「天盃龍」解説
炎属性・ドラゴン族で統一されたシンクロ召喚テーマ『天盃龍』について解説していきます。
このテーマはその名の通り麻雀の三元牌がモチーフとなっている様子。
前々から「麻雀モチーフのテーマが出ないかなぁ」とは思っていたのですが、「ついに」という感じがします。
天盃龍
遊戯王カードWiki
LEGACY OF DESTRUCTIONでカテゴリ化される「天盃龍」と名のついたモンスター群。
属するモンスターは全て炎属性・ドラゴン族で統一されており、それに関連した効果も併せ持つ。
また、同時登場の燦幻とも密接に関わるカテゴリである。
三行で教える「天盃龍」
- 炎属性・ドラゴン族で統一されたシンクロ召喚テーマ
- メインデッキの天盃龍は自分・相手バトルフェイズにシンクロ召喚できる効果を持つ
- シンクロモンスター(燦幻モンスター)は「3回以上攻撃宣言された」をトリガーとする蘇生効果を持つ
メインデッキの「天盃龍」モンスター
『天盃龍』は炎属性・ドラゴン族で統一されたシンクロ召喚テーマ。
麻雀がモチーフとなっているようで、見る人が見れば元となったモチーフがわかるでしょう。
共通効果を持つ天盃龍
メインデッキのモンスターは今のところレベル3・4で固定。
そして、共通効果を持つ天盃龍は三元牌モチーフであり、以下の効果を持っています。
(3):1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。 このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。
バトルフェイズ中にシンクロ召喚できるため、素材とシンクロモンスターで連続攻撃が可能。
天盃龍(というか燦幻)シンクロは「3回攻撃宣言をする」を発動条件とする効果があり、共通効果でシンクロ召喚することで攻撃回数を増やすことができます。
また、ブラック・ローズ・ドラゴンのような召喚時効果を持ったシンクロモンスターを相手ターンに出せるのもウマテイスト。
そんなメインデッキの天盃龍をざっくりと分類するとこんな感じになります。
カード名 | レベル | 固有効果① | 固有効果② | 対応する牌 |
---|---|---|---|---|
天盃龍パイドラ | 3 | 召喚・特殊召喚時、燦幻魔法・罠をサーチorフィールドにセット | 自身が存在する限り、炎属性・ドラゴン族の戦闘ダメージ0 | 白 |
天盃龍ファドラ | 3 | 召喚・特殊召喚時orモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時、炎属性・ドラゴン族・レベル4以下を蘇生 | 自身が存在する限り、炎属性・ドラゴン族に戦闘破壊耐性 | 發 |
天盃龍チュンドラ | 4 チューナー | 炎属性・ドラゴン族がフィールドにいる場合、自身を手札から特殊召喚 | モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時、自身以外の炎属性・ドラゴン族・レベル4以下をリクルート | 中 |
テーマ的には戦闘ダメージの軽減と戦闘破壊耐性を付与できる天盃龍パイドラ、天盃龍ファドラがグッド。
2体並べば自爆特攻で攻撃回数を増やすことができ、燦幻シンクロモンスターが持つ「3回攻撃宣言をする」の発動条件を満たしやすくなります。
また、パイドラはモンスターをサーチできる燦幻開門を引き込めるため、特殊召喚効果を持つ天盃龍チュンドラを実質リクルート可能。
結果、レベル7シンクロへと繋ぐことができ、アタッカーへと繋ぐことができます。
このカードからアタッカーを並べることもできるため、テーマの起点となるカードと言えるでしょう。
詳しい展開ルートは後述します。
共通効果を持たない天盃龍
上記共通効果を持つ天盃龍の他、共通効果を持たない天盃龍も存在します。
効果をまとめるとこんな感じ。
カード名 | レベル | 固有効果① | 固有効果② |
---|---|---|---|
幻禄の天盃龍 | 3 | ドロー以外の方法で手札に加わった場合、自身をチューナー扱いで特殊召喚 その後、自身のレベルを1つ上げる | 自分・相手ターン、自身をリリースして、同名以外の天盃龍をリクルート(発動後、ドラゴン族しか特殊召喚できない縛りが発生) |
幻禄の天盃龍はサーチ・サルベージ・バウンス等をトリガーに特殊召喚が可能。
自身をリリースして他の天盃龍と入れ替えられるため、天盃龍パイドラと入れ替えて展開ルートへとつなぐことができます。
攻撃力0なので火霊媒師ヒータで引き込めないのが気になるものの、天盃龍はテーマ内にサーチ手段が多く、汎用カードではドラ・ドラ等でサーチすることができます。
「天盃龍」をサポートする魔法・罠―「燦幻」
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|
盃満ちる燦幻荘 | フィールド魔法 | 自分メインフェイズ1中、炎属性・ドラゴン族は相手の発動した効果を受けない | 天盃龍をサーチし、自分の手札1枚を捨てる | バトルフェイズ中に自身が破壊された場合、ドラゴン族・シンクロモンスター1体の攻撃力を倍にする |
燦幻開門 | 速攻魔法 | バトルフェイズ中に発動した場合、以下から2つ・バトルフェイズ以外で発動した場合、以下から1つの効果を適用する ●炎属性・ドラゴン族・レベル4以下をサーチ ●炎属性・ドラゴン族を手札から特殊召喚 | ― | ― |
燦幻封炉 | 永続魔法 | 自分炎属性・ドラゴン族の戦闘でモンスターが破壊された場合、破壊されたモンスターを守備で蘇生 | 相手エンドフェイズ時、1000LP払い、墓地の「燦幻」魔法・罠を再セット(フィールドから離れた場合に除外) | ― |
燦幻開花 | 通常罠 | 自分・相手メインフェイズ時、自分フィールドが炎属性・ドラゴン族のみで、相手フィールドのモンスター数の方が多い場合、メインフェイズを終了する | 3回以上攻撃力宣言された自分・相手ターン、墓地から自身を除外して、1ドロー その後、手札の天盃龍を任意の数だけ特殊召喚 | ― |
天盃龍をサポートする魔法・罠は『燦幻』の名を冠し、バトルフェイズや戦闘に関する効果を持つことで共通しています。
その多くが天盃龍をサーチでき、モンスターの少なさをカバーしているのも特徴でしょうか。
中でも盃満ちる燦幻荘はバトルフェイズ中に破壊されるとモンスターの攻撃力を倍にできる豪快な効果。
発動条件がやや難しいですが、燦幻昇龍バイデント・ドラギオンや燦幻超龍トランセンド・ドラギオンの蘇生時に破壊できるため、狙って発動させるのは難しくないでしょう。
エクストラデッキの「天盃龍」モンスター―「燦幻」
そして、EXデッキ!
こちらは天盃龍ではなく燦幻モンスターとなり、「3回以上攻撃宣言された」を発動条件とする類似の蘇生効果を持ちます。
カード名 | レベル | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
---|---|---|---|---|---|
燦幻昇龍バイデント・ドラギオン | 7・チューナー | ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上 | シンクロ召喚時、炎属性・ドラゴン族を蘇生(ドラゴン族以外を特殊召喚できない縛り発生) | 3回以上攻撃宣言された自分・相手ターン、自身を蘇生。その後、魔法・罠1枚を破壊(デュエル中1度まで) | ― |
燦幻超龍トランセンド・ドラギオン | 10 | ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上 | シンクロ召喚時、モンスター全てを攻撃表示に | 自身が存在する限り、攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならず、相手はバトルフェイズ中に効果を発動できない | 3回以上攻撃宣言された自分・相手ターン、自身を蘇生。その後、カード1枚を破壊(デュエル中1度まで) |
燦幻シンクロの蘇生効果は3回以上攻撃宣言する・される必要がありますが、天盃龍2体で攻撃→バトルフェイズにシンクロしてもう一度攻撃、とやれば達成できるでしょう。
相手カードの除去はもちろん、盃満ちる燦幻荘を破壊すれば攻撃力を倍にでき、ワンキルも視野となるでしょう。
個別に見ていくと、注目はレベル7シンクロ・チューナーの燦幻昇龍バイデント・ドラギオン。
シンクロ召喚時に炎属性・ドラゴン族を蘇生でき、非チューナーを蘇生すれば更なるシンクロ召喚もできます。
この効果を発動するターンはドラゴン族しか特殊召喚できなくなるものの、ドラゴン族シンクロは有用なものが多く、縛りは緩めに感じます。
ちなみに、燦幻超龍トランセンド・ドラギオンはトライデント・ドラギオンの影響をかなり受けている様子。
トライデント・ドラギオンは、トランセンド・ドラギオンと同じ条件でシンクロ召喚でき、シンクロ召喚時に自分フィールドのカードを2枚まで破壊し、その数まで攻撃回数を増やす、という効果を持ちます。
この効果で盃満ちる燦幻荘をバトルフェイズ中に破壊できれば、攻撃力6000の最大3回攻撃!
オーバーキルもいいところですが、達成できれば満足感はかなり高そうですね。
遊戯王 LEDE-JP040 燦幻超龍トランセンド・ドラギオン (日本語版 ウルトラレア) レガシー・オブ・デストラクション |
「天盃龍」の立ち回り・展開ルート
基本の立ち回り
- 天盃龍パイドラから燦幻魔法・罠をサーチし、天盃龍チュンドラを引き込んで特殊召喚。
- バトルフェイズに入り、いずれかのモンスターで攻撃宣言。チュンドラの効果で天盃龍ファドラをリクルート。
- パイドラとファドラが並ぶため、戦闘破壊耐性・戦闘ダメージ0の状態で攻撃宣言できる。
- 3回以上攻撃宣言したら、天盃龍の共通効果でシンクロ召喚。大型モンスターに切り替える。
天盃龍の基本となる動きはざっとこんな感じ。
第一目標は「パイドラとファドラの2体を並べること」にすると良いと思いました。
この2体がフィールドにいれば、戦闘破壊耐性・戦闘ダメージ0の状態で攻撃宣言でき、宣言回数を安全に増やすことができます。
すると、シンクロモンスターが持つ蘇生効果の発動条件を満たすことができ、更なる展開に繋げることができるでしょう。
単純に場もちも良くなるので安心感もあるのがグッド。
天盃龍パイドラから後攻ワンキルを狙う展開ルート
- 条件:手札に天盃龍パイドラ、手札コスト1枚、合計2枚。
- 結果:フィールドにトランセンド・ドラギオン(3回攻撃・攻撃力2倍)、トランセンド・ドラギオンが並ぶ。
- 天盃龍パイドラを召喚し、盃満ちる燦幻荘をサーチ。
- 盃満ちる燦幻荘を発動。天盃龍チュンドラを手札に加え、手札1枚を捨てる。
- チュンドラを自身の効果で特殊召喚。
- バトルフェイズに入り、チュンドラとパイドラで攻撃。チュンドラの効果でダメージステップ開始時に天盃龍ファドラをリクルート(この時点で戦闘破壊耐性・自分の戦闘ダメージ0)。
- チュンドラのシンクロ効果により、チュンドラ+パイドラで燦幻昇龍バイデント・ドラギオンをシンクロ召喚。
- バイデント・ドラギオンとファドラで攻撃。ファドラの効果でダメージステップ開始時にパイドラを蘇生(この時点で戦闘破壊耐性・自分の戦闘ダメージ0)。
- パイドラのシンクロ効果により、バイデント・ドラギオン+パイドラで燦幻超龍トランセンド・ドラギオンをシンクロ召喚。
- 3回以上攻撃宣言を行なっているため、バイデント・ドラギオンを自身の効果で蘇生。
- ファドラのシンクロ効果により、バイデント・ドラギオン+ファドラでトライデント・ドラギオンをシンクロ召喚。
- トライデント・ドラギオンの効果でトランセンド・ドラギオンと盃満ちる燦幻荘を破壊し、3回攻撃を得る。
- 盃満ちる燦幻荘の破壊時効果で、トライデント・ドラギオンの攻撃力を倍に。
- 3回以上攻撃宣言を行なっているため、トランセンド・ドラギオンを自身の効果で特殊召喚して除去。
こちらはwikiを参考にした展開パターン。
この方法を用いることで、フィールドに3回攻撃・攻撃力2倍のトライデント・ドラギオンと、トランセンド・ドラギオンを並べることができます。
後攻1ターン目からしかできませんが手札消費が2枚と少なく、初動となるパイドラは盃満ちる燦幻荘・燦幻開門からサーチできるので、初手からスタートできる確率は高いでしょう。
遊戯王カード 天盃龍パイドラ(スーパーレア) レガシー・オブ・デストラクション (LEDE) | 効果モンスター 炎属性 ドラゴン族 スーパー レア |
ちなみに、手順4と手順6で戦闘を介するため相手モンスターの攻撃力がこちらを上回っているとコンボが破綻しそうに見えますが、実は関係ありません。
その理由は、いずれの場面でもダメージステップ開始時までにパイドラとファドラが並ぶため。
この2体がいれば、戦闘ダメージ0・戦闘破壊耐性が付与された状態で攻撃宣言をすることができます。
結果、相手の攻撃力は無視してコンボを繋げることができる訳ですね。
3回攻撃・攻撃力2倍のトライデント・ドラギオンと、トランセンド・ドラギオンの総攻撃力は21000!
さらに、トランセンド・ドラギオンでバトルフェイズ中に相手は効果を発動できないので、たいていの場面でワンキルが達成できるでしょう。
ただし、相手フィールドがガラ空きだと手順6までで7400ダメージくらい与えられるため、ここまで伸ばさなくて良い疑惑も。
遊戯王 LEDE-JP040 燦幻超龍トランセンド・ドラギオン (日本語版 ウルトラレア) レガシー・オブ・デストラクション |
ドラ・ドラからレベル10シンクロする展開ルート
- 条件:手札にドラ・ドラ1枚、手札コスト1枚、合計2枚。
- 結果:フィールドにレベル10シンクロ、盃満ちる燦幻荘が並ぶ。
- ドラ・ドラを召喚し、効果で幻禄の天盃龍をサーチ。
- 手順1をトリガーに幻禄の天盃龍を特殊召喚。
- 幻禄の天盃龍の効果で自身をリリースして、天盃龍パイドラをリクルート。
- パイドラの特殊召喚時効果で盃満ちる燦幻荘をセット。
- セットした盃満ちる燦幻荘を発動し、手札1枚を捨てて天盃龍チュンドラをサーチ。
- フィールドに炎属性・ドラゴン族がいるため、チュンドラを自身の効果で特殊召喚。
- ドラ・ドラ+パイドラ+チュンドラでレベル10シンクロ。
こちらはドラ・ドラを初動としたレベル10シンクロの展開方法。
バトルフェイズに入らず展開できるため、先攻1ターン目にもできるのがストロングポイントです。
後述するパイドラの先攻1ターン目でもできる展開ルートと違い、特殊召喚に縛りも発生しないため、汎用シンクロに繋げられるのもうれしいところ。
天盃龍パイドラ1枚でできる展開ルート
- 条件:手札に天盃龍パイドラ、合計1枚。
- 結果:フィールドに燦幻昇龍バイデント・ドラギオン、天盃龍パイドラの2体が並ぶ。
- 天盃龍パイドラを召喚し、燦幻開門をサーチ。
- 燦幻開門で天盃龍チュンドラを手札に加え、チュンドラの効果で自身を特殊召喚。
- パイドラ+チュンドラで燦幻昇龍バイデント・ドラギオンをシンクロ召喚。
- バイデント・ドラギオンのシンクロ召喚時効果でパイドラを蘇生(ドラゴン族しか特殊召喚できない縛り発生)。
こちらはパイドラ1枚からできる展開パターン。
この方法では、フィールドにバイデント・ドラギオンとパイドラの2体を並べることができます。
バトルフェイズに入らず展開でき、先攻1ターン目から使えるのが強みとなります。
この時点でチューナーと非チューナーの合計レベルが10のため、トランセンド・ドラギオンをシンクロ召喚することが可能。
相手に攻撃を強要するモンスターを先に出すことができるので、天盃龍のコンセプト的には悪くないでしょう。
バトルフェイズ前に処理されたとしても、相手が3回以上攻撃してくれればトランセンド・ドラギオンとバイデント・ドラギオンを蘇生して壁にすることができます。
ただ、この盤面では無効も除去もできず、バトルフェイズ前にトランセンド・ドラギオンを処理されるとどうにもならないのがネック。
素直に天盃龍の共通効果で相手バトルフェイズにブラック・ローズ・ドラゴンとか出した方が良いかもしれない(それはそれでバトルフェイズ前に素材を処理される可能性がありますが)。
考えてみると天盃龍は攻撃時に効果を発動するものが多いため、バトルフェイズが行えない先攻1ターン目はかなりキツイかも。
先攻1ターン目は無理にトランセンド・ドラギオンを出さず、天球の聖刻印をリンク召喚しても良いかもしれません。
相手ターンにフリーチェーンのバウンスができるので、妨害札として機能してくれます。
バウンスコストとして自身をリリースすれば天盃龍をリクルートでき、ファドラを呼び出せば相手の攻撃をトリガーにパイドラを蘇生可能。
結果、戦闘ダメージ0・戦闘破壊耐性の盤面を構築することができ、自分ターンまでの生存率を上げることができます。
「天盃龍」と相性の良いカード
炎属性・ドラゴン族サポート
炎属性・ドラゴン族で統一された天盃龍は汎用サポートを投入可能。
使えそうなカードをピックアップすると、次のようになります。
- サーチ・サルベージ:火霊媒師ヒータ、石油採掘、ドラグニティナイト-ロムルス、ドラ・ドラ
- 墓地肥し:竜の霊廟、竜の渓谷
- 蘇生:炎王炎環
- アタッカー・除去:炎征竜-バーナー+焔征竜-ブラスター、天球の聖刻印、賜炎の咎姫+転生炎獣レイジング・フェニックス
- 連続攻撃:竜の闘志
特に優秀なのはレベル4以下の炎属性・ドラゴン族をサーチできるドラ・ドラ。
幻禄の天盃龍をサーチすればそのまま特殊召喚し、上記の展開ルートにつなぐことができます。
EXデッキで優先度が高く感じるのは天球の聖刻印。
ドラゴン族2体でリンク召喚でき、相手ターンに使えるバウンス効果で牽制できます。
展開ルートの項でも書いていますが、天盃龍は先攻1ターン目が動きにくいため、防御札として出しておくと安心感があるでしょう。
また、炎属性で統一されているので火霊媒師ヒータも採用価値があります。
ヒータのサーチ対象は「コストにしたカードより攻撃力の高い」モンスター。
天盃龍のキーカードであるパイドラは他2体と比べて一番攻撃力が高く、ヒータでサーチするのに最適です。
テーマ内にサーチカードが豊富な天盃龍ですがモンスター自体が少ないので、サーチカードマシマシでも良さそうに思います。
遊戯王 火霊媒師ヒータ(ウルトラレア) デュエリスト・ネクサス(DUNE) | 効果モンスター 炎属性 魔法使い族 ウルトラ レア |
そのほか、炎征竜-バーナー+焔征竜-ブラスターセット、賜炎の咎姫+転生炎獣レイジング・フェニックスセットあたりは採用候補。
炎征竜-バーナーは燦幻開門でサーチでき、焔征竜-ブラスターをリクルートできるのが強みです。
賜炎の咎姫+転生炎獣レイジング・フェニックスセットは炎属性の汎用リンク召喚ギミック。
ただし天盃龍はメインフェイズに3体展開するのが若干難しく感じるので、賜炎の咎姫の素材を確保するのは難しいかも。
遊戯王カード 賜炎の咎姫(ウルトラレア) PHANTOM NIGHTMARE(PHNI) | ファントム・ナイトメア リンク・効果モンスター 炎属性 悪魔族 ウルトラ レア |
このほか、炎属性・ドラゴン族サポートはこちらにて解説しています。
バイデント・ドラギオンでドラゴン族以外の特殊召喚が封じられてしまいますが、そのほかは特に縛りがなく、汎用カードを採用しやすいように感じました。
シンクロ召喚サポートと採用したいシンクロモンスター
続いてシンクロ召喚サポートと採用したいシンクロモンスター。
こちらではチューナーズ・ハイと、簡易融合・簡素融合を紹介しておきます。
チューナーズ・ハイは手札コストにしたモンスターと属性・種族が同じで、レベルが1つ高いチューナーをリクルートできる通常魔法。
天盃龍は属性・種族が統一され、非チューナーはレベル3・チューナーはレベル4となっており、採用しやすいのではないかと。
単純に展開手段が増える他、リクルート対象となるチュンドラは戦闘時にファドラをリクルート可能。
ファドラがいれば戦闘破壊を免れるため、ここからレベル7シンクロ召喚に繋ぐこともできるでしょう。
遊戯王カード SHVI-JP067 チューナーズ・ハイ(ノーマル)遊戯王アーク・ファイブ [シャイニング・ビクトリーズ] |
簡易融合・簡素融合は言わずと知れた展開札。
天盃龍は召喚方法を縛る効果がないので採用することができます。
基本的にはレベル3モンスターを素材として呼び出すことになると思いますが、このレベル帯にはドラゴン族がいないため注意(バイデント・ドラギオンの誓約に引っかかる可能性がある)
簡易融合または簡素融合で特殊召喚できるドラゴン族は、暗黒火炎龍(レベル4・効果なし)とドラゴンに乗るワイバーン(レベル5・効果あり)あたりです。
シンクロモンスターはチュンドラ+非チューナーで出せるレベル7、バイデント・ドラギオンの効果を使った前提でドラゴン族・レベル10をピックアップしてみました。
特にレベル7シンクロは召喚時効果を持ったカードが多く、バトルフェイズ限定ながら相手ターンでもシンクロ召喚できる天盃龍とのシナジーはかなり高いでしょう。
相手ターンにブラック・ローズ・ドラゴンをぶっ放すだけでもかなり強いですからね。
レベル7シンクロ
- 召喚時効果持ち:月華竜 ブラック・ローズ、ブラック・ローズ・ドラゴン
- 除去:邪竜星-ガイザー、サイバース・クアンタム・ドラゴン
- 効果無効:クリアウィング・シンクロ・ドラゴン
- ドロー:ラヴァルバル・サラマンダー
- 連続攻撃:烈日の騎士ガイアブレイズ
遊戯王 SLT1-JP004 ラヴァルバル・サラマンダー (日本語版 スーパーレア) – セレクション – SELECTION 10 |
レベル10シンクロ
- 連続攻撃:トライデント・ドラギオン
- バーン:ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン
- 墓地メタ:ブラッド・ローズ・ドラゴン
個人的にちょっと期待しているのが相手モンスターに複数回攻撃できる烈日の騎士ガイアブレイズ。
攻撃回数が増えれば燦幻モンスターの発動条件を満たしやすくなり、天盃龍とシナジーがあると言えそうです。
また、戦闘破壊した数だけ炎属性をサルベージでき、ハンドアドバンテージの回復にも寄与してくれます。
遊戯王 烈日の騎士ガイアブレイズ(ノーマル) デュエリスト・ネクサス(DUNE) | シンクロ・効果モンスター 炎属性 炎族 ノーマル |
シンクロ召喚そのもののサポート、汎用性が高いシンクロモンスターはこちら。
現在の天盃龍には召喚方法を規制するカードがないので、リンク召喚などを混ぜても良いかも。
防御札
展開ルートの方でも触れていますが、天盃龍は後攻ワンキルが狙いやすい反面、先攻1ターン目がかなり脆いように感じています。
なぜなら先攻1ターン目にはバトルフェイズが行えないから。
天盃龍はバトルフェイズ中に展開するモンスターが多く、バトルフェイズが行えないとモンスターを並べることができない訳ですね。
現時点でこれは大きな欠点であると考えています。
で、色々考えた結果。
先攻1ターン目は捨て、先攻2ターン目に全力でブチかますのがベターかなと。
天盃龍の火力なら後攻ワンキルされなければ返しのターンにワンキルすることができるでしょう。
そこで先攻1ターン目は敢えて動かず、防御に専念するのが良いのではないか、と考えました。
防御札は速攻のかかしやバトルフェーダーなどの攻撃を止めるカード、エフェクト・ヴェーラーや夢幻泡影などの効果を無効にするカードなど。
このあたりのカードで相手の後攻1ターン目をやり過ごし、次のターンで仕留める! のが良さそうに思いました。
遊戯王カード 無限泡影(スーパーレア) QUARTER CENTURY DUELIST BOX(QCDB) | 通常罠 スーパー レア |
テーマレベルで相性の良いカード
出張要員としての「天盃龍」
最後に天盃龍と他テーマの組み合わせを考えてみます。
天盃龍と他テーマの混合デッキを作る場合、次のような特徴が挙げられます。
- 炎属性・ドラゴン族で統一されたシンクロ召喚テーマ
- 特殊召喚を縛るのは燦幻昇龍バイデント・ドラギオンと幻禄の天盃龍(発動するターンはドラゴン族しか特殊召喚できない縛り)
- 展開は基本的にバトルフェイズに行う
天盃龍は先攻1ターン目に大きな穴があると考えているので、ここをリカバリーできるテーマとは相性が良いのではないかと考えています。
例えば「制圧はできるけど火力が足りない」みたいなやつ。
そうしたテーマと組み合わせることができれば、互いのデメリットをカバーした強力なデッキとなるのではないでしょうか。
ドラゴンメイド
ということで同じドラゴン族テーマのドラゴンメイドを紹介。
最大のメリットはサーチカードの燦幻開門を共有できることです。
天盃龍はもちろんのこと、ドラゴンメイド側の初動となるドラゴンメイド・ティルルを燦幻開門引き込むことが可能。
このカードから適宜必要なテーマにシフトできる訳ですね。
ドラゴンメイドはドラゴンメイド・ティルル、パルラ、チェイムあたりから2妨害盤面を作るのが得意。
一方で後攻ワンキルできる程の火力が出せない欠点があります。
この欠点を天盃龍の火力で補えたら理想的。
天盃龍側も先攻盤面の制圧力に物足りなさを感じることがあり、この部分をドラゴンメイド側でカバーできるでしょう。
遊戯王 DBMF-JP018 ドラゴンメイド・ティルル (日本語版 スーパーレア) デッキビルドパック ミスティック・ファイターズ |
テーマとしてのドラゴンメイドはこちらの記事にて紹介。
2テーマともそこまでデッキ枠を使わないと思うので混合型も作りやすいと考えられます。
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