「ユベル」解説
反射バーンと除去されるごとに進化形態が出てくるモンスター『ユベル』の解説をしていきます。
かつては第一形態のユベルをフィールドに出すこと自体が難しく、能動的に進化させることも難しかったこのテーマ。
それが近年になって自壊させるカードが増えたり、テーマとして強化され、より扱いやすくなったと思います。
反射バーン自体はかなり強い効果なので、ここに来てようやく本領発揮! という感じでしょうか。
この記事ではテーマとしてのユベルの解説・相性の良いカードを紹介しています。
『ファントム・ナイトメア』収録のカードを使った2023年最新のデッキレシピは以下にて公開中。
構築やプレイングの参考にどうぞ!
ユベル
遊戯王カードWiki
PHANTOM NIGHTMAREでカテゴリ化される「ユベル」と名のついたモンスター群。
属するモンスターは全てレベル10以上の闇属性・悪魔族であり、攻撃力・守備力は0で統一されている。
3行で教える「ユベル」
- 闇属性・悪魔族の融合召喚テーマ(あんまり融合召喚しない)
- 反射バーンを使った戦法が得意(戦闘ダメージの反射ではない)
- 破壊されると後続の進化形態へと変化する
メインデッキの「ユベル」とサポートモンスター
『ユベル』は闇属性・悪魔族の融合召喚を有するテーマで、ユベルモンスターはすべてレベル10以上・攻守0で統一されています。
最大の特徴は、自身が破壊・フィールドから離れた場合に進化形態と呼べる後続を呼び出せること。
そして、ユベルとその進化形態は戦闘で破壊されず戦闘ダメージ0、さらに戦闘を行った相手モンスターの攻撃力分のバーンダメージを与えることができます。
この2つの効果により戦闘・除去に強く、場もちが非常に良いモンスターと言えるでしょう。
これらユベルと、その進化形態のモンスターたちをざっくりまとめると以下のようになります。
バーン効果を持つ「ユベル」モンスター
カード名 | 形態 | 進化条件 | バーン効果 | その他 |
---|---|---|---|---|
ユベル | 第一形態 | 自身の効果以外で破壊された時 | 攻撃表示の自身が攻撃表示に選択された場合(ダメージ計算前) | 自分エンドフェイズに他のモンスターをリリースしなければ自壊 |
ユベル-Das Abscheulich Ritter | 第二形態 | 自身がフィールドを離れた時 | 攻撃表示の自身が攻撃表示に選択された場合(ダメージ計算前) | 自分エンドフェイズに自身以外のモンスター全体除去 |
ユベル-Das Extremer Traurig Drachen | 第三形態 | ― | 攻撃表示の自身が戦闘を行った場合(ダメージステップ終了時) | 戦闘を行った相手モンスターを破壊 |
※厳密にはスピリット・オブ・ユベルもユベルモンスターですが、反射バーンと進化形態を持たないため、後述のサポートモンスターとしています。
遊戯王OCG ユベル-Das Abscheulich Ritter ノーマル de02-jp069 デュエリストエディション 2 |
第一・第二形態までは、反射バーンは攻撃を受けた時にしか使えませんが、第三形態になると自分から攻撃してもバーンダメージを与えることができるようになります。
後続の進化形態を呼び出す効果は自分のカードで破壊してもよく、構築によっては積極的に自壊させるプレイングもいいでしょう。
また、第二形態のユベル-Das Abscheulich Ritterが持つ、毎ターンの全体除去効果はコンボパーツとしての運用が見込めます。
例えば、ネフティスの鳳凰神などの破壊から自力で復帰できるモンスターと組み合わせることで、自分のみにアタッカーを維持することが可能。
これは『ネフユベル』と呼ばれるかなり古いギミックだったりします。
「ユベル」をサポートするモンスター
カード名 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ | 固有効果④ |
---|---|---|---|---|
スピリット・オブ・ユベル | 相手の攻撃宣言時に自身を特殊召喚 | ユベルが記された魔法・罠をセット(特殊召喚時) | 破壊耐性と戦闘ダメージ0 | 破壊された場合にユベルを特殊召喚(手札・デッキ・墓地・除外) |
ガイストーチ・ゴーレム | 手札のユベルモンスターを見せ、自身を相手フィールドに特殊召喚し、見せたモンスターを自分フィールドに特殊召喚 | ユベルとの戦闘時、相手ライフを3000回復 | ユベルの特殊召喚時、自身を相手フィールドに蘇生 | ― |
サクリファイス・D・ロータス | 自身をリリースしてユベルをリクルート | 発動したモンスター効果を「ユベルを破壊する」に書き換える(ユベルがいる相手ターンに自身をリリース) | 自身をサルベージor蘇生(自分フィールドにユベルがいる自分エンドフェイズ) | ― |
ヘルグレイブ・スクワーマー | 自分・相手ターンに自分フィールドに悪魔族が存在する場合、自身を手札から特殊召喚。 その後、ユベルorその名が記されたモンスターを破壊できる | 墓地の自身を除外して、手札・墓地から同名以外の悪魔族・攻/守0を特殊召喚 | ― | ― |
ユベルにはユベルの名を冠さず、ユベルをサポートするモンスターが存在します。
それぞれ自前の特殊召喚効果を持ち、ユベル(カード名)やユベルの記されたカード(テーマ名)を補助する効果を持っています。
特に自発的にユベルのサンドバッグを用意できるガイストーチ・ゴーレムが面白いですね。
ユベルのサポートモンスターたちは闇属性・悪魔族で統一されており、汎用サポートを組み込みやすいのは覚えておきましょう。
後述しますが、これら3枚からユベルとナイトメア・ペインをリクルートすることで、後攻ワンキルまで持っていくことも可能。
詳しくは展開ルートの項で紹介します。
遊戯王カード ガイストーチ・ゴーレム(ノーマル) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 効果モンスター 闇属性 悪魔族 ノーマル |
遊戯王カード サクリファイス・D・ロータス(レア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 効果モンスター 闇属性 悪魔族 レア |
「ユベル」をサポートする魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
ナイトメア・スローン | フィールド魔法 | 発動時の処理として、デッキの悪魔族・攻/守0モンスターをサーチor破壊 | ユベルモンスターが効果でフィールドから離れた場合、そのモンスターのレベル±1のユベルモンスターをデッキ・墓地・除外状態から手札に加える その後、そのモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚 | ― |
ナイトメア・ペイン | 永続魔法 | 手札・フィールドの闇属性を破壊し、ユベルorユベルが記されたカードをサーチ | ユベルモンスターへの攻撃強制 | ユベルモンスターの戦闘ダメージを反射 |
マチュア・クロニクル | 永続魔法 | ユベルorユベルが記されたモンスターの特殊召喚時にクロニクルカウンターを乗せる | クロニクルカウンターを消費して発動できる5つの効果 | ― |
エターナル・フェイバリット | 永続罠 | ●墓地・除外状態のユベルモンスターを蘇生 ●ユベルを含む自分・相手フィールドのモンスターで融合召喚(手札1枚を捨て、このカードを墓地に送る) | ― | ― |
ユベル関連の魔法・罠は、フィールド魔法と永続カードで統一されています。
中でもユベルモンスターのダメージを反射するナイトメア・ペインは面白いカード。
wikiによると、ユベルモンスターの持つ反射バーンと組み合わせることで、戦闘したモンスターの倍の攻撃力のダメージを与えることができます(ユベルの反射バーン+ナイトメア・ペインの戦闘ダメージ反射)。
「ユベルは戦闘ダメージを受けないのに戦闘ダメージを反射するってどういうこと?」
とも思うのですが、戦闘ダメージを0にする処理より反射ダメージを与える処理の方が先に行われるため、結果的に攻撃力の倍のダメージを与えられるようです(詳しくはwikiの戦闘ダメージの項参照)(ダメならあとで直す)
遊戯王カード ナイトメア・ペイン(レア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 永続魔法 レア |
エクストラデッキの「ユベル」モンスター
そしてエクストラデッキ!
現在ユベルの名を冠するのは融合モンスター2体となっています。
カード名 | 融合素材 | バーン効果 | その他 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ユベル-Das Ewig Liebe Wachter | 「ユベル」モンスター+フィールドの効果モンスター1体以上 | 自身が戦闘を行った場合 ダメージステップ終了時 | 融合素材の数×500バーン(融合召喚時) 戦闘を行った相手モンスターを除外 | ― |
ファントム・オブ・ユベル | 「ユベル」モンスター+攻/守0の悪魔族モンスター | ― | 相手モンスターが効果を発動した時、自身をリリースして、その効果を「相手は自身の手札・デッキ・フィールドのユベルモンスター1体を破壊する」に書き換える | 素材指定されているカードを手札・フィールド・墓地からデッキ・EXデッキに戻した場合のみ特殊召喚できる 融合素材にできない |
ユベル-Das Ewig Liebe Wachterは第三形態のユベルを強化し、戦闘後の破壊を除外にしたような感じ。
ちなみに、他のユベルが戦闘破壊のみに耐性を持つのに対し、このユベルは効果破壊にも耐性を持ちます。
融合による手札消費や後続を出して戦線を維持できるといった差異はありますが、出しやすさ・反射バーンという特性に関してはユベル-Das Ewig Liebe Wachterの方が圧倒的に優れているでしょう。
また、融合素材が非常に緩いのも特徴の一つ。
超融合と非常に相性が良く、一度に複数のモンスターを除去できる可能性を秘めています。
融合素材にした数だけ火力が増すバーン効果もグッド。
遊戯王 PHNI-JP038 ユベル─Das Ewig Liebe Wachter (日本語版 アルティメットレア) ファントム・ナイトメア |
ファントム・オブ・ユベルは、ユベル-Das Ewig Liebe Wachterよりさらに特殊召喚条件が緩く、「ユベル」モンスター+攻/守0の悪魔族モンスターを手札・フィールド・墓地からデッキに戻すことで特殊召喚することができます(融合召喚ではない)。
テーマ内ではナイトメア・スローン1枚から出すことができ、ヒーローアライブ+E・HERO プリズマーを使えば召喚権を使わず特殊召喚することも可能。
地味にターン中の特殊召喚回数に制限がないため、墓地が肥えていれば複数体展開することもできます。
単純にユベルモンスターを複数並べることができればナイトメア・ペインとの組み合わせで多くの反射ダメージを与えられるので、強力なカードと言えるでしょう。
さらにファントム・オブ・ユベルは、ユベルモンスター共通の戦闘破壊耐性と戦闘ダメージ軽減効果の他、相手モンスターの効果をユベルモンスターの破壊に書き換えることができます。
これにより、デッキのユベルを破壊して第二形態、第三形態のリクルートに繋げられるのがウマテイストですね。
「ユベル」の立ち回り・展開ルート
基本の立ち回り
- ガイストーチ・ゴーレム、サクリファイス・D・ロータスなどでユベルを特殊召喚する
- ナイトメア・ペインで戦闘ダメージを反射できるようにする
- ユベルで攻撃し、反射ダメージを与える
- ユベルが破壊されても後続の進化形態が出せる
ユベルの基本はまずユベルを場に出し、ナイトメア・ペインで戦闘ダメージを反射できるようにすること。
ナイトメア・ペインさえあれば、能動的に反射ダメージを与えていくことができます。
反射ダメージを与えるにはサンドバッグとなる相手モンスターが必要ですが、ガイストーチ・ゴーレムや壊獣などを採用するといいでしょう。
遊戯王カード ガイストーチ・ゴーレム(ノーマル) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 効果モンスター 闇属性 悪魔族 ノーマル |
遊戯王カード ナイトメア・ペイン(レア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 永続魔法 レア |
ナイトメア・ペインとユベル-Das Ewig Liebe Wachterで意外と簡単にワンキルできる?
これは展開ルートというか考え方の話なのですが、ナイトメア・ペイン発動中にユベル-Das Ewig Liebe Wachterを出せば意外と簡単にワンキルができそうです。
ナイトメア・ペイン発動中にユベル-Das Ewig Liebe Wachter(または第三形態)で攻撃した場合、ナイトメア・ペインの戦闘ダメージ反射と、ユベル-Das Ewig Liebe Wachterの反射バーンにより、結果的に相手攻撃力の2倍のダメージを与えることができます。
つまり、サンドバッグとなるモンスターの攻撃力が4000以上なら、一度の攻撃でライフを削りきることができます。
一見難しそうに見えますが、ガイストーチ・ゴーレムの攻撃力が3000のため、装備カードか何かでパンプアップしてやれば比較的達成しやすいラインと言えるでしょう。
また、ユベル-Das Ewig Liebe Wachterは融合召喚時に最低1000バーンが確定しているため、残りライフは7000→その半分の攻撃力3500のモンスターをサンドバッグにできればワンキルができる訳ですね。
ということで、案外ワンキルも簡単なんじゃないかと思いました。
遊戯王 PHNI-JP038 ユベル─Das Ewig Liebe Wachter (日本語版 アルティメットレア) ファントム・ナイトメア |
ガイストーチ・ゴーレムとスピリット・オブ・ユベルで後攻ワンキルする展開ルート
- 条件:後攻で、手札にガイストーチ・ゴーレム、スピリット・オブ・ユベルがそれぞれ1枚、合計2枚。
- 結果:ユベル2体の反射ダメージと超弩級砲塔列車グスタフ・マックスのバーンで後攻ワンキル
- ガイストーチ・ゴーレムの効果で自身を相手フィールドに、公開したスピリット・オブ・ユベルを自分フィールドに特殊召喚。
- スピリット・オブ・ユベルでナイトメア・ペインをサーチし、そのまま発動。
- ナイトメア・ペインでフィールドのスピリット・オブ・ユベルを破壊し、サクリファイス・D・ロータスを手札に加える。
- スピリット・オブ・ユベルの破壊をトリガーにユベルAをリクルート。
- サクリファイス・D・ロータスを召喚し、自身をリリースしてユベルBをリクルート。
- 相手フィールドに出したガイストーチ・ゴーレムに2体のユベルで攻撃。ナイトメア・ペインの効果により、合計6000の戦闘ダメージを反射させる(自分は3000ライフ回復)。
- メインフェイズ2、ユベル×2で超弩級砲塔列車グスタフ・マックスをエクシーズ召喚し、効果で2000バーン。合計8000ダメージ。
これはwikiにあったガイストーチ・ゴーレムとスピリット・オブ・ユベルを使ったワンキルパターンを要約したもの。
手札消費が2枚と少なく、相手の状況にかかわらずワンキルが狙えるのが強みです。
遊戯王カード ガイストーチ・ゴーレム(ノーマル) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 効果モンスター 闇属性 悪魔族 ノーマル |
ナイトメア・スローン1枚からできる展開ルート
- 条件:手札にナイトメア・スローン1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドにユベル(第一形態)、ユベル(第三形態)、スピリット・オブ・ユベル、リンク1が並び、魔法・罠ゾーンにナイトメア・ペイン。
- ナイトメア・スローンを発動し、サクリファイス・D・ロータスをサーチ。
- サクリファイス・D・ロータスを召喚し、自身をリリースしてスピリット・オブ・ユベルをリクルート。
- スピリット・オブ・ユベルの特殊召喚時効果でナイトメア・ペインをサーチ。
- ナイトメア・ペインを発動してスピリット・オブ・ユベルを破壊し、ヘルグレイブ・スクワーマーを手札に加える。
- 手順4をトリガーに、スピリット・オブ・ユベルとナイトメア・スローンの効果が発動。ユベルとユベル-Das Abscheulich Ritter(第二形態)を特殊召喚。
- ヘルグレイブ・スクワーマーを自身の効果で特殊召喚して、ユベル(第二形態)を破壊→ユベル-Das Extremer Traurig Drachen(第三形態)を特殊召喚。
- ヘルグレイブ・スクワーマーを素材にリンク1をリンク召喚。
- 墓地のヘルグレイブ・スクワーマーを除外して、スピリット・オブ・ユベルを蘇生。
こちらはwikiから引っ張ってきたパターンを少しアレンジ。
この方法ではナイトメア・スローン1枚からスピリット・オブ・ユベル、ユベル(第一形態と第三形態)と、ナイトメア・ペイン+αを展開することができます。
手札1枚でこれだけ展開できるのはなかなか。
レベル10モンスターが2体いるので、ランク10エクシーズにつなぐこともできます。
この盤面ではユベルモンスターが3体おり、ナイトメア・ペイン発動中なので反射ダメージが3回打てる状態。
さらに第三形態ユベルの反射バーンも加わるため、結果的にサンドバッグにしたモンスターの攻撃力×4のダメージを与えることができます。
つまり、攻撃力2000以上のモンスターをサンドバッグにできれば後攻ワンキル圏内。
手札にガイストーチ・ゴーレムがいるなら、手順1でサーチするカードをスピリット・オブ・ユベルにして、あとは手順3からそのまま続けていけば、サンドバッグを用意しつつ同じ盤面に持っていくことができますね。
ちなみに、元にしたwikiのパターンでは手順8の状態からエンドフェイズに以下のような動きをします。
- エンドフェイズに移り、サクリファイス・D・ロータスを自身の効果で蘇生。
- エンドフェイズ時、ユベルを自壊させるか、維持コストとしてスピリット・オブ・ユベルをリリースする。
結果、フィールドにユベル(第一形態)、ユベル(第三形態)、サクリファイス・D・ロータス、リンク1、魔法・罠ゾーンにナイトメア・ペイン。という状態で相手ターンに回すことが可能。
サクリファイス・D・ロータスで相手モンスター効果を「フィールドのユベルモンスター1体を破壊する」に書き換えることができ、モンスター効果を1回封じることができます。
遊戯王カード サクリファイス・D・ロータス(レア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア 効果モンスター 闇属性 悪魔族 レア |
「ユベル」と相性の良いカード
闇属性・悪魔族サポート
ユベル及びそのサポートモンスターは闇属性・悪魔族で統一されているため、これらの汎用サポートを採用できます。
効果ごとに使えそうなものをまとめたのでサクッと見ていきましょう。
- ドロー・サーチ:闇の誘惑、魔犬オクトロス、クリッター、ダーク・オカルティズム
- サルベージ:悪夢再び、ダークバースト
- 蘇生:七精の解門+暗黒の招来神
注目はサーチカードのダーク・オカルティズム。
レベル8悪魔族をサーチでき、キーカードであるガイストーチ・ゴーレムを引き込むことができます。
逆に言うと、ガイストーチ・ゴーレムしか引き込めないのは多少気になるところですが、ワンキルルートに繋げられるなら悪くないでしょう。
遊戯王 DP22-JP004 ダーク・オカルティズム (日本語版 スーパーレア) デュエリストパック – レジェンドデュエリスト編5 – |
魔犬オクトロス、クリッターの2枚も面白く、デスガイドでリクルートしてリンク素材にすれば、多くのユベルサポートを引き込めます。
クリッターでサーチするとそのターンに効果が使えませんが、スピリット・オブ・ユベルは防御札として使えるので一考の余地がありそう。
【イラスト違い】遊戯王 PAC1-JP019 魔界発現世行きデスガイド (日本語版 シークレットレア) PRISMATIC ART COLLECTION |
また、ユベルは七精の解門で蘇生可能。
こちらは三幻魔の関連カードなのですが、ユベルとも一定のシナジーがあるでしょう。
三幻魔の関連カードがないと発動自体ができないのは気になりますが、七精の解門をサーチできる暗黒の招来神を採用しておけば問題ナシ。
ちなみに属性・種族サポートではありませんが、サクリファイス・D・ロータスはレベル1なのでワン・フォー・ワンからリクルートできます。
このほか闇属性・悪魔族の汎用サポートは以下の記事にて紹介。
闇属性と悪魔族は相性が良いので使えるサポートもけっこうありそうです。
融合召喚サポート
ユベルはそこまでエクストラデッキへの依存度が高いテーマではありませんが、融合サポートを採用できます。
特に超融合はユベル-Das Ewig Liebe Wachterと非常に相性が良く、全体除去札として使うことが可能。
宗教上の理由がない限りは採用したいですね。
遊戯王 RC03-JP035 超融合 (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
また、ユベル(モンスター名)は、E・HERO ネオス・クルーガーの融合素材として指定されています。
よって、多くの融合サポートの恩恵を受けられるのが強み(ユベル-Das Ewig Liebe Wachterは素材指定していないので注意)。
代表的なのは、竜魔導の守護者、E・HERO プリズマー、融合派兵、融合徴兵あたりでしょうか。
特に、融合派兵はデッキから直接ユベルをリクルートすることが可能。
ユベルをフィールドに出すのはこのテーマの一丁目一番地となるため、優先度は高めと言っていいでしょう。
遊戯王 SD41-JP030 融合派兵 (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
さらに、E・HERO プリズマーは1枚からファントム・オブ・ユベルの特殊召喚が可能。
具体的には、デッキからユベルを墓地に送って名称をコピーし、プリズマーと墓地のユベルをデッキに戻すことでファントム・オブ・ユベルの特殊召喚条件が満たせます。
プリズマーはヒーローアライブでリクルートでき、召喚権を使わずに上記のパターンが組めるのも強み。
遊戯王OCG E・HERO プリズマー パラレル仕様 20AP-JP045-P 遊☆戯☆王ARC-V [20th ANNIVERSARY PACK 1st WAVE] |
自分のカードを破壊するカード
ユベルは破壊をトリガーに進化形態をリクルートするため、自分のカードを破壊する効果と相性が良いと考えられます。
ただし、第二形態を重視しないならそこまで優先度は高くないように思います。
メインギミックである反射バーン・反射ダメージを狙うなら、ユベル-Das Ewig Liebe Wachterやナイトメア・ペインで十分。
以前は第二形態の毎ターン全体除去が強力だったので優先度が高めでしたが、最近の強化で反射ダメージでも戦えるようになったと思います。
その結果、自壊させるカードの優先度が下がったように思いました。
とはいえ、自分のカードを破壊できるカードと相性が良いのは間違いないと思うので、ざっくり紹介しておきます。
- サーチ:メタルフォーゼ、グラウンド・ゼノ、トラップトラック
- 特殊召喚:シンクロ・ディレンマ、時花の賢者-フルール・ド・サージュ、十二獣の会局
- 除去:ブラック・ホール、激流葬
- 効果無効:世壊賛歌
中でもブラック・ホール……というか、ブラック・ホール・ドラゴンとは相性が良さげ。
ブラック・ホール・ドラゴンは、対象を取らない破壊への耐性を持ち、第二形態の全体除去の影響を受けません。
遊戯王 ブラック・ホール・ドラゴン(ウルトラレア) AGE OF OVERLORD(エイジ・オブ・オーバーロード)(AGOV) |
反射ダメージ・バーンのサンドバッグ要員
ユベルは反射ダメージ・反射バーンを得意とするテーマのため、サンドバッグとなるモンスターを用意するのが良いでしょう。
基本的にはテーマ内のガイストーチ・ゴーレムで十分かもしれませんが、他のカードも採用価値があります。
ちなみにサンドバッグと少し話がズレますが、ガイストーチ・ゴーレムとカイザーコロシアムでロック状態を構築することが可能。
自分フィールドにユベル、相手フィールドにガイストーチ・ゴーレムという盤面が作れれば、相手はそれ以上モンスターが出せない訳ですね。
スピリット・オブ・ユベルとガイストーチ・ゴーレムがいればできるので、先攻で狙ってみるのも面白いコンボでしょう。
遊戯王 SD38-JP031 カイザーコロシアム (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ 混沌の三幻魔 ─ |
話を戻して。
サンドバッグ要員として代表的なのは、除去要員も兼ねる壊獣や溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム。
特にラヴァ・ゴーレムは持ち主に1000バーン与える効果もあり、反射ダメージと合わせて4000ダメージも削ってくれます。
地味に悪魔族・レベル8なので、ガイストーチ・ゴーレムとダーク・オカルティズムを共有できるのもウマテイスト。
遊戯王OCG 雷撃壊獣サンダー・ザ・キング スーパーレア EP16-JP027-SR 遊☆戯☆王ARC-V [EXTRA PACK 2016] |
そして、原始生命態ニビル!
ユベルにおいては相手の展開を妨害しつつ、高打点のトークンをサンドバッグ要員とすることができます。
普通のデッキだと高すぎる攻撃力のトークンは処理に困るものですが、ユベルの場合はコレを有効活用できるのがウマテイスト。
汎用性の高いカードですし、宗教上の理由がない限りは採用したいカードでしょう。
遊戯王 RC04-JP016 原始生命態ニビル (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
また、相手のモンスターを装備魔法でパンプアップするのも手。
候補としては単純な上昇値が高い脆刃の剣、効果を無効にできる愚鈍の斧あたり。
装備魔法ではありませんが、効果を無効にできる禁じられた聖杯もよさげ。
先にも解説しましたが、ナイトメア・ペイン発動中なら、ユベル-Das Ewig Liebe Wachteror第三形態で攻撃力4000以上のモンスターを殴れば反射バーン+反射戦闘ダメージで8000ライフを削りきることも可能。
なので、相手の攻撃力を上げるカードはかなり有用に感じています。
特に脆刃の剣の上昇値は2000と高く、たいていのモンスターをワンキルラインに押し上げてくれます。
※脆刃の剣に関しては、御巫の処理と同じならもっと簡単にワンキルできそうな気がするんですが、このへんの処理に自信がないので正直よくわかりません(すまんかった)
できるならあとで追記しておきます。
できる場合、ナイトメア・ペイン発動中に脆刃の剣を装備したモンスターにユベルで攻撃すると、
- 通常ユベルで攻撃→サンドバッグの攻撃力の2倍のダメージ(脆刃の剣+ナイトメア・ペインで戦闘ダメージを反射)
- ユベル-Das Ewig Liebe Wachterで攻撃→サンドバッグの攻撃力の3倍ダメージ(脆刃の剣+ナイトメア・ペインの戦闘ダメージ反射×2+ユベル-Das Ewig Liebe Wachterで攻撃力分のバーン)
ってことになる?
遊戯王 禁じられた聖杯(ノーマルパラレル) ウィング・レイダーズ(SPWR) シングルカード SPWR-JP041-NP |
テーマレベルで相性の良いカード
出張要員としての「ユベル」
最後に他のテーマとユベルの相性を考えていきます。
ユベルを他のテーマと組み合わせる場合、次の特徴が挙げられます。
- 闇属性・悪魔族の融合召喚テーマ
- 反射ダメージ・反射バーンを与えるのが得意
- 破壊をトリガーとする効果と第二形態で毎ターン全体除去が打てる
このへんの特徴とかみ合うテーマとは相性が良いでしょう。
相性の良いカードの方では「第二形態の全体除去効果の優先度が下がった」と言いましたが、他のテーマと組み合わせる場合はけっこう使いそうに思います。
では、次は具体的に相性が良いテーマを見ていきましょう。
炎王
全体除去と破壊をトリガーとする効果を持つ炎王はユベルと相性が良さそうです。
特に炎王の孤島は手札から第一形態のユベルを破壊することができ、即座に第二形態のユベルを呼び出すことが可能。
炎王は破壊された時に発動する効果を持ち、第二形態の全体除去に巻き込んでもアドバンテージを失いにくいという強みもあります。
遊戯王カード 炎王の孤島(シークレットレア) ストラクチャーデッキR 炎王の急襲(SR14) | フィールド魔法 シークレット レア |
遊戯王カード 真炎王 ポニクス(シークレットレア) ストラクチャーデッキR 炎王の急襲(SR14) | 効果モンスター 炎属性 鳥獣族 シークレット レア |
炎王に関してはこちらで詳しく解説。
構築の参考にどうぞ!
ホルス
続いてホルス。
こちらも第二形態が持つ全体除去とのシナジーを考えた提案です。
ホルスは王の棺がある場合に対象を取らない除去の影響を受けず、第二形態の全体除去に巻き込まれません。
第二形態の全体除去目当てなら候補となるでしょう。
遊戯王 AGOV-JP011 ホルスの栄光- イムセティ (アルティメットレア) AGE OF OVERLORD(エイジ・オブ・オーバーロード)AGOV ホルス イムセティ |
ホルスはこちらの記事で詳しく解説。
このテーマは色んなテーマと相性が良いので面白いですね。
御巫
同じ反射ダメージテーマということで、御巫とも相性が良さげ。
御巫側から見た場合、相手がモンスターを出していない状況でも、ガイストーチ・ゴーレムを出せばサンドバッグを用意できるのは利点でしょう。
御巫には能動的にサンドバッグを捻出する手段がないっぽく、そこに上手くかみ合ってくれそうな気がします。
壊獣を使う場合でも必ず相手モンスターは必要なので、こちらからサンドバッグを用意できるガイストーチ・ゴーレムを組み込むのは面白いのではないかと。
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