氷結界デッキレシピ 2023
相手の行動を制限するのが得意な水属性シンクロ召喚テーマ『氷結界』のデッキレシピを考えていきます。
今回は新たなエースモンスター・氷霊山の龍祖 ランセアを主軸に構築を練ってみました。
このモンスターの登場で、ロック系の効果を持つ氷結界もかなり使いやすくなったと思います。
氷結界
遊戯王カードWiki
DUEL TERMINAL -シンクロ覚醒!!-でカテゴリ化した「氷結界」と名のついたカード群。
属するモンスターは全て水属性で、相手の行動を制限する効果を持つモンスターが多いのが特徴。
この記事では『ターミナル・ワールド』収録の新カードを使用したデッキレシピを紹介しています。
同じ弾にて強化されたテーマは以下の記事にてまとめてみました。
環境考察のお役に立てれば……!
氷結界 デッキレシピ 2023
メインデッキ :50枚
エクストラデッキ:15枚
【 モンスター 】23
3氷結界の霜精
3氷結界の鏡魔師
3氷結界の剣士 ゲオルギアス
3氷結界の照魔師
3氷結界の依巫
3氷結界の虎将 ウェイン
1氷結界の虎将 ライホウ
1氷結界の虎将 ガンターラ
3氷水帝エジル・ラーン
【 魔法 】20
1サンダー・ボルト
1パーピィの羽根箒
1おろかな埋葬
3氷結界の紋章
3氷結界に至る晴嵐
3氷結界の晶壁
2サルベージ
3ウォーターハザード
3スモールワールド
【 罠 】7
2トリシューラの鼓動
2氷結界
3氷結界に至る晶域
【 エクストラ 】15
2氷結界の虎王 ドゥローレン
2氷結界の龍 ブリューナク
2氷結界の龍 グングニール
2氷結界の龍 トリシューラ
2氷霊山の龍祖 ランセア
2氷結界の還零龍 トリシューラ
1相剣大公-承影
1魔救の奇跡-ドラガイト
1グレイドル・ドラゴン
回し方・運用想定・展開ルート
『ターミナル・ワールド』収録の新カードを使った『氷結界』デッキレシピ2023バージョン。
氷結界の照魔師を起点に大量展開・氷霊山の龍祖 ランセアと氷結界に至る晶域による制圧を主軸に戦っていきます。
このデッキレシピの基本となる動きは以下の通り。
基本の立ち回り
- 氷結界の照魔師からチューナーをリクルートしてシンクロ召喚。
- 氷霊山の龍祖 ランセアから封殺効果を持つ氷結界をリクルートしてロックする。
- 同時に氷結界に至る晶域も発動できていれば理想。
氷結界のキーカードはチューナーをリクルートできる氷結界の照魔師。
このカードからチューナーを呼び出し、レベル6・10のシンクロ召喚へと繋ぎます(レベル3チューナーも採用すればレベル7シンクロもいける)。
遊戯王 SD40-JP002 氷結界の照魔師 (日本語版 スーパーレアパラレル) STRUCTURE DECK ─ 凍獄の氷結界 ─ |
照魔師からシンクロする筆頭はレベル10の氷霊山の龍祖 ランセア。
ランセアは「相手の特殊召喚をトリガーに氷結界のリクルート」と「相手モンスターを守備」にする効果を持ちます。
これで相手の攻撃を防ぎ、呼び出した氷結界で相手の動きを制限できれば理想。
さらにランセアは「相手によって除去されると後続をシンクロ召喚扱いで出す」ことができ、この効果で氷結界の還零龍 トリシューラを出せば3枚除外が可能。
処理されてもただでは起きない強力なモンスターです。
注意としては、氷結界は相手の動きを封じるモンスターが多い一方で無効系の効果がなく、相手ターンに動けるのがランセアくらいしかいません。
つまり相手の展開を妨害する手段が少ないため、そのまま押し切られてしまう可能性が。
氷結界に至る晶域があれば相手ターンでも除去ができるので、なるべく発動しておくようにしたいです。
氷霊山の龍祖 ランセアと氷結界に至る晶域を並べる展開ルート
- 条件:手札に氷結界の照魔師1枚、氷結界の虎将 ウェイン、手札コスト1枚、合計3枚。
- 結果:フィールドに氷霊山の龍祖 ランセア、氷結界の虎将 ウェイン、氷結界に至る晶域が並ぶ(水属性の特殊召喚縛り発生)。
- 氷結界の照魔師を召喚。手札1枚を捨て、氷結界の剣士 ゲオルギアスをリクルート(水属性の特殊召喚縛り発生)。
- ゲオルギアスの効果で氷結界の虎将 ウェインを特殊召喚し、ウェインで氷結界に至る晶域をサーチ。
- 照魔師+ゲオルギアスを素材に氷霊山の龍祖 ランセアをシンクロ召喚。
このパターンにより、氷霊山の龍祖 ランセア、氷結界の虎将 ウェイン、氷結界に至る晶域の3枚を並べることができました。
この盤面からできるのは、
- 相手の特殊召喚をトリガーにランセアで氷結界をリクルート+相手モンスターを守備に
- EXからの特殊召喚時に氷結界に至る晶域で相手モンスターのバウンス(コストでウェインを手札に戻す)
の2つ。
つまり相手がエクストラデッキから特殊召喚すると、ランセアのリクルート+氷結界に至る晶域で除去ができるようになります。
晶域でウェインを手札に戻した場合、ランセアから氷結界の剣士 ゲオルギアスをリクルートすれば、ウェインをフィールドに戻すことが可能。
実質、晶域のコストを踏み倒し、氷結界が2体並び「墓地のモンスター効果封殺(ゲオルギアス)」と「フィールドから墓地に送られる魔法・罠を除外(ウェイン)」の効果が発動します。
さらに、ウェインで氷結界魔法・罠をサーチできるというのがウマテイスト。
シンクロ・バウンス除去・封殺と、氷結界が持つ特徴を全て使える中々良い盤面じゃないでしょうか。
氷結界の照魔師から手札2枚で大量展開するルート
- 条件:手札に氷結界の照魔師1枚、手札コスト1枚、合計2枚。
- 結果:フィールドに氷結界の照魔師、氷結界の霜精(レベル2)、氷結界の鏡魔師、氷結界の剣士 ゲオルギアスの4体が並ぶ(水属性の特殊召喚縛り発生)。
- 氷結界の照魔師を召喚。手札1枚を捨て、氷結界の霜精をリクルート(水属性の特殊召喚縛り発生)。
- 氷結界の霜精でデッキから氷結界の鏡魔師を墓地に送り、レベル2に変更。
- 墓地の鏡魔師の効果で氷結界の剣士 ゲオルギアスをサーチ。
- ゲオルギアスの効果で自身を特殊召喚し、墓地の鏡魔師を蘇生。
こちらはwikiを参考にした展開ルートになります。
このパターンを使うとフィールドに、氷結界の照魔師、氷結界の霜精(レベル2)、氷結界の鏡魔師、氷結界の剣士 ゲオルギアスの4体が展開可能(水属性の特殊召喚縛り発生)。
ちなみに、まだ氷結界の鏡魔師の効果を使っていないためシンクロ召喚縛りはなく、水属性の特殊召喚縛りのみ発生してます。
ここから氷結界の鏡魔師でトークンを生成することで多様なシンクロモンスターへとアクセスできます。
今回のレシピでのシンクロ先は、
- 照魔師+ゲオルギアスで水属性レベル10シンクロ→氷霊山の龍祖 ランセアor相剣大公-承影
- 鏡魔師で霜精をリリースしてトークンを3体生成して水属性レベル8シンクロ→魔救の奇跡-ドラガイトorグレイドル・ドラゴン
あたり。
特に魔救の奇跡-ドラガイトは魔法・罠を無効にすることができ、特定のデッキには大きく刺さります。
氷結界と違って複数並べなくても無効にできるのも良し(と言っては身も蓋もないか)。
遊戯王 / 相剣大公─承影(ウルトラ)/ BODE-JP042 / BURST OF DESTINY(バースト・オブ・デスティニー) |
デッキレシピ・構築・採用カード
氷結界カード
氷結界モンスターの優先度は「氷結界の照魔師>氷結界の鏡魔師=氷結界の霜精=氷結界の剣士 ゲオルギアス>その他」くらいの感覚でしょうか。
シンクロ召喚軸の場合、氷結界の照魔師から展開させるため、優先度はマストとなります。
あとは特殊召喚効果を持つ氷結界を採用していけばまとまるんじゃないかと。
遊戯王 SD40-JP002 氷結界の照魔師 (日本語版 スーパーレアパラレル) STRUCTURE DECK ─ 凍獄の氷結界 ─ |
ランセアからリクルートする氷結界には「氷結界の虎将 ライホウ、氷結界の大僧正、氷結界の依巫」あたりを採用。
この辺は環境や好みにもよるでしょうか。
氷結界の依巫は守備モンスターの表示形式を変更できなくするので、ランセアとはシナジーがあるでしょう。
遊戯王 SD40-JP014 氷結界の虎将 ライホウ (日本語版 ノーマル) STRUCTURE DECK ─ 凍獄の氷結界 ─ |
遊戯王 SD40-JP003 氷結界の依巫 (日本語版 スーパーレアパラレル) STRUCTURE DECK ─ 凍獄の氷結界 ─ |
氷結界魔法・罠の優先度は「氷結界の紋章>氷結界に至る晶域>その他」ぐらいで考えています。
氷結界の紋章はキーカードの照魔師を引き込むために3積みしたいカードでしょう。
あとはウェインや鏡魔師でサーチでき、採用枚数は減らしても良いかも。
テーマとしての氷結界はこちらの記事でまとめています。
今回採用しなかったカードや、相性が良いカードについても紹介中。
構築の参考にどうぞ!
水属性サポート
今回は水属性サポートとして、「サルベージ、氷水帝エジル・ラーン、ウォーターハザード」あたりを採用。
特に氷水帝エジル・ラーンは手札2枚でランセアに繋ぐことができ、シンクロ軸では宗教上の理由がない限り採用したいカードです。
今回は採用していませんが、お手軽に海晶乙女コーラルアネモネをリンク召喚する方法としても便利。
また、氷結界は属性以外のステータスがバラけているため、スモールワールドも投入してみました。
仮にキーカードである氷結界の照魔師をサーチする場合、
- 手札から除外するカード:水属性モンスター
- デッキから除外するカード:水属性かつ「魔法使い族・レベル4・攻1700/守1000」以外
- サーチ対象:氷結界の照魔師(水属性・魔法使い族・レベル4・攻1700/守1000)
という流れで引き込むことができます。
キーカードへのアクセス手段は多ければ多いほどいいと思うので、こちらも採用価値の高いカードでしょう。
遊戯王 RC04-JP068 スモール・ワールド (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
水属性の汎用サポートは以下の記事でまとめています。
また、氷結界は戦士・魔法使い・水族で構成され、そのあたりのサポートも採用価値があるかもしれません。
汎用サポート記事のリンクを貼っておくので、構築のヒントや暇つぶしとしてご覧ください(水族のみ未作成)。
- 【遊戯王】今すぐ使える「水属性」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
- 【遊戯王】今すぐ使える「戦士族」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
- 【遊戯王】今すぐ使える「魔法使い族」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
エクストラデッキ
エクストラデッキには氷結界シンクロを多めに採用し、「相剣大公-承影、魔救の奇跡-ドラガイト、グレイドル・ドラゴン」あたりを採用。
氷結界に至る晶域の自壊を防ぐため、氷結界シンクロを多めに採用していますが、もう少し減らせそう。
この他、汎用性の高い水属性シンクロは『氷結界』のテーマ考察記事にて紹介しています。
上記のリンクからどうぞ。
遊戯王 / 相剣大公─承影(ウルトラ)/ BODE-JP042 / BURST OF DESTINY(バースト・オブ・デスティニー) |
また、シンクロ召喚そのもののサポートや、汎用シンクロギミック、汎用シンクロモンスターはこちらの記事でまとめています。
氷結界ではあまり使わないかもしれませんが、構築のヒントになれば幸いです。
マストカウンター・対策・弱点
キーカードは氷結界の照魔師!
今回の記事を見てもらえばわかるように、氷結界、特にシンクロ軸は氷結界の照魔師からチューナーを展開することで始動します。
よって、照魔師が氷結界のアキレス腱・マストカウンターとなるでしょう。
一応、自前の特殊召喚ができる氷結界の剣士 ゲオルギアスが手札にいればリカバリーできそうですが、それ以外の状態では厳しそう。
氷結界を使う際には気を付けていきたいポイントです。
手札誘発の打ちどころ
手札誘発の打ちどころも当然氷結界の照魔師。
照魔師の場合、エフェクト・ヴェーラーと灰流うららのどちらをブチ当てられても展開が止まってしまいます。
うららに関しては氷結界の紋章も無効にできますが、そこで止められるより照魔師を狙われる方が手札コスト面でもキツイでしょう。
誘発対策として、墓穴の指名者や抹殺の指名者を多めに採用しても良いかもしれませんね。
遊戯王OCG エフェクト・ヴェーラー ノーマルパラレル 20AP-JP077-P 遊☆戯☆王ARC-V [20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE] |
遊戯王 RC03-JP010 灰流うらら (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
パーミッション系の効果がない
氷結界は「相手の動きを封じる」というコンセプトのせいか、動いてから止める印象の無効・パーミッション効果がほぼありません。
また、相手ターンに動けるのもランセアと氷結界に至る晶域くらい。
現代遊戯王は相手ターンに動いて制圧・妨害するのが主流のため、正直キツイ……!
この辺はEXデッキで対応できそうな気がしますが、使い勝手が他テーマとは違うので、多少扱いが難しく感じるポイントになりそうです。
あと欲を言えば、ランセアからリクルートできる氷結界でもっと拘束力の強いやつが欲しい……
遊戯王 RC03-JP049 無限泡影 (日本語版 ウルトラレア) RARITY COLLECTION─PREMIUM GOLD EDITION─ |
エクストラデッキがカツカツ
今回は氷結界に至る晶域をメインの除去カードに据えています。
が、このカードを維持しようとすると、EXデッキに氷結界を3種類採用しなければならず、これがまあまあ圧迫します。
せっかく様々な水属性シンクロができるのに、それではかなりもったいないと思いました。
と言っても、「今回の構築では」という話で、少しブラッシュアップすれば改善しそうではあります。
例えば、今回はドゥローレンのバウンスコンボを使わないのでリストラしても良いかも。
最悪、氷結界に至る晶域を採用せず、汎用エクストラに枠を回すという選択肢もあるでしょう。
水属性なのでNo.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲンなんかは採用しやすいですし。
群雄割拠に引っかかる
最後にいつもの拘束系永続罠に引っかかるか問題。
氷結界の場合、属性統一されているので御前試合には引っかかりませんが、種族がバラバラなので群雄割拠には引っかかってしまいます。
除去カードもバウンス系が多く、シンクロ召喚しないと使えないのでけっこうキツイかも。
一方、群雄割拠に引っかからないということは、センサー万別に引っかからない(にくい)ということでもあります。
今回紹介した展開ルートの場合、照魔師(魔法使い族)+ゲオルギアス(鳥獣族)でランセア(ドラゴン族)を出すなら、センサー万別をすり抜けることができます。
ただし、氷結界の鏡魔師で複数のトークンを生成する場合には引っかかってしまうのは致命的致命傷。
そして何より、氷結界のロック効果は複数の氷結界を並べなければ発動できないものが多く、センサー万別がその足を引っ張ってしまう危険があります。
細かく考えると何とかすり抜けそうな気もしますがまあまあストレスのため、自分で採用するのは微妙かもしれません。
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