「ワイト」解説
アンデット族で統一されたほぼ闇属性テーマ『ワイト』の解説をしていきます。
ワイトは昔からワイトキングを強化してブン殴るというシンプルなコンセプト。
ワイトキングを強化するためには墓地を溜める必要がありますが、年を経る度にこの墓地肥しギミックが追加されている気がします。
ワイト
遊戯王カードWiki
STARTER BOXで登場した闇属性・アンデット族の下級モンスター。
「ワイト」の始まりのカードにして、《アンデット・ウォーリアー》と《フレイム・ゴースト》の融合素材でもある。
三行で教える「ワイト」
- アンデット族で統一されたほぼ闇属性のテーマ(一部光属性)
- 属するモンスターの多くが墓地で「ワイト」として扱う効果を持つ
- 大量墓地肥しで強化したワイトキングでワンショットを狙うのが得意
『ワイト』は1期から登場した最初期のモンスターで、後々強化されることでテーマと呼べるようになりました。
属するモンスターはアンデット族で統一され、光属性のワイトロードとワイトプリンセスを除き、闇属性で統一されています。
属するモンスターの多くが墓地で「ワイト」として扱う共通効果を持ち、ワイトとそのものを指定するカードでサポートしながら戦うのがテーマとしての特徴。
特に墓地のワイトを参照してパンプアップするワイトキングは強化値が高く、大量墓地肥しからのワンパンを狙う戦法が主軸となります。
メインデッキの「ワイト」モンスター
ということで早速メインデッキのワイトを紹介していきます。
繰り返しになりますがモンスターは全てアンデット族で統一。
さらに光属性のワイトロードとワイトプリンセスを除き、闇属性で統一されています。
通常モンスター
通常モンスターのワイトは1体のみで、こちらが本家本元のワイトとなります。
通常モンスター・低ステータスゆえにサポートカードは多く、様々なカードと組み合わせられるのが強み。
一方、ワイトは墓地のカードを参照することが多く、テーマ内のモンスターは墓地でワイト扱いとなるため、必須カードかと言われると微妙なところ……。
一応、ワイトプリンスでワイト夫人と一緒に墓地へ送れるので、墓地肥しの枚数を増やせる点はこのカードにしかできない長所。
また、レスキューヘッジホッグと組み合わせると必須クラスのカードに化けます。
カード名 | 属性 | 星 | 固有効果① |
---|---|---|---|
ワイト | 闇 | 1 | 通常モンスター |
墓地で「ワイト」として扱うモンスター
続いて墓地でワイトとして扱うモンスター。
それぞれ以下の共通効果を持ち、字面通り墓地でワイトとして扱います。
(1):このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。
現代遊戯王ではテーマ名で括られることが多く、個別のカード名扱いとなるカード群は意外と珍しい特徴だったりしますね(サイバー・ドラゴンとかくらいでしょうか)。
完全に余談ですが、仮にテーマ名として「ワイト」カードを指定するカードがあった場合、「○○ホワイト△△」なども対象になってしまうっぽいので、その対策のようです。
墓地でワイトになるモンスターでは、サーチ効果と召喚権を増やせるワンモア・ザ・ワイトが優秀。
サーチしたモンスターを追加した召喚権で呼び出すことができ、リンク召喚などにつなぐことができます。
召喚権を増やせるのはレベル4以下のアンデット族のため、テーマ外のモンスターを召喚できるのもストロングポイント。
そのほか、墓地肥しができるワイトプリンス、ワイトベイキング、ワイトロードあたりも優秀です。
墓地が肥えればワイトキングの火力向上に直結し、ワンキルの可能性をより高めてくれるでしょう。
ワイトベイキングを墓地に送ることでワイト扱いとなるモンスター5枚を含む合計10枚を墓地に送ることもでき、大量墓地肥しのキーカードとなります。
レベル1
カード名 | 属性 | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|
ワイトプリンス | 闇 | 自身が墓地に送られた場合、「ワイト」「ワイト夫人」をそれぞれ1体ずつ手札・デッキから墓地に送る | 墓地から他の「ワイト」2体と自身を除外して、「ワイトキング」をリクルート(合計3体除外) |
ワイトベイキング | 闇 | 自分レベル3以下のアンデット族が戦闘・効果破壊される場合、自身を墓地に捨てて肩代わり | 自身が墓地に送られた場合、デッキから以下のモンスターを合計2枚サーチ(同名1枚まで) その後、手札1枚を捨てる ●「ワイト」 ●「ワイトベイキング」以外の「ワイト」のカード名が記されたモンスター |
ワイトメア | 闇 | 自身を手札から捨て、以下の効果から1つ選択して発動 ●除外状態の「ワイト」または「ワイトメア」1体を墓地に戻す ●除外状態の「ワイト夫人」または「ワイトキング」1体を特殊召喚 | ― |
ワイトロード | 光 | 墓地に「ワイト」か「ワイトキング」が存在する場合、手札・フィールドの自身を墓地に送り、墓地の「ワイト」と「ワイトキング」の数までデッキトップから墓地に送る | 墓地から自身を除外して、「ワイト」か「ワイトキング」1体を蘇生 |
ワンモア・ザ・ワイト | 闇 | 召喚・特殊召喚時、同名以外の「ワイト」またはそのカード名が記されたカードをサーチ (発動後、アンデット族しか特殊召喚できない縛りが発生) | 自身が存在する限り、レベル4以下のアンデット族の召喚権を1回追加 |
遊戯王カード ワイトロード(ノーマル) レガシー・オブ・デストラクション (LEDE) | 効果モンスター 光属性 アンデット族 ノーマル |
レベル3
カード名 | 属性 | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|
ワイト夫人 | 闇 | 自身が存在する限り、同名以外のフィールドのレベル3以下のアンデット族に戦闘破壊耐性と魔法・罠耐性を付与 | ― |
ワイトプリンセス | 光 | 召喚・特殊召喚時、デッキから「ワイトプリンス」1体を墓地に送る | 自分・相手ターン、手札・フィールドの自身を墓地に送り、フィールドのモンスター全ての攻/守をそのレベル・ランク×300ダウン |
「ワイト」に関する効果を持つモンスター
カード名 | 属性 | 星 | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|---|
ワイトキング | 闇 | 1 | 自身の元々の攻撃力は墓地の「ワイトキング」「ワイト」の数×1000になる | 自身が戦闘破壊され墓地に送られた時、墓地から他の「ワイトキング」か「ワイト」1体を除外して、自身を蘇生 |
そして切り札のワイトキング!
墓地のワイトとワイトキングを参照してパンプアップと、戦闘破壊された時に墓地のワイトを除外して蘇生する効果を持ちます。
パンプアップ値が1000と高く、ワイトを墓地に送れば送るほど火力が増強されていくのが強み。
墓地に3枚のワイトがいるだけでも攻撃力3000となり、ブルーアイズラインに到達。
さらに墓地を肥すことで簡単に高火力が出せるので、ワンキルレベルの火力も比較的出しやすいでしょう。
ちなみにこのカード自体は墓地でワイト扱いとなる効果を持たないので注意。
とはいえ、ほとんどのカードはワイトとワイトキングを参照するので、そこまで意識する必要はないでしょうか(この記事を書いている時点でワイトプリンスの墓地コストくらい)。
「ワイト」をサポートする魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|
ワイト・マスター | 永続魔法 | 自分「ワイトキング」に守備貫通を付与 | デッキから「ワイト」またはそのカード名が記されたモンスター1体を墓地に送り、「ワイト」か「ワイトキング」1体を蘇生 (発動後、アンデット族しか特殊召喚できない縛りが発生) |
さらに12期以降はワイトをサポートする魔法・罠が登場。
永続魔法のワイト・マスターはワイトキングに貫通効果の付与、デッキからワイト関連モンスターを墓地に送ってワイトかワイトキングを蘇生する効果を持ちます。
ワイトキングに貫通効果が付与されれば相手LPを削りやすくなり、アタッカーとしてより強力に。
蘇生効果は同時に墓地肥しができ、ワイトキングの火力向上に繋がります。
この時、デッキからワイトベイキングを墓地に送ればサーチと墓地肥しもできるので、大きなアドバンテージとなるでしょう。
エクストラデッキの「ワイト」モンスター
そしてエクストラデッキ!
厳密にはEXデッキにワイトは存在しませんが、ワイトを素材とする融合モンスターが2体います。
実用性はさておき、融合派兵などの融合サポートを採用する場合は一緒に投入する価値があるでしょう。
融合モンスター
カード名 | 属性 | 種族 | 星 | 素材指定 | 固有効果① |
---|---|---|---|---|---|
アンデット・ウォーリアー | 闇 | アンデット族 | 3 | 「ワイト」 + 「格闘戦士アルティメーター」 | 効果なし |
フレイム・ゴースト | 闇 | アンデット族 | 3 | 「ワイト」 + 「マグマン」 | 効果なし |
「ワイト」の立ち回り・展開ルート
基本の立ち回り
- 墓地にワイトを大量に送る
- 攻撃力を上げたワイトキングで大ダメージを狙う
ワイトの動きはざっくり上記を想定。
切り札のワイトキングは墓地のワイトを参照して攻撃力を上げることができ、大量墓地肥しで一気に火力を上げられれば理想です。
墓地肥しに関してはワイトプリンス、ワイトベイキング、ワイトロードなどを使えば比較的簡単。
例えば以下の方法で5枚のワイト+デッキトップ5枚を墓地に送ることができます。
- ワイトベイキングを何らかの方法で墓地に送る。
- 墓地に送られたワイトベイキングの効果でワイトプリンスとワイトロードをサーチして、ワイトプリンスを捨てる。
- 墓地に送られたワイトプリンスの効果でワイトとワイト夫人を墓地に送る。
- ワイトロードを手札から捨て、墓地のワイトの数までデッキトップを墓地に送る(この時点で5枚)。
さらにワンモア・ザ・ワイトが絡めば合計12枚の墓地肥しができ、ワイトキングの攻撃力も相対的に上げることができるでしょう。
ワンモア・ザ・ワイトを初動とした展開パターンは以下で紹介しているので参考にどうぞ!
以上のコンボでワイトキングの攻撃力を底上げし、高火力を叩き付けるのがワイトの勝ち筋となります。
しかし一方で、テーマ内ではワイトキングで殴るしかできることがほぼなく、先攻制圧や後攻捲りができないのは欠点。
このへんはアンデット族の汎用カードなどで補強したいところです。
幸いワイトはテーマ外のカードもランダムですが大量に墓地に送ることができ、アンデット族サポートとの相性は良好。
例えばドーハスーラ+アンデットワールドの汎用セットを採用すれば、とりあえず1妨害は確保できます。
ワイトベイキングから合計10枚墓地に送る展開ルート
- 採用カード:ワイトベイキング、ワイトプリンス、ワイトロード、ワイト、ワイト夫人
- 条件:ワイトベイキングを何らかの方法で墓地に送る
- 結果:墓地にワイトベイキング、ワイトプリンス、ワイトロード、ワイト、ワイト夫人の5体+デッキトップから5枚墓地
- 展開後の縛り:なし
- ワイトベイキングを何らかの方法で墓地に送る。
- 墓地に送られたワイトベイキングの効果でワイトプリンスとワイトロードをサーチして、ワイトプリンスを捨てる。
- 墓地に送られたワイトプリンスの効果でワイトとワイト夫人を墓地に送る。
- ワイトロードを手札から捨て、墓地のワイトの数までデッキトップを墓地に送る(この時点で墓地のワイトは5枚)。
先にも紹介していますが、こちらはワイトベイキングから大量墓地肥しする方法。
このパターンにより、ワイト扱いのモンスター5体を含む合計10枚のカードを墓地に送ることができます。
初動はワイトベイキングを墓地に送れれば何でも良く、ユニゾンビや終末の騎士、おろかな埋葬などからスタートできるのがストロングポイント。
後述のパターンと違い、ワンモア・ザ・ワイトが絡まないので特殊召喚縛りが発生しないのも魅力です。
アンデット族は墓地で発動するカードが多く、5枚もの墓地肥しができればコンボパーツを墓地に送ることもできるでしょう。
例えば墓地に送られたのが馬頭鬼なら蘇生、グローアップ・ブルームや屍界のバンシーならサーチができます。
出張セットとして考えると必要カードが多めなので微妙かと思いますが、ワイトにアンデット族の汎用ギミックを採用するのはアリでしょう。
ちなみに、ワイトロードの効果で参照する墓地のワイトの枚数は、手札から墓地に送った自身を含んでOK。
遊戯王カード ワイトロード(ノーマル) レガシー・オブ・デストラクション (LEDE) | 効果モンスター 光属性 アンデット族 ノーマル |
ワンモア・ザ・ワイト1枚から合計12枚を墓地に送る展開ルート
- 採用カード:ワイト、ワンモア・ザ・ワイト、ワイトベイキング、ワイトロード、ワイトプリンス、ワイト夫人/アンデット族・リンク2
- 条件:手札にワンモア・ザ・ワイト1枚、合計1枚
- 結果:フィールドにアンデット族リンク2が1体、合計1体/墓地にワンモア・ザ・ワイト、ワイトベイキング、ワイトプリンス、ワイト、ワイト夫人、ワイトロードの6体+デッキトップから6枚墓地
- 展開後の縛り:展開後、アンデット族しか特殊召喚できない
- ワンモア・ザ・ワイトを召喚し、ワイトベイキングをサーチ(発動後、アンデット族しか特殊召喚できない縛りが発生)。
- (ワンモア・ザ・ワイトで増えた召喚権により)ワイトベイキングを召喚。
- ワンモア・ザ・ワイト+ワイトベイキングの2体を素材として、アンデット族・リンク2をリンク召喚。
- 手順3で墓地へ送られたワイトベイキングの効果により、ワイトロードとワイトプリンスをサーチして、ワイトプリンスを捨てる。
- 手順4で墓地に送られたワイトプリンスの効果により、ワイトとワイト夫人をデッキから墓地へ送る。
- 手札のワイトロードを墓地に送り、墓地のワイトとワイトキングの数まで自分のデッキトップから墓地に送る(この時点で墓地のワイトは6枚)。
こちらはwikiを参考にしたワンモア・ザ・ワイトを初動とした展開ルート。
結果、フィールドにフィールドにアンデット族リンク2が1体並び、墓地にワイト扱いのモンスター6体+6枚の合計12枚を用意できます。
手順6でデッキトップから墓地に送ったカードの中にワイトキングが含まれていれば、墓地のワイトロードを除外してワイトキングを蘇生可能。
この時点で最低5000打点となり、なかなかのステータスとなります。
さらに打点は下がってしまうものの、ワイトプリンス+ワイト2体の合計3体を除外すればワイトキングをリクルートでき、テーマとしての動きは確実にできるでしょう。
ワンモア・ザ・ワイトからワイト・マスターをサーチしつつ合計12枚墓地に送る展開ルート
- 採用カード:ワイト、ワンモア・ザ・ワイト、ワイトベイキング、ワイトロード、ワイトプリンス、ワイト夫人/ワイト・マスター/アンデット族・リンク2
- 条件:手札にワンモア・ザ・ワイト、任意のワイトモンスター、合計2枚
- 結果:フィールドにアンデット族リンク2、ワンモア・ザ・ワイトの2体が並ぶ/ワイト・マスター発動中/墓地に任意のワイトモンスター、ワイトベイキング、ワイトプリンス、ワイト、ワイト夫人、ワイトロードの6体+デッキトップから6枚墓地
- 展開後の縛り:展開後、アンデット族しか特殊召喚できない
- ワンモア・ザ・ワイトを召喚し、ワイト・マスターをサーチ(発動後、アンデット族しか特殊召喚できない縛りが発生)。
- (ワンモア・ザ・ワイトで増えた召喚権により)手札からワイトモンスターを召喚。
- ワンモア・ザ・ワイト+ワイトモンスターの2体を素材として、アンデット族・リンク2をリンク召喚。
- ワイト・マスターを発動して、デッキからワイトベイキングを墓地に送り、ワンモア・ザ・ワイトを蘇生。
- 手順4で墓地へ送られたワイトベイキングの効果により、ワイトロードとワイトプリンスをサーチして、ワイトプリンスを捨てる。
- 手順5で墓地に送られたワイトプリンスの効果により、ワイトとワイト夫人をデッキから墓地へ送る。
- 手札のワイトロードを墓地に送り、墓地のワイトとワイトキングの数まで自分のデッキトップから墓地に送る(この時点で墓地のワイトは6枚)。
こちらは上記展開をアレンジしてワンモア・ザ・ワイトからワイト・マスターをサーチしたパターンです。
結果、フィールドにアンデット族リンク2、ワンモア・ザ・ワイトの2体が並び、ワイト・マスター発動中。
墓地にワイト扱いのモンスター6体を含む合計12枚のカードがある状態となります。
このパターンではワイト・マスターを用意できるため、ワイトキングに貫通効果を付与できます。
貫通効果持ちのワイトキングがいれば相手LPを大きく削ることができ、ワンキル性能が格段に向上することうけあい。
ちなみに、ワイト・マスターをサーチした時点で蘇生対象となるモンスターが墓地にいるなら、手順3でリンク2を出す必要はありません。
例えば手順2で追加で召喚するモンスターをユニゾンビなどにする、ワンモア・ザ・ワイトを素材にアンデット族リンク1をリンク召喚する、といった方法でもほぼ同じ動きができるでしょう。
該当するアンデット族リンク1はこの記事を書いてる時点では未登場のため、今後の強化に期待したいところ。
「ワイト」と相性の良いカード
闇属性・アンデット族サポート
ワイトはアンデット族で統一され、一部の光属性モンスターを除き闇属性で統一されています。
よって、闇属性・アンデット族サポートを採用する価値があるでしょう。
特に墓地肥し系のカードとは相性が良いので積極的に投入したいですね。
闇属性サポート
- サーチ・ドロー:闇の誘惑
- サルベージ:ダーク・バースト
- 蘇生:ダーク・クリエイター
- 墓地肥し:終末の騎士、クリバンデット
- 墓地発動効果:BF-精鋭のゼピュロス、D-HERO ディアボリックガイ、ネクロ・ガードナー
- 除去:ダーク・アームド・ドラゴン
- 戦闘補助:ダーク・オネスト
闇属性モンスターで採用できるのはこのあたり。
中でも終末の騎士はワイトベイキングをデッキから直接墓地に送ることができ、ワイトの墓地肥しギミックを始動できます。
アンデット族は墓地肥し系の効果が多く、競合するカードも多いですが、闇属性全般を墓地に送れる点で差別化していきましょう。
カオスとの混合型にするなら終末の騎士の方が良いかも。
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そのほか、墓地発動できる効果を持つBF-精鋭のゼピュロス、D-HERO ディアボリックガイ、ネクロ・ガードナーあたりも良さげ。
ワイトロードならデッキトップからランダムに墓地に送れるので、この辺のカードが巻き込まれれば効果発動の準備が整います。
同じく墓地が溜まりやすいテーマなので、ダーク・クリエイターやダーク・アームド・ドラゴンなどのダークモンスターは特殊召喚条件を満たしやすそう。
遊戯王 20TH-JPC80 ダーク・アームド・ドラゴン (日本語版 シークレットレア) 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION |
闇属性の汎用サポートはこちらの記事もご確認ください!
ただし、ワンモア・ザ・ワイトのサーチ効果を使うとアンデット族以外を特殊召喚できなくなるので注意。
アンデット族サポート
メインデッキ
- サーチ:グローアップ・ブルーム、劫火の眠り姫-ゴースト・スリーパー、屍界のバンシー
- 特殊召喚
- 手札から特殊召喚:ミイラの呼び声
- 手札から自身以外を特殊召喚:黄金卿エルドリッチ(実質自身も特殊召喚可)
- リクルート:不知火の隠者+逢華妖麗譚-不知火語
- 墓地から蘇生:生者の書-禁断の呪術-、もののけの巣くう祠
- 自身を蘇生:ゾンビ・キャリア、マッドマーダー、死霊王 ドーハスーラ+アンデットワールド
- 自身以外を蘇生:ゾンビ・マスター、馬頭鬼
- 手札から特殊召喚:ミイラの呼び声
- 墓地肥し:ユニゾンビ、牛頭鬼、墜ち武者、霊道士チャンシー
- 手札シンクロ:タツネクロ
- 墓地シンクロ:妖刀-不知火
- 除去要員:不知火流 燕の太刀
EXデッキ
- ドロー:ヴァンパイア・サッカー
- 墓地肥し:アドヴェンデット・セイヴァー
- 自身以外を蘇生:彷徨える幽霊船
- 相手フィールド・墓地のコントロール奪取:ヴァンパイア・ファシネイター
- モンスター効果無効:垂氷の魔妖-雪女、霊氷の魔妖-雪女
アンデット族サポートは墓地肥し系の効果が多く、ワイトでも採用しやすいカードが多め。
特にユニゾンビ、牛頭鬼、墜ち武者はデッキからアンデット族を墓地に送ることができ、ワイトベイキングのトリガーとして重宝するでしょう。
それぞれ一長一短あり、デッキコンセプトに合う最適なものを選びたいですね。
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遊戯王カード 堕ち武者 エクストラパック 2018(EP18) | デス・サムライ 効果モンスター 闇属性 アンデット族 ノーマル |
アンデット族は闇属性と同じく墓地発動するカードが多め。
中でも馬頭鬼は自身を墓地から除外することでアンデット族を蘇生できます。
この効果でワイトキングを蘇生したり、適当なワイトを蘇生して各種素材にできるので優先度は高いでしょう。
それ以外にもドーハスーラ(アンデットワールド)、エルドリッチ、シンクロアンデットなど、テーマレベルで墓地肥しと相性が良いカードは豊富。
もう少し詳しい話は「テーマレベルで相性が良いカード」の項で紹介していきます。
アンデット族のサポートはこちらの記事にてまとめています。
アンデット族は墓地肥しと種族レベルで相性が良く、ワイトの大量墓地肥しギミックとシナジーのあるカードも多いでしょう。
通常モンスターサポート
- リクルート:レスキューラビット、レスキューヘッジホッグ、ドラコネット、予想GUY
続いて通常モンスターサポートですが、ワイトはレスキューヘッジホッグとの相性が抜群です。
レスキューヘッジホッグは自身を除外して、レベル3以下で同じ属性・種族・レベルの通常モンスターと効果モンスターを1体ずつリクルートできるモンスター。
ワイトと組み合わせた場合、ワイトと一緒に関連モンスターをリクルートしてリンク召喚にアクセスできます。
特に、ワンモア・ザ・ワイトをリクルートすれば、ワイト・マスターをサーチ→デッキからワイトベイキングを墓地に送りつつリンク素材にしたワイトを蘇生~という動きができ、非常に美しい展開となるでしょう。
レベル1サポート
- サーチ・ドロー:ミスティック・パイパー、ワンチャン!?
- リクルート:ワン・フォー・ワン
- 蘇生:金華猫
ワイトはレベル1モンスターが多いのでレベル1サポートも採用圏内。
必須カードはやはりリクルート効果を持つワン・フォー・ワンでしょう。
エースモンスターのワイトキングをリクルートできるほか、ワンモア・ザ・ワイトなどの初動札も呼び出せます。
LPロスが気になるワンチャン!?も比較的使いやすく、ワンモア・ザ・ワイトで増やした召喚権でデメリットを回避しやすいハズ。
遊戯王 20TH-JPC93 ワン・フォー・ワン (日本語版 スーパーレア) 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION |
EXデッキに関するカード
- 融合サポート:竜魔導の守護者
- レベル1を素材とするモンスター:森羅の姫芽宮、ゴーストリック・デュラハン、リンクリボー、サクリファイス・アニマ
ワイトは基本的にEXデッキに頼らず戦えますが、ランク1やレベル1を素材とするリンクモンスターは採用価値があるでしょう。
ただし、アンデット族以外はワンモア・ザ・ワイトの特殊召喚縛りに引っかかるので注意。
遊戯王 RC03-JP029 サクリファイス・アニマ (日本語版 スーパーレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
あとちょっと面白いと思ったのが竜魔導の守護者。
このカードは融合・フュージョンのサーチと、融合素材に指定されているモンスターを裏守備で蘇生する効果を持ちます。
ワイト関連のモンスターは墓地でワイト扱いとなるので、なんと竜魔導の守護者で蘇生できちゃう訳ですね。
この効果でワイトベイキングなどを蘇生し、サーチした融合でスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを融合召喚可能。
素材にしたワイトベイキングは墓地に送られるため、効果のトリガーとなります。
墓地でワイト扱いになることを活かした非常に美しい動きですね。
墓地肥しに関するカード
- 確定1枚をデッキから墓地に送る:マスマティシャン、おろかな埋葬
- デッキトップから複数枚を墓地に送る
- モンスター:ハイ・キューピット、カードガンナー、ドラゴンメイド・ラドリー
- 魔法・罠:隣の芝刈り、一撃必殺!居合いドロー、針虫の巣窟
- 手札から複数枚を墓地に送る:手札抹殺、手札断殺
さらに墓地肥しに関する効果を持つカード。
マスマティシャン、おろかな埋葬は確定1枚を確実に墓地に送ることができ、ワイトベイキングのトリガーとして使うことができます。
と言っても、マスマティシャンは属性・種族ともに一致しておらず、ユニゾンビなどの競合相手よりは優先度が落ち気味。
遊戯王 SD37-JP020 マスマティシャン (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ リバース・オブ・シャドール ─ |
隣の芝刈りなどはランダムではあるものの、複数のカードを一気に墓地に送れるのが魅力。
その中にワイトベイキングやワイトプリンスが混じればさらに墓地を増やせるため、ワイトキングの火力向上に貢献してくれるでしょう。
同じく手札抹殺や手札断殺も比較的多い枚数を墓地に送ることができ、墓地肥しカードとしての性能は高いと言えます。
遊戯王/隣の芝刈り(スーパーレア)/レアリティ・コレクション─20th ANNIVERSARY EDITION─ RC02-JP041 |
遊戯王 SR13-JP032 手札抹殺 (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK R ─ デビルズ・ゲート ─ |
遊戯王OCG 手札断殺 ノーマル SR02-JP031 遊戯王アーク・ファイブ [STRUCTURE DECK R -巨神竜復活-] |
テーマレベルで相性の良いカード
出張要員としての「ワイト」
最後にワイトと他テーマとの相性を考察。
ワイトと他テーマとで混合型を作る場合、ワイトには以下の特徴が挙げられます。
- 闇属性でほぼ統一されたアンデット族テーマ(一部光属性)
- 特殊召喚を縛るのはワンモア・ザ・ワイト、ワイト・マスターの2枚で、いずれも「発動後、アンデット族しか特殊召喚できない」縛りが発生
- テーマ内のギミックで墓地を肥やすのが得意
- ワイトキングで打点面は優秀な反面、それ以外のことが苦手
特殊召喚に制限がかかるのはワンモア・ザ・ワイトとワイト・マスターの2枚のみで、アンデット族以外を特殊召喚できなくなります。
ワイトはテーマ内のギミックで大量墓地肥しができ、アンデット族も墓地経由での展開が多いため、基本的にはアンデット族と組み合わせると良さげです。
とはいえ、この2枚を使わなくてもワイトベイキング初動で合計10枚は墓地肥しが可能。
構築によってはワンモア・ザ・ワイトとワイト・マスターを不採用にしても良いかもしれませんね。
一方、ワイトは墓地肥しとワイトキングの火力増強が得意な反面、それ以外のことがほとんどできません。
なので、「火力不足だけどそれ以外のことはできる」みたいなテーマと組み合わせると、お互いの欠点を補完してくれるでしょう。
エルドリッチ
ということでまずはワイトと同じアンデット族のエルドリッチを紹介。
エルドリッチでは罠モンスターの黄金郷永続罠とエルドリクシル魔法・罠が墓地発動できる効果を持ち、ワイトのランダム墓地肥しと相性が良いと考えられます。
また、リンクモンスターの彷徨える幽霊船もポイント。
ワイトは展開途中でアンデット族リンク2をリンク召喚することがありますが、このリンク2に彷徨える幽霊船が使えます。
彷徨える幽霊船はエルドリッチとも相性が良く、結果的にワイトとも良好なシナジーを形成してくれるでしょう。
【イラスト違い】遊戯王 RC04-JP020 黄金卿エルドリッチ (日本語版 アルティメットレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
遊戯王カード 彷徨える幽霊船(レア) レイジ・オブ・ジ・アビス(ROTA) | リンク・効果モンスター 水属性 アンデット族 レア |
テーマとしてのエルドリッチは以下の記事にて解説。
構築の参考にどうぞ!
アンデットワールド
続いて死霊王 ドーハスーラをはじめとするアンデットワールド関連カード。
ドーハスーラはアンデットワールド発動中なら制圧要員として扱うことができ、ワイトに足りない妨害札として期待が持てます。
ドーハスーラやアンデットワールドをサーチ・リクルートできるグローアップ・ブルームや屍界のバンシーは墓地で発動するカード。
よって、ワイトの大量墓地肥しで一緒に墓地へと送れれば理想的です。
アンデットワールド関連とエルドリッチは比較的相性が良く、一緒に採用するのもアリでしょう。
遊戯王 SR07-JP001 死霊王 ドーハスーラ (日本語版 ウルトラレア) STRUCTURE DECK R ─ アンデットワールド ─ |
遊戯王 SR07-JP025 アンデットワールド (日本語版 ノーマルパラレル) STRUCTURE DECK R ─ アンデットワールド ─ |
遊戯王 SR07-JP002 屍界のバンシー (日本語版 スーパーレア) STRUCTURE DECK R ─ アンデットワールド ─ |
シンクロアンデット
アンデット族のグッドスタッフ構築その2、シンクロアンデット。
ゾンビキャリアやマッドマーダーを筆頭に、アンデット族には自身を蘇生できるモンスターが多く、ワイトの大量墓地肥しでそれらを墓地に用意するのが狙いです。
不知火などのシンクロ召喚を主軸としたアンデット族テーマと組み合わせるのもアリでしょう。
一方でワイト自体はレベルが低く、シンクロ素材に不向きなのは気になる点。
シンクロアンデットと組み合わせる場合は墓地肥し用のギミックとして割り切っても良いかもしれません。
カオス
こちらは少し毛色が変わってカオスとの混合案。
ワイトを完全に墓地肥しギミックとして割り切り、カオスモンスターのコストにする構築です。
元々ワイトには光属性と闇属性のモンスターもおり、カオスとの相性は悪くありません。
カオスと組み合わせる場合はワンモア・ザ・ワイトなどのアンデット族縛りが厄介ですが、最悪不採用にする選択もあるでしょう。
あとカオスから少しズレますが、ワイトのコンボでオーバーテクス・ゴアトルス(闇属性)が墓地に送られると究極進化薬をサーチでき、究極伝導恐獣(光属性)をリクルート可能。
こちらもランダム墓地肥しとは相性が良いコンボなのでさらっと紹介しておきます。
遊戯王 SD34-JP017 カオス・ソーサラー(日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ マスター・リンク ─ |
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