リンク召喚
について書こうかと思ったんですが、色んなところで紹介されてたので同じ記事を書いてもなぁという感じがしました。
つまりは出遅れた。
ということで、この記事では少し趣向を変えて、「リンク召喚環境で使えそうなカード、強いテーマ」を考えていこうと思います。
既存のテーマでも、リンク召喚環境で戦える(と思う)テーマはそれなりにありました。
新環境は今までとガラッと変わります。
自分も含めて、そんな中で悩んでる方の助けに少しでもなれたらいいなと思います。
*5月7日一部追記。
リンクモンスターを除去するカード
新環境では、リンクモンスターがいないとその他のモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できなくなりました。
エクストラのモンスターを複数並べて制圧するデッキは大幅に弱体化したと考えられています。
シンクロ、エクシーズ、融合を並べる場合は、先にリンクモンスターを出して、そこからリンクを伸ばして行かなければなりません。
ということは、リンクモンスターを除去できるカードの評価が上がったということにはならないでしょうか。
神の宣告、警告といった特殊召喚を無効にするカウンター罠は、どこで発動すればいいかがわかりやすくなったと思います。
強制脱出装置、サンダー・ブレイクといったフリーチェーンで発動できる除去でもリンクモンスターを狙い撃ちできますね。
間接的に罠が強化されたと言えるかもしれません。
また、耐性を無視してリンクモンスターを強制的にリリースできる壊獣も相変わらず強い。
壊獣はエクストラデッキに頼らないテーマだから、純構築が台頭する可能性もあるでしょうか?
・【構築】「壊獣」デッキレシピ 私的評価・考察―動かし方・回し方、構築についてなど―【EXTRA PACK 2016】
遊戯王カード EP16-JP030 妨げられた壊獣の眠り(レア)遊☆戯☆王ARC-V [EXTRA PACK 2016] |
展開を妨害するカード
リンクモンスターを出しても、リンク先のゾーンが使えなくては意味がありません。
そこで活躍するのが地盤沈下を筆頭としたゾーン妨害カード。
モンスターゾーンを使えなくする効果を持っているのでリンク召喚対策にはうってつけ。
似たような効果にはモンスターゾーン+魔法罠ゾーンを1か所使えなくするヨコシマウマがおり、こちらも使えるカードだと思います。
話が少しそれますが、新環境ではPゾーンと魔法罠ゾーンが統合されたみたいですけど、ヨコシマウマでPゾーンも設置できなくさせることができるんですかね?(調べてない。)
仕切り直して、リンクモンスターぶん特殊召喚回数が増えるから、サモンリミッターも強くなったかも。
ちなみに、地番沈下はリンクモンスターの情報が出てから高騰してるみたいですね。
召喚権を増やす・特殊召喚できるカード
リンクモンスターはシンクロ、エクシーズなどと比べ、条件が緩いことも特徴のひとつだと思います。
例えば、現在判明しているリンクモンスター、『デコード・トーカー』は「効果モンスター2体以上、LINK3」です。
シンクロはチューナーとレベルを合わせる必要が、エクシーズには同じレベルのモンスターが必要であることを考えるとかなりラク。
最近は並べる効果を持ったモンスターも増えているため、リンク召喚自体は問題にはならないと思います。
ただ、そこから既存の特殊召喚方法で出すモンスターを複数展開させたい場合、リンク召喚ぶん特殊召喚の回数が増えるワケです。
そうなると、いままでよりもさらに召喚、特殊召喚回数を増やすカードが重要になると考えられます。
汎用的な蘇生カードの死者蘇生やリビングデッドの呼び声、召喚権を増やす二重召喚の需要は上がるかもしれません。
・【遊戯王】3箱で作る「STARTER DECK(2017)」デッキレシピ 私的評価・考察―回し方・動かし方、構築についてなど―【サイバース族】
個人的に期待しているのは、召喚権を増やす融合モンスターであるジェムナイト・セラフィ。
ブリリアント・フュージョン1枚から出せる点、このカード自身がリンクモンスターの素材として使える点が非常に強力であると考えています。
たとえば、ジェムナイト・セラフィを使って初動でデコード・トーカーを出そうとすると、
①ブリリアント・フュージョンでジェムナイトモンスター+EMトリック・クラウンをデッキから墓地へ送りジェムナイト・セラフィを特殊召喚。
このときジェムナイト・セラフィはEXモンスターゾーンに出される。
②トリック・クラウンは自身の効果で蘇生し、効果モンスターが2体と召喚権2回の状態。
③手札からモンスター1体を通常召喚し、ジェムナイト・セラフィを含めたモンスター3体でリンク召喚。
召喚権がまだ1回残っている状態。
という感じになります。
これなら手札消費2枚程度で従来の戦い方をほどんど崩さずに動かすことができるのではないでしょうか。
実はこれ、ジャンクドッペルにも普通に採用できるギミックなので、新環境に絶望している遊星さんたちにおススメしたいカード。
また、10期で最初に発売するパックで登場する『星杯』でもこのコンボを応用することができます。
リンク召喚環境でこのギミックは大活躍しそうな予感……!
・【遊戯王】連続リンク召喚で魅せる「星杯」デッキレシピ! 動かし方、回し方・構築についての私的評価・考察【コード・オブ・ザ・デュエリスト】
実際の環境で注目されたギミック
この項では実際に大会などで注目されたギミックについて紹介します。
やはり展開ギミックが多く採用され話題となっていますね。
捕食植物+ブリリアント・フュージョン
やっぱり来たかという感じのブリリアント・フュージョン!
サーチしにくかったカードですが、捕食植物を使うことでその弱点を克服しました。
さらにM.X-セイバー インヴォーカーを駆使することで、ミセス・レディエントを出すこともできます。
具体的な手順としては、手札に捕食植物オフリス・スコーピオがいる状態で……。
①オフリス・スコーピオを通常召喚し、効果で捕食植物ダーリング・コブラを特殊召喚。ダーリング・コブラでブリリアント・フュージョンをサーチ。
②捕食植物2体でM.X-セイバー インヴォーカーをエクシーズ召喚し、地属性モンスターをリクルート。
③インヴォーカーと地属性でミセス・レディエントをリンク召喚する。
④ブリリアント・フュージョンでジェムナイト・セラフィを融合召喚。召喚権が増える。
という流れです。
オフリス・スコーピオはローンファイア・ブロッサムでリクルートできるのが大きな強み。
これでコンボが決まる確率は大幅に向上しました。
さらに、インヴォーカーでリクルートするモンスターをH・C サウザンド・ブレードにし、ブリリアント・フュージョンで墓地へ送るモンスターをEMトリック・クラウンにしておけば、クラウンブレードのギミックで展開することも可能です。
捕食植物2種、ブリリアント・フュージョン、インヴォーカーとミセス・レディエントは出張要員として役立ちそうですね。
ちなみに、このギミックを実際に投入してみたデッキがこちらになります。
・【遊戯王】3箱で作る「サイバース・リンク」デッキレシピ 動かし方、回し方・構築についての私的評価・考察【サイバース族】
代行天使
代行天使のギミックは、神聖なる球体を大量展開できる創造の代行者ヴィーナスが話題となりました。
ライフコストのみで3体のモンスターを引っ張ってこれるヴィーナスはリンク召喚環境では非常に強力なカードではないでしょうか。
フィールドの4体でリンク・スパイダー+プロキシー・ドラゴンかガイアセイバーを作れば、エクストラモンスターゾーンを2枠に拡張することができます。
このコンボは元々バニラリンク召喚テーマの星杯で使われていました。
トランスターンを使うことでヴィーナスを呼べるモンスターがおり、相性が良いことで注目されたようです。
・【遊戯王】「星杯」デッキレシピ! 動かし方、回し方・構築についての私的評価・考察【コード・オブ・ザ・デュエリスト】
同様に、神聖なる球体にトランスターンを使ってもヴィーナスを特殊召喚することができます。
ヴィーナス、神聖なる球体と一緒にトランスターンを出張させても面白いのではないでしょうか。
リンク召喚環境で台頭しそうなテーマ
リンク召喚環境初期で強いと思われるテーマを考えていきます。
カードプールの問題もあるでしょうし、最初のころは主にエクストラデッキに頼らないテーマが台頭してきそうです。
まあ、そのうちシンクロ、エクシーズ、融合といった既存の召喚方法と相性のリンクモンスターも出るかもしれません。
それまではここらへんのテーマが大会環境で活躍しそうです。
手札・デッキから特殊召喚できるテーマ
十二獣の影に隠れていますが、最近は手札、デッキから特殊召喚できるテーマがけっこう強かったです。
特にKozmo、堕天使あたりは十二獣が出るまではブイブイ言わせていました。
隣の芝刈りの登場で強化されたインフェルノイド記憶に新しいですね。
リンク召喚の登場で、これらが復権する可能性も非常に高いと予想されます。
・【遊戯王】「Kozmo/コズモ」デッキレシピ―回し方、大会デッキレシピとの比較・対策などの私的評価・考察―【EXTRA PACK 2016】
・【構築】新規「堕天使」デッキレシピ 私的評価・考察【デステニー・ソルジャーズ】
また、個人的な趣味で推しているのがブンボーグ。
ナチュル・ビーストやサイバー・ドラゴン・インフィニティを出すこともできますが、エクストラに頼らずとも高打点が出せます。
地味に展開ギミックも豊富なのでリンク召喚につなげやすいかも。
全員が地属性で、現在判明しているリンクモンスターであるミセス・レディエントのリンク素材にもできますね。
価格も低くリーズナブルに組めます。新環境で人気のテーマになるかもしれませんね。
(ブンボーガーのステマ。)
・【遊戯王】「ブンボーグ」デッキレシピ私的評価・考察~009投入型~【シャイニング・ビクトリーズ】
儀式召喚テーマ
手札から特殊召喚できる召喚方法といえば、儀式。
儀式召喚テーマは新環境で強くなるかもしれません。
代表的なテーマはやっぱり影霊衣、そして最近登場したテーマだと霊魂鳥やサイバー・エンジェルなどが挙げられます。
一番有名なのは影霊衣ですけど、エクストラデッキの魅力が3割減となった環境だとどうですかね?
影霊衣はエクストラメタのカードが強かったワケですし。
そういった意味では影霊衣の強みは半減してしまいました。
一方で、霊魂鳥は緊急儀式術から霊魂鳥神-彦孔雀を出すことで、相手ターンにリンクモンスターを除去できて強いかも。
こちらもブンボーグと同様に基本的にはお安く買いそろえられるカードが多く、新環境で話題になりそうなテーマです。
・【構築】「霊魂鳥」デッキレシピ 私的評価・考察―動かし方・回し方、構築についてなど―エスプリット・バード―【レイジング・テンペスト】
アドバンス召喚テーマ
エクストラだけでなく手札からもさほど特殊召喚しないのがアドバンス召喚テーマ!
環境をにぎわせた帝、真竜が有名です。
真竜は最近の環境でも猛威を振るっていますが、これからの活躍も期待できるテーマ。
新環境で既存のテーマが大幅弱体化しようとしている中、対抗できるデッキは現れるのでしょうか。
・【遊戯王】「真竜皇・真竜」デッキレシピ 回し方・構築・大会結果、対策についての私的評価考察【マキシマム・クライシス】
また、帝に関しては轟雷帝ザボルグがより一層強くなったと思います。
光属性をリリースしてアドバンス召喚した場合、相手のエクストラデッキから墓地へ送るカードを自分で指定できるようになるからです。
シンクロやエクシーズをメインに据えているデッキでリンクモンスターを全部墓地へ送られたら目も当てられません。
余談ですけど、真竜にザボルグ入れてるデッキってあんまり見たことありませんね。
永続魔法でアドバンス召喚した真竜なら、リリース1枚でザボルグ出せると思うんですけど。
ストラクチャーR
帝も含みますが、巨神竜復活、機械竜叛乱、そして恐獣の鼓動。
従来のストラクチャーのをリメイクしたストラクチャーRはエクストラデッキに頼らないものが多いです。
これらも新環境での活躍が期待できます。
基本的には3箱買えば構築完了なので安めに組めるというのも魅力。
・【3箱】「機械竜叛乱」デッキレシピ 私的評価・考察―動かし方・回し方、構築についてなど―【古代の機械】
・【構築】3箱で組むデッキレシピ~「巨神竜復活」編パート③~【新規フェルグラント】
何と言っても注目なのは17年2月末に発売される新ストラクチャー『恐獣の鼓動』ですね。
新旧環境のちょうど狭間で発売されるストラクチャーがどれだけ戦うことができるか。
どちらの新環境でも戦えるとは思うので、気になる方はとりあえず確保しても良いと思います。
・【3箱】「恐獣の鼓動」デッキレシピ 回し方・構築についての私的評価考察【恐竜族】
単体で特殊召喚できるテーマ
リンク召喚環境ではエクストラデッキからの大量展開が難しくなりました。
とは言っても、単体で強いモンスター1体で戦うということはできるハズ。
例えば、M・HEROはマスク・チェンジで同名モンスターを続けざまに出すことができ、連打することで大きくライフを削ることができます。
遊戯王カード SD27-JP044 M・HERO ダーク・ロウ スーパー 遊戯王アーク・ファイブ [-HERO’s STRIKE-] |
個人的注目テーマ
最後におまけで個人的に注目しているテーマを紹介していきます。
こういうの考えてると早くリンク召喚をためしてみたくなります。
おジャマ
先にも書いていますが、リンク召喚はEXモンスターゾーンからリンク先を伸ばしていかなければなりません。
そのため、リンク先を妨害するカードに弱いと考えられています。
それゆえ、リンク先のメインモンスターゾーンを封じることができるおジャマ・キングやおジャマ・ナイトは強いのではないでしょうか。
おジャマ・キングなら3か所のモンスターゾーンを封じられるため、リンク先を完封できることも容易。
また、おジャマはバニラモンスターテーマだから展開手段も豊富です。
リンクモンスターのリンク・スパイダーや電影の騎士ガイアセイバーも出しやすい!
アンデット族
デコード・トーカーや電影の騎士ガイアセイバーはリンク召喚の条件が緩く、とりあえずモンスターを展開できれば出すことができます。
つまりは展開力の高いテーマとの相性が良いわけで、アンデット族はそれに当てはまると思います。
シンクロアンデットやエクシーズアンデットのギミックを駆使すればたくさんのモンスターを並べることができますし、わりとアリじゃないかなと考えています。
既存のギミックにリンクモンスターを採用するだけで済みそうなのが高評価。
なによりシンクロやエクシーズも無理なく投入できそうなのもうれしいところ。
アンデット族って、新しい召喚方法が増えると高確率で名前が挙がる種族な気がしますね。
リンク召喚 まとめ
正直、リンク召喚の情報が出た時は不満の気持ちの方が大きかったです。
でも、1日寝たら『早くリンク召喚してみたい』という気持ちの方が勝ってきました。
この記事もリンク召喚に対するモチベーションが上がってきたので楽しく書けたような気がします。
リンク召喚はシステムも結構好きです。
カード同士をつなげるというのがなかなか面白そうなんですよね。
ボードゲームにも「お邪魔者」というのがあって、トンネルをつなげるゲームなんですけどけっこう楽しんですよこれが。
新環境に対する不安もありますが、そればっかり考えても仕方ないですし。
「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損々」ということで。
(使い方があってるかはわからない。)
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