「Em/エンタメイジ」解説
魔法使い族の融合・エクシーズ・ペンデュラム召喚テーマ『Em/エンタメイジ』の解説をしていきます。
このテーマは汎用性の高いモンスターが多く、トリック・クラウンやハットトリッカーなどは様々なデッキで活躍。
12期で久々に強化され、よりペンデュラム召喚がしやすいテーマとして帰ってきました。
Em/エンタメイジ
遊戯王カードWiki
クラッシュ・オブ・リベリオンでカテゴリ化した「Em」と名のついたモンスター群。
属するモンスターは全て魔法使い族で統一されており、多くのモンスターが効果ダメージに関する効果を持つのが特徴。
三行で教える「Em/エンタメイジ」
- 魔法使い族で統一された融合・エクシーズ・ペンデュラム召喚テーマ
- 自分が効果ダメージを受けた時に発動する効果・戦闘補助系の効果が多い
- レベル4を展開しやすく、出張性も高い
メインデッキの「Em/エンタメイジ」モンスター
『Em/エンタメイジ』は9期に登場した融合・エクシーズ・ペンデュラム召喚テーマで、属するモンスターは魔法使い族で統一されています。
効果ダメージと戦闘補助に関する効果が多く、P効果は戦闘を補助するものが特に多めです。
レベル4の展開力が高く、特殊召喚に関する縛りも緩いので出張させやすいのも強み。
Emトリック・クラウンやEmハットトリッカーは採用したことがあるデュエリストが多いのではないでしょうか。
ペンデュラムモンスターでないEm/エンタメイジ
メインデッキのEmはざっくり、ペンデュラムモンスターとそうでないモンスターに大別できます。
ということで、まずは非ペンデュラムモンスターを見ていきましょう。
ペンデュラムモンスターでないEmは自身を特殊召喚できる効果が多く、展開力が高いのが魅力です。
レベル4
カード名 | 属性 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
Emダメージ・ジャグラー | 光 | 自分にダメージを与える効果が発動した時、自身を手札から捨て、その発動を無効にして破壊 | 自分・相手バトルフェイズ時、自身を手札から捨て、戦闘ダメージを1度だけ0にする | 自分メインフェイズ時、墓地から自身を除外して、同名以外のEmモンスターをサーチ |
Emトリック・クラウン | 光 | 自身が墓地に送られた場合、墓地のEmを攻/守0で蘇生 その後、自分に1000ダメージ | ― | ― |
Emハットトリッカー | 地 | フィールドにモンスターが2体以上存在する場合、自身を手札から特殊召喚 | 自分にダメージを与える効果が発動した時、自身にEmカウンターを1つ置く(最大3つまで) その後、その効果ダメージを0にする | Emカウンターが3つ置かれている場合、自身の攻/守を3300にする |
Emフレイム・イーター | 炎 | 自分にダメージを与える効果が発動した時、自身を手札から特殊召喚して、その効果ダメージを0にする(フィールドから離れた場合除外。発動後、Emしか特殊召喚できない縛りが発生) | 召喚・特殊召喚時、お互いに500バーン | ― |
レベル6
カード名 | 属性 | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|
Emスティルツ・シューター | 地 | フィールドにモンスターが存在しない場合、自身を手札から特殊召喚(発動後、通常召喚できない縛りが発生) | 墓地に自身以外のEmが存在し、相手にダメージを与える効果が発動した時、自身を墓地から除外して2000バーン |
とりわけ優秀なのは自身を特殊召喚できるEmトリック・クラウン、Emハットトリッカーあたり。
サーチ効果を持つEmダメージ・ジャグラーも良いですね。
これらはランク4エクシーズを狙いやすく、テーマ外でも採用価値があります。
中でもトリック・クラウンはH・C サウザンド・ブレードと相性抜群。
特殊召喚時に発生するセルフバーンをトリガーにサウザンド・ブレードを蘇生でき、レベル4を2体展開できます。
これに特化したのがクラウン・ブレードです(詳しくは後述)。
遊戯王カード Emトリック・クラウン(ノーマル) リバース・オブ・シャドール(SD37) | エンタメイジ 効果モンスター 光属性 魔法使い族 ノーマル |
ペンデュラムモンスターのEm/エンタメイジ
続きましてペンデュラムモンスターのEm。
全体的に表示形式変更・攻/守を下げる効果が多い印象です。
さらに登場当時猛威を奮ったEmヒグルミも。
エラッタで弱体化してはいるものの、後続をリクルートする効果は健在です。
レベル4
カード名 | 属性 | Pスケール | P効果① | P効果② | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Emウォーター・ダンサー | 水 | 2 | 自分Emモンスターが存在する場合、自身をPゾーンから特殊召喚 | 自分・相手の攻撃宣言時、攻撃表示モンスター1体を守備にする | P召喚時、デッキ・墓地から融合を手札に加える | 自身が戦闘・効果破壊された場合、攻撃表示モンスター1体を守備にする | ― |
Emヒグルミ | 炎 | 5 | 自分Emモンスターが戦闘・効果破壊された場合、自身をPゾーンから特殊召喚 その後、自分に500ダメージ | ― | 自身が戦闘・効果破壊された場合、手札・デッキから同名以外のEmをリクルート | ― | ― |
Emファイヤー・ダンサー | 炎 | 6 | 自分Emモンスターに守備貫通を付与 | ― | 召喚・特殊召喚時、同名以外のEmモンスターをサーチ | 自身が戦闘・効果破壊された場合、表側表示モンスター1体の攻撃力を500ダウン | ― |
Emボール・ライダー | 地 | 3 | 自分メインフェイズ時、EXデッキから表側表示の「Em」Pモンスターを墓地に送る その後、そのモンスターのPスケール分、自身のPスケールを上げる | ― | 自分「Em」モンスターが存在する場合、自身を手札から特殊召喚 | 召喚・特殊召喚時、以下の効果から1つ選択して発動 ●「Em」PモンスターをデッキからEXデッキに表側で加える ●自分「Em」モンスターカードを1枚破壊 | 特殊召喚された相手モンスターの直接攻撃時、自身を墓地から蘇生 |
Emミラー・コンダクター | 光 | 3 | 特殊召喚されたモンスター1体の攻/守を、低い方の数値に揃える | ― | 表側表示モンスター1体の攻/守を入れ替える その後、自分に500ダメージ(相手ターンに発動可) | ― | ― |
レベル5
カード名 | 属性 | Pスケール | P効果① | P効果② | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Emウィンド・サッカー | 風 | 4 | 自分のEmPモンスター1体に以下から1つ選択して発動 ●対象のレベルを1つ下げる ●対象のPスケール分、自身のPスケールを上げる | ― | 相手モンスターかEmモンスターが存在する場合、自身を手札から特殊召喚(この効果で特殊召喚された自身が存在する限り、Emモンスターしか特殊召喚できない縛りが発生) | 特殊召喚時、自身のレベルを1つ下げる | 自分のレベル4Emモンスター全てをレベル5にする | ||||||||
Emカップ・トリッカー | 光 | 1 | 自身を自分EmエクシーズのX素材とする | 自分EXデッキにカードが加わった場合、EXデッキ(表側)のEmPモンスターをサルベージ | フィールドのエクシーズからX素材を1つ取り除き、自身を手札から特殊召喚 その後、エクシーズ1体の攻撃力を600ダウン | X素材の自身がエクシーズの効果を発動するために取り除かれた場合、自分エクシーズのX素材1つを別の自分エクシーズに移す | ― |
遊戯王 AC04-JP021 Emカップ・トリッカー (日本語版 ノーマルパラレル) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
遊戯王 AC04-JP020 Emウィンド・サッカー (日本語版 ノーマル) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
注目はレベル4のEmファイヤー・ダンサーとEmウォーター・ダンサーorEmボール・ライダーのセット。
ファイヤー・ダンサーは召喚・特殊召喚時にEmモンスターをサーチでき、ウォーター・ダンサーorボール・ライダーを引き込むことができます。
ウォーター・ダンサーはP効果、ボール・ライダーはモンスター効果により、Emがいれば自身を特殊召喚できるので、これでリンク2を作ることが可能。
この方法でヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムを出せるため、ペンデュラム召喚テーマとして大きなストロングポイントと言えるでしょう。
遊戯王カード AC04-JP018 Emファイヤー・ダンサー (スーパーレア) アニメーションクロニクル 2024 アニクロ AC04 効果 ペンデュラム SR スーパー レア エンタメイジ |
遊戯王 AC04-JP019 Emウォーター・ダンサー (日本語版 ノーマルパラレル) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
遊戯王カード Emボール・ライダー(ノーマル) レイジ・オブ・ジ・アビス(ROTA) | ペンデュラム・効果モンスター 地属性 魔法使い族 ノーマル |
「Em/エンタメイジ」をサポートする魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|
バリア・バブル | 永続魔法 | 自身が魔法・罠ゾーンに存在する限り、自分のEM・Emモンスターに戦闘・効果破壊耐性を付与(それぞれ1ターンに1度) | 自身が魔法・罠ゾーンに存在する限り、自分のEM・Emモンスターによって発生する自分の戦闘ダメージを0にする |
トリック・ボックス | 通常罠 | 自分Emが戦闘・効果破壊され、墓地に送られた場合、相手モンスター1体のコントロールを奪取(エンドフェイズまで) その後、墓地のEmを相手フィールドに蘇生 エンドフェイズ時、蘇生したモンスターのコントロールを元に戻す | ― |
こちらはEmに関する効果を持つ魔法・罠。
耐性を付与できるバリア・バブルはまあまあ有用ですが、Emではサーチ手段がない上にギミック的な部分ともシナジーがないのがネックです。優先度は低いでしょうか。
Emトラピーズ・マジシャンで2回攻撃を付与した時に自壊しないのはメリット。
この他、Emに関する効果を持ちませんが、RUM-マジカル・フォースはEm使用者のデニスが使い、相性が良いと考えられます。
エクストラデッキの「Em/エンタメイジ」モンスター
そしてEXデッキ!
EXデッキには融合・エクシーズモンスターがおり、主力はエクシーズモンスターとなっています。
融合モンスター
カード名 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
Emトラピーズ・フォース・ウィッチ | Em×2体 | 自身が存在する限り、自分Emモンスターは自身の効果で破壊されず、相手効果の対象にならない | 同名以外の自分Emモンスターが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象にできない | 自分Emと相手モンスターの戦闘時、相手モンスターの攻撃力を600ダウン |
融合モンスターのEmトラピーズ・フォース・ウィッチは、Em全体に対象耐性を付与することが可能。
相手からの妨害を防ぐことができ、こちらの展開を安全に通すことができるようになります。
Emは戦闘に関する効果が多い反面除去札が少ないため、対象耐性を得ることで自分の得意分野で戦える、と考えることもできるでしょう。
遊戯王カード AC04-JP022 Emトラピーズ・フォース・ウィッチ (シークレットレア) アニメーションクロニクル 2024 アニクロ AC04 融合 シークレット レア エンタメイジ |
エクシーズモンスター
エクシーズモンスターにはランク4とランク5が存在。
Emはレベル4が多く、ランク5は若干出しにくいのですが、Emウィンド・サッカーでレベル変更することでエクシーズ召喚することができます。
ランク4
カード名 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
Emトラピーズ・マジシャン | 魔法使い族・レベル4×2体 | 自身が存在する限り、自分はこのカードの攻撃力以下の戦闘・効果ダメージを受けない | 自分・相手メインフェイズ時、自身のX素材を1つ取り除き、自身以外のモンスターに2回攻撃を付与し、バトルフェイズ終了時に破壊する | 自身が戦闘・相手の効果で破壊された場合、Emをリクルート |
ランク5
カード名 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
Em影絵師シャドー・メイカー | レベル5×3体 | 自身のX素材を1つ取り除き、デッキからEmモンスター1体を墓地に送り、RUM魔法をサーチ | 自身を対象とする効果が発動した時、自身のX素材を1つ取り除き、EXデッキから同名カードをリクルート | 自身のX素材が全て取り除かれた場合、Emを1体蘇生 |
Emトラピーズ・ハイ・マジシャン | 魔法使い族・レベル5×3体 | X素材を持っている場合、自身に戦闘・効果破壊耐性を付与 | 自身が存在する限り、自分が受ける効果ダメージは相手が受ける(自身のX素材の数まで適用できる) | Emトラピーズ・マジシャンをX素材としている場合、以下の効果を得る ●自身のX素材を1つ取り除き、3回攻撃できる |
主力となるのは同名モンスターをリクルートできるEm影絵師シャドー・メイカーと、3回攻撃ができるEmトラピーズ・ハイ・マジシャン。
いずれも2600~2700打点で複数回攻撃でき、相手ライフを大きく削ることができます。
トラピーズ・ハイ・マジシャンで連続攻撃するにはX素材にEmトラピーズ・マジシャンが必要なので、RUMからランクアップするようにしましょう。
遊戯王 AC04-JP023 Em影絵師シャドー・メイカー (日本語版 スーパーレア) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
遊戯王 AC04-JP024 Emトラピーズ・ハイ・マジシャン (日本語版 ウルトラレア) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
「Em/エンタメイジ」の立ち回り・展開ルート
基本の立ち回り
- Emを展開してエクシーズ召喚
- PモンスターのP効果で戦闘を補助しながら攻撃、アドバンテージを稼ぐ
- Emファイヤー・ダンサーとEmヒグルミから大量展開もできる
Emの動きはざっくり上記を想定。
レベル4の特殊召喚効果やP召喚でエクシーズ召喚し、P効果で戦闘を補助しながら戦うのが基本と考えます。
12期に登場したカードあたりから体感的に戦闘補助系のカードが増えており、セルフバーンよりはこちらを主軸にした方が動きやすいかな、と感じました(もちろん使い方が下手くそはある)。
Emトラピーズ・フォース・ウィッチとEmトラピーズ・マジシャンを並べれば、フォース・ウィッチに2回攻撃を付与しつつ自壊デメリットを無視できるので、まずはここを目指すと良さげ。
さらにEmミラー・コンダクター、Emファイヤー・ダンサー、Emウォーター・ダンサーのP効果で戦闘をサポートできれば理想です。
また、Emファイヤー・ダンサーとEmヒグルミがあれば、ペンデュラム召喚の汎用ギミックの力を借りて大量展開も可能。
詳しくは後述するのでお試しあれ。
遊戯王カード AC04-JP022 Emトラピーズ・フォース・ウィッチ (シークレットレア) アニメーションクロニクル 2024 アニクロ AC04 融合 シークレット レア エンタメイジ |
遊戯王 AC04-JP023 Em影絵師シャドー・メイカー (日本語版 スーパーレア) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
遊戯王 AC04-JP024 Emトラピーズ・ハイ・マジシャン (日本語版 ウルトラレア) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
Emファイヤー・ダンサーとEmヒグルミからEmトラピーズ・ハイ・マジシャン、Emトラピーズ・フォース・ウィッチ、Em影絵師シャドー・メイカー、奇跡の魔導剣士を並べる展開ルート
- 採用カード
- メインデッキ:Emダメージ・ジャグラー、Emファイヤー・ダンサー、Emウォーター・ダンサー、Emヒグルミ、アストログラフ・マジシャン、Emウィンド・サッカー、融合、RUM-マジカル・フォース
- EXデッキ:Emトラピーズ・ハイ・マジシャン、Emトラピーズ・マジシャン、Emトラピーズ・フォース・ウィッチ、Em影絵師シャドー・メイカー、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム、奇跡の魔導剣士
- 条件:手札にEmファイヤー・ダンサー、Emヒグルミ、スケール5以上のPモンスター
- 結果
- フィールド:Emトラピーズ・ハイ・マジシャン(Emトラピーズ・マジシャンを素材)、Emトラピーズ・フォース・ウィッチ、Em影絵師シャドー・メイカー、奇跡の魔導剣士の4体
- Pゾーン:アストログラフ・マジシャン、スケール5以上のPモンスター(スケール1~5)
- EXデッキ:Emファイヤー・ダンサー
- その他:1ドロー
- 展開後の縛り:なし
- Emファイヤー・ダンサーを召喚し、効果でEmウォーター・ダンサーをサーチ。
- ウォーター・ダンサーをPゾーンに設置して、P効果で自身を特殊召喚。
- ファイヤー・ダンサー+ウォーター・ダンサーの2体を素材に、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムをリンク召喚し、アストログラフ・マジシャンをEXデッキに加える。
- EmヒグルミをPゾーンに設置し、エレクトラムで破壊して以下の効果を適用。
- エレクトラムでEXデッキのアストログラフ・マジシャンをサルベージ+1ドロー。
- ヒグルミの効果でEmダメージ・ジャグラーをリクルート。
- 手順4をトリガーに、手札に加えたアストログラフ・マジシャンを特殊召喚(ヒグルミがデッキにいればサーチ)。
- エレクトラム+アストログラフで奇跡の魔導剣士をリンク召喚して、EXデッキのアストログラフをサルベージ。
- アストログラフとPモンスター(スケール5以上)をPゾーンに設置して、ペンデュラム召喚。
- EXデッキ:ヒグルミ、ウォーター・ダンサー、ファイヤー・ダンサーを奇跡の魔導剣士のリンク先に特殊召喚。
- ウォーター・ダンサーのP召喚時効果で融合をサーチ。
- ダメージ・ジャグラー×ウォーター・ダンサーの2体を素材にEmトラピーズ・マジシャンをエクシーズ召喚。
- 融合を発動して、トラピーズ・マジシャン+ファイヤー・ダンサーを素材にEmトラピーズ・フォース・ウィッチを融合召喚。
- 奇跡の魔導剣士の効果で墓地のウォーター・ダンサーを守備で蘇生。
- 墓地のダメージ・ジャグラーを除外して、Emウィンド・サッカーをサーチしてそのまま特殊召喚(ウィンド・サッカーが存在する限り、Emしか特殊召喚できない縛りが発生)。
- ウィンド・サッカーでレベル4Em全てをレベル5に変更。
- ヒグルミ×ウォーター・ダンサー×ウィンド・サッカーの3体を素材にEm影絵師シャドー・メイカーをエクシーズ召喚。
- シャドーメイカーの素材を1つ取り除き、RUM-マジカル・フォースをサーチ・Emモンスターをデッキから墓地に送る。
- RUM-マジカル・フォースを発動して、墓地のトラピーズ・マジシャンにEmトラピーズ・ハイ・マジシャンを重ねてエクシーズ召喚。
こちらはEmファイヤー・ダンサーとEmヒグルミを初動として、手札3枚からEXデッキのEmを並べるパターン(オリジナル)。
結果、Emトラピーズ・ハイ・マジシャン(Emトラピーズ・マジシャンを素材)、Emトラピーズ・フォース・ウィッチ、Em影絵師シャドー・メイカー、奇跡の魔導剣士の4体を並べることができます。
この盤面でできることはだいたい以下の通り。
- トラピーズ・ハイ・マジシャンで3回攻撃
- 自分が受ける効果ダメージを相手に移す(2回まで)
- シャドー・メイカーが対象に取られた場合に同名モンスターをリクルート
- Emの自壊防止・対象耐性
- Emが相手モンスターと戦闘するたびに攻撃力を600下げる
とりあえずトラピーズ・ハイ・マジシャンの3回攻撃込みで15300打点あるので余裕のワンキルが可能。
トラピーズ・フォース・ウィッチのおかげで対象耐性も付与されており、妨害に対してもそこそこ強いです。
遊戯王カード AC04-JP018 Emファイヤー・ダンサー (スーパーレア) アニメーションクロニクル 2024 アニクロ AC04 効果 ペンデュラム SR スーパー レア エンタメイジ |
遊戯王 AC04-JP019 Emウォーター・ダンサー (日本語版 ノーマルパラレル) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
とはいえ、手順7の時点でダメージ・ジャグラー、ヒグルミ、ウォーター・ダンサー、ファイヤー・ダンサー、奇跡の魔導剣士が並んでいるため、他の汎用モンスターを並べた方が強い気はします。
特殊召喚縛りもウィンド・サッカー以外は発生しないので、手順7の時点でテーマ外のモンスターを並べることは可能。
また、手順5でアストログラフ・マジシャンで2枚目のヒグルミがサーチできるなら、手札2枚で同じ盤面が作れます。
この記事を書いている時点でヒグルミが制限カードなのでできませんが、規制緩和される可能性があるので覚えておきましょう。
遊戯王 DP23-JP052 アストログラフ・マジシャン (日本語版 ノーマル) デュエリストパック ─レジェンドデュエリスト編6─ |
出張セットとしてのEmの展開ルート
- 採用カード:Emファイヤー・ダンサー、Emウォーター・ダンサー
- 条件:手札にEmファイヤー・ダンサー
- 結果:フィールドにEmファイヤー・ダンサー、Emウォーター・ダンサーの2体が並ぶ
- 展開後の縛り:なし
- Emファイヤー・ダンサーを召喚し、効果でEmウォーター・ダンサーをサーチ。
- ウォーター・ダンサーをPゾーンに設置して、P効果で自身を特殊召喚。
こちらは上記の展開パターンから出張性の高い部分を抜き出したもの。
召喚権は使いますが、この方法でファイヤー・ダンサーとウォーター・ダンサーの2体を並べることができます。
結果、魔法使い族・レベル4・Pモンスターを2体展開でき、出張セットとして運用することができるでしょう。
上記のようなエレクトラム+アストログラフセットと組み合わせて大量展開したり、ランク4エクシーズのギミックとして使うことができます。
遊戯王カード AC04-JP018 Emファイヤー・ダンサー (スーパーレア) アニメーションクロニクル 2024 アニクロ AC04 効果 ペンデュラム SR スーパー レア エンタメイジ |
遊戯王 AC04-JP019 Emウォーター・ダンサー (日本語版 ノーマルパラレル) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
「Em/エンタメイジ」と相性の良いカード
魔法使い族サポート
- 手札から特殊召喚:三賢者の書、白の聖女 エクレシア→妖眼の相剣師、
- デッキ・墓地から特殊召喚:絶火の大賢者ゾロア、マジカル・コンダクター、召喚僧サモンプリースト
- 除去要員:ウィッチクラフトゴーレム・アルル
- 魔法封殺:魔法族の里、沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン
- リンクモンスター:神聖魔皇后セレーネ、聖魔の乙女アルテミス
- 融合サポート:円融魔術
- 出張セット:魅惑の女王セット
Emは魔法使い族で統一されており、種族サポートを採用可能。
特にレベル4魔法使い族はモンスターを特殊召喚する効果が豊富で、ランク4エクシーズにアクセスしやすいのは強みと言えるでしょう。
絶火の大賢者ゾロア、白の聖女 エクレシアといったチューナーもおり、シンクロ召喚もできるのはウマテイスト。
そのほか、神聖魔皇后セレーネ、聖魔の乙女アルテミスといったリンクモンスターも優秀なものが多いです。
セレーネはエンディミオン、アルテミスはマギストスと組み合わせる場合にも重宝しそう。
遊戯王 RC04-JP048 神聖魔皇后セレーネ (日本語版 スーパーレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
魔法使い族の汎用サポートはこちらの記事で紹介しています。
構築の参考にぜひ!
エクシーズ・ペンデュラム召喚サポート
ペンデュラム召喚サポート
- 特殊召喚できるPモンスター:無孔砲塔-ディセイブラスター、音響戦士ギータス+音響戦士ギタリスセット
- Pゾーンを破壊できるカード:竜剣士ラスターP、揺れる眼差し、連成する振動
- リンクモンスター:軌跡の魔術師
- 出張セット:アストログラフ・マジシャン+ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム+奇跡の魔導剣士
Emはペンデュラム召喚を得意としており、Pモンスターサポートの恩恵を受けることができます。
特にPゾーンのカードを破壊できるカードはヒグルミとの相性抜群。
ヒグルミが破壊されれば後続をリクルートできるため、Emでは重要なギミックと考えることができるでしょう。
また、ペンデュラム召喚テーマ全般として自身を特殊召喚できるPモンスターと相性が良いです。
なぜならPモンスター2体でリンク2を作り、P召喚で戻せば実質消費ナシで展開できるから。
Emではウォーター・ダンサーが特殊召喚効果を持ちますが、類似効果を持つ無孔砲塔-ディセイブラスターや、音響戦士ギータス+音響戦士ギタリスのセットは採用価値があるでしょう。
音響戦士セットならチューナーを用意でき、シンクロギミックを採用することも。
遊戯王カード 音響戦士ギタリス DIMENSION FORCE DIFO | ディメンション・フォース サウンドウォリアー ペンデュラム・チューナー 風属性 機械族 ノーマル |
ペンデュラム召喚の汎用サポートはこちらでまとめています。
汎用性の高い出張セットもこちらで紹介しているので、混合型を作る際のヒントになるかも。
エクシーズ召喚・ランク4サポート
- 特殊召喚:パラレルエクシード
- X素材追加:ゼアル・フィールド
- RUM:RUM-マジカル・フォース
- リンクモンスター:無限起動要塞メガトンゲイル
続いて、エクシーズ召喚そのもののサポートと、ランク4サポートについて。
Emはペンデュラム召喚テーマである関係でリンク召喚も使うため、パラレルエクシードを採用しやすいのはメリットと言えそうです。
Emトラピーズ・マジシャンのX素材にはできませんが、リンクモンスターや汎用ランク4を出す場合には使えます。
遊戯王カード パラレルエクシード(25th シークレットレア) QUARTER CENTURY CHRONICLE side:UNITY(QCCU) | 効果モンスター 風属性 サイバース族 |
また、Emトラピーズ・ハイ・マジシャンに3回攻撃を付与するためにはRUMが必須。
しかし、対応するRUMは現時点でRUM-マジカル・フォースしかないようです。
Em影絵師シャドー・メイカーからサーチできますが、シャドーメイカー自体がランク5のためやや出しにくいのがネック。
遊戯王 AC04-JP025 RUM─マジカル・フォース (日本語版 ノーマルパラレル) ANIMATION CHRONICLE 2024 |
この欠点を補う方法としてゼアル・フィールドを紹介します。
ゼアル・フィールドはエクシーズ召喚時にEXデッキ・墓地のエクシーズをX素材にできるフィールド魔法。
よって、トラピーズ・ハイ・マジシャンのエクシーズ召喚時にトラピーズ・マジシャンをX素材にすれば、3回攻撃の条件を満たすことができる訳ですね。
この方法だと地味にX素材が4つになるため、バーンダメージを相手に肩代わりさせる回数も増やすことが可能。
ゼアル・フィールドはRUM共々ゼアル・コンストラクションでサーチできるため、結構いい働きをしてくれそうです。
遊戯王カード ゼアル・フィールド(ノーマルパラレル) オーバーレイ・ユニバース(SD42) | ストラクチャーデッキ フィールド魔法 ノーマルパラレル |
エクシーズ召喚そのもののサポートとランク4サポートは以下の記事にて紹介。
汎用ランク4についてもこちらで紹介しているので、EXデッキに悩んだらチェックしてみてください。
テーマレベルで相性の良いカード
出張要員としての「Em/エンタメイジ」
最後にEmと他テーマとの相性を考察。
Emと他テーマとで混合デッキを作る場合、以下の特徴が挙げられます。
- 魔法使い族の融合・エクシーズ・ペンデュラム召喚テーマ
- 特殊召喚を縛るカードは3枚あり、主にEm以外の特殊召喚ができなくなる
- ペンデュラム召喚の出張セットとして優秀
最大の強みはファイヤー・ダンサーとウォーター・ダンサーにより、レベル4・Pモンスター2体を展開できること。
これでエレクトラム+アストログラフのコンボにアクセスでき、ペンデュラムの大量展開ギミックに派生させられます。
この時点では特殊召喚縛りも発生しないため、出張性も高いのが魅力。
一方、特殊召喚縛りが発生するカードもあり、混合型を作る際には気を付けなければなりません。
展開に制限のかかるカードをまとめると次のようになります。
- Emフレイム・イーター:効果発動後、Emしか特殊召喚できない
- Emウィンド・サッカー:自身の効果で特殊召喚された自身が存在する限り、Emモンスターしか特殊召喚できない
- Emスティルツ・シューター:効果発動後、通常召喚できない
上記のカードは縛りがきつく、他テーマと組み合わせる場合には少々厄介。
とはいえ、Emギミックの根幹となるカードではなく、不採用でも基本的には問題ないでしょう。
以上、Emの混合型を作る場合の特徴をまとめてみました。
上記の特徴とうまく嚙み合うテーマなら混合型も可能と考えます。
EM/エンタメイト
ということでまずはEMとの組み合わせを紹介。
Emは自分のカードを破壊できるEMペンデュラム・マジシャンと相性が良く、これでヒグルミを破壊することでアドバンテージを稼いでいきます。
ここに竜剣士ラスターPを採用したEMEm竜剣士などの構築は9期でめちゃくちゃ流行りました。
現在は主要パーツのEMモンキーボードが制限で復帰(23年7月)、ヒグルミがエラッタされていますが、ほぼほぼ似たような構築が可能。
ペンデュラム召喚周りのルールが変更されているものの、当時の環境テーマが現代遊戯王にどれだけ通用するのかは気になるところです。
遊戯王カード GP16-JP005 EMペンデュラム・マジシャン ゴールドシークレットレア 遊戯王アーク・ファイブ [GOLD PACK 2016] |
遊戯王OCG EMモンキーボード ノーマル BOSH-JP003 遊戯王アーク・ファイブ [ブレイカーズ・オブ・シャドウ] |
マギストス
魔法使い族・レベル4を主軸とするマギストスもEmと相性が良いと考えられます。
Emはレベル4が多いため、マギストスでサポートできるのがメリットです。
絶火の大賢者ゾロアを採用すればシンクロ召喚もでき、戦略の幅を広げることができるでしょう。
遊戯王カード 絶火の大賢者ゾロア(スーパーレア) ジェネシス・インパクターズ(DBGI) | デッキビルドパック マギストス・フレイム チューナー 魔法使い族 |
遊戯王カード 三賢者の書(ノーマル) ジェネシス・インパクターズ(DBGI) | デッキビルドパック トリス・マギストス 永続魔法 ノーマル |
クロノダイバー
ランク4テーマのクロノダイバーも相性が良さげ。
クロノダイバーと組み合わせる利点は、クロノダイバー・リューズやクロノダイバー・ベゼルシップなどでX素材を能動的に剝がせること。
これでEm影絵師シャドー・メイカーのX素材を剝がし、蘇生効果に繋ぐのが狙いです。
類似の効果はゴブリンライダーも持ちますが、クロノダイバーはEmとレベルが同じなのもメリット。
ブリリアント・フュージョン+クラウン・ブレードセット
Emトリック・クラウンと相性が良いH・C サウザンド・ブレード、そしてこれらと相性が良いブリリアント・フュージョンの出張セットも相性が良いでしょう。
サウザンド・ブレードはダメージを受けた時に蘇生でき、トリック・クラウンの蘇生効果で発生するダメージで蘇生することが可能。
これでランク4エクシーズに繋ぐのがクラウン・ブレードのギミックとなります。
遊戯王カード Emトリック・クラウン(ノーマル) ヴァリアント・スマッシャーズ(DBVS) | デッキビルドパック エンタメイジ 光属性 魔法使い族 ノーマル |
ここにブリリアント・フュージョンのギミックをプラス。
ブリリアント・フュージョンでトリック・クラウンを墓地に送りつつジェムナイト・セラフィを融合召喚します。
ブリリアント・フュージョンは捕食植物オフリス・スコーピオ+ダーリング・コブラのコンボでサーチでき、捕食植物2体でM.X-セイバー インヴォーカーをエクシーズ召喚すればサウザンド・ブレードをリクルート可能。
この後インヴォーカーとサウザンド・ブレードでリンク2を作ればサウザンド・ブレードが墓地に、ブリリアント・フュージョンでトリック・クラウンを墓地に送ればクラウン・ブレードのコンボに繋がります。
つまり、捕食植物オフリス・スコーピオからブリリアント・フュージョンとクラウン・ブレードのギミックで大量展開ができる訳ですね。
ランク4エクシーズはもちろんリンク素材の確保もでき、Emで採用する価値は十分にあるでしょう。
全てがグッドスタッフで繋がっている個人的に好きなギミックのひとつでもあります。
遊戯王OCG 捕食植物オフリス・スコーピオ レア MACR-JP009-R 遊☆戯☆王ARC-V [マキシマム・クライシス] |
ヴァルモニカ
レベル4Pモンスターを主軸とするヴァルモニカもEmと組み合わせるメリットがあるように感じます。
こちらはレベル4限定ですがP召喚がしやすく、Emを大量展開できる可能性を秘めています。
さらに、Emのセルフバーンで響鳴カウンターを乗せられる点でもシナジーが。
ヴァルモニカ魔法・罠のセルフバーンでEmハットトリッカーにカウンターを乗せても良いでしょう。
双方のテーマギミックとシナジーがあり、なかなか面白い組み合わせとなりそうです。
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テーマとしてのヴァルモニカは以下の記事にて紹介。
組み合わせの参考になれば。
ライゼオル
汎用ランク4テーマのライゼオルとの混合案はどうでしょうか。
Emはレベル4を展開しやすく、ライゼオルや汎用ランク4の素材として最適。
また、ライゼオルは共通効果で特殊召喚するとEXデッキからランク4しか特殊召喚できない縛りが発生するのですが、これをペンデュラム召喚で無視することができます。
要はライゼオルの共通効果を使わず、ペンデュラム召喚すればデメリットが発生しない、という寸法。
ランク4主軸と言ってもランクアップすることはあるので、ライゼオルの縛りを発生させないことには大きなメリットがあると言えるでしょう。
ライゼオルに関してはこちらで詳しく解説。
ライゼオルとペンデュラム召喚の組み合わせにはけっこう期待しています。
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