炎属性汎用サポート
熱血の色、炎属性の汎用サポートを考えていきます。
「炎属性と言えば真炎の爆発!!」というイメージがかなり強いです。
それゆえ、他のサポートがパッと思いつかなかったのですが、調べてみるとモンスターがけっこういい感じでした。
他にも除去やバーンというイメージがありますが、意外と墓地関連カードが多かったり。
炎属性
遊戯王カードWiki
水属性と対極にある「赤」をカラーとする属性。
種族は炎族がメインとなっている。
この記事では、炎属性の汎用サポートを紹介しています。
その他の属性に関しては以下の記事にてまとめました。
デッキ構築に悩んだら参考にしてもらえると嬉しいです。
メインデッキの炎属性モンスター
メインデッキの汎用的な炎属性モンスターは以下の通り。
他の属性と比べても、比較的選手層が厚い印象があります。
こうしてまとめてみると、けっこう墓地肥しやサルベージに関する効果を持ったモンスターが多いですね。
これは真炎の爆発の影響が大きいように思います。
- サーチ・サルベージ:火霊媒師ヒータ、転生炎獣ウルヴィー、ヴォルカニック・バレット
- 展開:ラヴァル・アーチャー、レッド・リゾネーター、怨念の魂 業火、ジェット・シンクロン、火天獣-キャンドル
- 墓地肥し:炎王獣 キリン、紅炎の騎士
- アタッカー・除去:焔征竜-ブラスター、真竜皇アグニマズドV、ネフティスの鳳凰神、炎王神獣 ガルドニクス、炎霊神パイロレクス
- リリース除去:ヴォルカニック・クイーン、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム、怒炎壊獣ドゴラン、俱利伽羅天童
- その他:炎王獣 ガネーシャ、業火の結界像、ヴォルカニック・カウンター、ホルスの黒炎竜 LV6、火之迦具土、八俣大蛇
サーチ要員ではやはり、火霊媒師ヒータが強い。
自身と一緒に捨てた炎属性モンスターより攻撃力が高いモンスターをサーチできるため、エース級のモンスターを引っ張るには最適です。
先にも少し書いたように、炎属性は墓地を利用することも多く、手札コストとして墓地を肥やせるのもウマテイスト。
ジェット・シンクロンやヴォルカニック・バレットは墓地で発動する効果を持ち、かつ打点が低いため、狙ったカードをサーチしつつ墓地効果を使うことも。
その一方で、攻撃力0の灰流うららを引き込めないのは惜しいところ。
ちなみに、霊媒師モンスターのサーチ対象はびみょ~に違うので注意が必要です。
炎属性は汎用アタッカーと除去要員が多いのも特徴的。
この辺は燃える炎のイメージにピッタリですね。
メインデッキのアタッカーがかなり優秀な属性だと思います。
中でも焔征竜-ブラスターが強力。
このモンスターは除去・特殊召喚・2800打点と多彩な能力を持ち、汎用性が高め。
どれか一つの効果を使うために採用するのも良さげなので、デッキの枠があるならとりあえず採用するのもいいでしょう。
類似の蘇生効果を持つネフティスの鳳凰神、炎王神獣 ガルドニクスの2体もけっこう好き。
両者とも効果で破壊された時に蘇生する効果を持ち、自身の効果で蘇生した場合、ネフティスは魔法・罠を全破壊、ガルドニクスはモンスターを全破壊という豪快な効果を持ちます。
トリガーには炎王の急襲、炎王炎環などが使えるため、出張セットとして使うのも良いかも。
また、炎属性モンスターには相手モンスターをリリースするカードが多いです。
原作『遊戯王』でも、初めて相手モンスターをリリースしたのは、クロス・ソウルを除けば溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムでした。
炎属性に相手からリリースして特殊召喚するモンスターが多いのも、それが要因となっているのかもしれません。
リリースによる除去は、対象を取らない・破壊耐性をすり抜ける・チェーンを作らず無効にされないなど、現代遊戯王では非常に強力な除去のひとつ。
特に2体リリースできるラヴァ・ゴーレムは壊獣には出せない持ち味。
炎属性統一デッキとしての特色を出すならば候補になるでしょう。
倶利伽羅天童も面白いカードで、自分のターンに効果を発動した相手モンスターを全てリリースして特殊召喚できます。
ニビルのように相手ターンに使うことはできませんが、ほぼ自軍を巻き込まないのはメリット。(コントロール奪取したら別)
エンドフェイズに相手モンスターを蘇生でき、爆発力は壊獣やニビルよりも上。
炎属性をサポートする魔法・罠
続いて、炎属性をサポートする魔法・罠。
こちらはモンスターに比べて頭数が少ないように感じます。
モンスターが優秀だと魔法・罠が微妙になるのは遊戯王あるあるですが、それより真炎の爆発の影響がかなり大きかったんじゃないかと思わなくも……
- 展開:真炎の爆発、炎王の急襲、炎王炎環、ライジング・オブ・ファイア、ファイヤー・バック
- サルベージ:石油採掘
- その他:フレムベルカウンター、火霊術-「紅」
炎属性を語る上で欠かせないのが、真炎の爆発。
墓地から守備力200の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する超パワーカードです。
1枚で大きなアドバンテージを得られるため、蘇生対象となる守備力200は炎属性において重要なステータスとなります。
繰り返しになりますが、「炎属性と言えば真炎の爆発」みたいなところもあり、他に有用な魔法・罠が少ないのも「真炎の爆発が強すぎたから」なんじゃないか、というのが個人的な感想です。
サーチできないからギリギリ許されてる感がある。
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ドミナス罠カード
属性サポートということで、3属性をまとめてサポートするドミナス罠カードも紹介していきます。
ドミナス罠カードは類似の無効効果を持ち、状況によっては手札から発動することが可能。
効果に共通している部分を抜き出すと以下のようにまとめることができます。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
相手フィールドにカードが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):(特定の行動をする)効果を含む、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その効果を無効にする。
自分の墓地に罠カードが存在する場合、さらにその無効にしたカードを破壊する。
このカードを手札から発動した場合、発動後、
このデュエル中に自分は(3種類の属性)モンスターの効果を発動できない。
一方、手札から発動すると指定された3属性は効果を使えなくなってしまうのが明確な欠点。
しかし、逆に言えば残りの3属性はデメリットがなく、属性サポートとして多くのデッキ採用できるでしょう。
前置きが長くなりましたが、炎属性で使えるドミナス罠カードは次の通り。
カード名 | ①で無効にする行動 | 手札から発動後、効果が発動できなくなる属性 |
---|---|---|
霊王の波動 | モンスターを特殊召喚する効果 | 光・地・風 |
霊王の波動の効果は神の警告と類似の効果を持ち、相手の先攻1ターン目から使えるため、妨害札としてはなかなか優秀。
特に融合・儀式召喚テーマには刺さると思うので、環境によっては重要度が上がりそうです。
エクストラデッキの炎属性モンスター
最後にお待ちかねのエクストラデッキの炎属性モンスター。
こちらもけっこう優秀なモンスターが揃っている印象です。
今回は使用目的ごとに分けていますが、召喚方法ごとに分けた方が見やすいですかね?
- アタッカー:炎斬機ファイナルシグマ、フレムベル・ウルキサス、クリムゾン・ブレーダー
- サーチ・サルベージ:烈日の騎士ガイアブレイズ、炎星皇-チョウライオ、ドリトル・キメラ、転生炎獣サンライトウルフ、灼熱の火霊使いヒータ
- リクルーター:炎星候-ホウシン
- 除去:ラヴァルバル・エクスロード、スプリガンズ・シップ エクスブロウラー、獣神ヴァルカン、ブラック・ローズ・ドラゴン、超量機獣マグナライガー、灼銀の機竜、賜炎の咎姫
- 制圧・妨害:ラヴァルバル・サラマンダー、シャルル大帝+焔聖騎士帝-シャルルセット、超弩級軍貫-うに型二番艦、パワーコード・トーカー、エヴォルカイザー・ラーズ
- バーン:No.28 タイタニック・モス、No.61 ヴォルカザウルス
けっこう色々な効果を持ったモンスターがバランスよくいる感じがします。
その一方で、飛び抜けて強い、絶対採用したい、みたいなモンスターもいない感じがします。
属性汎用モンスターとして考えると、そのくらいの強さで十分という感じもありますが。
召喚方法別に見てみると、シンクロモンスターでは、ラヴァルバル・エクスロード、シャルル大帝+焔聖騎士帝-シャルルセットあたりが優秀。
ラヴァルバル・エクスロードは相手モンスターの効果発動をトリガーに除去を打つことが可能です。
無効にしないので効果は通してしまうものの、相手ターンにも使える除去は魅力。
また、相手によって破壊された時に疑似真炎の爆発が使えます。
シャルル大帝+焔聖騎士帝-シャルルセットは実質1回のみですが、魔法・罠を無効にできるため出張セットとしては悪くない。
エクシーズモンスターでは、表側表示のカードを無効にできるエヴォルカイザー・ラーズが強力。
普通のエヴォルカイザーは素材指定がありますが、ラーズだけはレベル6以外の指定がなく、汎用で使えます。
リンクモンスターではリンク3の賜炎の咎姫が強力。
炎属性を蘇生でき、自身の素材としたモンスターを呼び戻して即座にリンク4を作ることができます。
さらに、自身が墓地にいる状態で相手が特殊召喚した場合、自分の炎属性と相手モンスターを破壊して蘇生することが可能。
リンク素材にすれば墓地に送るのは難しくないので、この状況は簡単に詰まることができるでしょう。
賜炎の咎姫がいると炎属性以外の特殊召喚が封じられるのはデメリットですが、打点・効果共に炎属性の汎用として申し分ない能力を持っています。
余談ですが、巷で『令和のデスフェニ』と呼ばれているみたいで笑った(ちなみにデスフェニも令和生まれ)。
遊戯王カード 賜炎の咎姫(ウルトラレア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア リンク・効果モンスター 炎属性 悪魔族 ウルトラ レア |
炎属性の汎用ギミック・コンボ
スネークアイ・エクセル1枚から賜炎の咎姫と任意の炎属性・レベル1をリクルートする展開ルート
- 採用カード:スネークアイ・エクセル、スネークアイ・オーク、蛇眼の炎燐、原罪宝-スネークアイ、賜炎の咎姫、任意の炎属性・レベル1
- 条件:手札にスネークアイ・エクセル1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドに賜炎の咎姫、任意の炎属性・レベル1並ぶ。
- スネークアイ・エクセルを召喚し、蛇眼の炎燐をサーチ。
- 手順1をトリガーに蛇眼の炎燐を自身の効果で特殊召喚し、原罪宝-スネークアイを手札に加える。
- 原罪宝-スネークアイを発動し、蛇眼の炎燐を墓地送って任意の炎属性・レベル1をリクルート。
- 手順3をトリガーに蛇眼の炎燐を永続魔法状態で置く。
- エクセルの効果で自身と蛇眼の炎燐を墓地に送り、スネークアイ・オークをリクルート。
- オークの効果で墓地のエクセルを蘇生。
- エクセル+オーク+任意の炎属性・レベル1で賜炎の咎姫をリンク召喚し、炎属性・レベル1を蘇生。
スネークアイのギミックを使って任意の炎属性・レベル1をリクルートする方法です。
炎属性・レベル1を呼び出すだけなら原罪宝-スネークアイだけでも良いのですが、今回は賜炎の咎姫まで伸ばす方法を紹介してみました。
よりコンパクトにまとめるなら、手順3までで使う「スネークアイ・エクセル、蛇眼の炎燐、原罪宝-スネークアイ、任意の炎属性・レベル1」あたりを採用すると良さげ。
遊戯王 スネークアイ・エクセル(スーパーレア) AGE OF OVERLORD(エイジ・オブ・オーバーロード)(AGOV) |
遊戯王カード 蛇眼の炎燐(スーパーレア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア スネークアイズ・ポプルス 炎属性 炎族 スーパー レア |
インフェルノイドや炎王、レスキュー・エースなど、炎属性・レベル1を起点とするテーマは意外と多いです。
このコンボはそういったデッキでキーカードを引き込む手段として採用できるでしょう。
ちなみに、この盤面から賜炎の咎姫+炎属性・レベル1で転生炎獣レイジング・フェニックスをリンク召喚するのもアリ。
遊戯王カード 賜炎の咎姫(ウルトラレア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア リンク・効果モンスター 炎属性 悪魔族 ウルトラ レア |
遊戯王 DP28-JP005 転生炎獣レイジング・フェニックス シークレットレア シク デュエリストパック ─爆炎のデュエリスト編─ サラマングレイト ソウルバーナー |
スネークアイに関してはこちらの記事にて詳しく解説!
相性の良いテーマなどにも触れているので良かったらどうぞ。
真炎王 ポニクスからレベル8モンスター2体を並べる展開ルート
- 採用カード:真炎王 ポニクス、聖炎王 ガルドニクス、炎王神獣 ガルドニクス、炎王妃 ウルカニクス、炎王の聖域、炎王の孤島
- 条件:手札に真炎王 ポニクス1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドに聖炎王 ガルドニクス、炎王神獣 ガルドニクスの2体が並び、炎王の聖域、炎王の孤島が発動中
- 展開後の縛り:なし
- 真炎王 ポニクスを召喚して、炎王の聖域→炎王の孤島を準備。
- 炎王の孤島でポニクスを破壊し、聖炎王 ガルドニクスを手札に。
- ポニクスの破壊をトリガーに、聖炎王 ガルドニクスを自身の効果で特殊召喚し、デッキの炎王妃 ウルカニクスを破壊する。
- ウルカニクスの破壊をトリガーに、炎王神獣 ガルドニクスを守備でリクルート。
遊戯王カード 真炎王 ポニクス(シークレットレア) ストラクチャーデッキR 炎王の急襲(SR14) | 効果モンスター 炎属性 鳥獣族 シークレット レア |
遊戯王 YO08-JP001 炎王妃 ウルカニクス (ウルトラレア) 遊戯王 OCGストラクチャーズ 8巻 付録カード 効果 モンスター ウルトラ レア |
こちらは炎王のギミックを使って聖炎王 ガルドニクス、炎王神獣 ガルドニクスの2体を並べる展開パターン。
どちらかもレベル8のため、ランク8にアクセスすることができます。
展開途中に特殊召喚縛りが発生せず、地味に炎属性・鳥獣族しか使わないため、属性・種族統一デッキで採用できると考えています。
また、炎王の聖域が発動中なので、相手が特殊召喚すれば相手ターンでも炎属性をエクシーズ召喚することも可能。
ここで炎王神 ガルドニクス・エタニティを出せばモンスターに対する全体除去をたたき込むことも。
相手の盤面を崩すことができる強力なコンボです。
初動もポニクス1枚ででき、ワン・フォー・ワンや上記のスネークアイギミックから準備することができます。
ただし、出張パーツは6枚とやや多め。
炎王の聖域はなくてもコンボは完成するのでリストラできますが、相手ターンにエクシーズできなくなくなってしまいます。
また、炎王の孤島がフィールドから離れた場合、自分モンスターが全て破壊されてしまうデメリットがかなりキツイ。
炎王の聖域があれば炎王の孤島を守れるので、できれば一緒に採用したいですね。
炎王でランク8エクシーズを出す方法はこの他にもいくつか存在し、こちらの記事で紹介しています。
炎王は炎属性と相性が良いため、使えるギミックもあるかと。
闘炎の剣士から極炎の剣士を融合召喚する展開ルート
- 採用カード:闘炎の剣士、飛龍炎サラマンドラ/炎の剣域、サラマンドラ・フュージョン/炎の剣士、極炎の剣士
- 条件:手札に闘炎の剣士1枚、合計1枚
- 結果:フィールドに極炎の剣士(飛龍炎サラマンドラ装備中)が1体/魔法・罠ゾーンに炎の剣域が発動中
- 展開後の縛り:なし
- 闘炎の剣士を召喚・特殊召喚し、炎の剣域をサーチ。
- 炎の剣域を発動し、闘炎の剣士を墓地へ送って炎の剣士を融合召喚。
- 墓地に送られた闘炎の剣士の効果により、デッキから飛龍炎サラマンドラを墓地に送る。
- 手順3をトリガーに、飛龍炎サラマンドラの効果でサラマンドラ・フュージョンをサーチ。
- 炎の剣士にサラマンドラ・フュージョンを装備し、自身と炎の剣士を墓地に送り、極炎の剣士を融合召喚。
- 墓地の飛龍炎サラマンドラを極炎の剣士に装備。
こちらは炎の剣士ギミックから極炎の剣士を呼び出す展開。
極炎の剣士は相手ターンにモンスター除去と7000打点で殴ることができ、制圧要員・アタッカーとすることができます。
使用カードは炎属性のみのため、属性統一デッキには比較的採用しやすいでしょう。
テーマとしての『炎の剣士』はこちらの記事で解説。
炎属性・戦士族は意外と多いので、相性が良いカードも多いでしょう。
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