「サイバー・ドラゴン」解説
光属性・機械族の融合・エクシーズ・リンク召喚テーマ『サイバー・ドラゴン』の解説をしていきます。
このテーマはGXで登場してからずっと人気のテーマで、定期的に強化・再録されているイメージ。
高火力の融合モンスターでブン殴ったり、制圧要員となるエクシーズで守ったりと、意外と全体的なバランスも良いんですよね。
サイバー・ドラゴン
遊戯王カードWiki
ストラクチャーデッキ-機光竜襲雷-でカテゴリ化された「サイバー・ドラゴン」と名のついたモンスター群。
属するモンスターは全て光属性・機械族で統一されている。
三行で教える「サイバー・ドラゴン」
- 光属性・機械種族で統一された融合・エクシーズ・リンク召喚テーマ
- 高火力の融合・制圧力の高いエクシーズがおり、EXデッキのバランスが良い
- サイバー・ドラゴンと対を成すサイバー・ダークも存在する
メインデッキの「サイバー・ドラゴン」モンスター
『サイバー・ドラゴン』は光属性・機械族で統一されたモンスター群で、融合・エクシーズ・リンク召喚を得意としています。
アニメ『GX』にて丸藤亮が使うテーマとして有名で、何度も構築済みデッキが発売される人気テーマです(うち1回はサイバー・ダーク)。
サイバー・ドラゴンはその名称そのものを指定するサポートカードが多いのが特徴のひとつ。
遊戯王のサポートカードはテーマ名を指定するのが一般的ですが、サイバー・ドラゴンではサイバー・ドラゴンというカード名を指定するものが多いです。
そのため、下級モンスターの多くがフィールド・墓地の両方(またはいずれか)でサイバー・ドラゴンとして扱う効果を持ちます。
遊戯王カード サイバー・ドラゴン(ウルトラレア) QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE(QCCP) | 効果モンスター 光属性 機械族 |
サイバー・ドラゴンモンスター
メインデッキのサイバー・ドラゴンモンスターは、フィールド・墓地でカード名をサイバー・ドラゴンとして扱うものが多く、素材指定のある融合召喚にも使用することができます。
また、同名カード扱いされることで、攻撃力500以下のモンスターは機械複製術で本家サイバー・ドラゴンを2体リクルートでき、展開コンボとして使えるのは覚えておきましょう。
一方、デッキ内ではサイバー・ドラゴン(カード名)として扱われないため、融合派兵などのサポートを受けることができません。
このへんは一長一短ですね。
テーマとして優秀なのは、サイバー・ドラゴン・ネクステア、サイバー・ドラゴン・コアあたり。
特にサイバー・ドラゴン・コアは魔法・罠をサーチでき、展開コンボの起点として使うことが可能。
まさにサイバー・ドラゴンの中核を担うカードです(展開ルートは後述)。
サイバー・ドラゴン・ネクステアは自身を手札から特殊召喚する効果と、墓地から機械族を蘇生する2つの効果。
召喚権なしでサイバー・ドラゴン・ズィーガーをリンク召喚したり、サイバー・ドラゴン・ノヴァを蘇生してインフィニティにランクアップさせる、といった使い方ができます。
蘇生できるモンスターは攻/守のいずれかが2100である必要がありますが、無限起動などに多く、テーマ外でも活躍できるポテンシャルを持ちます。
レベル1
カード名 | サイバー・ドラゴン として扱う場所 | 固有効果② | 固有効果③ | 攻か守が2100 |
---|---|---|---|---|
サイバー・ドラゴン・ネクステア | フィールド・墓地 | 手札から他のモンスターを捨て、自身を手札から特殊召喚 | 召喚・特殊召喚時、攻か守が2100の機械族を蘇生(発動後、機械族しか特殊召喚できない縛りが発生) | × |
サイバー・ドラゴン・ヘルツ | フィールド・墓地 | 特殊召喚時、自身をレベル5に変更(発動後、機械族しか特殊召喚できない縛りが発生) | 自身が墓地に送られた場合、デッキ・墓地から自身以外のサイバー・ドラゴンを手札に加える | × |
遊戯王 RC03-JP015 サイバー・ドラゴン・ネクステア (日本語版 シークレットレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
遊戯王カード サイバー・ドラゴン・ヘルツ(シークレットレア) QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE(QCCP) | 効果モンスター 光属性 機械族 |
レベル2
カード名 | サイバー・ドラゴン として扱う場所 | 固有効果② | 固有効果③ | 攻か守が2100 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
サイバー・ドラゴン・コア | フィールド・墓地 | 召喚時、サイバーまたはサイバネティック魔法・罠をサーチ | 相手のみモンスターが存在する場合、自身を墓地から除外して、サイバー・ドラゴンをリクルート | × | 固有効果②③は1ターンに一度、いずれか1つしか発動不可 |
レベル3
カード名 | サイバー・ドラゴン として扱う場所 | 攻か守が2100 |
---|---|---|
プロト・サイバー・ドラゴン | フィールド | × |
レベル4
カード名 | サイバー・ドラゴン として扱う場所 | 固有効果② | 固有効果③ | 攻か守が2100 |
---|---|---|---|---|
サイバー・ドラゴン・ツヴァイ | 墓地 | 手札の魔法を公開して、自身をサイバー・ドラゴンとして扱う | 相手モンスターとの戦闘時、300パンプ | × |
サイバー・ドラゴン・ドライ | フィールド・墓地 | 召喚時、自分のサイバー・ドラゴン全てをレベル5にする(発動後、機械族しか特殊召喚できない縛りが発生) | 自身が除外された場合、自分サイバー・ドラゴン1体に戦闘・効果破壊耐性を付与 | × |
サイバー・ドラゴン・フィーア | フィールド・墓地 | サイバー・ドラゴンの召喚・特殊召喚時、自身を手札から守備で特殊召喚 | 自身がモンスターゾーンに存在する限り、自分サイバー・ドラゴンの攻/守を500パンプ | × |
サイバー・ドラゴンモンスターはレベル4も比較的多め。
トランスターンで本家サイバー・ドラゴンや、銀河戦士をリクルートできるのはストロングポイントと言えるでしょう。
レベル変更できるサイバー・ドラゴン・ドライと、特殊召喚効果を持つサイバー・ドラゴン・フィーアの2体を組み合わせればランク5にアクセスすることも。
この方法でサイバー・ドラゴン・ノヴァをエクシーズ召喚することができますね。
遊戯王 SD41-JP004 サイバー・ドラゴン・ツヴァイ (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
遊戯王 SD41-JP005 サイバー・ドラゴン・ドライ (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
遊戯王 SD41-JP006 サイバー・ドラゴン・フィーア (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
レベル5
カード名 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ | 攻か守が2100 |
---|---|---|---|---|
サイバー・ドラゴン | 相手モンスターのみが存在する場合、自身を手札から特殊召喚 | ― | ― | ○ |
トゥーン・サイバー・ドラゴン | 相手モンスターのみが存在する場合、自身を手札から特殊召喚 | 召喚・反転召喚・特殊召喚したターンに攻撃不可 | 自分トゥーン・ワールドが存在し、相手トゥーンモンスターが存在しない場合、直接攻撃可 | ○ |
そして本家サイバー・ドラゴンを含むレベル5帯。
繰り返しになりますが、サイバー・ドラゴンサポートはカード名を指定するものが多く、本家サイバー・ドラゴンもまだまだ採用の余地があります。
このカードが登場した最初期の遊戯王では、手軽に出せる2100打点としてグッドスタッフに採用されることも多かったですね。
【イラスト違い】遊戯王 PAC1-JP012 サイバー・ドラゴン (日本語版 シークレットレア) PRISMATIC ART COLLECTION |
サイバー・ドラゴンの以外のモンスター
その他、サイバー・ドラゴンモンスターではないサポートモンスターや派生モンスターについて。
サイバー・ドラゴンデッキに採用されることはあまりないですが、一応紹介しておきます。
サイバー・ドラゴンに関する効果を持つモンスター
カード名 | 属性 | 星 | 固有効果① | 固有効果② | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
アーマード・サイバーン | 風 | 4 | 以下から1つ選択して発動 ●自分サイバー・ドラゴンまたはサイバー・ドラゴンを融合素材とするモンスターに自身を装備。装備モンスターが戦闘・効果破壊された場合、代わりに自身を破壊 ●装備カード状態の自身を特殊召喚 | 装備モンスターの攻撃力を1000下げ、表側表示モンスター1体を破壊 | ユニオン |
通常召喚できない派生モンスター
カード名 | 属性 | 星 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Sin サイバー・エンド・ドラゴン | 闇 | 10 | sinモンスターはフィールドに1体しか存在できない | 自身が存在する限り、他の自分モンスターは攻撃できない | フィールド魔法が存在しない場合、自壊 | EXデッキからサイバー・エンド・ドラゴンを除外した場合のみ特殊召喚できる |
サイバー・レーザー・ドラゴン | 光 | 7 | 自身の攻撃力以上の攻/守を持つモンスター1体を破壊 | ― | ― | フォトン・ジェネレーター・ユニットの効果でのみ特殊召喚できる |
サイバー・バリア・ドラゴン | 光 | 6 | 自身が攻撃表示の場合、相手モンスターの攻撃を1回無効 | ― | ― | アタック・リフレクター・ユニット |
遊戯王 20TH-JPC71 Sin サイバー・エンド・ドラゴン (日本語版 シークレットレア) 20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION |
「サイバー・ドラゴン」をサポートする魔法・罠ー「サイバー」・「サイバネティック」
続きまして、サイバー・ドラゴンをサポートする魔法・罠について。
こちらは『サイバー』と『サイバネティック』、その他の3種類があり、サイバーとサイバネティックはサイバー・ドラゴン・コアでサーチすることができます。
これらの魔法・罠は、対象範囲がテーマとしてのサイバー・ドラゴンだったり、サイバー・ドラゴンそのものだったりと微妙に違うので注意。
例えば、エマージェンシー・サイバーは「サイバー・ドラゴンモンスター」を指定してサーチしますが、サイバー・レヴシステムは手札・墓地の「サイバー・ドラゴン」を指定して特殊召喚します。
つまり、「サイバー・ドラゴンモンスター」はエマージェンシー・サイバーでサーチできますが、サイバー・レヴシステムで手札から特殊召喚できない、ということ(墓地で名称が変わるモンスターは蘇生できる)。
焦っていると間違えやすいので注意したいですね。
サイバー魔法・罠
サイバー魔法・罠では、サーチ効果を持つエマージェンシー・サイバーと、サイバー・リペア・プラントが優秀でしょうか。
テーマ的にはエマージェンシー・サイバーで十分ですが、サイバー・リペア・プラントはテーマ外の光属性・機械族もサーチできるのが魅力。
これで銀河戦士を引き込めばランク5エクシーズにアクセスすることができます。
ただし、サイバー・リペア・プラントは墓地にサイバー・ドラゴンがいないと使えないのがネック。
この2枚は構築によって優先度が変わると思うので、適宜調整していきましょう。
遊戯王カード エマージェンシー・サイバー(シークレットレア) QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE(QCCP) | 通常魔法 シークレット レア |
遊戯王 SD41-JP024 サイバー・リペア・プラント (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
魔法カード
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|
エマージェンシー・サイバー | 通常魔法 | サイバー・ドラゴンモンスターまたは通常召喚できない光属性・機械族をサーチ | 相手によって発動が無効になりこのカードが墓地に送られた場合、手札1枚を捨て、自身をサルベージ |
サイバー・リペア・プラント | 通常魔法 | 墓地にサイバー・ドラゴンが存在する場合、以下から1つ選択して発動(3体以上存在する場合、両方選択できる) ●光属性・機械族をサーチ ●墓地の光属性・機械族1体をデッキに戻す | ― |
サイバー・レヴシステム | 通常魔法 | 手札・墓地からサイバー・ドラゴンを特殊召喚し、効果破壊耐性を付与 | ― |
エターナル・サイバー | 速攻魔法 | 墓地のサイバー融合をEXデッキに戻すか、召喚条件を無視して特殊召喚 | 機械族の自分サイバー融合が戦闘・効果破壊された場合、自身を墓地から除外して肩代わり |
サイバーロード・フュージョン | 速攻魔法 | フィールド・除外状態の素材をデッキに戻し、サイバー・ドラゴンモンスターを素材とするモンスターを融合召喚 (発動後、この効果で特殊召喚したモンスターでしか攻撃できない縛りが発生) | ― |
罠カード
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② | 備考 |
---|---|---|---|---|
サイバー・ネットワーク | 永続罠 | サイバー・ドラゴンが存在する場合、デッキの光属性・機械族を除外 | このカードがフィールドから墓地に送られた場合、除外状態の光属性・機械族を可能な限り特殊召喚し、自分フィールドの魔法・罠を全て破壊 (強制効果、特殊召喚したモンスターは効果発動不可、発動後バトルフェイズができない縛りが発生) | 発動後3回目の自分スタンバイフェイズに自壊 |
サイバネティック魔法・罠
サイバネティック魔法・罠では、サーチ効果を持つサイバネティック・ホライゾンが優秀。
こちらはサイバー・ダークもサーチできるため、組み合わせる場合は優先度が高くなるでしょう。
サイバー・ドラゴン主軸であっても、サイバー・ダーク・キメラからパワー・ボンドを引き込む際には重宝します。
遊戯王カード サイバネティック・ホライゾン(シークレットレア) サイバー流の後継者(SD41) | ストラクチャーデッキ 通常魔法 |
魔法カード
カード名 | 種別 | 固有効果① | 備考 |
---|---|---|---|
サイバネティック・ホライゾン | 通常魔法 | 手札・デッキからそれぞれ1体ずつ、属性の異なるドラゴン・機械族のサイバーモンスターを墓地に送り、ドラゴン・機械族のサイバーモンスターをサーチして、EXデッキから機械族のサイバー融合を墓地に送る | ルール上サイバーダークカードとしても扱う 同名カードは1ターンに一度しか発動できず、発動ターンに機械族しかEXデッキから特殊召喚できない縛り発生 |
サイバネティック・ゾーン | 速攻魔法 | 自分の機械族融合をエンドフェイズまで除外して、フィールドに戻した時に攻撃力を倍にする 次の自分ターンのスタンバイフェイズ時、除外したモンスターを破壊 | ― |
サイバネティック・フュージョン・サポート | 速攻魔法 | LPを半分払い、機械族を融合召喚する場合に一度だけ、手札・フィールド・墓地から素材を除外して融合召喚できる | 融合召喚する効果ではない |
遊戯王カード GS06-JP014 サイバネティック・フュージョン・サポート ノーマル / 遊戯王ゼアル [GOLD SERIES 2014] |
罠カード
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|
サイバネティック・オーバーフロー | 通常罠 | 手札・フィールド・墓地からサイバー・ドラゴンを任意の数除外する(同じレベルは1体まで) その後、除外した数だけ相手カードを選んで破壊 | フィールドの自身が効果破壊された場合、サイバーまたはサイバネティック魔法・罠をサーチ |
サイバネティック・レボリューション | 通常罠 | フィールドのサイバー・ドラゴンをリリースして、サイバー・ドラゴンを素材とする融合モンスターをEXデッキから特殊召喚 (特殊召喚したモンスターは直接攻撃不可、次のターンのエンドフェイズに自壊) | ― |
サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー | 永続罠 | 相手モンスターが攻撃宣言する度、フィールドのサイバー・ドラゴンまたはサイバー・ドラゴンを素材指定する融合を墓地に送り、攻撃モンスターを破壊 | ― |
遊戯王 SD41-JP036 サイバネティック・レボリューション (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
サイバーでもサイバネティックでもない魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② | 備考 |
---|---|---|---|---|
エヴォリューション・バースト | 通常魔法 | 自分サイバー・ドラゴンが存在する場合、相手カード1枚を破壊 (発動後、サイバー・ドラゴンは攻撃できない縛りが発生) | ― | ― |
エターナル・エヴォリューション・バースト | 装備魔法 | 自身が魔法・罠ゾーンに存在する限り、自分バトルフェイズ中に相手は効果を発動できない | 装備モンスターが相手モンスターに攻撃したダメージステップ終了時、墓地からサイバー・ドラゴンモンスターを除外して、装備モンスターは続けて相手モンスターに攻撃できる (効果を発動するターン、装備モンスター以外は攻撃できない縛りが発生) | 機械族・融合にのみ装備可 |
フォトン・ジェネレーター・ユニット | 速攻魔法 | サイバー・ドラゴン2体をリリースして、手札・デッキ・墓地からサイバー・レーザー・ドラゴンを特殊召喚 | ― | ― |
アタック・リフレクター・ユニット | 通常罠 | サイバー・ドラゴンをリリースして、手札・デッキからサイバー・バリア・ドラゴンを特殊召喚 | ― | ― |
こちらはサイバーでもサイバネティックでもないサポートカード。
サーチ方法がないので現状使うのはちょっと厳しいかな、という印象です。
エヴォリューション・バーストはサイバー・ドラゴン・ツヴァイと組み合わせて除去カードとして使うのが面白いのですが、現代遊戯王では流石にちょっと……うん。
エクストラデッキの「サイバー・ドラゴン」モンスター
そしてEXデッキ!
EXデッキのサイバー・ドラゴンモンスター及びサイバー・ドラゴンを素材とするモンスターは融合・エクシーズ・リンクモンスターの3種類。
召喚方法が多いということは「定期的に強化されてきた」ということでもあり、それは「人気テーマの証である」とも言えそうですね。
融合モンスター
最初に紹介するのは融合モンスター。
ざっくり分類すると、『サイバー』の名を持つ光属性のモンスターと、『キメラテック』の名を持つ闇属性モンスターの2種類がいます。
攻撃力が高いモンスターや連続攻撃持ちが多く、パワー・ボンドやリミッター解除を併用することで一気にLPを削り切ることが可能。
またキメラテックは闇属性のため、オーバーロード・フュージョンに対応しているのがストロングポイントです。
サイバー・ドラゴンを融合素材とするモンスター
サイバー○○(光属性)
カード名 | 星 | 素材指定 | 固有効果① | 攻か守が 2100 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
サイバー・エンド・ドラゴン | 10 | サイバー・ドラゴン×3 | 守備貫通 | × | 融合素材代用モンスターを使用不可 |
サイバー・ツイン・ドラゴン | 8 | サイバー・ドラゴン×2 | 2回攻撃可 | ○ | 融合素材代用モンスターを使用不可 |
キメラテック○○(闇属性)
カード名 | 星 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ | 攻か守が 2100 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
キメラテック・オーバー・ドラゴン | 9 | サイバー・ドラゴン + 機械族1体以上 | 融合召喚時、自身以外の自分フィールドのカード全てを墓地に送る | 自身の元々の攻/守は、融合素材の数×800になる | 融合素材としたモンスターの数までモンスターに攻撃できる | × | 融合召喚でしか特殊召喚不可 |
キメラテック・フォートレス・ドラゴン | 8 | サイバー・ドラゴン + 機械族1体以上 | 自身の元々の攻撃力は、融合素材の数×1000になる | ― | ― | × | 自分・相手フィールドから融合素材を墓地に送った場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる 融合素材にできない |
遊戯王 SD41-JP041 サイバー・エンド・ドラゴン (日本語版 ノーマルパラレル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
遊戯王カード サイバー・ツイン・ドラゴン(シークレットレア) QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE(QCCP) | 融合・効果モンスター 光属性 機械族 |
サイバー・ドラゴンを融合素材とするモンスターでは、自分・相手の機械族を吸収融合できるキメラテック・フォートレス・ドラゴンが優秀。
種族を機械族に変更するカードを組み合わせれば全体除去として使うこともでき、破壊しない・対象を取らない強力な除去となります。
逆にサイバー・ドラゴンメタとしても使えるので、サイバー・ドラゴンが流行った時にはサイドデッキに入れても良さげ。
遊戯王OCG キメラテック・フォートレス・ドラゴン パラレル仕様 20AP-JP042-P 遊☆戯☆王ARC-V [20th ANNIVERSARY PACK 1st WAVE] |
遊戯王 HC01-JP017 キメラテック・オーバー・ドラゴン (日本語版 シークレットレア) HISTORY ARCHIVE COLLECTION |
サイバー・ドラゴンモンスターを融合素材とするモンスター
カード名 | 属性 | 星 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ | 攻か守が 2100 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キメラテック・メガフリート・ドラゴン | 闇 | 10 | サイバー・ドラゴンモンスター + EXモンスターゾーンのモンスター1体以上 | 自身の元々の攻撃力は、融合素材の数×1200になる | ― | ― | × | 自分・相手フィールドから融合素材を墓地に送った場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる 融合素材にできない |
キメラテック・ランページ・ドラゴン | 闇 | 5 | サイバー・ドラゴンモンスター×2体以上 | 融合召喚時、素材にしたモンスターの数まで魔法・罠を破壊 | 自分メインフェイズ時、デッキから光属性・機械族を2体まで墓地に送り、その数だけ攻撃回数を増やす | ― | ○ | 融合召喚は素材指定されたモンスターでしかできない |
サイバー・エタニティ・ドラゴン | 光 | 10 | サイバー・ドラゴンモンスター + 機械族×2 | 墓地に機械族・融合が存在する限り、自身に対象耐性・効果破壊耐性を付与 | 融合召喚した自身が相手によって墓地に送られた場合、手札・デッキ・墓地からサイバー・ドラゴンを1体ずつ特殊召喚 | 墓地から自身を除外して、自分融合モンスターに対象耐性・効果破壊耐性を付与 | × | ― |
遊戯王 RC03-JP021 キメラテック・メガフリート・ドラゴン (日本語版 コレクターズレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
こちらはテーマとしてのサイバー・ドラゴンを素材指定するモンスター。
カード名を指定しない分融合召喚しやすいですが、融合徴兵などの一部サポートに対応していません。
中でも注目は、除去と連続攻撃ができるキメラテック・ランページ・ドラゴン。
最大3回攻撃でき、パワー・ボンドを使えば4200打点で連続攻撃することができます。
攻撃回数を増やす際にデッキから光属性・機械族を墓地送ることもでき、墓地肥し要員としても魅力。
さらにレベル5機械族ということで、サイバー・ドラゴン・ノヴァのX素材になれるのもグッドです。
遊戯王 キメラテック・ランページ・ドラゴン(ノーマル) デュエリストパック レジェンドデュエリスト編3 DP20-JP019 |
エクシーズモンスター
カード名 | 素材指定 | 特殊召喚条件 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ | 攻か守が 2100 |
---|---|---|---|---|---|---|
サイバー・ドラゴン・ノヴァ | 機械族レベル5×2 | ― | 自身のX素材を1つ取り除き、サイバー・ドラゴンを蘇生 | 自分・相手ターン、手札・フィールドのサイバー・ドラゴンを除外して、自身の攻撃力を2100パンプ | 相手の効果で墓地に送られた場合、EXデッキから機械族・融合を特殊召喚 | ○ |
サイバー・ドラゴン・インフィニティ | 光属性・機械族レベル6×3 | サイバー・ドラゴン・ノヴァの上に重ねてエクシーズ召喚できる | 自身のX素材の数×200パンプ | 攻撃表示モンスター1体を自身のX素材とする | 効果発動時、自身のX素材を1つ取り除き、その効果を無効にして破壊 | ○ |
エクシーズモンスターはランク5のサイバー・ドラゴン・ノヴァと、ノヴァに重ねてエクシーズ召喚できるサイバー・ドラゴン・インフィニティの2体。
特にインフィニティは無効効果を持つため非常に強力です。
その上、インフィニティは対象をX素材にして除去する効果も持っています。
破壊耐性を無視してモンスターを処理でき、無効効果と合わせて1枚で何枚ものアドバンテージを取ることが可能。
登場した9期には何度も煮え湯を飲まされた個人的トラウマカードの1枚です。
ノヴァとインフィニティは汎用性が高いのも特徴で、光属性テーマなら銀河戦士を2枚採用すれば一緒に組み込むことも。
また、ランク4が出せるなら星守の騎士 プトレマイオスからランクアップできるので、EXデッキに余裕があるなら候補となるでしょう。
遊戯王 PAC1-JP021 サイバー・ドラゴン・インフィニティ (日本語版 シークレットレア) PRISMATIC ART COLLECTION |
リンクモンスター
カード名 | L数 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② | 攻か守が 2100 |
---|---|---|---|---|---|
サイバー・ドラゴン・ズィーガー | 2 | サイバー・ドラゴンを含む機械族2体 | フィールド・墓地でサイバー・ドラゴンとして扱う | 自身が攻撃宣言していない自分・相手バトルフェイズ時、自分の攻撃力2100以上の機械族1体の攻/守を2100パンプ (発動後、自身の戦闘で発生する戦闘ダメージをお互いに0にする) | ○ |
リンクモンスターは現在、サイバー・ドラゴン・ズィーガーの1体。
モンスターの攻撃力を上げることができ、連続攻撃できるモンスターと組み合わせると強烈な火力要員となります。
サイバー・ドラゴンにはキメラテック・ランページを筆頭に連続攻撃できるモンスターが豊富なため、このパンプアップはバカにできません。
「サイバー・ドラゴン」の立ち回り・展開ルート
基本の立ち回り
- サイバー・ドラゴン・コアで魔法・罠をサーチしつつ展開
- サイバー・ドラゴン・インフィニティをエクシーズ召喚して制圧・除去
- 状況によってはキメラテック・ランページ・ドラゴンでワンキルを狙う
サイバー・ドラゴンの動きはざっくり上記を想定。
基本は優秀な制圧要員であるサイバー・ドラゴン・インフィニティを目標にすると良さげに思います。
インフィニティは先攻の制圧札としてはもちろん、後攻でも相手モンスターをX素材として吸収・処理できるため、非常に使い勝手の良いモンスター。
サイバー・ドラゴンではサイバー・ドラゴン・ドライでレベルを変更したり、機械複製術でサイバー・ドラゴン2体をリクルートしてエクシーズ召喚することができます。
銀河戦士を使えば召喚権なしで展開することもでき、残った召喚権で別の展開ルートを行うこともできるでしょう。
遊戯王 PAC1-JP021 サイバー・ドラゴン・インフィニティ (日本語版 シークレットレア) PRISMATIC ART COLLECTION |
遊戯王カード 銀河戦士(ウルトラレア) QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE(QCCP) | ギャラクシー・ソルジャー 効果モンスター 光属性 機械族 |
状況によっては連続攻撃できるキメラテック・ランページ・ドラゴンでワンキルを狙うのもアリ。
パワー・ボンドを使えば4200打点×3回攻撃ができ、後攻ワンキルも視野となります。
キメラテック・ランページはサイバー・ドラゴン・コアを含む手札3枚で出すことが可能。
この方法にはサイバー・ダークのギミックが必要なものの、初動となるサイバー・ドラゴン・コアはサーチ手段が豊富なため、デッキに組み込む価値があると考えています。
遊戯王 キメラテック・ランページ・ドラゴン(ノーマル) デュエリストパック レジェンドデュエリスト編3 DP20-JP019 |
サイバー・ドラゴン・コアから手札3枚で攻撃力3倍のキメラテック・ランページ・ドラゴンを出す展開ルート
- 採用カード
- モンスター:サイバー・ドラゴン・コア、サイバー・ダーク・カノン、サイバー・ダーク・クロー、サイバー・ダーク・キメラ
- 魔法・罠:サイバネティック・ホライゾン、サイバーダーク・ワールド、パワー・ボンド
- EXデッキ:サイバー・ドラゴン・ズィーガー、キメラテック・ランページ・ドラゴン、サイバー融合モンスター
- 条件:手札にサイバー・ドラゴン・コア、手札コスト用のサイバーモンスター1枚、魔法・罠1枚、合計3枚
- 結果:フィールドにキメラテック・ランページ・ドラゴン(攻撃力6300×3回攻撃)、サイバー・ドラゴン・ズィーガー(戦闘ダメージを与えられない)の2体が並ぶ。
- 展開後の縛り:展開前後に機械族しかEXデッキから特殊召喚できない。展開後にドラゴン・機械族のサイバーモンスターしか融合素材にできない
- サイバー・ドラゴン・コアを召喚して、サイバネティック・ホライゾンをサーチ。
- サイバネティック・ホライゾンを発動して以下の手順を行う(発動ターンに機械族しかEXデッキから特殊召喚できない縛りが発生)。
- 手札・デッキから、サイバー・ドラゴンモンスターを含む異なる属性のサイバーモンスターを1体ずつ墓地へ送って効果発動。
- デッキのサイバー・ダーク・クローを手札に加える。
- EXデッキのサイバー融合モンスターを墓地へ送る。
- 手札のサイバー・ダーク・クローを捨て、サイバーダーク・ワールドをサーチし、そのまま発動してサイバー・ダーク・カノンを手札に加える。
- 手札のサイバー・ダーク・カノンを捨ててサイバー・ダーク・キメラを手札に加え、サイバーダーク・ワールドの効果で召喚。
- サイバー・ダーク・キメラの効果で魔法・罠カードを捨ててパワー・ボンドをサーチし、一度だけ融合素材を墓地から除外できる効果を適用(発動後、ドラゴン・機械族のサイバーモンスターしか融合素材にできない縛りが発生)。
- サイバー・ドラゴン・コア(サイバー・ドラゴン扱い)+サイバー・ダーク・キメラの2体を素材にサイバー・ドラゴン・ズィーガーをリンク召喚。
- パワー・ボンドを発動して、墓地のサイバー・ドラゴン・コア+手順2で墓地に送ったサイバー・ドラゴンモンスターを素材にキメラテック・ランページ・ドラゴン(攻撃力2倍)を融合召喚。
- キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果でデッキの光属性・機械族2体を墓地に送り、攻撃回数を+2回追加。
- バトルフェイズに入り、サイバー・ドラゴン・ズィーガーの効果でキメラテック・ランページ・ドラゴンの攻撃力を+2100する。
こちらはwikiを参考にしたサイバー・ダークとの組み合わせをアレンジし、攻撃力3倍のキメラテック・ランページ・ドラゴンを出す展開方法です。
要はパワー・ボンドとサイバー・ドラゴン・ズィーガーで攻撃力をマシマシにしていく訳ですね。
遊戯王 SD41-JPP03 サイバネティック・ホライゾン (日本語版 スーパーレア) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
このパターンの場合、攻撃力6300のキメラテック・ランページで3回攻撃ができ、余裕の後攻ワンキルが可能。
ランページで魔法・罠も除去できるため、攻撃も比較的通しやすいでしょう。
魔法・罠の処理枚数が足りない時はズィーガーも融合素材にすれば、打点は下がりますが1枚多く除去することもできます。
採用するサイバー・ダークも最低限で良く、サイバー・ドラゴンらしさを維持しやすいのも良さげ。
遊戯王 キメラテック・ランページ・ドラゴン(ノーマル) デュエリストパック レジェンドデュエリスト編3 DP20-JP019 |
サイバー・ドラゴン・コアから手札3枚で鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴンを出す展開ルート
- 採用カード
- モンスター:サイバー・ドラゴン・コア、サイバー・ダーク・クロー、サイバー・ダーク・カノン、サイバー・ダーク・キメラ(サイバー・ダークが最低5枚必要)
- 魔法・罠:サイバネティック・ホライゾン、サイバーダーク・ワールド、パワー・ボンド
- EXデッキ:サイバー・エンド・ドラゴン、鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴン、リンク2
- 条件:手札にサイバー・ドラゴン・コア1枚、手札コスト用のサイバーモンスター1枚、魔法・罠1枚、合計3枚
- 結果:フィールドに鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴンをパワーボンドで融合召喚、墓地にサイバー・エンド・ドラゴンが1体
- 展開後の縛り:展開前後に機械族しかEXデッキから特殊召喚できない。展開後にドラゴン・機械族のサイバーモンスターしか融合素材にできない
- サイバー・ドラゴン・コアを召喚して、サイバネティック・ホライゾンをサーチ。
- サイバネティック・ホライゾンを発動して以下の手順を行う(発動ターンに機械族しかEXデッキから特殊召喚できない縛りが発生)。
- 手札・デッキから、サイバー・ダーク・カノン以外のサイバー・ダークAを含む、異なる属性のサイバーモンスターを1体ずつ墓地へ送って効果発動。
- デッキのサイバー・ダーク・クローを手札に加える。
- EXデッキのサイバー・エンド・ドラゴンを墓地へ送る。
- 手札のサイバー・ダーク・クローを捨て、サイバーダーク・ワールドをサーチし、そのまま発動してサイバー・ダーク・カノンを手札に加える。
- 手札のサイバー・ダーク・カノンを捨ててサイバー・ダーク・キメラを手札に加え、サイバーダーク・ワールドの効果で召喚。
- サイバー・ダーク・キメラの効果で魔法・罠カードを捨ててパワー・ボンドをサーチし、一度だけ融合素材を墓地から除外できる効果を適用(発動後、ドラゴン・機械族のサイバーモンスターしか融合素材にできない縛りが発生)。
- サイバー・ドラゴン・コア+サイバー・ダーク・キメラの2体を素材にリンク2をリンク召喚。
- 墓地へ送られたサイバー・ダーク・キメラの効果でサイバー・ダークモンスターBを墓地へ送る。
- パワー・ボンドを発動し、墓地のサイバー・ダーク・クロー+サイバー・ダーク・カノン+サイバー・ダーク・キメラ+手順2・7で墓地に送ったサイバー・ダーク×2を除外して、鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴンを融合召喚。
こちらはwikiを参考にしたサイバー・ダークのギミックを主軸とした展開コンボ。
先に紹介したキメラテック・ランページを出す方法は、このパターンをアレンジして作りました。
この方法で展開した結果、サイバー・ドラゴン・コアを含む手札3枚で、鎧獄竜-サイバー・ダークネス・ドラゴンを融合召喚しつつ、墓地にサイバー・エンド・ドラゴンを用意することができます。
サイバー・ダークネス・ドラゴンはパワー・ボンドで融合召喚してるので、サイバー・エンドを装備することにより8000打点でワンキルラインに到達します。
遊戯王 / 鎧獄竜─サイバー・ダークネス・ドラゴン(ウルトラ) / DP18-JP024 / デュエリストパック─レジェンドデュエリスト編─ |
遊戯王 SD41-JP041 サイバー・エンド・ドラゴン (日本語版 ノーマルパラレル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
または、装備したサイバー・エンドと共にサイバー・ダークネス・ドラゴンをリリースし、鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴンを特殊召喚することも可能。
鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴンには耐性があり、モンスターを装備すれば5000打点×2回攻撃ができます。
耐性持ち高火力で殴れるため、こちらもワンキル要員となるでしょう。
遊戯王カード 鎧皇竜─サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン(シークレットレア) サイバー流の後継者(SD41) | ストラクチャーデッキ 融合・効果モンスター |
この展開方法はサイバー・ドラゴン・コアからできるワンキルパターンであり、サイバー・ドラゴンデッキでも採用することができます。
しかし、サイバー・ダークモンスターが5枚確定、その他サイバーダーク・ワールドなども投入しなければならず、「純サイバー・ドラゴンか?」と言われると少し悩みどころ。
サイバー・ドラゴン・コアからサイバー・ダークを中継しつつパワー・ボンドを引き込む方法は、サイバー・ドラゴン主軸でも採用されることがあるので、あとは「どこまでサイバー・ダーク要素を加えるか」みたいな部分ではあります。
遊戯王カード サイバーダーク・ワールド(スーパーレア) サイバー流の後継者(SD41) | ストラクチャーデッキ 永続魔法 |
「サイバー・ドラゴン」と相性の良いカード
光属性・機械族サポート
サイバー・ドラゴンは光属性・機械族で統一されており、属性・種族サポートを採用することができます(キメラテックは闇属性)。
中でも特に相性が良いと考えられる同属性・同種族のモンスターは以下の通り。
- 自身を特殊召喚できるレベル5:無孔砲塔-ディセイブラスター、機巧嘴-八咫御先、銀河戦士
- 自身を特殊召喚(レベル5以外):無窮機竜カルノール、サイバー・エルタニン
- レベル4機械族を特殊召喚:ゴールド・ガジェット、シルバー・ガジェット
- リクルーター:機巧鳥-常世宇受賣長鳴
- 融合召喚サポート:サイバー・ファロス
- 除去要員:壊星壊獣ジズキエル
- 防御札:超電磁タートル
これらのモンスターはサイバー・リペア・プラントでサーチできるのが最大の強み。
また、キメラテック・ランページ・ドラゴンでデッキから墓地に送ることができ、墓地で効果を使える無窮機竜カルノールや超電磁タートルは組み合わせとして面白いと思います。
遊戯王 SD37-JP019 超電磁タートル (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ リバース・オブ・シャドール ─ |
光属性・機械族でも筆頭は、やはり銀河戦士。
自身の特殊召喚と同名カードを含むギャラクシーをサーチする効果により、召喚権ナシでランク5にアクセスすることができます。
サイバー・ドラゴンではノヴァ→インフィニティを出すことができ、制圧要員を立てることが可能。
銀河戦士のサーチ効果はトランスターンでリクルートしても発動するため、セットで採用しても良いでしょう。
遊戯王カード 銀河戦士(ウルトラレア) QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE(QCCP) | ギャラクシー・ソルジャー 効果モンスター 光属性 機械族 |
その他、無孔砲塔-ディセイブラスター、機巧嘴-八咫御先は展開しやすいレベル5として採用価値があると考えています。
機巧嘴-八咫御先はサイバー・ドラゴン・コア+エマージェンシー・サイバー+サイバー・ドラゴン・ドライでランク5を出すことができ、サイバー・ドラゴンではかなり有用。
また、機巧鳥-常世宇受賣長鳴は、サイバー・ドラゴン・ネクステアやサイバー・ドラゴン・ヘルツをリクルートでき、特殊召喚時の効果を使えるので面白いと思います。
光属性サポート
- 特殊召喚:フォトン・リード
- 戦闘補助:オネスト
- サーチメタ:聖王の粉砕
こちらは光属性のみをサポートするカード。
サイバー・ドラゴンは横に並べるのが微妙に難しく感じたのでフォトン・リードはあると便利かも。
オネストは連続攻撃できるモンスターとの相性が良く、サイバー・ツイン・ドラゴンに使えば2回攻撃を最大限活かせるでしょう。
遊戯王OCG オネスト パラレル仕様 20AP-JP048-P 遊☆戯☆王ARC-V [20th ANNIVERSARY PACK 1st WAVE] |
その他光属性サポートはこちらで詳しく紹介しています。
構築のヒントにどうぞ!
機械族サポート
- 特殊召喚:機械複製術
- サーチ・ドロー:ギアギガントX、ブレイク・ドロー、ガジェット・ゲーマー
- 除去札:E.M.R.
- 制圧要員:セリオンズ“キング”レギュラス
- 戦闘補助:リミッター解除
- 種族変更:機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-
- 出張セット:マシンナーズセット
機械族サポートでも重要なのが機械複製術。
サイバー・ドラゴン・コアなどのフィールドでサイバー・ドラゴンとして扱うモンスターに使うと、本家サイバー・ドラゴンの方をリクルートできる爆アドカードに変貌します。
ここからランク5エクシーズにつなぐことができるため、優先度は非常に高いカードと言えるでしょう。
機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-はフィールドのモンスター全てを機械族にでき、キメラテック・フォートレス・ドラゴンの下準備に最適。
相手モンスター全てをキメラテック・フォートレスの素材として巻き込めるため、全体除去として使うことができます。
ただし、自分機械族の攻撃力を500上げてしまうため、機械複製術との相性が悪い点には注意。
遊戯王OCG 機械複製術 パラレル仕様 SR03-JP029-P 遊☆戯☆王ARC-V [STRUCTURE DECK R -機械竜叛乱-] |
遊戯王 AC02-JP007 機械仕掛けの夜─クロック・ワーク・ナイト─ (日本語版 スーパーレア) ANIMATION CHRONICLE 2022 |
上記以外の機械族サポートはこちらで紹介しています。
サイバー・ドラゴンの一部は機械族以外の特殊召喚を封じてしまうため、種族サポートを優先した方が良いかもしれませんね。
融合・エクシーズ召喚サポート
融合召喚サポート
- 融合魔法をサーチ:竜魔導の守護者、捕食植物オフリス・スコーピオ+ダーリング・コブラ
- 融合魔法:超融合、超越融合、パワー・ボンド、オーバーロード・フュージョン、パワー・ボンド、オーバーロード・フュージョン、超未来融合-オーバーフューチャー・フュージョン
- 名称コピー:E・HERO プリズマー
- その他:融合解除
サイバー・ドラゴンは融合召喚テーマなので融合召喚サポートを採用することができます。
特にサイバー・ドラゴンはテーマ内の融合魔法がサイバーロード・フュージョンぐらいしかないため、汎用カードでサーチするのはアリでしょう。
竜魔導の守護者は融合・フュージョン通常魔法をサーチでき、墓地のサイバー・ドラゴンを裏守備で蘇生できるのが面白い。
ただし、発動ターンに融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できないのがネックです。
捕食植物オフリス・スコーピオ+ダーリング・コブラのセットはコンボ性が強いものの、通常魔法以外の融合・フュージョンをサーチできるのが強み。
展開したオフリス・スコーピオとダーリング・コブラは適当なエクシーズ・リンクにしてしまえば無駄がありません。
一方で一部サイバー・ドラゴンは特殊召喚に機械族縛りが発生することがあり、その点は気を付ける必要があります。
サイバー・ドラゴンは機械族のため、パワー・ボンドやオーバーロード・フュージョンに対応しているのも魅力。
この2枚はサイバー・ダーク・キメラやエヴォリューション・レザルト・バーストでサーチできるので、セットで採用しても良さげです。
さらにオーバーロード・フュージョンと類似効果を持つ超未来融合-オーバーフューチャー・フュージョンも相性が良いでしょう。
こちらは墓地肥しもできるため、キメラテック・ランページを融合召喚する際には重宝しそうです。
遊戯王カード オーバーロード・フュージョン(スーパーレア) QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE(QCCP) | 通常魔法 スーパー レア |
遊戯王カード エヴォリューション・レザルト・バースト(スーパーレア) QUARTER CENTURY CHRONICLE side:PRIDE(QCCP) | 通常魔法 スーパー レア |
融合召喚をサポートするカードはこちらの記事にて紹介中。
サイバー・ダーク要素を極力減らして純構築を目指す場合は、融合をサーチする手段を増やすと良さげに思います。
エクシーズ召喚サポート
続いてエクシーズ召喚サポートとして簡易融合と時空の七皇を紹介。
簡易融合は重装機甲 パンツァードラゴンを呼び出すことにより、ランク5エクシーズの素材を用意することができます。
EXデッキに余裕があるなら採用したいカードですね。
時空の七皇はEXデッキのオーバーハンドレッドを参照して、そのモンスターと同じランクで属性or種族が同じモンスターをサーチすることができます。
No.104 仮面魔踏士シャイニング(光属性・ランク4)とCNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン(光属性・ランク5)を採用すれば、サイバー・ドラゴンのパーツほぼ全てにアクセスできるのが魅力。
とはいえ、サイバー・ドラゴンにはサーチが豊富で、時空の七皇の発動後はエクシーズモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない縛りが発生します。
銀河戦士などを引き込む手段として面白いと思うのですが、そこまで優先度は高くないでしょうか。
テーマレベルで相性の良いカード
出張要員としての「サイバー・ドラゴン」
最後にサイバー・ドラゴンと他テーマの相性を考察。
他テーマと混合型を作る場合、サイバー・ドラゴンには以下の特徴が挙げられます。
- 光属性・機械族の融合・エクシーズ・リンク召喚テーマ
- 特殊召喚を縛るカードがあり、主に機械族以外の特殊召喚ができなくなる(下記参照)
- エクシーズによる制圧・除去、融合による高火力攻撃が得意
サイバー・ドラゴンは光属性・機械族という恵まれたステータスであり、攻守の場面でそれぞれ使えるEXデッキのモンスターがいるのは強み。
特殊召喚縛りの発生するカードは機械族以外の特殊召喚を封じるものが多く、機械族テーマとは比較的組み合わせやすいでしょう。
特殊召喚縛りの発生するカードをまとめると次のようになります。
- 発動後、機械族しか特殊召喚できない:サイバー・ドラゴン・ネクステア、サイバー・ドラゴン・ヘルツ、サイバー・ドラゴン・ドライ
- 発動ターンに機械族しかEXデッキから特殊召喚できない:サイバネティック・ホライゾン
この他にも、攻撃やバトルフェイズが行えない縛りが発生するものも一部存在します。
ネクステアとドライの機械族縛りは効果発動後に発生するため、発動前なら機械族以外も特殊召喚は可能。
サイバネティック・ホライゾンはサイバー・ダークを投入しなければ不要なので、構築によっては不採用にできると考えています。
一方で、サイバー・ドラゴンは横に並べるのが若干苦手なように感じました。
サイバー・ドラゴン・インフィニティ1体までは出せるけど、2体目の制圧要員を出すのは難しい、みたいな。
なので、もう1体制圧要員を立てられるテーマと組み合わせるとより安定するのではないか、と思いました。
サイバー・ダーク
ということで最初に紹介するのはサイバー・ドラゴンと対を成す存在『サイバー・ダーク』。
展開ルートでも解説しましたが、サイバー・ダークのギミックでパワー・ボンドを引き込むことができ、キメラテック・ランページ・ドラゴンを出しやすくなるのが強みとなります。
元々サイバー・ドラゴンとサイバー・ダークはシナジーのあるカードが多いため、組み合わせるには最適のテーマと言えるでしょう。
遊戯王 SD41-JP016 サイバー・ダーク・カノン (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
遊戯王 SD41-JP017 サイバー・ダーク・クロー (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ サイバー流の後継者 ─ |
ABC・VW・XYZ
続いて、サイバー・ドラゴンと同じ光属性・機械族のユニオンテーマ『ABC』・『VW』・『XYZ』との混合案。
同属性・同種族のためサポートを共有しやすいのが一番のメリットです。
レベル4が多いおかげでトランスターンが使いやすく、サイバー・ドラゴンや銀河戦士をリクルートできるのもウマテイスト。
キメラテック・ランページ・ドラゴンでABCやXYZを墓地に送れば、合体モンスターの準備ができるのも面白いでしょう。
出張セットとしては、以下の方法で制圧要員となる合体モンスターを特殊召喚することが可能。
ユニオン格納庫1枚からABC-ドラゴン・バスターを特殊召喚する展開ルート
- 採用カード:ユニオン格納庫、A-アサルト・コア、B-バスター・ドレイク、C-クラッシュ・ワイバーン、ユニオン・ドライバー、ABC-ドラゴン・バスター、プラチナ・ガジェット
- 条件:手札にユニオン格納庫1枚、合計1枚
- 結果:フィールドにABC-ドラゴン・バスター、プラチナ・ガジェットの2体が並ぶ
- 展開後の縛り:なし
- ユニオン格納庫を発動して、A-アサルト・コアをサーチしてそのまま召喚。
- 手順1をトリガーにユニオン格納庫を発動し、デッキのユニオン・ドライバーをアサルト・コアに装備。
- ユニオン・ドライバーを自身の効果で除外して、デッキのB-バスター・ドレイクをアサルト・コアに装備。
- 装備カード状態のバスター・ドレイクを自身の効果で特殊召喚し、バスター・ドレイク+アサルト・コアの2体でプラチナ・ガジェットをリンク召喚。
- 墓地に送られたバスター・ドレイクの効果でC-クラッシュ・ワイバーンをサーチ。
- プラチナ・ガジェットの効果でC-クラッシュ・ワイバーンを特殊召喚。
- フィールド・墓地の素材3体を除外して、ABC-ドラゴン・バスターを特殊召喚。
X-クロス・キャノン1枚からXYZ-ハイパー・ドラゴン・キャノンを特殊召喚する展開ルート
- 採用カード:X-クロス・キャノン、Y-ドラゴン・イアヘッド、Z-ジリオン・キャタピラー、ユニオン格納庫、ユニオン・コントローラー、XYZ-ハイパー・ドラゴン・キャノン
- 条件:手札にX-クロス・キャノン1枚、合計1枚
- 結果:フィールドにXYZ-ハイパー・ドラゴン・キャノン、ユニオン・コントローラーの2体が並び、ユニオン格納庫が発動中
- 展開後の縛り:展開後、光属性しかEXデッキから特殊召喚できない縛りが発生
- X-クロス・キャノンを召喚し、デッキからY-ドラゴン・イアヘッドAを装備(光属性しかEXデッキから特殊召喚できない縛りが発生)。
- クロス・キャノンとドラゴン・イアヘッドA(装備カード状態)を除外して、ユニオン・コントローラーを特殊召喚。特殊召喚時効果でユニオン格納庫をサーチ。
- ユニオン格納庫を発動してZ-ジリオン・キャタピラーを手札に加える。
- ユニオン・コントローラーの効果で手札のジリオン・キャタピラーを特殊召喚。
- 手順4をトリガーに、ジリオン・キャタピラーに以下のモンスターを装備。
- ユニオン格納庫でデッキからドラゴン・イアヘッドB。
- ジリオン・キャタピラー自身の効果で除外状態のクロス・キャノン。
- ジリオン・キャタピラー+ドラゴン・イアヘッドB(装備カード状態)+クロス・キャノン(装備カード状態)を除外して、XYZ-ハイパー・ドラゴン・キャノンを特殊召喚。
遊戯王 DP29-JP022 XYZ─ハイパー・ドラゴン・キャノン (日本語版 ウルトラレア) デュエリストパック─輝光のデュエリスト編─ |
リメイク後のXYZを使うパターンでは光属性しかEXデッキから特殊召喚できない縛りが発生するため、キメラテック・ランページ等を出せなくなってしまう点には注意。
ABCのパターンは縛りが特にないため、サイバー・ドラゴンにも無理なく採用できるでしょう。
遊戯王OCG ユニオン格納庫 パラレル仕様 SDKS-JP020-P 遊☆戯☆王 [STRUCTURE DECK -海馬瀬人-] |
テーマとしての『ABC』・『VW』・『XYZ』は以下の記事にて解説。
サイバー・ダークを除けば一番組み合わせやすいテーマではないでしょうか。
無限起動
機械族エクシーズテーマの無限起動もサイバー・ドラゴンと相性が良いでしょう。
機械族・レベル5を展開しやすいため、サイバー・ドラゴン・ノヴァ→インフィニティを出しやすいのが魅力。
永続魔法の超接地展開で機械族エクシーズに対象耐性を付与できるのも利点です。
さらに攻/守のいずれかが2100のモンスターが多く、サイバー・ドラゴン・ネクステアで蘇生できる点も見過ごせません。
一方で無限起動ブルータルドーザーなど、ほんの一部のカードに地属性・機械族縛りが発生するのは注意。
遊戯王カード 超接地展開(ノーマル) インフィニティ・チェイサーズ(DBIC) | アウトリガー・エクスパンド 永続魔法 |
ギャラクシー・フォトン
銀河戦士を有する『ギャラクシー』・『フォトン』もサイバー・ドラゴンと相性が良いと考えています。
銀河の魔導師で銀河戦士を引き込めるため、インフィニティへのアクセスがよりしやすくなるでしょう。
光属性全般をサポートするフォトン魔法をフォトン・ジャンパーでサーチできるのも強み。
遊戯王 23PP-JP012 フォトン・ジャンパー (日本語版 ノーマルパラレル) PREMIUM PACK 2023 プレミアムパック |
『ギャラクシー』・『フォトン』はこちらの記事にて詳しく解説。
構築の参考になれば幸いです。
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初代遊戯王リアタイ世代でその頃からOCGに触れてきました。
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