「天威」解説
幻竜族のシンクロ・リンク召喚テーマ『天威』の解説をしていきます。
このテーマは「効果モンスター以外モンスター」を指定するカードが多いというのが特徴の一つ。
通常モンスターはもちろんのこと、それ以外の効果を持たないモンスターもサポートでき、意外とサポート範囲が広いのが魅力です。
天威
遊戯王カードWiki
RISING RAMPAGEでカテゴリ化された「天威」と名のついたカード群。
属するモンスターは全て幻竜族で統一されている。
三行で教える「天威」
- 幻竜族で統一されたシンクロ・リンク召喚テーマ
- 「効果モンスター以外のモンスター」を指定する効果が多い
- 天威龍で効果を持たないモンスターを守るのが得意
『天威』は10期に登場したシンクロ・リンク召喚テーマで、属するモンスターは幻竜族で統一。
全体として「効果モンスター以外のモンスター」を指定する効果が多く、これらと組み合わせることで真価を発揮します。
ちなみに「効果モンスター以外のモンスター」とは。
文字通り効果を持たないモンスターのことで、その多くは通常モンスターに含まれます。
ただし通常モンスターと違い、儀式・融合・シンクロetc…などの特定の召喚方法を使うモンスターも効果を持たなければ「効果モンスター以外のモンスター」として扱われます。
さらに、再度召喚していないデュアルモンスターも「効果モンスター以外のモンスター」扱いです。
ちなみに、通常モンスターのペンデュラムモンスターはどうなのかはちょっと確認しきれませんでした(さらに詳しく解説はwiki参照:効果モンスター以外のモンスター)。
メインデッキの「天威」モンスター
メインデッキのモンスターは『天威龍』で統一。
今のところは天威龍を指定するカードはなく、天威カードということだけ意識しておけば問題ないでしょう。
天威龍はざっくり共通効果を持つものとそうでないものがおり、当記事ではこれらを分けて紹介します。
共通効果を持つ天威龍
メインデッキの天威龍の多くは以下の共通効果を持ち、展開しやすいのが特徴の一つ。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):(効果モンスター以外の表側表示モンスターに関する行動)の場合、
手札・墓地のこのカードを除外し(~を対象とし)て発動できる。
(固有効果)
自分フィールドに効果モンスターが存在しなければ効果①で特殊召喚できるので、モンスターがいない時、効果を持たないモンスターがいる時に手札から特殊召喚ができます。
天威はシンクロ・リンク召喚を主軸とするため、共通効果でモンスターを並べやすいのはストロングポイントと言えるでしょう。
中でも天威龍-アーダラは特殊召喚しやすい地属性・レベル1チューナーなので、ナチュルシンクロの素材としても優秀です。
カード名 | 属性 | 星 | 効果②の発動条件 | ②の効果 |
---|---|---|---|---|
天威龍-アーダラ | 地 | 1 チューナー | 効果モンスター以外の自分表側モンスターが存在する場合 | 自身以外の除外状態の幻竜族をサルベージ |
天威龍-シュターナ | 水 | 4 | 効果モンスター以外の自分表側モンスターが戦闘・効果破壊された場合 | 破壊されたモンスターを特殊召喚 その後、相手カード1枚を破壊 |
天威龍-ナハタ | 風 | 4 | 効果モンスター以外の自分表側モンスターと相手表側モンスターとの戦闘時 | 相手モンスターの攻撃力を1500ダウン |
天威龍-マニラ | 炎 | 4 | 効果モンスター以外の自分表側モンスターを対象にする相手の効果が発動した時 | その発動を無効にして破壊 |
天威龍-アシュナ | 光 | 7 | 効果モンスター以外の自分表側モンスターが存在する場合 | 同名以外の「天威」モンスターをリクルート (発動後、幻竜族しか特殊召喚できない縛りが発生) |
天威龍-ヴィシュダ | 闇 | 7 | 効果モンスター以外の自分表側モンスターが存在する場合 | 相手カード1枚を手札バウンス |
また、効果モンスター以外の自分モンスターが存在する場合に手札・墓地から除外して発動する効果②も。
墓地から発動することもできるのでシンクロ・リンク素材になった後も役に立ちますね。
個別に見ていくと、効果モンスター以外のモンスターを対象に取る効果を無効にできる天威龍-マニラ、天威モンスターをリクルートできる天威龍-アシュナ、バウンスができる天威龍-ヴィシュダあたりが有用でしょうか。
共通効果を持たない天威龍
カード名 | 属性 | 星 | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|---|
天威龍-スールヤ | 光 | 4 チューナー | 幻竜族か、効果モンスター以外の自分モンスターが存在する場合、自身を手札から特殊召喚 | 自身が幻竜族シンクロのS素材として墓地に送られた場合、EXデッキから「天威」リンク1体を特殊召喚 その後、この効果で特殊召喚したモンスターのリンクマーカーの数×1000LP失う (この効果で特殊召喚したモンスターはL素材にできない) |
こちらは12期以降に登場した共通効果を持たない天威龍。
現在は天威龍-スールヤのみで、効果①での特殊召喚条件が「幻竜族か、効果モンスター以外の自分モンスターが存在する場合」に変更されています。
共通効果を持つ天威龍と違い、幻竜族なら効果モンスターがいても特殊召喚できるのが強み。
一方、他の天威龍は自分モンスターがいない状態でも特殊召喚できますが、スールヤだと条件を満たせないので注意が必要です。
また、幻竜族シンクロのS素材となった場合、EXデッキから天威リンク1体を特殊召喚することが可能。
呼び出したモンスターはL素材にできないものの、効果は使えるのでより強力な盤面を作ることができます。
遊戯王 SUDA-JP021 天威龍─スールヤ (日本語版 25th クォーターセンチュリーシークレットレア) スプリーム・ダークネス |
「天威」をサポートする魔法・罠
続いて天威をサポートする魔法・罠。
テーマ名を持つものと持たないものが存在しますが、現時点で天威魔法・罠は天幻の龍輪の墓地効果くらいでしかサーチできません。
むしろテーマ名を持たない2枚は天威無窮の境地で引き込めるので、こちらの方が手札に加えやすいかもしれませんね。
天威魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
天威無窮の境地 | フィールド 魔法 | 発動時の処理として、「虚ろなる龍輪」か「天幻の龍輪」をサーチ | 自分幻竜族1体をリリースして、フィールドのモンスター1体を破壊 | 自分エンドフェイズ時、このカードを墓地に送り、デッキ・墓地から「天威無崩の地」をフィールドゾーンに表側で置く |
天威無崩の地 | フィールド 魔法 | 自身が存在する限り、効果モンスター以外の表側モンスターに、モンスター効果耐性を付与 | 相手の効果モンスター特殊召喚時、効果モンスター以外の自分モンスターが存在する場合、2ドロー | ― |
天威無双の拳 | カウンター 罠 | 効果モンスター以外の自分モンスターが存在し、効果が発動した場合、その発動を無効にして破壊 | セットされた自身が相手の効果で破壊された場合、EXデッキから効果モンスター以外のモンスターを特殊召喚 | ― |
天威魔法・罠はフィールド魔法が多く、こちらも「効果モンスター以外のモンスター」をサポートするカードが多め。
特に天威無窮の境地はサポートカード2種類のサーチと除去、天威無崩の地との入れ替えができます。
サポートカード2種は盤面を整えるのに役立つので、自分ターンに発動しておきたいフィールド魔法ですね。
天威無崩の地は効果モンスター以外のモンスターにモンスター効果耐性と、相手の特殊召喚時に2ドローできる点が強力。
こちらは相手ターンに発動しておきたいカードなので、天威無窮の境地で張り替えていきましょう。
カウンター罠の天威無双の拳も強力。
何でも無効にできる万能カウンターであり、発動条件は「効果モンスター以外の自分モンスターが存在する」場合。
よって通常モンスターを主軸とするテーマでは採用しやすく、汎用カードと言えます。
天威に関する効果を持つ魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② | 備考 |
---|---|---|---|---|
虚ろなる龍輪 | 通常魔法 | デッキから幻竜族1体を墓地に送る 効果モンスター以外の自分モンスターが存在する場合、さらに墓地に送ったモンスターと異なる「天威」モンスターをサーチ | ― | ― |
天幻の龍輪 | 速攻魔法 | 自分幻竜族1体をリリースし、幻竜族1体をサーチ 効果モンスター以外のモンスターをリリースした場合、効果無効で特殊召喚することもできる | 自分メインフェイズ時、効果モンスター以外の自分モンスターが存在する場合、墓地から自身を除外して、「天威」カードをサーチ | 効果①②は1ターンに1度、いずれか1つしか使用不可 |
続いてテーマ名を持たない魔法・罠。
虚ろなる龍輪と天幻の龍輪2枚は天威無窮の境地からサーチでき、天威魔法・罠より引き込みやすいと考えられます。
いずれも墓地送りやサーチといった盤面を整える効果であり、デッキの潤滑油となってくれるカード。
幻竜族を指定する効果も多く、種族サポートとしても使えるでしょう。
エクストラデッキの「天威」モンスター
そしてエクストラデッキ!
EXデッキにはシンクロとリンクモンスターがおり、リンクでシンクロをサポートするのがベターでしょうか。
シンクロモンスター
シンクロモンスターはレベル8で統一。
天威龍-アーダラ+レベル7または天威龍-スールヤ+レベル4でシンクロでき、展開力のある天威では比較的出しやすいはず。
特にスールヤはS素材となった場合にリンクモンスターを呼び出せるので、なるべく含めてシンクロ召喚したいところです。
カード名 | 属性 | 星 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|---|---|
天威の龍鬼神 | 闇 | 8 | チューナー + 非チューナー1体以上 | 相手モンスターの効果発動時、そのモンスターを除外 | 自身の攻撃で効果モンスターを破壊して墓地に送った場合、そのモンスターの元々の攻撃力分パンプし、もう一度モンスターに攻撃できる |
天威龍-ムーラ・アーダラ | 光 | 8 | チューナー + 非チューナー1体以上 | シンクロ召喚時、墓地・除外状態の幻竜族が2体以上存在する場合、フィールド魔法をサーチ | 効果モンスター以外のモンスターが存在する場合、以下の効果を得る ●相手効果からの破壊耐性 ●相手効果からの対象耐性 ●2回攻撃 |
天威の龍鬼神は相手モンスターの効果発動時にそのモンスターを除外することが可能。
無効にこそしないものの、展開系のデッキに対しては有効な制圧要員として数えられます。
天威龍-ムーラ・アーダラの効果はフィールド魔法のサーチ。
墓地・除外状態の幻竜族2体が必要ですが、テーマ外のフィールド魔法も引き込める点は魅力です。
さらに効果モンスター以外のモンスターが存在する場合に耐性と2回攻撃が付与。
攻撃力3000なので大ダメージを安全に通すことができるでしょう。
スールヤをS素材にしていれば効果を持たない天威の鬼神を呼び出せるので、耐性・2回攻撃を付与しつつ、天威の鬼神で追加の3000打点を確保してワンキルも視野。
遊戯王 SUDA-JP042 天威龍─ムーラ・アーダラ (日本語版 25th クォーターセンチュリーシークレットレア) スプリーム・ダークネス |
リンクモンスター
天威のリンクモンスターは効果を持つものと持たないものがおり、当記事ではその2つで分類。
効果を持たないモンスターはテーマギミックの発動条件を満たせるので意外と重要なパーツだったりします。
効果を持たないリンクモンスター
カード名 | 属性 | L数 | 素材指定 |
---|---|---|---|
天威の拳僧 | 地 | 1 | リンク以外の「天威」モンスター1体 |
天威の鬼神 | 闇 | 3 | リンクモンスターを含むモンスター2体以上 |
ということでまずは効果を持たないリンクモンスターを紹介。
繰り返しになりますが、これらは効果を持たないのでテーマギミックの発動条件を満たせます。
展開ギミックとしてはリンク1の天威の拳僧が優秀。
共通効果を持った天威龍を特殊召喚→天威の拳僧をリンク召喚~とすれば効果モンスターがいなくなり、再び天威龍の共通効果で特殊召喚できます。
この方法で召喚権なしでリンク2まで伸ばすことができ、リンク数を伸ばすことができるでしょう。
天威の鬼神は攻撃力3000のアタッカー。
現代遊戯王では実質高打点のバニラというだけでは微妙ですが、L素材に使った天威龍を墓地から除外すればサポートでき、単純なバニラ以上の活躍ができるでしょう。
効果を持つリンクモンスター
カード名 | 属性 | L数 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|---|---|
天威の龍仙女 | 炎 | 2 | 幻竜族×2体 | 手札1枚を捨て、幻竜族1体を蘇生 (発動後、「天威」モンスター以外のEXデッキから特殊召喚されたフィールドのモンスターの効果を発動できない縛りが発生) | 効果モンスター以外の自分モンスターの攻撃宣言時、相手カード1枚を破壊 |
天威の龍拳聖 | 光 | 3 | リンクモンスターを含むモンスター2体以上 | 効果モンスターとの戦闘で破壊されない | 自身以外の自分効果モンスターが存在しない場合、自分フィールド・墓地の効果モンスター以外のモンスターの数まで、相手効果モンスターを選んで破壊 |
天威龍-サハスラーラ | 光 | 4 | 幻竜族×2体以上 | 効果モンスター以外の自分モンスターが存在する場合、相手はフィールドの効果モンスターを攻撃対象にできず、効果対象にできない | 自分・相手ターン、相手効果モンスター1体の元々の攻撃力をコピーした「天威龍トークン」(光・幻竜族・星4・攻?/守0)1体を生成 |
こちらは効果を持つリンクモンスター。
中でも天威の龍仙女は蘇生効果を持っており、展開要員として優秀です。
発動後にEXデッキから特殊召喚したフィールドのモンスターの効果を使えなくなってしまいますが、幻竜族ならなんでも蘇生できる対象範囲の広さがウリ。
遊戯王カード 天威の龍仙女(スーパーレア) ライジング・ランペイジ(RIRA) | リンク・効果モンスター 炎属性 幻竜族 スーパー レア |
リンク3以上は耐性を持ち、場もちが良いのが特徴です。
特にリンク3の天威の龍拳聖は2枚以上の除去ができる点が強力。
天威の龍拳聖及び天威の鬼神といったリンク3は、天威の龍仙女が持つ蘇生効果を組み合わせれば比較的出しやすいのも特徴と言えるでしょう。
リンク4の天威龍-サハスラーラは相手モンスターのステータスをコピーしたトークンを生成できるので、龍拳聖で処理できない耐性持ちはこちらで戦闘破壊を狙うと良さげです。
「天威」の立ち回り・展開ルート
基本の立ち回り
- 共通効果で天威龍を展開して大型リンクを目指す
- 効果モンスターでないモンスターをリンク召喚し、手札・墓地の天威龍で守る
- 突破できないモンスターは効果を持った天威シンクロ・リンクで突破
天威の立ち回りはざっくり上記を想定しています。
天威龍は効果モンスターがいなければ共通効果で特殊召喚でき、これを使って大型モンスターのリンク召喚を狙うのが基本。
特に天威の鬼神は3000打点の効果を持たないモンスターであり、こいつを天威龍で守りながらアドバンテージを稼いでいく、というのが天威の動きになるでしょう。
遊戯王カード 天威の龍仙女(スーパーレア) ライジング・ランペイジ(RIRA) | リンク・効果モンスター 炎属性 幻竜族 スーパー レア |
上記の戦術で突破できない相手には効果を持った天威リンクを出して除去。
効果破壊できるモンスターは天威の龍拳聖の効果によって、耐性持ちは天威龍-サハスラーラのトークンで戦闘によって処理するのがベターでしょう。
龍拳聖とサハスラーラの効果的に、意外と後攻の切り返しに優れたテーマなのではないかと思っています。
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さらに手札にチューナーの天威龍がいるならシンクロ召喚も可能。
中でも天威龍-スールヤをS素材として天威龍-ムーラ・アーダラをシンクロ召喚できればワンキルラインの火力に到達します。
勝負を一気に決められるので、後述の展開ルートを参考に試してみてください。
遊戯王 SUDA-JP021 天威龍─スールヤ (日本語版 25th クォーターセンチュリーシークレットレア) スプリーム・ダークネス |
遊戯王 SUDA-JP042 天威龍─ムーラ・アーダラ (日本語版 25th クォーターセンチュリーシークレットレア) スプリーム・ダークネス |
天威龍を使った基本の展開ルート
- 採用カード:天威龍×2、天威の拳僧、天威の龍仙女
- 条件:手札に天威龍モンスター2枚、手札コスト1枚、合計3枚。自分フィールドに効果モンスターが存在しない
- 結果:フィールドに天威の拳僧、天威の龍仙女の2体が並ぶ
- 展開後の縛り:展開後、「天威」モンスター以外のEXデッキから特殊召喚されたフィールドのモンスターの効果を発動できない
- (自分効果モンスターが存在しないため)手札から天威龍Aを共通効果で特殊召喚。
- 天威龍Aを1体素材として、天威の拳僧をリンク召喚。
- (自分効果モンスターが存在しないため)手札から天威龍Bを共通効果で特殊召喚。
- 天威の拳僧+天威龍Bの2体を素材として、天威の龍仙女をリンク召喚。
- 龍仙女の効果で手札1枚を捨て、天威の拳僧を蘇生(発動後、「天威」モンスター以外のEXデッキから特殊召喚されたフィールドのモンスターの効果を発動できない縛りが発生)。
こちらは天威龍を使った基本の展開パターン。
結果、フィールドに天威の拳僧、天威の龍仙女の2体が並んだ状態が作れます。
天威の拳僧は効果を持たないモンスターのため、攻撃すれば龍仙女で相手カードを破壊することが可能。
リンク素材に使用した天威龍が墓地におり、墓地から除外して効果を発動しても良いでしょう。
リンク3体分の素材もあるので、状況によっては天威の龍拳聖や天威の鬼神をリンク召喚することもできます。
遊戯王カード 天威の龍仙女(スーパーレア) ライジング・ランペイジ(RIRA) | リンク・効果モンスター 炎属性 幻竜族 スーパー レア |
天威龍-スールヤから天威龍-ムーラ・アーダラをシンクロ召喚する展開ルート
- 採用カード:天威龍-スールヤ、レベル4・幻竜族非チューナー/天威無窮の境地、虚ろなる龍輪、天幻の龍輪/天威龍-ムーラ・アーダラ
- 条件:天威龍-スールヤ+レベル4・幻竜族非チューナーの2体を素材として、天威龍-ムーラ・アーダラをシンクロ召喚する。LPコスト1000~4000
- 結果:フィールドに天威龍-ムーラ・アーダラと天威リンクの合計2体/天威無窮の境地が発動中/手札に虚ろなる龍輪か天幻の龍輪1枚
- 展開後の縛り:なし
- 天威龍-スールヤ+レベル4・幻竜族非チューナーの2体を素材として、天威龍-ムーラ・アーダラをシンクロ召喚。以下の効果を発動。
- スールヤがS素材になった時の効果で天威リンクを特殊召喚(リンク数×1000のLPを失う)。
- (墓地に幻竜族2体がいるため)ムーラ・アーダラのシンクロ召喚時、天威無窮の境地をサーチ。
- 天威無窮の境地を発動し、虚ろなる龍輪か天幻の龍輪をサーチ。
こちらは天威龍-スールヤをS素材として天威龍-ムーラ・アーダラをシンクロ召喚した時の展開例。
結果、フィールドに天威龍-ムーラ・アーダラと天威リンクの合計2体、天威無窮の境地が発動中、手札に虚ろなる龍輪か天幻の龍輪1枚という状態になります。
基本的にはスールヤ+レベル4・幻竜族非チューナーでシンクロすると思いますが、スールヤは手札から特殊召喚できるのでそこまで難しくはないでしょう。
スールヤがS素材となった時、天威リンクのリクルートが可能。
ここで効果を持たない天威の鬼神をリクルートした場合、ムーラ・アーダラに耐性と2回攻撃が付与され、合計9000打点でワンキル圏内となります。
遊戯王 SUDA-JP021 天威龍─スールヤ (日本語版 25th クォーターセンチュリーシークレットレア) スプリーム・ダークネス |
遊戯王 SUDA-JP042 天威龍─ムーラ・アーダラ (日本語版 25th クォーターセンチュリーシークレットレア) スプリーム・ダークネス |
スールヤの効果で天威の龍仙女を特殊召喚した場合、天威無窮の境地からサーチする龍輪によってパターン分岐。
虚ろなる龍輪をサーチした場合、デッキから幻竜族を墓地に送れば龍仙女で蘇生することが可能。実質リクルートとなります。
候補としては、
- タツノオトシオヤ:トークン生成
- 氷の王 ニードヘッグ:特殊召喚無効
- 竜宮のツガイ:下級幻竜族をリクルート
- 相剣師-泰阿、相剣師-莫邪:トークンを生成してレベル8シンクロ
あたりが有用でしょうか。
特にタツノオトシオヤは大量のトークンを生成でき、リンク召喚とのシナジーは抜群。
相剣師-泰阿、相剣師-莫邪ならモンスター効果を無効にできる相剣大師-赤霄をシンクロ召喚できるので、こちらも候補となるでしょう。
ただし、龍仙女の縛りで天威以外のEXデッキから特殊召喚されたフィールドのモンスターの効果を発動できない点には注意。
天幻の龍輪をサーチした場合、龍仙女の手札コストとして墓地に送れば天威カードをサーチ可能。
万能カウンターである天威無双の拳を引き込むことができ、先攻1ターン目では狙う価値があるでしょう。
天威無双の拳の発動条件である「効果モンスター以外のモンスター」は龍仙女と蘇生したモンスターで天威の鬼神をリンク召喚すれば用意できます。
「天威」と相性の良いカード
幻竜族サポート
- サーチ:幽麗なる幻滝、登竜華転生紋、龍相剣現
- リクルート:竜宮のツガイ
- トークン生成:タツノオトシオヤ、相剣師-泰阿、相剣師-莫邪
- 特殊召喚無効:氷の王 ニードヘッグ
- 除去:相剣暗転
- 通常モンスター:幻殻竜(闇・星4)、メタファイズ・アームド・ドラゴン(光・星7)、幻煌龍 スパイラル(水・星8)
天威は幻竜族で統一されており、種族サポートを採用することができるでしょう。
展開ルートの項でも紹介していますが、天威龍-スールヤをS素材とする展開を使えばメインデッキの優秀な幻竜族を間接リクルートでき、採用価値があるでしょう。
個人的にはトークンを展開できるタツノオトシオヤ、レベル8シンクロにアクセスできる相剣師-泰阿と相剣師-莫邪、下級幻竜族をリクルートできる竜宮のツガイあたりが現実的な候補と考えています。
天威龍-スールヤを使った展開をする場合、スールヤを準備する必要がありますが、天威はテーマ内に使い勝手の良いサーチカードがないのがネック。
ですが、登竜華転生紋、龍相剣現を使えば幻竜族をサーチでき、初動の安定性に貢献してくれるでしょう。
登竜華転生紋は恐竜・海竜族を採用する必要がある、龍相剣現は先にシンクロモンスターを出しておく必要があるものの、採用価値のあるカードと考えています。
また、スールヤ基準で考えるとやっぱり引き込む手段が少なく感じるので、スモール・ワールドを投入するのも良さげ。
スールヤをサーチする場合はデッキから除外するカードが天威龍-ヴィシュダ固定となるので、構築段階で意識しておきましょう。
遊戯王カード 登竜華転生紋(シークレットレア) クロスオーバー・ブレイカーズ(DBCB) | フィールド魔法 シークレット レア |
遊戯王 RC04-JP068 スモール・ワールド (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
効果を持たないモンスターサポート
続いて効果を持たないモンスターサポート。
こちらでは通常モンスターをサポートするカードと効果を持たないモンスターをサポートするカードで分けて紹介します。
ちなみに同じ項で紹介していますが、この2つは対象範囲が微妙に違うので注意。
通常モンスターサポート
- ドロー:切り裂かれし闇
- リクルート:レスキューラビット、予想GUY
- 手札から特殊召喚:リンク・スパイダー
- 蘇生:思い出のブランコ
通常モンスターをサポートするカードはこのあたり。
優秀なのはやはりレスキューラビットで、同名通常モンスターを2体リクルートしてリンク2にアクセスできます。
幻竜族で呼び出せるのは幻殻竜くらいなので、採用する場合はもう1種類くらい通常モンスターを採用したいところ。
リンク・スパイダーも比較的使いやすく、手札から通常モンスターを特殊召喚してリンク2にアクセスできます。
と、ここまで書いて言うのもアレですが、天威はリンク召喚すれば効果を持たないモンスターを用意できるので「通常モンスターサポートにそこまで枠を割かなくても良いのでないか?」と、個人的には思います。
通常モンスターを主軸にする場合はもちろん必要ですが、天威主軸の場合の優先度はそこまで……という感覚。
遊戯王OCG レスキューラビット ノーマル SR04-JP020 遊☆戯☆王ARC-V [STRUCTURE DECK R -恐獣の鼓動-] |
効果を持たないモンスターサポート
- 特殊召喚:百檎龍-リンゴブルム、コスモブレイン
- 除去:超自然警戒区域
- 魔法耐性:絶対魔法禁止区域
- EXデッキから特殊召喚:簡易融合、簡素融合、融合強兵
- EXデッキ
- 融合:テセウスの魔棲物(星5・チューナー)、無の畢竟 オールヴェイン(星2・チューナー)
- エクシーズ:ジェムナイト・パール、ダイガスタ・エメラル
こちらは効果を持たないモンスターをサポートするカード。
通常モンスターサポートよりも範囲が広く、天威の鬼神なども恩恵を受けられるのが魅力です。
天威はテーマ内で魔法・罠に触れるカードが少ないので除去カードの超自然警戒区域や、魔法耐性を付与できる絶対魔法禁止区域は採用価値がありそうです。
さらに、簡易融合・簡素融合を採用すれば効果を持たない融合モンスターを特殊召喚することが可能。
EXデッキを圧迫することになりますが、メインデッキに通常モンスターを採用するよりも使い勝手は良いと思います。
類似の動きは融合強兵もでき、こちらは青眼の究極竜などの天威無双の拳から特殊召喚する想定のモンスターを呼び出すこともできます。
そして個人的に面白いと思ったのが百檎龍-リンゴブルム。
効果を持たないモンスターがいれば手札から特殊召喚でき、シンクロ召喚したターンに墓地から除外すれば、幻竜族チューナーのトークンを生成できます。
リンゴブルム自体はドラゴン族・レベル2というのが少々気になるものの、シンクロ・リンク召喚と効果を持たないモンスターを主軸とする天威とは効果がかみ合っています。
シンクロ・リンク召喚サポート
天威はシンクロ・リンク召喚を主軸とするためこちらも紹介していきます。
シンクロ召喚サポート
- シンクロ・チューナー:源竜星-ボウテンコウ⑤
- 除去要員:邪竜星-ガイザー⑦、輝竜星-ショウフク⑧
- モンスター効果無効:相剣大師-赤霄⑧
- 出張セット:バスター・モードセット
シンクロ召喚サポート、というかシンクロモンスターではやはり竜星が優秀。
特に源竜星-ボウテンコウは万能カウンターである竜星の九支を引き込めるので、先攻1ターン目では役立つでしょう。
デッキから幻竜族を墓地に送ることでそのレベルをコピーでき、墓地肥しとレベル調整ができるチューナーという点でも天威とは相性が良いでしょう。
フリーチェーンでモンスター効果を無効にできる相剣大師-赤霄も強力。
コストとして手札・墓地から幻竜族を除外する必要がありますが、墓地の天威を除外できるので問題ありません。
レベル8という天威では比較的出しやすいレベルなのも魅力。
シンクロ召喚そのもののサポートはこちらで解説。
天威はレベル5・8シンクロが比較的出しやすく、特殊召喚縛りも少ないので汎用シンクロに頼っても良さそうです。
リンク召喚サポート
- リクルート:パラレルエクシード、レスキューフェレット
- トークン生成:終焉の焔、スケープゴート、ワンタイム・パスコード、アラメシアの儀
続いてリンク召喚サポート。
天威は召喚権を使わずリンク2まで伸ばせるため、パラレルエクシードやレスキューフェレットも採用できるでしょう。
パラレルエクシードはランク4エクシーズができるので、効果を持たないジェムナイト・パールを出すのも良さげ。
また、トークンを生成するカードも天威とは相性が良いです。
トークンも効果を持たないモンスターとしてカウントされるため、天威でサポートできる訳ですね。
特にワンタイム・パスコードはレベル4のトークンを生成でき、天威龍-スールヤとレベル8シンクロができる点がグッド。
同様にアラメシアの儀で呼び出せる勇者トークンもレベル4、かつ攻撃力2000とステータスが高いので天威とは相性が良いでしょう。
リンク召喚サポートは以下の記事でより詳しく紹介しています。
リンク3くらいまでは龍仙女を使わなくても簡単に出せると思うので、汎用リンクモンスターを採用するのも良さげ。
テーマレベルで相性の良いカード
出張要員としての「天威」
最後にテーマレベルでの相性を考察。
天威と他テーマとで混合型を作る場合、以下の特徴が挙げられます。
- 幻竜族で統一されたシンクロ・リンク召喚テーマ
- 効果発動後に縛りが発生するのは天威龍-アシュナ、天威の龍仙女の2体(以下参照)
- 「効果モンスター以外のモンスター」を指定する効果が多い
そして行動が制限されるモンスターは以下の通り。
- 天威龍-アシュナ:発動後、幻竜族しか特殊召喚できない
- 天威の龍仙女:発動後、「天威」モンスター以外のEXデッキから特殊召喚されたフィールドのモンスターの効果を発動できない
この他、天威龍-スールヤがS素材となった時に呼び出された天威リンクはL素材にできない縛りなどがあります。
特筆すべきはやはり「効果モンスター以外のモンスター」を指定するカードの多さ。
これにより通常モンスターを主軸とするテーマとは比較的相性が良いと考えられます。
天威無双の拳などは汎用性も高く、通常モンスターテーマにこれだけ採用しても良いでしょう。
ただ、天威は自力で効果を持たないモンスターを用意できるので、「通常モンスターテーマと組み合わせても天威側にそこまでメリットがあるのか?」と、個人的には思ってしまいます。
通常モンスターテーマと組み合わせる場合はあくまでサポート役という感じになると思いました。
一方で幻竜族テーマとは全体的に相性が良さげ。
幻竜族テーマは種族単位でサポートするカードが多く、天威もその恩恵を受けることができます。
竜星や相剣はシンクロ召喚を主軸とするテーマであり、そういった点でも天威とは相性が良いでしょう。
竜星
ということでまずは先に少し触れた竜星を紹介。
竜星は幻竜族のシンクロ召喚テーマであり、同じ召喚方法の天威とはシナジーがあると考えられます。
これも繰り返しですが、源竜星-ボウテンコウは万能カウンター罠のサーチ・墓地肥し要員として優秀。
他の竜星シンクロも除去効果が優秀なので、天威側からのシンクロ召喚先として組み合わせる選択肢はあるでしょう。
また、竜星非チューナーは相手ターンにシンクロ召喚できるのも魅力。
例えば、輝竜星-ショウフクを相手ターンにシンクロすればフリーチェーン除去のように使うことができます。
天威は相手ターンに動けるカードが少ないため、このギミックを制圧要員として組み込むのはアリでしょう。
相剣
続いて相剣。
こちらも同じく幻竜族のシンクロ召喚テーマです。
相剣はレベル8・10シンクロが比較的しやすく、天威シンクロとレベル帯が同じ点が相性抜群。
フリーチェーンでモンスター効果を無効にできる相剣大師-赤霄も優秀なので、最悪これだけ採用しても良さげ。
また、相剣に属する龍相剣現は幻竜族をサーチでき、キーカードの天威龍-スールヤを引き込める点も魅力です。
原石
さんざん「通常モンスターと組み合わせるのは微妙じゃないか」という話をした後ですが、原石と天威は相性が良いのではないかと考えています。
原石は通常モンスターをリクルートでき、召喚権を使わず展開→シンクロ・リンク召喚にアクセスが可能。
単純に展開力を上げてくれるので天威の召喚方法とは相性が良いんですよね。
また、ドラゴン族と幻竜族は一部カードにシナジーがあり、そういったカードを組み込めるのも利点。
例えば幻界突破はドラゴン族をリリースして同じレベルの幻竜族をリクルートできます。
こうしたコンボパーツを採用することで、原石と天威を組み合わせるメリットがより強くなるでしょう。
遊戯王カード 原石竜インペリアル・ドラゴン(ウルトラレア) レイジ・オブ・ジ・アビス(ROTA) | 効果モンスター 地属性 ドラゴン族 ウルトラ レア |
テーマとしての原石はこちらで解説。
原石主軸の場合は天威無双の拳だけ採用するのも十分アリ。
ただし、原石と天威は微妙にサポート範囲が違うので注意が必要です。
勇者トークン
遊戯王ではトークンも効果を持たないモンスターとしてカウントされるため、トークンを主軸とするテーマとも相性が良いと考えられます。
よって、勇者トークンを中心とするその関連カードとは総じて相性が良いでしょう。
個人的には、アラメシアの儀などのトークンを生成する魔法カードの方が、通常モンスターとその展開札を採用するよりは良いんじゃないかと考えています。
勇者トークン関連の一部カードは「通常召喚したモンスターの効果を発動できない」縛りが発生しますが、天威龍はフィールドで発動する効果を持たないのも良シナジー。
地味に勇者トークンが地属性のため、天威龍-アーダラと共にナチュル・ビーストのシンクロ素材にできるのも良いですね。
遊戯王カード 運命の旅路(スーパーレア) グランド・クリエイターズ(DBGC) | デッキビルドパック 永続魔法 スーパー レア |
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