蕾禍デッキレシピ 2024
昆虫・植物・爬虫類族のリンク召喚テーマ『蕾禍』のデッキレシピを考えていきます。
このテーマは種族サポートを組み込みやすく、意外と汎用サポートが多めの構築になったと思います。
つまり種族サポートが増える毎に強化されていくので、今後の発展性にも期待したいテーマだと感じました。
蕾禍
遊戯王カードWiki
LEGACY OF DESTRUCTIONでカテゴリ化される「蕾禍」と名のついたカード群。
属するモンスターは昆虫族・植物族・爬虫類族で構成されており、その3種族に関する効果や制約が多いのがカテゴリ全体の特徴でもある。
蕾禍 デッキレシピ 2023
メインデッキ :42枚
エクストラデッキ:10枚
【 モンスター 】27
3蕾禍ノ毬首
3蕾禍ノ矢筈天牛
3蕾禍ノ鎧石竜
3ローンファイア・ブロッサム
3イービル・ソーン
3ナーガ
3共振虫
2応戦するG
2ゴキポール
2樹冠の甲帝ベアグラム
【 魔法 】12
1サンダー・ボルト
1パーピィの羽根箒
1ワン・フォー・ワン
3蕾禍繚乱狂咲
3増草剤
3超栄養太陽
【 罠 】3
3蕾禍大輪首狩舞
【 エクストラ 】10
2蕾禍ノ武者髑髏
2蕾禍ノ御拝神主
2蕾禍ノ鎖蛇巳
2蕾禍ノ大王鬼牙
2アティプスの蟲惑魔
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回し方・運用想定・展開ルート
昆虫・植物・爬虫類族で統一されたリンク召喚テーマ『蕾禍』のデッキレシピ2024バージョン。
蕾禍の基本ギミックを使い、大型リンクモンスターを即座に出すことを狙います。
構築的には植物・昆虫軸という感じでしょうか。
基本の立ち回り
- 蕾禍ノ毬首を特殊召喚し、召喚・特殊召喚時効果で蕾禍ノ矢筈天牛、蕾禍ノ鎧石竜をサーチ
- 矢筈天牛・鎧石竜をそれぞれの効果で特殊召喚し、リンク素材に
- リンク3以上の蕾禍リンクは制圧効果を持つので、そこを目標にする
このテーマは蕾禍ノ毬首の召喚・特殊召喚時効果でテーマ内のカードを2枚もサーチ可能。
蕾禍モンスターはそれぞれ特殊召喚効果を持っており、引き込んだモンスター展開してリンク召喚していきましょう。
詳しい展開ルートは後述しますが、蕾禍はテーマ内のカードだけでリンク5まで伸ばすことができます。
特にリンク5の蕾禍ノ大王鬼牙、リンク4の蕾禍ノ鎖蛇巳は相手ターンにも動ける制圧札なので、蕾禍デッキで出すモンスターの第一目標となります。
また、妨害などによりリンク5まで伸ばせなくても、リンク3の蕾禍ノ御拝神主で蕾禍大輪首狩舞を引き込めば相手ターンに動くことが可能。
なので、最低でもリンク3まで伸ばすことができれば及第点と言えそうです。
蕾禍リンクモンスターはフィールドのモンスターをデッキに戻すことで蘇生できる共通効果持ち。
よって、一度処理されてしまってもリカバリーするのは容易。
この継戦能力の高さで盤面を維持し、戦闘を有利に進めるのが蕾禍の戦術となるでしょう。
蕾禍ノ毬首から召喚権を使わずリンク5まで伸ばす展開ルート
- 条件:手札に蕾禍ノ毬首、手札コスト2枚(うち1枚は昆虫・植物・爬虫類族)、合計3枚。
- 結果:フィールドに蕾禍ノ大王鬼牙1体、召喚権残り1回。
- 手札の昆虫・植物・爬虫類族1体を墓地へ送り、蕾禍ノ毬首を自身の効果で特殊召喚。
- 毬首の特殊召喚時効果で蕾禍ノ矢筈天牛・蕾禍ノ鎧石竜をサーチし、手札1枚を除外(このターン、昆虫・植物・爬虫類族しか特殊召喚できない縛り発生)。
- 墓地の昆虫・植物・爬虫類族1体を除外して、鎧石竜を自身の効果で特殊召喚。
- 手順3で除外したモンスターをデッキの一番下に戻し、矢筈天牛を自身の効果で特殊召喚。
- 毬首+矢筈天牛の2体で蕾禍ノ武者髑髏をリンク召喚し、矢筈天牛のリンク素材時の効果で毬首を蘇生。
- 蕾禍ノ武者髑髏の効果で矢筈天牛を蘇生(このターン、昆虫・植物・爬虫類族しか特殊召喚できない縛り発生)。
※この時点でフィールドに武者髑髏、矢筈天牛、毬首、鎧石竜の4体。 - フィールドの蕾禍モンスターを素材に、蕾禍ノ御拝神主→蕾禍ノ鎖蛇巳→蕾禍ノ大王鬼牙とリンク召喚。
wikiから引っ張ってきた蕾禍の基本パターンその1。
この展開ルートを用いることにより、召喚権を残したままリンク5まで伸ばすことができます。
手札コストが2枚必要なものの、蕾禍ノ毬首のサーチで2枚補充できるため、実質の消費は毬首1枚となります。
リンク5の大王鬼牙がいれば、相手のデッキ・EXデッキからの特殊召喚に反応して2枚の除去ができ、先攻・後攻1ターン目でも活躍できるでしょう。
このパターン最大のストロングポイントは、リンク5を出しているにもかかわらず召喚権を残していること。
ゆえに、ここから更に展開させることができます。
今回の構築ではイービル・ソーンを採用しており、召喚権と効果を使って2体の展開が可能。
呼び出したイービル・ソーン2体をコストに蕾禍リンクモンスターを共通効果で蘇生させれば、リンク5・4・3と並べることも夢ではありません。
蕾禍ノ毬首1枚からリンク4・5まで伸ばす展開ルート
- 条件:手札に蕾禍ノ毬首1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドに蕾禍ノ大王鬼牙or蕾禍ノ鎖蛇巳のいずれか1体が並ぶ。
- 蕾禍ノ毬首を召喚。召喚時効果で蕾禍ノ矢筈天牛、蕾禍ノ鎧石竜を手札に加え、鎧石竜を除外(このターン、昆虫・植物・爬虫類族しか特殊召喚できない縛り発生)。
- 除外状態の鎧石竜をデッキボトムに戻し、矢筈天牛を自身の効果で特殊召喚。
- 毬首+矢筈天牛の2体で蕾禍ノ武者髑髏をリンク召喚し、矢筈天牛がリンク素材になった時の効果で毬首を蘇生。
- 武者髑髏の効果で矢筈天牛を蘇生(このターン、昆虫・植物・爬虫類族しか特殊召喚できない縛り発生)。
- 毬首+武者髑髏の2体で蕾禍ノ御拝神主をリンク召喚。
- 墓地の武者髑髏の効果で矢筈天牛をデッキボトムに戻して自己再生。
- 御拝神主(リンク3)+武者髑髏(リンク2)で蕾禍ノ大王鬼牙or蕾禍ノ鎖蛇巳のいずれかをリンク召喚。
蕾禍ノ毬首1枚から展開できる蕾禍の基本パターンその2。
手札が毬首1枚だったり、特殊召喚コストとなる昆虫・植物・爬虫類族がいない場合に使える方法です。
デッキレシピ・構築・採用カード
蕾禍カード
蕾禍モンスターの優先度は「毬首>それ以外」くらいの感覚で投入。
テーマ内のカードは毬首から全てサーチできるため、宗教上の理由がない限りは3積みしたいですね。
他のカードは2枚くらいでも何とかなりそうな気はします。
魔法・罠は現時点で2枚しかないのでフル投入しても良いと思いますが、モンスターを引き込める蕾禍繚乱狂咲の優先度が高めでしょうか。
テーマとしての『蕾禍』はこちらの記事でまとめています。
今回採用しなかった相性の良いカードについても触れているので、構築の参考にどうぞ!
属性・種族サポート
今回は属性・種族サポートとして、植物・昆虫・爬虫類族サポートを採用しています。
それぞれ見ていきましょう。
蕾禍は毬首を初動するため、植物族サポートへの依存度が比較的高いと思いました。
あと種族サポートではないのですが、毬首をリクルートするためにワン・フォー・ワンも入れています。
遊戯王カード ワン・フォー・ワン(スーパーパラレルレア) 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION(20TH) | 通常魔法 スーパーパラレル レア |
植物族サポート
植物族サポートには、ローンファイア・ブロッサム、イービル・ソーン、増草剤、超栄養太陽を投入。
中でもローンファイア・ブロッサムは毬首をリクルートでき、初動の安定に寄与してくれるでしょう。
イービル・ソーンは展開効果でリンク2分の素材になる他、蕾禍リンクの蘇生コストにもできます。
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メインデッキの蕾禍は全員特殊召喚できるため、増草剤で蘇生した時に発生する召喚できないデメリットを無視できるのが地味に強いと思っています。
超栄養太陽はサーチ効果を使った後の毬首をローンファイア・ブロッサムに変換できるのが魅力。
ロンファからイービル・ソーンをリクルートすれば更なる展開につなげることもでき、かなりウマテイストでしょう。
植物族の汎用サポートはこちらにて紹介しています。
繰り返しになりますが、蕾禍は毬首を初動とするため、毬首を引き込める植物族サポートの重要度は高めでしょう。
昆虫族サポート
昆虫族サポートには、共振虫、応戦するG、ゴキポール、樹冠の甲帝ベアグラムを入れてみました。
共振虫はフィールドから墓地に送られた場合にレベル5以上の昆虫族をサーチ、除外された時に昆虫族を墓地に送ることができます。
リンク素材などにしてアタッカーの樹冠の甲帝ベアグラムを引き込むのが1つ目のギミックとなります。
そして、共振虫が除外された時の効果でゴキポールを墓地に送るのが2つ目のギミック。
ゴキポールは墓地に送られた場合にレベル4昆虫族をサーチでき、この効果で共振虫or応戦するGを引き込むことができます。
このギミックを用いることで手札消費を軽減しつつ展開することが可能。
共振虫を除外する方法は蕾禍ノ鎧石竜の特殊召喚コストにすれば良く、割合発動させやすいと踏んでいます。
昆虫族のサポートはこちら。
昆虫族は植物族とシナジーがあるものが多く、両者は組み合わせやすいように思います。
爬虫類族サポート
最後に爬虫類族サポート……というか爬虫類族の汎用カードとしてナーガを紹介。
ナーガはデッキに戻った時にレベル3以下のモンスターをリクルートする効果を持ちます。
蕾禍リンクの蘇生コストをトリガーにできるので相性の良さは抜群。
リクルート先には毬首の他、ローンファイア・ブロッサムなどもいるため、古いカードながら馬鹿にできないシナジーを形成しています。
爬虫類族の汎用サポートはこちら。
今回は採用しませんでしたが、キングレムリンからリンク素材を5体分用意する方法もあるので、そのギミックを採用しても良いかも。
エクストラデッキ
エクストラデッキには相手モンスターの効果を無効にできるアティプスの蟲惑魔を採用。
アティプスは自分ターンにしか無効効果を使えないものの、蕾禍に無効系の効果がないので重宝すると考えました。
状況によっては2800打点アタッカーや除去札にもできるため、比較的優先度は高いように思います。
あと今回は採用していませんが、レプティレス系のカードが比較的強いので、EXデッキを強化するなら候補になりそうです。
蕾禍ではそこまで使わないと思いますが、リンク召喚の汎用記事も一応紹介。
このテーマは種族縛りが強めなので、召喚方法サポートよりは種族サポートの方が重要と考えています。
マストカウンター・対策・弱点
キーカードは蕾禍ノ毬首!
記事内で何度も触れていますが、蕾禍は蕾禍ノ毬首を初動として大量展開するのが基本となります。
ゆえに、ここを止められるとジリープア(徐々に不利)。
蕾禍というテーマのアキレス腱・チョークポイント・マストカウンターとなるでしょう。
蕾禍を使う場合は一番気にしたいポイントです。
手札誘発の打ちどころ
続いて手札誘発の打ちどころ。
これはエフェクト・ヴェーラー、灰流うらら共に蕾禍ノ毬首を狙われると困ると考えます。
毬首のサーチ効果を無効にされるとモンスターを引き込むことができず、展開が阻害されてしまうので。
一応、蕾禍ノ鎖蛇巳で手札誘発を封じることはできるのですが、リンク4なので出すまでに手札誘発を打たれてしまう可能性が高いです。
また、鎖蛇巳の発動条件が「相手がモンスターの効果を発動した場合」のため、こちらの初動一発目を狙われるとキツイ……
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墓地メタにやや弱い
また、蕾禍は墓地から蘇生することが多く、墓地メタにもやや弱いと考えられます。
蕾禍ノ矢筈天牛、蕾禍ノ鎧石竜、蕾禍ノ武者髑髏は、墓地のモンスターを蘇生したり対象に取ったりするため、墓地を封じられると大型リンクへのアクセスが困難になるでしょう。
さらに、蕾禍リンクが持つ共通の蘇生効果を封じられると戦線の維持も難しくなります。
以上のことから墓地メタ対策はしておいた方が良さげ。
とはいうものの、蕾禍は手札から特殊召喚できるので、最悪それでリンク3くらいまでは伸ばせるのではないかと。
リンク3まで伸ばせれば蕾禍ノ御拝神主→蕾禍大輪首狩舞とサーチして、墓地を封じるカードを処理できそう。
墓地メタが苦手なことは間違いないと思いますが、突破もなんとかできる気がします。
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ニビルに引っかかる
そしてリンク召喚テーマあるあるのニビルに引っかかる問題。
上記展開ルートの場合、毬首を特殊召喚する方法で手順5、通常召喚する方法で手順4のあたりでニビルの発動条件を満たしてしまいます。
リンク召喚テーマだと仕方ない面もありますが、警戒しておくに越したことはないでしょう。
一応、蕾禍ノ鎖蛇巳でニビルも防げるのですが、やっぱりリンク4という重さであんまり対策になりません。
ニビルで出てくるトークンを蕾禍リンクの蘇生コストにできればいいのですが、トークンはデッキに戻せないので恐らくコストにもできないでしょう(地縛神 Wiraqocha Rascaと同じなら多分できない:公式Q&A)。
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御前試合・群雄割拠・センサー万別に引っかかる
最後にいつもの拘束系永続罠に引っかかるか問題。
メインデッキの蕾禍は属性・種族がバラバラのため、御前試合・群雄割拠の両方に引っかかってしまいます。
また、センサー万別発動中はリンク素材を含むフィールドとリンクモンスターの種族が同じだとリンク召喚ができません。
例えば植物族の蕾禍ノ毬首を素材にリンク2の蕾禍ノ武者髑髏をリンク召喚できなくなるので、この場合も展開を大きく阻害されてしまうでしょう。
以上のことから、蕾禍は御前試合・群雄割拠・センサー万別のすべてに引っかかると言えます。
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