解き放て!世界を包みこむ究極の闇の力を!
超融合!ユベル-Das Ewig Liebe Wachter!!
『ファントム・ナイトメア』収録の新カードを使った『ユベル』のデッキレシピを考えていきます。
実は昔、シンクロ~エクシーズの改編期あたりに一度ユベルを組んだことがあり、その時はそもそも第一形態のユベルを出すのが大変でした(リミットリバースを使ったりする)。
今回の追加カードで格段に戦いやすくなりましたし、融合態のおかげで反射バーンも狙いやすくなったと思います。
以前ユベルを組んでいた決闘者は、これを機に組み直してもいいかもしれませんね。
ユベル
遊戯王カードWiki
PHANTOM NIGHTMAREでカテゴリ化される「ユベル」と名のついたモンスター群。
属するモンスターは全てレベル10以上の闇属性・悪魔族であり、攻撃力・守備力は0で統一されている。
テーマ名 デッキレシピ 2023
メインデッキ :50枚
エクストラデッキ:6枚
【 モンスター 】23
3ユベル
1ユベル-Das Abscheulich Ritter
1ユベル-Das Extremer Traurig Drachen
3スピリット・オブ・ユベル
3サクリファイス・D・ロータス
3ガイストーチ・ゴーレム
3竜魔導の守護者
3溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム
3原始生命態ニビル
【 魔法 】24
1おろかな埋葬
3ナイトメア・ペイン
3マチュア・クロニクル
3ダーク・オカルティズム
3融合
2超融合
3融合派兵
2脆刃の剣
2愚鈍の斧
2禁じられた聖杯
【 罠 】3
3エターナル・フェイバリット
【 エクストラ 】6
3ユベル-Das Ewig Liebe Wachter
1E・HERO ネオス・クルーガー
2超弩級砲塔列車グスタフ・マックス
回し方・運用想定・展開ルート
『ファントム・ナイトメア』収録の新カードを投入した『ユベル』デッキ2023バージョンです。
このテーマはナイトメア・ペインの戦闘ダメージ反射が強力なので、今回はこのカードを軸に戦術を練っています。
想定している動きは以下の通り。
基本の立ち回り
- ガイストーチ・ゴーレム、サクリファイス・D・ロータスを使ってユベルを特殊召喚する
- ナイトメア・ペインで戦闘ダメージを反射できるようにする
- ユベルで攻撃し、反射ダメージを与える
- ユベルが破壊されても後続の進化形態が出せる
このデッキのダメージソースはナイトメア・ペインによる戦闘ダメージの反射。
ナイトメア・ペイン発動中なら、ユベルモンスターで攻撃しても受けても戦闘ダメージを反射させることができ、相手モンスターの攻撃力分のダメージを返すことができます。
「相手が強力なモンスターを出すほどに、その力を利用して攻撃できる」というのがユベルの面白いところです。
この戦闘ダメージの反射にはサンドバッグとなる相手モンスターが必要ですが、ガイストーチ・ゴーレムで強引に用意することも可能。
肝心のユベル自体はガイストーチ・ゴーレムやサクリファイス・D・ロータスでフィールドに呼び出すことができます。
ナイトメア・ペインもスピリット・オブ・ユベルで引き込めるので、反射ダメージを与える状況を作ること自体はさほど難しくはないでしょう。
遊戯王カード ナイトメア・ペイン(レア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 永続魔法 レア |
遊戯王カード ガイストーチ・ゴーレム(ノーマル) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 効果モンスター 闇属性 悪魔族 ノーマル |
ナイトメア・ペイン+融合ユベルで反射ダメージが実質2倍
また、ユベルモンスターは相手モンスターの攻撃力分のバーンダメージを与える効果を持っています。
このバーンダメージは戦闘ダメージとは関係がなく、ナイトメア・ペインと重複してダメージを与えることが可能。
結果、ユベルのバーンダメージ+ナイトメア・ペインの戦闘ダメージ反射により、相手モンスターの攻撃力の2倍のダメージが与えられるわけですね。
特に融合ユベル(と第三形態)は、自分から攻撃してもバーンダメージを与えることができ、ナイトメア・ペインと組み合わせるとちょっと恐ろしい火力に。
具体的には、融合ユベルで殴るサンドバッグの攻撃力が4000以上なら、一発の攻撃でライフを削りきることができます。
サンドバッグの用意が一見難しそうに見えるかもしれませんが、ガイストーチ・ゴーレムの攻撃力が3000なので、装備カードか何かでパンプアップすれば容易に達成できるライン。
さらに、融合ユベルは融合召喚時に最低1000バーンが確定しています。
よって、相手の残りライフは7000→その半分の攻撃力3500のモンスターをサンドバッグとして準備できれば、ワンキルができる訳ですね。
まあ、融合ユベルを出す時点でそこそこ手札消費が激しくなるので、後述のワンキルパターンの方が消費は少なく済みます。
遊戯王 PHNI-JP038 ユベル─Das Ewig Liebe Wachter (日本語版 アルティメットレア) ファントム・ナイトメア |
ガイストーチ・ゴーレムとスピリット・オブ・ユベルで後攻ワンキルする展開ルート
- 条件:後攻で、手札にガイストーチ・ゴーレム、スピリット・オブ・ユベルがそれぞれ1枚、合計2枚。
- 結果:ユベル2体の戦闘ダメージ反射と、超弩級砲塔列車グスタフ・マックスのバーンで後攻ワンキル
- ガイストーチ・ゴーレムの効果で自身を相手フィールドに、公開したスピリット・オブ・ユベルを自分フィールドに特殊召喚。
- スピリット・オブ・ユベルでナイトメア・ペインをサーチし、そのまま発動。
- ナイトメア・ペインでフィールドのスピリット・オブ・ユベルを破壊し、サクリファイス・D・ロータスを手札に加える。
- スピリット・オブ・ユベルの破壊をトリガーにユベルAをリクルート。
- サクリファイス・D・ロータスを召喚し、自身をリリースしてユベルBをリクルート。
- 相手フィールドに特殊召したガイストーチ・ゴーレムに2体のユベルで攻撃。ナイトメア・ペインの効果により、合計6000の戦闘ダメージを反射させる(自分は3000ライフ回復)。
- メインフェイズ2、ユベル×2で超弩級砲塔列車グスタフ・マックスをエクシーズ召喚し、効果で2000バーン。合計8000ダメージ。
こちらはwikiにあった後攻ワンキルパターンを要約したもの。
先にユベルのバーン効果について説明したので若干分かりにくくなってしまったかもしれませんが、このルートではユベルのバーン効果は使っていません。
手札2枚と少ない消費でスタートでき、ガイストーチ・ゴーレムはダーク・オカルティズムでサーチできるのが強みとなります。
遊戯王 DP21-JP039 超弩級砲塔列車グスタフ・マックス (日本語版 ノーマル) デュエリストパック ─レジェンドデュエリスト編4─ |
デッキレシピ・構築・採用カード
ユベルカード
ユベル関連のモンスターの優先度は、ユベル(第一形態)=スピリット・オブ・ユベル=ガイストーチ・ゴーレム>サクリファイス・D・ロータス、くらいの感覚。
特にスピリット・オブ・ユベルとガイストーチ・ゴーレムは、ワンキルルートのキーカードとなるため、いち早く手札に引き込めるようにしておきたいですね。
遊戯王カード サクリファイス・D・ロータス(レア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 効果モンスター 闇属性 悪魔族 レア |
ユベルの進化形態たちに関しては、今回は優先度が低め。
反射ダメージを狙うだけならナイトメア・ペインと融合ユベルで十分なので、この構築ではあまり使わないですね。
しかし全くダメということではなく、後続の進化形態を出す効果は継戦能力が高く、盤面を維持するのに有効ではないかと考えています。
魔法・罠の優先度は、ナイトメア・ペイン>その他、くらいの意識で採用。
ナイトメア・ペインもワンキルルートのキーカードとして重要度が高いでしょう。
また、能動的に戦闘ダメージを反射できるようになるので、ユベルというテーマのメインギミックを司るカードでもあります。
たとえワンキルギミックを入れなかったとしても採用したいカードでしょう。
遊戯王カード ナイトメア・ペイン(レア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 永続魔法 レア |
このほか、テーマとしてのユベルは以下の記事にて詳しく解説。
今回採用しなかった相性の良いカードなんかも紹介しているので、構築の参考にどうぞ!
闇属性・悪魔族サポート
ユベルとその関連カードは闇属性・悪魔族で統一されているため、これらの汎用サポートも採用しています。
と言っても、今回採用したのはダーク・オカルティズムくらいですが……
ダーク・オカルティズムはキーカードとなるガイストーチ・ゴーレムをサーチできるのがストロングポイント。
後述するサンドバッグ要員のラヴァ・ゴーレムもサーチ範囲に入っているのが魅力です。
遊戯王 DP22-JP004 ダーク・オカルティズム (日本語版 スーパーレア) デュエリストパック – レジェンドデュエリスト編5 – |
闇属性・悪魔族の汎用サポートはこちらでまとめています。
採用カードに悩んだら何かしらのヒントになるかも……!
融合召喚サポート
続いて融合召喚サポート。
ワンキルギミックに絡まないのでそこまで重要ではないかもしれませんが、融合ユベル自体はかなり強いのでけっこう投入しちゃいました。
今回採用したのは、竜魔導の守護者、超融合、融合派兵あたり。
特に超融合は、融合ユベルと組み合わせることで全体除去札として使うこともできます。
宗教上の理由がない限りは採用したいカードですね。
遊戯王 RC03-JP035 超融合 (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
竜魔導の守護者は融合派兵をサーチでき、間接的にユベルをリクルートすることができます。
また、墓地からユベルを蘇生することもできるので、融合ユベルを出す際には大きく貢献してくれるでしょう。
ちなみに、竜魔導の守護者による蘇生も融合派兵によるリクルートも、EXデッキにE・HERO ネオス・クルーガーがいないとダメ。
融合ユベルは「ユベルモンスター」を素材とするため、上記2枚には対応していないことに注意。
遊戯王 SD41-JP030 融合派兵 (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
融合サポートはこちらで細かく紹介しているので是非。
構築のヒントになれば幸いです。
サンドバッグ要員とサンドバッグのパンプアップ
そしてユベルのメインギミックである「反射ダメージを増幅するサンドバッグ要員」について!
要は壊獣などの相手フィールドに特殊召喚できるモンスターのことですね。
基本的にはガイストーチ・ゴーレムで十分だと思いますが、壊獣とその類似カードは厄介なモンスターをリリースで除去できることも多く、サンドバッグ要員として以外での活躍も見込めます。
採用したのは、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム、そして原始生命態ニビル。
ラヴァ・ゴーレムはダーク・オカルティズムでサーチでき、1000バーン効果もあるため相手ライフを大きく削れる可能性を秘めています。
ニビルはリリースしたモンスターの攻撃力の合計のステータスを持つトークンを相手フィールドに出すことができ、こちらもサンドバッグ要員として優秀。
あんまり攻撃力の高いクソデカトークンだと処理に困りがちなニビルですが、ユベルならむしろ有効活用できるのがウマテイストです。
相手が展開しきったところをニビルで流す→トークンをユベルのサンドバッグにする、という流れが組めれば理想。
こちらも宗教上の理由がない限り採用したいカードでしょう。
遊戯王 RC04-JP001 溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム (日本語版 シークレットレア) RARITY COLLECTION QUARTER CENTURY EDITION |
遊戯王 RC04-JP016 原始生命態ニビル (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
また、単純に装備魔法でサンドバッグの打点を底上げするのも有効と考えています。
先にも紹介しましたが、ナイトメア・ペイン発動中に融合ユベルで殴れば、反射ダメージが実質2倍。
つまり、攻撃力4000(召喚時バーン込みだと3500打点)のモンスターを用意すればワンキル圏内、ゆえに装備魔法は有用な選択肢と言えるでしょう。
ということで採用したのが、愚鈍の斧、禁じられた聖杯(こっちは速攻魔法)の2枚。
どちらも対象にしたモンスターの攻撃力を上げ、効果を無効にするのでサンドバッグにピッタリ。
厄介な効果モンスターもこれらで封じることができます。
あと、脆刃の剣。
こちらは攻撃力の上昇値が2000と高く、反射ダメージの効率も高くて美味しい。
さらに御巫と処理が同じなら、ナイトメア・ペインと組み合わせて反射ダメージが実質2倍にできるのですが、このへんの処理に自信がないので参考程度に紹介しておきます。(ダメなら書き直す)
もし御巫と処理が同じ場合、脆刃の剣を装備したモンスターに、ナイトメア・ペイン発動状態のユベルで攻撃すると、
- 通常ユベルで攻撃→サンドバッグの攻撃力の2倍のダメージ(脆刃の剣の効果+ナイトメア・ペインで戦闘ダメージを反射)
- 融合ユベルで攻撃→サンドバッグの攻撃力の3倍ダメージ(脆刃の剣の効果+ナイトメア・ペインの戦闘ダメージ反射+融合ユベルで攻撃力分のバーン)
となり、何だかものスゴイことになりそうなのですが……
マストカウンター・対策・弱点
キーカードはナイトメア・ペイン!
ユベルは反射ダメージを与えるのが得意なテーマですが、一番出しやすい第一形態のユベルは自分から攻撃した時に反射ダメージを与える効果を持っていません。
自分から攻撃した時にも反射ダメージを与えるためには、ナイトメア・ペインの効果によってサポートする必要があります。
よって、ナイトメア・ペインがこのテーマのキーカード・マストカウンターとなるのは間違いないでしょう。
また、ナイトメア・ペインはサーチ効果もあり、デッキの潤滑油となります。
相手からしてみれば真っ先に潰したいカードとなるので注意したいですね。
手札誘発の打ちどころ
続いて遭遇率の高い手札誘発について。
エフェクト・ヴェーラーを打たれるであろうポイントは、スピリット・オブ・ユベルのサーチ効果でしょうか。
ここで打たれるとキーカードのナイトメア・ペインを用意することができず、反射ダメージを与えることができません。
遊戯王OCG エフェクト・ヴェーラー ノーマルパラレル 20AP-JP077-P 遊☆戯☆王ARC-V [20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE] |
同様に、灰流うららをスピリット・オブ・ユベルに打たれるのも辛いでしょう。
さらにこちらは、ナイトメア・ペインに対して打たれる可能性もあります。
この場合特に、闇属性モンスターの破壊も同時に妨害されてしまうのが地味に痛いところ。
なぜなら、第一形態のユベルを破壊して第二形態をリクルートする、というコンボも一緒に防がれてしまうからです。
第二形態軸の場合はより注意したいポイントではないでしょうか。
遊戯王 RC03-JP010 灰流うらら (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
魔法・罠除去がない
また、ユベルは魔法・罠除去が皆無。
テーマ内に露払いするカードがないため、相手の強力な魔法・罠を処理することができません。
まあ、この辺は最近のテーマだとできないことが多いのですが。
特にユベルは後攻ワンキルルートが確立しているので、魔法・罠で妨害されないように除去カードを多めに採用しても良いかも。
遊戯王 RC03-JP032 ハーピィの羽根帚 (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
バトルフェイズ中に効果の発動を封じるカードに弱い?
これは弱点ではないのですが、「ユベルのバーン効果と、バトルフェイズ中に効果を発動できなくする効果」について話しておきます。
ユベルモンスターたちが持つバーン効果はバトルフェイズ中に発動する効果。
よって、SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニングなどが持つ「相手はダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない」効果を持つモンスターにはめちゃくちゃ弱い、ということになりそうです。
が、しかし。
ホープ・ザ・ライトニングが封じるのは「効果の発動」のみ。
バーン効果自体は封じられてしまうものの、発動を伴わない戦闘破壊耐性は突破されることはありません。
また、ナイトメア・ペインの戦闘ダメージ反射も発動を伴わないため無効にされず、戦闘ダメージを反射させることができます。
以上のことから、「ダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない」カードに対してそこまで弱い訳ではない、と言えるでしょう。
トータルでのダメージ効率は下がってしまいますが、特別弱いという程でもないハズ。
最初はバトルフェイズに効果の発動を封じる効果にめちゃくちゃ弱いと思っていたのですが、調べてみたら全然そんなことはなかったので紹介しておきます。
センサー万別に引っかかる
最後にいつもの拘束系永続罠に引っかかるか問題。
ユベルは闇属性・悪魔族で統一されているため、群雄割拠・御前試合は問題ナシ。
プリズマーなどの融合サポートを採用する場合は多少注意したいですが、概ね気にしなくていいでしょう。
一方でセンサー万別には引っかかってしまいます。
と言っても、ユベルの場合はユベル1体で相手のサンドバッグを殴る状況が想定されるので、あんまり気にならない気はします。
あとちょっと面白いと思ったのが、ガイストーチ・ゴーレムと御前試合・群雄割拠の相性が良さげなこと。
ガイストーチ・ゴーレムは相手に送り付けられるので、御前試合・群雄割拠を使うと相手は闇属性or悪魔族しか出せなくなります。
カイザーコロシアムでも似たようなことができますが、一応紹介しておきます。
遊戯王 SD38-JP031 カイザーコロシアム (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ 混沌の三幻魔 ─ |
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