴァルモニカ、墓地に律導のヴァルモニカ。
- ヴァルモニカモンスターの効果で手札を1枚捨て、自身と相方をPゾーンに設置。
- ヴァルモニカ・シェルタのセルフバーン効果でヴァルモニカ・ヴェルサーレをサーチ(悪魔の聲にカウンター1個乗る)。
- ヴァルモニカモンスターを召喚し、墓地のシェルタのセルフバーン効果をコピーして選律のヴァルモニカをサーチ(悪魔の聲にカウンター1個乗る)。
- ヴァルモニカ・ヴェルサーレで律導のヴァルモニカを墓地に送る(悪魔の聲にカウンター1個乗る)。
- 悪魔の聲に響鳴カウンターが3個乗っているため、フィールドのヴァルモニカモンスターを素材にヴァルモニカの神異-ゼブフェーラをリンク召喚。
このパターンを用いることで、初期手札5枚以内でゼブフェーラを出すことができます。
ゼブフェーラは墓地・除外のヴァルモニカ魔法・罠をコピーでき、これを制圧札として使うことが可能。
手順3と手順4で妨害効果を持ったヴァルモニカ罠をフィールドと墓地に用意しているので、これで相手ターンへの備えは万全、という訳です。
ヴァルモニカ罠2種類のおかげで対象耐性・モンスター効果無効・魔法・罠破壊・モンスターバウンスの4つに対抗することができ、先攻1ターン目で狙うには優秀な盤面ではないでしょうか。
遊戯王カード 天使の聲(シークレットレア) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック アンジェロ・ヴァルモニカ ペンデュラム シク |
遊戯王カード 悪魔の聲(シークレットレア) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック デモーネ・ヴァルモニカ ペンデュラム 悪魔族 シク |
それでもけっこう厳しい……?
上記のように上手くハマればけっこう良い盤面になると思います。
思うのですが、この記事を書いている時点(ヴァリアント・スマッシャーズ発売前)では、まあまあ厳しいように感じます。
例えば前提として、初期手札5枚・ヴァルモニカの共通効果でPゾーンに設置するとします。
となると、残り手札は3枚(1枚コストで捨てている)。
この3枚でリンク素材となるモンスターの用意と、響鳴カウンターを3つ乗せなければならない訳です。
ヴァルモニカ・シェルタが絡まず、残り手札が全てヴァルモニカ魔法・罠の場合、響鳴カウンターを3つ乗せることはできますが、リンク素材となるモンスターが足りません。
一応、天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』が絡めばリンク召喚まで繋ぐことができますが、それでもまあまあ厳しめ。
その他、残り手札3枚でリンクモンスターを出す準備ができるのは、以下のパターンが考えられます。
- ヴァルモニカ・ヴェルサーレ1枚+ヴァルモニカ魔法1枚+モンスター1体
- ヴァルモニカモンスター1体+ヴァルモニカ魔法2枚
ヴァルモニカモンスターを使う方は墓地のカードをコピーして回数を稼ぐわけですね。
しかし、どのパターンも手札消費が激しくあまり現実的ではないと感じています。
ヴァルモニカ・シェルタが絡めば達成しやすくなると思いますが、ないとキツイ感じがスゴイ……
ヴァルモニカはコントロール寄りのテーマだと思うので、初動でリンクモンスターまで伸ばすモノではないとは思います。
とは思いますが……高速化した現代遊戯王だと流石に心配。
このへんはロックカードや妨害札を採用することで多少改善できると思います。
詳しくは採用カードの項で紹介。
遊戯王カード ヴァルモニカ・ヴェルサーレ(スーパーレア) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック 通常魔法 スーパー レア |
クラウンブレードの展開ルート
現状、ヴァルモニカだけだと響鳴カウンターを貯める前に負けてしまいそうなため、不本意ながらクラウンブレードのギミックを採用しました。
これはH・C サウザンド・ブレードとEmトリック・クラウンの蘇生コンボで、ランク4エクシーズを連打できるギミックです。
これでバグースカを出せるようにして、響鳴カウンターが乗るまでの時間稼ぎをする算段。
サウザンド・ブレードとトリック・クラウンの両方を墓地に送るのがまあまあ骨ですが、以下の方法で大量展開させつつ準備することが可能です。
- 条件:手札に捕食植物オフリス・スコーピオ1枚とコスト1枚、合計2枚
- 結果:フィールドに警衛バリケイドベルグ、ジェムナイト・セラフィ、トリック・クラウン、サウザンド・ブレードの4体が並ぶ
- オフリス・スコーピオを召喚して効果発動、手札1枚を墓地に送って捕食植物ダーリング・コブラをリクルート。
- ダーリング・コブラの効果でブリリアント・フュージョンをサーチ。
- オフリス・スコーピオ+ダーリング・コブラで、M.X-セイバー インヴォーカーをリンク召喚し、サウザンド・ブレードをリクルート。
- インヴォーカー+サウザンド・ブレードで警衛バリケイドベルグをリンク召喚。
- ブリリアント・フュージョンを発動。デッキからトリック・クラウンとジェムナイトモンスターを墓地へ送り、ジェムナイト・セラフィを融合召喚。
- トリック・クラウンの効果が発動し、1000ダメージを受けて蘇生、これをトリガーにサウザンド・ブレードが蘇生。
遊戯王カード CP17-JP042 No.41 泥睡魔獣バグースカ(レア)遊戯王VRAINS [COLLECTORS PACK 2017] |
遊戯王 WPP1-JP065 警衛バリケイドベルグ (日本語版 スーパーレア) WORLD PREMIERE PACK 2020 |
これで大量展開させつつ、サウザンド・ブレードとトリック・クラウンを並べることができました。
あとはこの2体で泥睡魔獣バグースカをエクシーズ召喚し、時間稼ぎしながら響鳴カウンターを乗せていきます。
必須パーツがまあまあ多いものの、初動札がオフリス・スコーピオ1枚とコスト1枚、合計2枚と非常に少ないのはストロングポイント。
ヴァルモニカ的には、トリック・クラウンのダメージでカウンターを乗せられるのも強みとなります。
地味に展開途中でバリケイドベルグを出せるので、Pゾーンのヴァルモニカを守れるのもウマテイスト。
このギミックの注意として、サウザンド・ブレードの蘇生効果をヴァルモニカ魔法・罠で使おうとすると、タイミングを逃してしまいます。
採用する場合は覚えておきましょう。
遊戯王OCG 捕食植物オフリス・スコーピオ レア MACR-JP009-R 遊☆戯☆王ARC-V [マキシマム・クライシス] |
デッキレシピ・構築・採用カード
ヴァルモニカカード
現状、ヴァルモニカモンスターはフル採用。
モンスターは天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』でもサーチでき、実質9枚初動と考えるとけっこうスゴイですね。
Pゾーンにヴァルモニカを用意できない、という状況は少なそうです。
ヴァルモニカ魔法・罠の優先度は、ヴァルモニカ・シェルタ>ヴァルモニカ・ヴェルサーレ>その他、くらいに考えています。
サーチカードは当然として、ヴェルサーレはヴァルモニカカードを墓地に送れるため、天使の聲・悪魔の聲やゼブフェーラのコピー効果を使うのに役立つでしょう。
同じ理由でおろかな副葬も採用しています。
サーチや墓地に落としてのコピーができるため、他のヴァルモニカ魔法・罠は2枚程度でも良いかな、考えています。
と言っても、少なすぎても響鳴カウンターを乗せられないのでバランスが難しいですが。
遊戯王 DBVS-JP036 ヴァルモニカ・シェルタ (日本語版 25TH クォーターセンチュリーシークレットレア) ヴァリアント・スマッシャーズ |
テーマとしてのヴァルモニカは以下の記事にてまとめています。
採用しなかった相性の良いカードも紹介しているので、構築の参考にどうぞ!
ロックカード
クラブレ搭載理由でも触れていますが、現時点でのヴァルモニカは響鳴カウンターを乗せ切る前に負けてしまいそう。
そこで、ロックカードを採用することでカウンターを乗せる時間稼ぎをしよう、という考えです。
今回採用したのは、レベル制限B地区、グラヴィティ・バインド-超重力の網-の2種類。
どちらもレベル4以上のモンスターが攻撃できなくなるロックカードです。
この2種のメリットは「エクシーズ・リンクモンスターは影響を受けない」こと。
エクシーズもリンクもレベルを持たないため、このロックをすり抜けられるんですよね。
ヴァルモニカはリンク召喚とエクシーズ召喚を主体に戦うので、ロックカードの影響を受けないのがウマテイスト。
相手にだけ一方的にデメリットを押し付けることができます。
回復とセルフバーン
そして、メインギミックの回復とセルフバーンをサポートするカード。
こちらは回復とセルフバーンで以下のカードを投入しました。
- 回復:ドレインシールド、儚無みずき
- セルフバーン:BF-精鋭のゼピュロス、死霊の誘い
回復カードではやはり儚無みずきが良く、相手依存ではありますが1枚で何個も響鳴カウンターを乗せられる可能性を秘めています。
天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』発動中なら、カウンターが3個乗った時にコントロール奪取もできますし、奪ったモンスターを素材にリンク召喚もできます。
よって、通常のテーマより儚無みずきを採用するメリットが大きいと言えるでしょう。
セルフバーンでは死霊の誘いを採用。
カードが墓地に送られるという緩い条件でカードの持ち主にバーンを与える永続罠です。
ヴァルモニカ魔法・罠を使った時におまけでバーンが入るため、爆速でカウンターを貯めることができるでしょう。
地味に現代遊戯王では、1ターンに大量のカードを消費するため、相手に対するバーン値も地味ィ~に高くなりそう。
遊戯王 RC03-JP018 儚無みずき (日本語版 シークレットレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
マストカウンター・対策・弱点
キーカードは天使の聲と悪魔の聲!
ヴァルモニカは一にも二にも響鳴カウンターを貯めるのが先決。
しかし、カウンターを乗せる天使の聲と悪魔の聲が狙われると非常に困る……!
特にPゾーンにある時はゼブフェーラを出すまで無防備となるため、対策はキチンとしておきたいところです。
手札誘発の打ちどころ
続いて、エフェクト・ヴェーラーと灰流うららといった手札誘発について。
エフェクト・ヴェーラーはモンスターとして場に出た天使の聲と悪魔の聲に。
灰流うららはヴァルモニカ・シェルタに打たれるとキツイでしょう。
モンスターとして場に出た天使の聲と悪魔の聲は、十中八九墓地の魔法・罠のコピーを狙っています。
よって、ここをヴェーラーで止められるとカウンターが貯められず、悲しい結果になってしまいます。
また、このテーマはヴァルモニカ・シェルタからサーチを行うことで、響鳴カウンターをたくさん乗せることができます。
ここをうららで止められた場合もカウンターを乗せることができないので、ジリ貧になってしまうことが想定されます。
サーチ効果は天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』にもありますが、ヴァルモニカ・シェルタを止められる方がキツそう。
ちなみにですが、天使の聲と悪魔の聲の自身と相方をPゾーンに設置する効果は、うららでは止められないことに注意。
うららはデッキから直接「置く」といった効果は止められないんですよね。
遊戯王 RC04-JP009 灰流うらら (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
遊戯王OCG エフェクト・ヴェーラー ノーマルパラレル 20AP-JP077-P 遊☆戯☆王ARC-V [20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE] |
御前試合・群雄割拠・センサー万別に引っかかる?
最後に御前試合・群雄割拠・センサー万別に引っかかるか問題。
ヴァルモニカの場合、どれも微妙に引っかかってしまう気がします。
特に厄介なのが、天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』で相手モンスターを奪った場合。
御前試合・群雄割拠が貼られている場合、リンクモンスターと属性・種族が合っていないと出せなくなってしまいます。
逆にセンサー万別発動中は、天魔の聲選器で奪ったモンスターがいても問題なくリンク召喚ができます(できる可能性が高い)。
しかし、天使の聲or悪魔の聲を素材とする場合、出したいリンクモンスターを出せなくなる可能性が。
ヴァルモニカリンクモンスターは役割がハッキリ分かれているので、どちらかしか出せなくなる状況はあんまりよろしくないと思うんですよね。
以上のことから、ヴァルモニカは御前試合・群雄割拠・センサー万別の全てに微妙に引っかかると考えています。
センサー万別ならギリギリ使われても大丈夫だと思いますが、それでも行動は制限されるでしょう。
ヴァルモニカは律導のヴァルモニカで永続カードを処理できるので、さほど問題でもないとは思いますが。
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