「霊獣」解説
『霊獣使い』と『精霊獣』を素材に『聖霊獣騎』を特殊召喚するテーマ『霊獣』の解説をしていきます。
このテーマは融合を使わず融合モンスターを特殊召喚したり、相手ターンに融合モンスターが分離できたりと、かなりトリッキーな動きが特徴。
その分動きも複雑で、中~上級者向けのテーマという感じがしました。
この記事ではテーマとしての『霊獣』や、相性の良いカードについてまとめています。
『ターミナル・ワールド』収録の最新カードを使ったデッキレシピ2023バージョンはこちらにて公開中。
構築の参考にどうぞ!
霊獣
遊戯王カードWiki
ブースターSP-トライブ・フォース-でカテゴリ化した「霊獣」と名のついたカード群。
属するモンスターは光属性の《精霊獣使い レラ》・《聖霊獣騎 ノチウドラゴ》・《聖霊獣騎 ガイアペライオ》以外は風属性で統一されている。
三行で教える「霊獣」
- 属するモンスターの多くが風属性のリンク・融合モンスターテーマ
- 融合モンスターは、フィールドから素材となるモンスターを除外することで特殊召喚・自身をEXに戻すことで、素材指定のあるモンスター2体を帰還させることができる
- 融合モンスター主軸だが融合魔法を使わず、融合召喚による特殊召喚でもない
エクストラデッキの「霊獣」モンスター――「聖霊獣騎」
『霊獣』は『霊獣使い』・『精霊獣』・『聖霊獣騎』の3つのカテゴリからなるテーマで、属するモンスターの多くが風属性です。
霊獣の解説をするにあたり、まずは融合モンスターの『聖霊獣騎』について触れていきます。
風属性・レベル6の聖霊獣騎
『聖霊獣騎』の多くは風属性・レベル6の融合モンスターで、これらは以下の共通効果を持っています。
「霊獣使い」モンスター+「精霊獣」モンスター
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):(各カード固有の効果)
(2):このカードを持ち主のEXデッキに戻し、除外されている自分の、「霊獣使い」モンスター1体と「精霊獣」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
この効果により、素材となるモンスターをフィールドに揃えれば融合魔法ナシで特殊召喚が可能。
単純に融合魔法1枚分コストが減るというのが一つの強みでもあります(融合召喚扱いでないことに注意)。
また、除外されている「霊獣使い」・「精霊獣」を1セット帰還させることも。
俗に言う『オープンゲット』ですね。
自身の特殊召喚コストとして1セット除外しているはずなので、少なくとも1回は分離・帰還させられそうですが、実際は素材側の制約で特殊召喚できない場合もあるので注意。
帰還させた霊獣使い・精霊獣は、別の聖霊獣騎の素材にすることもできます。
分離・帰還効果は相手ターンにも使えるため、対象を取る除去の回避手段――『サクリファイスエスケープ』として使うことも可能。
このサクリファイスエスケープの有用性についてはこちらの記事を参照してください。
カード名 | 種族 | 固有効果 |
---|---|---|
聖霊獣騎 アペライオ | 炎族 | 自身の攻撃時に他のカード効果を受けない |
聖霊獣騎 カンナホーク | 雷族 | 除外されている霊獣カード2枚を墓地に戻し、霊獣カードをサーチ |
聖霊獣騎 ペトルフィン | 水族 | 効果破壊耐性 |
そんなレベル6聖霊獣騎ですが、固有効果は上記の通り。
特にサーチ効果を持つ聖霊獣騎 カンナホークが強力です。
聖霊獣騎 カンナホークは同名カードの効果発動にターン1制限がなく、共通効果で分離→再度特殊召喚すれば、もう一度サーチ効果を使うことが可能。
優秀な除去札である霊獣の連契を引き込むこともでき、霊獣というテーマの起点となるカードです。
聖霊獣騎 カンナホークについてさらに補足解説。
このカードのサーチ効果には、発動条件として「除外されている霊獣カード2枚」を対象にする必要があります。
しかし、墓地へ戻すカードは1枚でもOK。
例えば、フィールドに聖霊獣騎 カンナホーク1体、霊獣モンスターA・B・Cの3体が除外されている状態で、
- チェーン1:除外されている霊獣モンスターA・Bを対象に、聖霊獣騎 カンナホークのサーチ効果を発動。
- チェーン2:さらに、除外されている霊獣モンスターB・Cを対象に聖霊獣騎 カンナホークの分離・帰還効果を発動する。
とした場合、「チェーン2で霊獣モンスターB・Cが特殊召喚→チェーン1で霊獣モンスターAが墓地に送られて霊獣カードをサーチ」という順番で効果を解決します。
結果、「フィールドに霊獣モンスターB・C、墓地に霊獣モンスターA、除外状態のカードなし、手札にサーチした霊獣カード1枚」という盤面に。
霊獣では基本的に墓地にあるよりもフィールド・除外状態の方が活用法があるため、このコンボができることは覚えておきましょう。
と言っても、この説明だけではイメージしにくいと思うので、後述の展開ルートも参照してください。
困ったらwikiも確認(wiki:聖霊獣騎 カンナホーク)
光属性・レベル7の聖霊獣騎
光属性・レベル7の聖霊獣騎も特殊召喚条件はレベル6聖霊獣騎とほぼ同じ。
ただし、墓地のモンスターも素材として使うことができ、帰還させられる霊獣使い・精霊獣が1体になります。
レベル6の聖霊獣騎とは使い勝手が違うので取り扱いに注意しましょう。
現在、光属性・レベル7の聖霊獣騎は聖霊獣騎 ノチウドラゴのみですが、レベル6聖霊獣騎の共通効果にあたる部分と固有効果を切り分けるとこんな感じに。
「霊獣使い」モンスター+「精霊獣」モンスター
自分のフィールド・墓地の上記のカードを除外した場合のみ特殊召喚できる。自分は「カード名」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):固有効果
(2):自分・相手ターンに、このカードをEXデッキに戻し、自分の除外状態の「霊獣」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できない。
カード名 | 種族 | 固有効果 |
---|---|---|
聖霊獣騎 ノチウドラゴ | 幻竜族 | 霊獣モンスターに効果対象耐性 |
ノチウドラゴは墓地からも素材を除外して特殊召喚できるのが大きな強み。
精霊獣 ラムペンタや聖霊獣騎 カンナホークで墓地に送ったカードを除外することができ、帰還効果と組み合わせることで展開することができます。
ラムペンタで墓地に送った精霊獣使い レラをノチウドラゴの素材とすることで、精霊獣使い レラのリクルート効果に繋げるといった芸当も。
精霊獣 カンナホークをデッキから引っ張る手段としても使えるので、覚えておくと良さげ。
光属性・レベル10の聖霊獣騎
カード名 | 素材指定 | 種族 | 固有効果 |
---|---|---|---|
聖霊獣騎 ガイアペライオ | 聖霊獣騎 + 霊獣使い + 精霊獣 | サイキック族 | 自身の特殊召喚条件によって特殊召喚した場合、以下の効果を得る ●手札から霊獣カードを除外して、モンスター効果・魔法・罠の発動を無効にして破壊 |
そして霊獣の切り札その1、聖霊獣騎 ガイアペライオ!
通常の聖霊獣騎の素材に加え、追加で聖霊獣騎が必要になります。
その分効果も強力で、手札から霊獣カードを除外して、モンスター効果・魔法・罠の発動を無効にして破壊することが可能。
打点も3200と高く、霊獣の切り札としてふさわしい1枚です。
しかし他の聖霊獣騎と違い、分離・帰還効果を持たないため、除去されないように注意しましょう。
リンクモンスターの聖霊獣騎
霊獣は融合モンスターを主軸とするテーマですが、リンクモンスターも一部存在します。
どちらも有用な効果を持ち、採用候補としての優先順位は高め。
カード名 | L数 | 素材指定 | 種族 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|---|---|
聖霊獣騎 キムンファルコス | 2 | 霊獣モンスター2体 | サイキック族 | リンク先の霊獣の攻・守600パンプ | 墓地から霊獣カードを除外して、霊獣を召喚 | 自身をEXに戻し、除外されている霊獣使いと精霊獣を1体ずつ守備で特殊召喚(相手ターン発動可) |
聖霊獣騎 レイラウタリ | 4 | 効果モンスター3体以上 | サイキック族 | お互いに効果発動のためにリリース不可 | 除外状態の霊獣カードを手札・EXに戻し、霊獣を召喚 | 相手ターン、自分フィールドの霊獣カードと相手フィールドのカードを除外 |
聖霊獣騎 キムンファルコスは墓地の霊獣を除外して召喚権を増やすことができ、霊獣の展開をサポートしてくれます。
霊獣×2で出せる聖霊獣騎という点も魅力で、例えば手札に「霊獣使いしかいない」or「精霊獣しかいない」という状況でも出すことが可能。
召喚権を増やしつつ霊獣を除外できるため、霊獣使い ウェンと相性が良いのもポイントとなります。
聖霊獣騎 レイラウタリは霊獣の切り札その2。
相手ターンに使える除去効果を持っており、制圧札の1枚として使うことでできます。
リンク4かつ素材を3体以上要求するというのが多少重いですが、精霊獣 ラムペンタか精霊獣 カンナホークが1枚あれば展開は可能。
詳しくは展開ルートの項で紹介します。
メインデッキの「霊獣」モンスター
続いて、聖霊獣騎の素材となるメインデッキの霊獣モンスターを紹介。
メインデッキの霊獣モンスターには『霊獣使い』・『精霊獣』の2種類がおり、以下の共通効果を持っています。
自分は「(同名カード)」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
これはぶっちゃけデメリットであり、霊獣の展開を大きく阻害します。
例えば緊急テレポートで霊獣使いをリクルートした場合、その時点で特殊召喚しているため聖霊獣騎の共通効果でフィールドに帰還させることはできません。
特に霊獣は聖霊獣騎で除外状態から特殊召喚したりしなかったりするので、どの霊獣を特殊召喚したのか・特殊召喚していないのかはしっかり覚えておきましょう。
霊獣において大きな足枷となるこの共通効果ですが、これがないと聖霊獣騎と組み合わせて無限ループができてしまい、それはそれで問題。
下手するとテーマレベルで禁止になってしまいそうなので、この縛りもやむなしといったところでしょうか。
霊獣使いモンスター
『霊獣使い』はサイキック族で統一され、召喚時に霊獣モンスターを特殊召喚する効果が多め。
召喚時効果なので聖霊獣騎から分離・帰還させた時には効果を使えないものの、聖霊獣騎 キムンファルコスなどで召喚権を増やせば連続で使うこともできます。
ちなみに、『精霊獣使い』は『霊獣使い』・『精霊獣』両方の性質を併せ持ちます♣
聖霊獣騎の素材とする場合は『霊獣使い』・『精霊獣』のどちらとして扱っても問題ありません。
そんな霊獣使いをまとめるたのが次の表。
霊獣のギミックではレベルを参照しませんが、サイキック族は緊急テレポートに対応するかも重要となるので載せておきます。
カード名 | 星 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
霊獣使い レラ | 1 | 召喚時、霊獣モンスターを蘇生 | ― | ― | ― |
精霊獣使い レラ | 1 | 自身を手札から捨て、霊獣を召喚 | フィールド・墓地の自身を除外して、霊獣カードの戦闘・効果破壊を肩代わり | 自身が除外された場合、霊獣をリクルート | 光属性 |
霊獣使いの長老 | 2 | 召喚したターン、霊獣の召喚権追加 | ― | ― | ― |
影霊獣使い-セフィラウェンディ | 3 | 召喚・P召喚時、EXで表側表示のセフィラをサルベージ | ― | ― | スケール7のPモンスター 霊獣・セフィラしかP召喚できないP効果 |
英霊獣使い-セフィラムピリカ | 3 | 召喚・P召喚時、霊獣orセフィラを蘇生(エンドフェイズに自壊) | ― | ― | スケール3のPモンスター 霊獣・セフィラしかP召喚できないP効果 |
霊獣使い ウェン | 3 | 召喚時、除外状態の霊獣を特殊召喚 | ― | ― | ― |
精霊獣使い ウィンダ | 4 | 相手によって破壊された場合、デッキorEXから霊獣を特殊召喚(召喚条件無視) | ― | ― | ― |
中でも精霊獣使い レラは霊獣のキーカード。
召喚時効果を持たないものの、霊獣において有用な3つの効果を持っています。
特に除外された時に霊獣をリクルートする効果が強力。
例えば、「精霊獣 カンナホークで除外する」・「聖霊獣騎 ノチウドラゴの素材として墓地から除外する」という方法で、霊獣を並べることができます。
霊獣というテーマでは非常に優秀なため、積極的に採用したいカードでしょう(ただし光属性なのは注意)。
精霊獣モンスター
『精霊獣』は風属性・レベル4で統一され、種族はバラバラとなっています。
それぞれ何らかの手段でカードを除外できる効果を持つのが特徴です。
カード名 | 種族 | 固有効果 |
---|---|---|
精霊獣 アペライオ | 炎族 | 墓地から霊獣カードを除外して、霊獣モンスターの攻・守を500パンプ |
精霊獣 カンナホーク | 雷族 | デッキから霊獣カードを除外して、発動後2回目のスタンバイフェイズに除外したカードを手札に加える |
精霊獣 ペトルフィン | 水族 | 手札から霊獣カードを除外して、相手フィールドのカードを手札バウンス |
精霊獣 ラムペンタ | 獣族 | EXデッキから霊獣カードを除外して、同じ種族の霊獣をデッキから墓地に送る |
特に優秀なのが、デッキから除外できる精霊獣 カンナホークと、墓地肥しができる精霊獣 ラムペンタ。
カンナホークはデッキから直接除外でき、精霊獣使い レラのリクルート効果を使ったり、聖霊獣騎 カンナホークのサポートに使えます。
ラムペンタは精霊獣使い レラを墓地に送ることで、聖霊獣騎 ノチウドラゴの特殊召喚条件を満たし、さらにレラでリクルートが可能。
この2枚はいずれも1枚初動ができるのもストロングポイントです。
詳しくは展開ルートの項で解説。
「霊獣」をサポートする魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
霊獣の相絆 | 速攻魔法 | フィールドの霊獣2体を除外して、EXから霊獣を特殊召喚(召喚条件無視) | ― | ― |
霊獣の誓還 | 速攻魔法 | 手札から霊獣モンスターを除外して、墓地or除外状態の霊獣を特殊召喚 | ― | ― |
霊獣の継聖 | 永続魔法 | 相手モンスターすべての攻撃力を自分の霊獣モンスターの種類×200ダウン | 手札の霊獣モンスター1体を見せ、その種族と異なる霊獣をサーチし、手札1枚を捨てる | 自分フィールドに2体以上が同時に特殊召喚された場合、モンスター1体の表示形式変更 |
霊獣の連契 | 通常罠 | フィールドの霊獣モンスターの数までモンスターを選んで破壊 | ― | ― |
霊獣の騎襲 | 通常罠 | 墓地or除外状態の中から、霊獣使いor精霊獣をそれぞれ1体ずつ守備で特殊召喚 (発動後、霊獣しか特殊召喚できない) | ― | ― |
霊獣魔法・罠は展開系の効果が多め。
聖霊獣騎 カンナホークからサーチできるのも強みです。
特に対象を取らない除去ができる霊獣の連契が強力。
聖霊獣騎の分離・帰還効果を使えば2体確保でき、2対1交換を狙うことができます。
繰り返しになりますが聖霊獣騎 カンナホークからサーチでき、手札に引き込みやすいのも魅力ですね。
霊獣の切り札その3と言っても過言ではなく、展開がうまくできなくてもとりあえずこのカードを引き込んで相手ターンに備えたいところ。
「霊獣」の立ち回り・展開ルート
基本の立ち回り
- 霊獣使いAと精霊獣Bの2体を展開し、精霊獣の効果で霊獣モンスターCを除外
- フィールドの霊獣使いAと精霊獣Bを除外して、聖霊獣騎 カンナホークを特殊召喚
- 聖霊獣騎 カンナホークで除外状態の霊獣使いA・霊獣モンスターCを対象にサーチ効果を発動
- サーチ効果にチェーンして、除外状態の霊獣使いA・精霊獣Bを対象に分離・帰還効果を発動
上記の結果、フィールドに霊獣使いA・精霊獣B、墓地に霊獣モンスターC、手札にサーチした霊獣カード1枚という状況が作れます。
除外状態のカードが他にもあるなら、帰還させた霊獣使いA・精霊獣Bを素材に再び聖霊獣騎 カンナホークを出し、同じ手順で展開とサーチも可能。
こうしてアドバンテージを稼いでいきます。
ただし、霊獣使いA・精霊獣Bは帰還させた時に特殊召喚しているため、以降は分離・帰還効果でフィールドに特殊召喚することができません。
聖霊獣騎 カンナホークでのサーチ対象は霊獣の連契がベター。
サーチ後に分離しておけば2対1交換の強力な除去カードとして機能します。
その代わり、分離後は低ステータスのモンスターが並んでしまうため、何かしらのケアは必要でしょうか。
サーチ先を霊獣使いにした場合、聖霊獣騎 カンナホークでの分離・帰還させた2体で聖霊獣騎 キムンファルコスをリンク召喚。
召喚権を増やして更なる展開を狙うこともできるでしょう。
このへんの具体的な展開方法は以下で紹介します。
手札1~2枚で聖霊獣騎 カンナホークを絡ませる展開ルート
ということで、聖霊獣騎 カンナホークを絡ませた展開例3つを紹介。
以下のルートを使った場合、若干の差異はありますがフィールドに霊獣使い、精霊獣が1体ずつ、手札に霊獣カード1枚をサーチすることができます。
ちなみに、今回は手順が非常に多いためどこか間違っている可能性は否定できません。
一応何回も確認はしていますが、手順が多いとどうしてもですね……
実戦投入する際には要確認。
wikiで紹介されているレイラウタリの展開方法をほぼほぼ参考にしているので、おかしな点があったらこちらも確認してみてください(wiki:聖霊獣騎 レイラウタリ/23年11月16日時点)。
精霊獣 カンナホークからの展開ルート
- 条件:手札に精霊獣 カンナホーク1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドに、精霊獣 カンナホーク(特殊召喚済み)、精霊獣使い レラ(特殊召喚済み)、墓地に霊獣使いA(特殊召喚済み)、手札に霊獣カード1枚。
- 精霊獣 カンナホークを召喚し、デッキから精霊獣使い レラを除外。
- 精霊獣使い レラの除外時の効果で霊獣使いA(特殊召喚1回目)をリクルート。
- 精霊獣 カンナホークと霊獣使いAを除外して、聖霊獣騎 カンナホークを特殊召喚。
- 除外状態の精霊獣 カンナホークと霊獣使いAを対象に、聖霊獣騎 カンナホークのサーチ効果を発動。
- 手順4にチェーンして、除外状態の精霊獣 カンナホークと精霊獣使い レラを対象に、聖霊獣騎 カンナホークの分離・帰還効果を発動。
手順4~5の結果、フィールドに精霊獣 カンナホーク(特殊召喚済み)と精霊獣使い レラ(特殊召喚済み)、墓地に霊獣使いA(特殊召喚済み)、手札に霊獣カード1枚の状態。
精霊獣 ラムペンタからの展開ルート
- 条件:手札に精霊獣 ラムペンタ1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドにフィールドに精霊獣 ラムペンタ(特殊召喚済み)、霊獣使いA(特殊召喚済み)、墓地に精霊獣使い レラ(特殊召喚済み)、除外状態のサイキック族の聖霊獣騎、精霊獣 カンナホーク(特殊召喚済み)、手札に霊獣カード1枚。
- 精霊獣 ラムペンタを召喚し、効果でサイキック族の聖霊獣騎をEXから除外して、精霊獣使い レラを墓地に送る。
- フィールドのラムペンタ、墓地の精霊獣使い レラを除外して、聖霊獣騎 ノチウドラゴを特殊召喚。
- 手順2をトリガーに、精霊獣使い レラの除外時に精霊獣 カンナホーク(特殊召喚1回目)をリクルート。
- 精霊獣 カンナホークで霊獣使いAを除外。
- 聖霊獣騎 ノチウドラゴを自身の効果でEXデッキに戻し、除外状態の精霊獣使い レラ(特殊召喚1回目)を帰還。
- フィールドの精霊獣 カンナホークと精霊獣使い レラを除外して、聖霊獣騎 カンナホークを特殊召喚。
- 除外状態の精霊獣使い レラと霊獣使いAを対象に、聖霊獣騎 カンナホークのサーチ効果を発動。
- 手順7にチェーンして、除外状態の精霊獣 ラムペンタと霊獣使いAを対象に、聖霊獣騎 カンナホークの分離・帰還効果を発動。
手順7~8の結果、フィールドに精霊獣 ラムペンタ(特殊召喚済み)、霊獣使いA(特殊召喚済み)、墓地に精霊獣使い レラ(特殊召喚済み)、除外状態のサイキック族の聖霊獣騎、精霊獣 カンナホーク(特殊召喚済み)、手札に霊獣カード1枚の状態。
精霊獣使い レラからの展開ルート
- 条件:手札に精霊獣使い レラ1枚、霊獣モンスターA1枚、合計2枚。
- 結果:フィールドに霊獣モンスターA(特殊召喚済み)、霊獣モンスターB(特殊召喚済み)、墓地に精霊獣使い レラ(特殊召喚済み)、除外状態の精霊獣 カンナホーク(特殊召喚済み)、手札に霊獣カード1枚
- 手札から精霊獣使い レラを捨て、霊獣モンスターAを召喚。
- フィールドの霊獣モンスターAと墓地の精霊獣使い レラを除外して、聖霊獣騎 ノチウドラゴを特殊召喚。
- 手順2をトリガーに、精霊獣使い レラの除外時に精霊獣 カンナホーク(特殊召喚1回目)をリクルート。
- 精霊獣 カンナホークで霊獣使いモンスターBを除外。
- 聖霊獣騎 ノチウドラゴを自身の効果でEXデッキに戻し、除外状態の精霊獣使い レラ(特殊召喚1回目)を帰還。
- フィールドの精霊獣 カンナホークと精霊獣使い レラを除外して、聖霊獣騎 カンナホークを特殊召喚。
- 除外状態の精霊獣使い レラと霊獣モンスターBを対象に、聖霊獣騎 カンナホークのサーチ効果を発動。
- 手順7にチェーンして、除外状態の霊獣モンスターAと霊獣モンスターBを対象に、聖霊獣騎 カンナホークの分離・帰還効果を発動。
手順7~8の結果、フィールドに霊獣モンスターA(特殊召喚済み)、霊獣モンスターB(特殊召喚済み)、墓地に精霊獣使い レラ(特殊召喚済み)、除外状態の精霊獣 カンナホーク(特殊召喚済み)、手札に霊獣カード1枚の状態。
上記の展開ルートから更に伸ばす方法
基本となる聖霊獣騎 カンナホークを絡ませた展開方法から更に伸ばす方法です。
目標となる最終盤面は、聖霊獣騎 レイラウタリor聖霊獣騎 ガイアペライオのいずれか1体以上を出すこと。
どちらも相手ターンに動けるので初動で出すには最適です。
精霊獣 カンナホークなら手札1枚で両方出せるため、可能なら狙っていきましょう。
精霊獣 カンナホーク初動から更に伸ばす展開ルート
カンナホーク初動から更に伸ばす展開ルート。
上記のルートにて、霊獣使いAを霊獣使い レラ、手順4でサーチするカードを霊獣使い ウェンにした状態でスタートします。
- 条件:フィールドに、精霊獣 カンナホーク(特殊召喚済み)、精霊獣使い レラ(特殊召喚済み)、墓地に霊獣使い レラ(特殊召喚済み)、手札に霊獣使い ウェン1体。
- 結果:フィールドに聖霊獣騎 レイラウタリ、聖霊獣騎 ガイアペライオ、手札に霊獣カード1枚。
- 精霊獣 カンナホークの効果で精霊獣 ラムペンタを除外。
- 精霊獣 カンナホーク+精霊獣使い レラで、聖霊獣騎 キムンファルコスをリンク召喚。
- キムンファルコスで墓地の霊獣使い レラを除外して、霊獣使い ウェンを召喚。除外状態のラムペンタ(特殊召喚1回目)を帰還させる。
- ラムペンタの効果で聖霊獣騎をEXから除外して精霊獣Aを墓地に送る。
※この時点で以下の状態。
フィールド:聖霊獣騎 キムンファルコス、精霊獣 ラムペンタ、霊獣使い ウェン
墓地:精霊獣使い レラ、精霊獣 カンナホーク、精霊獣A
除外状態:霊獣使い レラ、聖霊獣騎 - 墓地の精霊獣使い レラと精霊獣Aを除外して、聖霊獣騎 ノチウドラゴを特殊召喚。
- フィールドのラムペンタと霊獣使い ウェンを除外して、聖霊獣騎 カンナホークを特殊召喚。
- 除外状態の精霊獣使い レラと霊獣使い ウェンを対象に、聖霊獣騎 カンナホークのサーチ効果を発動。
- 手順7にチェーンして、除外状態の霊獣使い ウェンと精霊獣Aを対象に、聖霊獣騎 カンナホークの分離・帰還効果を発動。
※この時点で以下の状態。
フィールド:聖霊獣騎 キムンファルコス、聖霊獣騎 ノチウドラゴ、精霊獣A、霊獣使い ウェン
墓地:精霊獣 カンナホーク、精霊獣使い レラ
除外状態:聖霊獣騎、霊獣使い レラ、精霊獣 ラムペンタ
手札:霊獣カード1枚サーチ - 聖霊獣騎 キムンファルコス+聖霊獣騎 ノチウドラゴ+霊獣使い ウェンで、聖霊獣騎 レイラウタリをリンク召喚。
- レイラウタリの効果で除外状態の霊獣使い レラを手札に加え、そのまま召喚。
- 霊獣使い レラの召喚時効果でキムンファルコスを蘇生。
- フィールドの霊獣使い レラとキムンファルコスと精霊獣Aを除外して、聖霊獣騎 ガイアペライオを特殊召喚。
この展開ルートを使った最終盤面は以下の通り。
- フィールド:聖霊獣騎 レイラウタリ、聖霊獣騎 ガイアペライオ
- 墓地:精霊獣 カンナホーク、精霊獣使い レラ、聖霊獣騎 キムンファルコス、聖霊獣騎 ノチウドラゴ、霊獣使い ウェン、霊獣使い レラ
- 除外状態:聖霊獣騎、精霊獣 ラムペンタ
- 手札:霊獣カード1枚サーチ
サーチする霊獣カードを霊獣の連契にすれば現時点で2枚除去。
または霊獣の騎襲で2体展開し、レイラウタリの発動コストを用意するのもアリでしょう(ターンを回せば特殊召喚縛りが消える)。
繰り返しになりますが、手順が多いので間違っている箇所がある可能性アリ。
実戦投入の前に要確認。
精霊獣 ラムペンタ、精霊獣使い レラ初動から更に伸ばす展開ルート
続いて、精霊獣 ラムペンタ、精霊獣使い レラ初動から更に展開させるパターン。
精霊獣使い レラ初動なら違った展開もできると思いますが、今回はラムペンタ初動と合わせるため、以下の条件から展開を伸ばしていきます。
ちなみに、精霊獣 ラムペンタ、精霊獣使い レラのどちらを初動にした場合でも、既に聖霊獣騎 ノチウドラゴを特殊召喚している点には注意。
- 条件:フィールドにフィールドに精霊獣 ラムペンタ(特殊召喚済み)、霊獣使いA(特殊召喚済み)、墓地に精霊獣使い レラ(特殊召喚済み)、除外状態のサイキック族の聖霊獣騎、精霊獣 カンナホーク(特殊召喚済み)、手札に霊獣使い ウェン1体。
- 結果:フィールドに聖霊獣騎 キムンファルコス、霊獣使い ウェン、精霊獣モンスターが1体ずつ並ぶ。
- 精霊獣 ラムペンタの効果でEXから聖霊獣騎を除外して、精霊獣Aを墓地に送る。
- 精霊獣 ラムペンタ+霊獣使いAで聖霊獣騎 キムンファルコスをリンク召喚し、墓地の精霊獣Aを除外して霊獣使い ウェンを召喚。
- 霊獣使い ウェンの召喚時効果で、除外状態の精霊獣Aを帰還(特殊召喚1回目)。
ここまでのルートにより、盤面は以下のような状態に。
- フィールド:聖霊獣騎 キムンファルコス、霊獣使い ウェン、精霊獣モンスターA
- 墓地:精霊獣 ラムペンタ、精霊獣使い レラ
- 除外状態:聖霊獣騎、サイキック族の聖霊獣騎、精霊獣 カンナホーク
ここからフィールドの霊獣モンスター3体で、聖霊獣騎 レイラウタリのリンク召喚or聖霊獣騎 ガイアペライオの特殊召喚が可能。
レイラウタリの場合は除外状態の霊獣をサルベージしてさらに召喚ができるため、この後も展開させることができるでしょう。
ガイアペライオも強力な制圧効果を持っており、選択肢として悪くありません。
「霊獣」と相性の良いカード
風属性・サイキック族サポート
霊獣はほぼ風属性で統一され、霊獣使いに関してはサイキック族で統一されています。
このあたりの汎用サポートは採用価値があると思うのでまとめてみました。
風属性サポート
- サーチ:風霊媒師ウィン、聖騎士の盾持ち
- 展開・特殊召喚:サモン・ストーム、神風ハーピィセット(ハーピィ・ダンサー+霞の谷の神風)
- 除外サポート:SRドミノバタフライ、嵐征竜-テンペスト
- 除去:風霊神ウィンドローズ
中でも聖騎士の盾持ちは、初動札となる精霊獣 ラムペンタをサーチ可能。
同じく風霊媒師ウィンはサーチ効果を持ち、こちらは精霊獣 カンナホークを引き込めるのが強み。
一方で、風属性以外の効果を封じてしまうため、展開のカギとなる精霊獣使い レラを使えなくなってしまうのがかなりネックです。
そのへんのデメリットと折り合いがつくなら採用候補。
と言っても、霊獣使いの初動札は現時点で3枚あります。
加えて霊獣の継聖でサーチもできるので、これ以上サーチを積むべきかは考えどころ。
遊戯王 RC04-JP019 風霊媒師ウィン (日本語版 クォーターセンチュリーシークレットレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
除外関連のカードではSRドミノバタフライ、嵐征竜-テンペストが良さげ。
嵐征竜-テンペストは特殊召喚することより毎ターン2枚除外できるのがウリで、墓地の霊獣を積極的に除外することができます。
聖霊獣騎 カンナホークで墓地に戻したカードを再び除外させるのに役立つでしょう。
SRドミノバタフライは手札コスト1枚で除外状態の風属性をサルベージできるP効果を持ちます。
霊獣使いを手札に戻せば召喚時効果を使う機会が増えるので、手札に戻せるカードは有用でしょう。
スケールも8と高く、ペンデュラムギミックを採用する場合にも使いやすい。
遊戯王OCG SRドミノバタフライ シークレットレア PP19-JP003-SE 遊戯王 ARC-V プレミアムパック19 |
遊戯王 20TH-JPC83 嵐征竜─テンペスト (日本語版 ウルトラレア) 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION |
サイキック族サポート
- 召喚権を増やす・特殊召喚:脳開発研究所、緊急テレポート、アポート、ブレインハザード
- 除外からサルベージ:サイコパス
- パーミッション:ブローニング・パワー
サイキック族ではレベル3以下をリクルートできる緊急テレポートが強力。
召喚権を精霊獣に温存できれば聖霊獣騎の特殊召喚条件も満たしやすくなります。
精霊獣使い レラを呼び出せば、聖霊獣騎の素材にした時さらにリクルートできるのが良いですね。
脳開発研究所はサイキック族の召喚権を増やすことができ、霊獣使いの召喚時効果をサポートしてくれます。
現状、霊獣にはフィールド魔法がなく、競合しないのもメリット。
あとスモールワールド使えるか問題。
霊獣はほぼ風属性で統一され、種族が2種類あるので割合使えそうですが、若干使い勝手が悪そうな感じもします。
例えば初動札となる精霊獣 カンナホークをサーチする場合、
- 手札から除外:風属性の霊獣モンスター
- デッキから除外:風属性かつ、雷族・レベル4・攻1600・守600以外
- サーチ対象:精霊獣 カンナホーク(風属性・雷族・レベル4・攻1600・守600)
となります。
よって、手札から除外するモンスターは精霊獣、デッキから除外するモンスターは霊使いでほぼ固定。
風属性の汎用モンスターを採用するなら使えそうですが、採用しないならちょっとキツイかも。
ちなみに、スモールワールドなどによって裏側で除外されたカードを聖霊獣騎 カンナホークで墓地に戻すのも無理(たぶん)。
遊戯王 RC04-JP068 スモール・ワールド (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
この他、風属性の汎用サポートは以下の記事にて紹介。
後述しますが、神風ハーピィセットはわりと可能性を感じています。
構築の参考にどうぞ!。
融合・リンク召喚サポート
聖霊獣騎の特殊召喚は効果による特殊召喚のため融合召喚ではありません。
よって霊獣には融合召喚サポートは不要……に見えますが、融合を使った汎用ギミックは採用することができます。
それがジェムナイト・セラフィを使ったコンボ!
ジェムナイト・セラフィは召喚権を増やすことができ、霊獣使いのサポートとしてうってつけ。
単純に召喚権が増えればリンク召喚のサポートにもなります。
肝心のジェムナイト・セラフィ自体はブリリアント・フュージョンでデッキ融合ができますし、出すことはさほど難しくありません。
また、ジェムナイト・セラフィは素材として光属性を要求します。
よって、ブリリアント・フュージョンで精霊獣使い レラを墓地に送ることができるのもウマテイテト。
この辺になると脳汁が出てきてしまいます。
問題となるブリリアント・フュージョンのサーチ方法ですが、捕食植物のギミックを採用すれば解消できるでしょう。
捕食植物オフリス・スコーピオで捕食植物ダーリング・コブラをリクルートすれば、手札コスト1枚で2体展開とブリリアント・フュージョンのサーチが可能。
都合2体の展開ができ、聖霊獣騎 レイラウタリのリンク素材にしてしまえば無駄になりません。
レベル3なので彼岸の黒天使 ケルビーニをリンク召喚し、霊獣使い ウェンを墓地に送るのもアリ。
遊戯王OCG 捕食植物オフリス・スコーピオ レア MACR-JP009-R 遊☆戯☆王ARC-V [マキシマム・クライシス] |
仮にオフリス・スコーピオから伸ばした場合、霊獣にとっては以下のメリットがあると考えています。
- レイラウタリの素材となる3体を確保(オフリス・スコーピオ、ダーリング・コブラ、ジェムナイト・セラフィ)
- ジェムナイト・セラフィで召喚権の追加
- ブリリアント・フュージョンで精霊獣使い レラを墓地に送る
ここまでやれば膨大なアドバンテージが得られるでしょう。
惜しむらくはパーツとなるカードが規制されていたり、素引きすると腐ってしまうものが多いということ。
それでも大きなメリットがあると思うので、デッキ枠があるなら採用しても良いでしょう。
この他、融合・リンク召喚サポートはこちらの記事でまとめています。
霊獣では融合サポートはそこまで優先度は高くないと思いますが、リンクサポートは採用してもいいかもしれない。
召喚権を増やすカード
続いて召喚権を増やすカード。
先に何度か触れていますが、霊獣使いは召喚時に効果を発動するものが多く、これらのサポートとすることができます。
何よりメインデッキの霊獣は1ターンに一度しか特殊召喚できないため、展開するためにはどうしても召喚権を増やす必要があります。
- 魔法カード:二重召喚、ラプテノスの超魔剣、サモンチェーン、ライバル・アライバル
- 罠カード:血肉の代償、魍魎跋扈
- コンボパーツ:音響戦士ギータス+音響戦士マイクス
比較的使いやすいのはただ召喚権を増やす二重召喚。
通常魔法なのでクセがなく、可もなく不可もなしといったところでしょうか。
個人的に好きなのはサモンチェーン。
チェーン3以降に発動でき、そのターン通常召喚を3回できるようにする速攻魔法です(実質2回追加)。
一見チェーンを積むのが難しそうに見えますが、霊獣使いの召喚時効果に聖霊獣騎の分離・帰還効果をチェーンすれば条件を満たすことが可能。
特殊召喚を介せず霊獣を大量展開できるので結構相性がいいと思います(キムンファルコスなどの召喚も1回としてカウントされてしまいますが)。
ちなみに、チェーンに関するルールはこちらの記事も参照。
そして血肉の代償。
「自分ターンに1000ライフでそのターン3回まで通常召喚できる効果」と「相手バトルフェイズに500ライフで召喚する効果」の2つを持ちます。
こちらも召喚権を増やすことができ、霊獣の展開手段として優秀。
永続カードなので使い減りしないのもメリットですが、一方で罠のため初動では使えないのがネックとなります。
除外関連カード
さらに除外関連のカード。
主に自分のカードを除外する効果で、聖霊獣騎からの帰還先を確保するのに使います。
聖霊獣騎 カンナホークのサーチ効果を使うためにも必要となるので、霊獣においては重要なギミックの一つ。
- デッキから除外:封印の黄金櫃、抹殺の指名者
- 手札を除外:左腕の代償
- 墓地に送られるカードを除外:ディメンション・アトラクター、次元の裂け目、マクロコスモス
- お互いの墓地を除外:魂の解放
- 除外されたカードをコストにする:ネメシスモンスター
中でも封印の黄金櫃は4枚目以降の精霊獣 カンナホークとして運用できます。
精霊獣使い レラを除外して霊獣をリクルートする動きも強力。
宗教上の理由がない限りは採用したいカードと言えるでしょう。
黄金櫃は現在制限カードなものの、左腕の代償でサーチするのも良さげ。
左腕の代償は手札すべてを除外してしまうデメリットがありますが、霊獣ではこのデメリットがさほど気になりません。
遊戯王 WP01-JP002 封印の黄金櫃 (日本語版 シークレットレア) 20th ANNIVERSARYLEGEND SELECTION |
ディメンション・アトラクター、次元の裂け目、マクロコスモスと言った墓地に送られるカードを除外するカードも霊獣とは相性が良いです。
霊獣モンスターの一部が墓地を指定するものの、基本的には墓地にあるより除外されている方が使い道があるので。
ちなみに、マクロコスモスなどが発動していると聖霊獣騎 カンナホークのサーチ効果が使えないように見えますが、実際には使えます。
聖霊獣騎 カンナホークの発動条件は墓地に「送る」ではなく「戻す」のため、問題なく使えるようですね。
こちらは公式裁定を参照(公式Q&A)。
遊戯王 RC04-JP015 ディメンション・アトラクター (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
テーマレベルで相性の良いカード
出張要員としての「霊獣」
最後にテーマレベルでの相性を考察。
霊獣を他のテーマと組み合わせる場合、以下の特徴が挙げられます。
- ほぼ風属性で統一されたリンク・融合モンスターテーマ(融合召喚はしない)
- 特殊召喚を制限するのは霊獣の騎襲だけ(発動後、霊獣しか特殊召喚できない)
- メインデッキのモンスターは「同名カードは1ターンに一度とか特殊召喚できない」デメリットを持つ
特に同名カードを1ターンに一度しか特殊召喚できないデメリットが結構重く、一般的なテーマとの組み合わせは難しいように思いました。
けれども相性が良さげなテーマを思いついたので紹介していきます。
神風ハーピィ
これはテーマというよりコンボパーツですが、神風ハーピィは霊獣と相性が良いように思います。
神風ハーピィとは、風属性モンスターをセルフバウンスして召喚権を増やすハーピィ・ダンサーと、セルフバウンス時に下級風属性をリクルートする霞の谷の神風のセットのこと。
ハーピィ・ダンサーを手札に戻せば召喚+リクルートで2体の展開ができます。
これで霊獣使いと精霊獣を並べることができるので、聖霊獣騎の特殊召喚条件を整えることが可能。
精霊獣 カンナホークを呼び出す手段としては、かなり優秀な部類じゃないでしょうか。
ハーピィ・ダンサーの効果は召喚のため、霊獣使いとのシナジーもありそうです。
ネメシス
次にネメシス。
下級ネメシスは除外状態のモンスターをデッキに戻して特殊召喚できる共通効果を持ち、除外を多用する霊獣とは一定のシナジーがあるでしょう。
特殊召喚モンスターのアークネメシス・エスカトスは、墓地から種族の異なる3体を除外することで特殊召喚でき、墓地の霊獣を有効活用するのに使えそう。
特に注目したいのはネメシス・コリドー。
手札から効果を発動して特殊召喚する雷族のため、超雷龍-サンダー・ドラゴンのコストとして最適です。
霊獣は特殊召喚を縛る効果がほぼないですし、除外を多用するので十分候補となるでしょう。
遊戯王カード 超雷龍─サンダー・ドラゴン(20th シークレットレア) ソウル・フュージョン(SOFU) | 融合 闇属性 雷族 20th |
コメント
脳内計算ですが、精霊獣使いレラと霊獣使いレラor英霊獣使いセフィラムピリカの2枚初動で
①精霊レラを捨てて効果でレラを召喚し、レラ効果で精霊レラを蘇生
②聖霊獣騎カンナホークを出して精霊レラの効果で精霊獣カンナホークをリクルート
③精霊獣カンナホークでデッキからラムペンタ除外
④聖霊獣騎カンナホークで霊獣使いレラをサーチしつつレラとラムペンタに分離(精霊レラを墓地送り)
⑤ラムペンタでサイキック族霊獣を除外し精霊ウィンダを墓地に送りレラ・ラムペンタでキムンファルコスL召喚
⑦キムンファルコスで墓地のレラを除外し手札のレラを召喚、レラ効果で精霊ウィンダを蘇生
⑧キムンファルコス・レラ・精霊ウィンダでレイラウタリをL召喚
⑨レイラウタリ効果で除外のレラを回収しそのまま召喚、レラ効果でキムンファルコス蘇生
⑩カンナホーク・レラ・キムンファルコスでガイアペライオ召喚(ここは任意のリンク4でもよし)
⑪墓地のカンナホークと精霊ウィンダでノチウドラコ召喚
とすると召喚権を使わずに場にレイラウタリ・ノチウドラコ・ガイアペライオorリンク4+墓地に精霊レラとなり、更に除外にノチウドラコの分離先として有用な精霊ウィンダを構えられるので結構いいんじゃないかなと思っています。
サーチのレラをピリカとレラの使ってない方にすると霊獣の頭数を+1できるのでもう少し工夫できるかも知れません。