スネークアイ&ディアベルスター デッキレシピ 2023
12期の炎属性テーマ『スネークアイ』のデッキレシピを考えていきます。
今回は罪宝カードを挟んでスネークアイと相性が良い『ディアベルスター』との混合型。
実際に構築を考えてみると、ディアベルスターを採用した方がデッキとしての完成度が高いんじゃないかと思いました。
スネークアイのテーマギミックは、モンスターを永続魔法化すること。
この効果は所謂「ヘビの怪物が持つ石化能力」をモチーフとしていて、それを遊戯王的な効果に落とし込んでいると思われます。
定期的に言っていますが、遊戯王はこういうモチーフをゲームのルールに落とし込むのが非常にうまくて好感が持てます。
スネークアイ
AGE OF OVERLORDでカテゴリ化される「スネークアイ」と名のついたモンスター群。
遊戯王カードWiki
属するモンスターは全て炎属性で統一されており、ドラゴン族・レベル8の《蛇眼の炎龍》以外は炎族・レベル1で統一されている。
「スネークアイ&ディアベルスター」デッキレシピ 2023
メインデッキ :50枚
エクストラデッキ:3枚
【 モンスター 】22
3蛇眼の炎龍
3スネークアイ・エクセル
3スネークアイ・オーク
3スネークアイ・ワイトバーチ
3黒魔女ディアベルスター
3金華猫
2ミスティック・パイパー
1倶利伽羅天童
1焔征竜-ブラスター
【 魔法 】20
1サンダー・ボルト
1パーピィの羽根箒
3蛇眼神殿スネークアイ
3原罪宝-スネークアイ
3反逆の罪宝-スネークアイ
3“罪宝狩りの悪魔”
2死の罪宝-ルシエラ
3篝火
1ワン・フォー・ワン
【 罠 】8
3睨み統べるスネークアイズ
2裏切りの罪宝-シルウィア
1スキルドレイン
2手違い
【 エクストラ 】3
リンクリボー
回し方・運用想定・展開ルート
炎属性・炎族・レベル1モンスターと、レベル8・ドラゴン族で統一された『スネークアイ』のデッキレシピ2023バージョンです。
今回はスネークアイと組み合わせることを前提として作られた『ディアベルスター』との混合型となっています。
スネークアイでは下級モンスターの持つ「自身と表側表示カード2枚を墓地に送り、スネークアイをリクルートする」という共通効果を使い、アタッカーを呼び出す戦法を取ります。
以下の展開パターンを使い、エースモンスターの蛇眼の炎龍をフィールドに呼び出しましょう。
スネークアイの展開ルート
- 条件:手札にスネークアイ・エクセル1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドに蛇眼の炎龍が1体。
- スネークアイ・エクセルを通常召喚し、スネークアイ・ワイトバーチをサーチ。
- ワイトバーチの効果で自身を特殊召喚。
- エクセルの効果で自身とワイトバーチを墓地に送り、蛇眼の炎龍をリクルート。
このギミックを要約すると、要は「下級スネークアイを含む表側表示カードを2枚並べる」となります。
スネークアイが持つ共通効果のコストはモンスターを指定していないため、永続魔法・罠もコストとして使えるのは覚えておくと良いでしょう。
蛇眼の炎龍および、一部のスネークアイ魔法・罠は、自分・相手モンスターを永続魔法化する効果を持っており、さらに永続魔法化されたモンスターを自分フィールドに特殊召喚する効果を持ちます。
これは実質的なコントロール奪取として運用することができ、相手の強力なモンスターを自軍に引き込むことでアドバンテージを取っていきます。
モンスターを永続魔法化するのも、破壊を介さない除去というのが強いですね。
以上がこのデッキレシピにおけるスネークアイの基本的な使い方となります。
比較的動きが単純なので、初心者にもおススメしやすいテーマかもしれませんね(ペンデュラムモンスターが絡むと処理が面倒ですが)。
遊戯王 スネークアイ・ワイトバーチ(ノーマル) AGE OF OVERLORD(エイジ・オブ・オーバーロード)(AGOV) |
デッキレシピ・構築・採用カード
スネークアイカード
メインギミックであるスネークアイカードの優先度は、エクセル>ワイトバーチ>オークくらいの感触。
エクセルのサーチからワイトバーチを引き込めば共通効果に繋がるので。
逆にリクルート先となる蛇眼の炎龍は、2枚程度でも良いかもしれない。
ちなみに、モンスターを永続魔法化する効果は、ペンデュラムモンスターに使うと処理がやや面倒くさいことになるので注意。
このへんのざっくりとした解説はテーマ考察のほうで書いたので、良かったら覗いてみてください。
ディアベルスターと罪宝カード
次に、スネークアイと組み合わせたディアベルスターについて。
このテーマと合わせると、黒魔女ディアベルスターを場に出すことで罪宝カードをサーチすることができ、スネークアイをサポートすることができます。
黒魔女は特殊召喚コストとして手札・フィールドのカードを墓地に送る必要がありますが、ここに蛇眼神殿スネークアイで永続魔法化された自分のモンスターをあてられたらベターだと考えています。
逆に、黒魔女は相手ターンに墓地へ送られると蘇生できるため、ワイトバーチの効果で墓地に送ってもフィールドに戻せるのがウマテイスト。
また、スネークアイには効果を無効にするカードがなく、対象を取る除去しかありません。
その弱点を、効果を無効にできる裏切りの罪宝-シルウィア、戦闘破壊により対象耐性を突破しやすくなる死の罪宝-ルシエラで補えれば、と考えています。
ディアベルスターに関してはこちらの記事にて紹介しています。
ディアベルスターを主軸としたデッキを構築したいなら、この記事の方が参考になるかも。
その他サポート
その他のサポートとして、炎属性・炎族サポートから、倶利伽羅天童、焔征竜-ブラスター、篝火を採用。
中でも篝火は、キーカードであるスネークアイ・エクセルを引き込む重要度の高いカードです。
特別な理由がない限りは3積みしたいですが、なかなかに財布パワーが必要なカードとなっております……!
遊戯王 篝火(スーパーレア) ANIMATION CHRONICLE 2023(AC03) アニメーションクロニクル | かがりび |
遊戯王 SUB1-JPS10 倶利伽羅天童 (日本語版 シークレットレア SPECIAL BLUE Ver.) SECRET UTILITY BOX |
遊戯王カード GS06-JP006 焔征竜-ブラスター ノーマル / 遊戯王ゼアル [GOLD SERIES 2014] |
このほか、炎属性サポートについては以下の記事でまとめています。
デッキに採用するカードで悩んだら参考になるものもあるかと思います。
スネークアイはその大半がレベル1モンスターのため、レベル1サポートも採用。
今回は金華猫、ミスティック・パイパー、ワン・フォー・ワンを投入しました。
金華猫は実質4枚目以降のスネークアイ・オークですが、スピリットモンスターなので何度も使い回すことが可能。
このへんでオークと差別化できたらなと考えています。
ただ、スネークアイは下級モンスターに召喚権を使いたいことも多いと思うので、その辺の兼ね合いは試行錯誤する必要がありそうです。
遊戯王カード ワン・フォー・ワン(スーパーパラレルレア) 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION(20TH) | 通常魔法 スーパーパラレル レア |
そして、スキルドレインと手違いの拘束系永続罠2種。
下級スネークアイの共通効果でこれらの永続カードを能動的に剝がせるため、相手にだけデメリットを押し付けるのが狙い。
例えば、相手ターンにスキルドレインでモンスター効果を封殺し、返しの自分ターンに下級スネークアイで墓地に送ってしまえば、こちらへの被害は最小限で済む、という寸法です。
マストカウンター・対策・弱点
マストカウンターはスネークアイ・エクセル?
最後にスネークアイの弱点を考察していきます。
上記展開パターンにもあるように、このテーマはスネークアイ・エクセル1枚からアタッカーの蛇眼の炎龍に繋げることができます。
ではエクセルのサーチを妨害すればいいのかと言えば、そういう訳でもなく。
仮にエクセルのサーチを妨害したとしても、篝火があればワイトバーチをサーチされて問題なく展開ができます。
モンスター効果そのものを無効化されると共通効果が使えず困りますが、灰流うらら等でサーチを妨害される分にはまだリカバリーができるでしょう。
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手札誘発の打ちどころ
エフェクト・ヴェーラーの打ちどころは、下級モンスターが召喚された時、またはフィールドに表側表示カードが2枚以上並んだ時。
このタイミングで無効にされるとリクルート効果に繋ぐことができず、とても困る。
補足ですが、エフェクト・ヴェーラーを打たれた下級スネークアイは、共通効果で墓地に送ることはできるものの、効果は無効となりリクルートできないので注意。
逆にスキルドレインはすり抜けてリクルートできるので覚えておきましょう。
灰流うららを打たれて困るのは、共通効果の発動時。
ここで妨害されるとコストにした2枚のディスアドバンテージが発生し、ジリープア(徐々に不利)に。
一方で繰り返しになりますが、エクセルのサーチに打たれても篝火でリカバリーできる可能性が高く、そこまで厄介ではないでしょう。
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マクロコスモス・墓穴の指名者にめちゃくちゃ弱い
下級スネークアイの共通効果は「墓地に送る」が発動条件。
ゆえにマクロコスモス等でカードを墓地に送れない状況になると、効果自体が発動できず完封されてしまいます。
テーマ内に魔法・罠除去もなく、マクロコスモスを貼られるとめちゃくちゃ困る状況が予測されます。
ちなみに、なぜマクロコスモスがあると発動できなくなるかはこちらで少し扱っています。
また、スネークアイの共通効果を発動すると発動したモンスター自体が墓地に送られるため、ここを墓穴の指名者に狙われると死にます。
指名者対策で転生の予言を採用するなどの方法もありますが、あまり現実的ではないでしょう。
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対象耐性を突破できない・制圧札がない
スネークアイの永続魔法化する除去は、破壊を介さず墓地発動も許さないないため、現代遊戯王でも非常に強力。
しかし、どれカードも対象を取る効果のため、対象耐性を突破することができません。
まあ破壊耐性を突破できるだけでも十分強いんですけどね。
また、スネークアイにはカードの効果を無効化するカードがなく、相手ターンに動けるカードがほとんどありません。
一応、睨み統べるスネークアイズで相手ターンに除去ができますが、現時点でこのカードをサーチする方法はナシ。
現代遊戯王で相手ターンに棒立ちはけっこう厳しい……
このへんの対策としては先に少し書いていますが、素直にディアベルスターと組み合わせるのがいいんじゃないかと考えています。
対象耐性を持った相手には、戦闘破壊をしやすくなる死の罪宝-ルシエラで強引に突破することが可能。
裏切りの罪宝-シルウィアを使えば相手ターンにもカード効果を無効化できるため、制圧札として使うことができます。
こうしてみると、スネークアイにディアベルスターは必要不可欠かも。
魔法・罠除去が皆無
また、スネークアイ・ディアベルスター共に魔法・罠を除去するカードがありません。
スネークアイはマクロコスモスを貼られると動けなくなってしまうので、汎用の魔法・罠除去は採用したほうが良さそうです。
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御前試合・群雄割拠・センサー万別に引っかかる?
最後にセンサー万別に引っかかる問題。
下級スネークアイは炎族で統一されており、センサー万別に引っかかる可能性が高いです。
特に、下級スネークアイの共通効果はフィールドに2枚の表側表示カードが必要で、センサー万別を貼られるとこの効果が使えなくなってしまう可能性が。
魔法・罠除去が少ない弱点がここでも効いてきそうですね。
とは言うものの、共通効果のコストは永続魔法・罠でもよく、さいあくモンスター1体でも発動させることができます。
リクルート先も炎族→ドラゴン族で種族が変わるため問題ナシ。
また、属性・種族がほぼ統一されているので御前試合・群雄割拠を採用しやすいのはメリットとなります。
ただし、共通効果でリクルートすると炎族からドラゴン族に代わってしまうため、群雄割拠発動中は効果を使えないことに注意。
スネークアイに採用するなら、属性指定のみの御前試合が良さそうですね。
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