「幻奏」解説
耐性を付与するモンスターを並べて強固な盤面を作るのが得意な光属性・天使族テーマ『幻奏』の解説をしていきます。
このテーマはアニメ「ARC-V」にて、柊柚子が使用することでも有名ですね。
基本は融合召喚が主軸ですが、リンク召喚やペンデュラム召喚も少しだけ使います。
幻奏
遊戯王カードWiki
ザ・デュエリスト・アドベントでカテゴリ化した「幻奏」と名のついたカード群。
属するモンスターは全て光属性・天使族で統一されている。
三行で教える「幻奏」
- 光属性・天使族で統一された融合・リンク・ペンデュラム召喚テーマ
- 全体に耐性を付与する効果でモンスターを守るのが得意
- 特殊召喚や効果を縛るカードが地味に多く、汎用カードを採用しにくい一面も
メインデッキの「幻奏」モンスター
『幻奏』は光属性・天使族で統一された融合・リンク・ペンデュラム召喚テーマで、属するモンスターは耐性を付与する効果が多めとなっています。
融合召喚を主軸とするテーマであり、一部のモンスターは融合に関する効果を持つのも特徴でしょうか。
メインデッキのモンスターは『幻奏の音女』と『幻奏の音姫』、そしてペンデュラムモンスターの『幻奏の歌姫』がおり、この記事ではそれぞれ分けて紹介。
テーマとしては『幻奏』で括られているので使い勝手はほぼ同じですが、一部の融合素材で『幻奏の音姫』モンスターを指定するモンスターが存在します。
幻奏の音女モンスター
ということで、まずは幻奏の音女モンスターから紹介。
幻奏の音女の特徴として、耐性付与を含むフィールドの幻奏モンスター全体を強化する効果が多い、ということが挙げられます。
中でも耐性を付与してくれる幻奏の音女アリア・幻奏の音女エレジーを並べることで、広い範囲の除去から身を守ることが可能。
この2体を並べることが幻奏の基本戦術になると考えています。
幻奏全体を強化する効果
カード名 | レベル | 固有効果① | 固有効果② |
幻奏の音女スコア | 2 | 幻奏が戦闘を行うダメージ計算時、自身を手札から墓地に送り、相手モンスターの攻/守を0にする | ― |
幻奏の音女ソナタ | 3 | 幻奏モンスターがフィールドに存在する場合、自身を手札から特殊召喚 | 特殊召喚した自身が存在する限り、天使族の攻/守を500パンプ |
幻奏の音女アリア | 4 | 特殊召喚した自身が存在する限り、幻奏モンスターに対象耐性・戦闘破壊耐性を付与 | ― |
幻奏の音女エレジー | 5 | 自身が存在する限り、特殊召喚された幻奏モンスターに効果破壊耐性付与 | 特殊召喚した自身が存在する限り、天使族の攻撃力を300パンプ |
それ以外の効果
カード名 | レベル | 固有効果① | 固有効果② |
幻奏の音女オペラ | 4 | 自身は召喚・リバースしたターンに攻撃不可 | 融合素材として墓地へ送られた場合、このターン幻奏モンスターに戦闘・効果破壊耐性付与 |
幻奏の音女カノン | 4 | 幻奏モンスターがフィールドに存在する場合、自身を手札から特殊召喚(1ターンに一度のみ) | 幻奏モンスターの表示形式を変更する |
幻奏の音女セレナ | 4 | 天使族をアドバンス召喚する場合、2体分のリリースにできる | 自身が特殊召喚したターン、幻奏モンスターの召喚権を1回追加 |
幻奏の音女タムタム | 4 | 幻奏モンスターが存在する状態での特殊召喚時、デッキ・墓地から融合をサーチ | 融合素材として墓地に送られた場合、幻奏モンスターの攻撃力を500下げ、相手に500バーン |
幻奏の音姫モンスター
カード名 | レベル | 固有効果① | 固有効果② |
幻奏の歌姫ソプラノ | 4 | 特殊召喚時、同名以外の幻奏モンスターをサルベージ | メインフェイズ時、自身を含むモンスターを素材として幻奏を融合召喚 |
幻奏の歌姫ソロ | 4 | 相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自身を手札から特殊召喚 | 戦闘破壊され墓地に送られた場合、同名以外の幻奏モンスターをリクルート |
幻奏の音姫ローリイット・フランソワ | 7 | 光属性・天使族をサルベージ(この効果を発動するターン、光属性以外のモンスター効果を発動できない縛り) | ― |
幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト | 8 | メインフェイズ時、手札から光属性・天使族を特殊召喚(この効果を発動するターン、光属性以外を特殊召喚できない縛り) | ― |
幻奏の音姫は比較的レベルが高く、音女の上位モンスターという感じ(多分)。
効果はハンド回復や特殊召喚系の効果が多めです。
幻奏融合モンスターの一部は「幻奏の歌姫モンスター」を指定するものがおり、その素材にできる点で他の幻奏モンスターと差別化されているのも特色。
特に、効果で融合召喚できる幻奏の歌姫ソプラノは、融合を主軸とするこのテーマでは重要なポジションとなります。
ペンデュラムモンスターー「幻奏の歌姫」
ペンデュラムモンスターは『幻奏の歌姫』で統一。
と言っても歌姫を指定するカードが現時点ではないので、基本は他の幻奏モンスターと変わりません。
いずれも効果が非常に強力で構築時の優先度は高めでしょう。
特にサーチと墓地肥しができる幻奏の歌姫ルフランは初動札として運用できます。
詳しい展開方法は後述。
カード名 | レベル/Pスケール | ペンデュラム効果 | モンスター効果 |
幻奏の歌姫ルフラン | 4/① | デッキから幻奏モンスターを墓地に送り、そのレベル×200幻奏融合モンスターの攻撃力をパンプ | ①召喚・特殊召喚時、幻奏モンスターをサーチ ②自身がEXデッキに存在する状態で幻奏融合モンスターが特殊召喚された場合、自身をPゾーンに置く |
幻奏の歌姫クープレ | 5/⑨ | ①光属性しかP召喚できない ②自分の表側表示モンスターが幻奏のみの場合、幻奏魔法・罠をサーチ | ①自身が通常ドロー以外で手札に加わった場合、自身を公開し、手札・墓地から下級幻奏を特殊召喚 ②自身がEXデッキに存在する状態で幻奏融合モンスターが特殊召喚された場合、自身をPゾーンに置く |
幻奏をサポートする効果を持ったモンスター
そのほか、テーマ外のモンスターですが幻奏に関する効果を持ったカードがあります。
それぞれ光属性・岩石族・レベル2で統一。
そして、ジェムナイトに関する効果も持つ点で共通しています。
これらはアニメ「ARC-V」にて、幻奏を使用した柊柚子と関係が深かった光津真澄がジェムナイトを使っていたことに由来しています。
カード名をコピーする効果が多く、幻奏モンスターを素材とする融合召喚を行うのに適しているでしょう。
カード名 | 固有効果① | 固有効果② | 備考 |
クリスタル・ローズ | メインフェイズ時、手札・デッキからジェムナイト・幻奏モンスターを墓地に送り、エンドフェイズまで同名カードとして扱う | 自身が墓地に存在する場合、墓地から融合モンスターを除外して、自身を守備で蘇生 | ― |
ブリリアント・ローズ | ジェムナイト・幻奏カードを手札から捨て、自身を手札から特殊召喚 | EXデッキからジェムナイト・幻奏モンスターを墓地に送り、そのモンスターのカード名・属性・種族をコピー | ルール上ジェムナイトカードとして扱う |
「幻奏」をサポートする魔法・罠
幻奏をサポートする魔法・罠には幻奏の名を冠するものとそうでないものがあります。
名を冠する魔法・罠は幻奏の歌姫クープレでサーチすることができ、それが最大の強み。
特に幻奏協奏曲はPゾーンのカードも素材として融合召喚できるので、使い道のなくなったPゾーンのカードを再利用することができます。
幻奏の名を冠した魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② |
幻奏協奏曲 | 通常魔法 | 手札・フィールド・Pゾーンのモンスターを素材として、天使族を融合召喚 | 自身が墓地に存在する状態で幻奏融合モンスターが墓地に送られた場合、自身をデッキボトムの戻し、1ドロー(ダメージステップでも発動可) |
幻奏のイリュージョン | 通常罠 | 幻奏モンスター1体に魔法・罠耐性と2回攻撃を付与 | ― |
幻奏の名を冠さない魔法・罠は、サーチ方法が少ない分強力な効果が多いです。
オスティナートと独奏の第1楽章は初動札として使うことができ、制圧盤面の構築に貢献してくれます(厳密には独奏の第1楽章で幻奏の歌姫ルフランをリクルートする)。
この2枚の使い方も展開ルートの方で扱っているので参考にどうぞ。
幻奏の名を冠さない魔法・罠
カード名 | 種別 | 固有効果① | 固有効果② |
オスティナート | 通常魔法 | 自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札・デッキのモンスター2体を素材に幻奏モンスターを融合召喚(エンドフェイズ時、融合モンスターは自壊し、素材一組を蘇生) | ― |
独奏の第1楽章 | 通常魔法 | 自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札・デッキから下級幻奏モンスターをリクルート(この効果を発動するターン、幻奏モンスターしか特殊召喚できない縛り) | ― |
フォルテッシモ | 永続魔法 | 次の自分スタンバイフェイズまで、幻奏モンスター1体の攻撃力を800パンプ | 表側表示の自身を墓地に送り、フィールドのモンスターを素材に幻奏モンスターを融合召喚 |
遊戯王カード DBLE-JP009 独奏の第1楽章 パラレル 遊☆戯☆王ARC-V [DIMENSION BOX -LIMITED EDITION-] |
エクストラデッキの「幻奏」モンスター
そしてエクストラデッキ!
幻奏には融合モンスターとリンクモンスターがいますが、主軸となるのは融合召喚。
そのため、カードプールは融合モンスターの方が多くなっています。
融合モンスター
カード名 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② | 固有効果③ |
幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト | 幻奏モンスター×2 | お互いの墓地から合計3枚まで除外して、除外枚数×200パンプ(相手ターンに発動可) | ― | ― |
幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハ | 幻奏モンスター×2 | 特殊召喚時、幻奏モンスターをリクルート | 融合召喚した自身が存在する限り、幻奏融合モンスターの発動した効果は無効にされない | 自身が墓地に送られた場合、同名以外の幻奏モンスターを守備で蘇生 |
幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァ | 幻奏の音姫モンスター+幻奏モンスター | 戦闘・効果破壊耐性と戦闘ダメージ0 | 特殊召喚されたモンスターと戦闘したダメージ計算時、自身と相手の攻撃力の差分のバーンと、その相手モンスターを破壊 | ― |
幻奏の華歌聖ブルーム・プリマ | 幻奏の音姫モンスター+幻奏モンスター1体以上 | 融合素材の数×300パンプ | 2回攻撃可 | 融合召喚された自身が墓地に送られた場合、幻奏モンスター1体をサルベージ |
幻奏の華歌神フラワリング・エトワール | 幻奏の音姫モンスター+幻奏モンスター×2 | 幻奏モンスターを任意の数だけエンドフェイズまで除外して、その数まで相手カードを手札バウンス | 融合召喚した表側表示の自身が相手によってフィールドから離れた場合、デッキ・EXデッキから同名以外の幻奏モンスターをリクルート | ― |
注目はリクルート効果を持つ幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハと、バウンス効果を持つ幻奏の華歌神フラワリング・エトワール。
スペクタキュラー・バッハはデッキから幻奏モンスターを直接呼び出すことができ、さまざまな盤面で役立つでしょう。
例えば耐性を付与できるアリアorエレジーを呼び出す、出しにくい最上級幻奏モンスターを呼び出す、などなど。
素材も幻奏モンスター×2と出しやすいのがストロングポイント。
フラワリング・エトワールは相手ターンにも使えるバウンス効果持ち。
幻奏は除去効果を持ったカードが少ないため、フリーチェーンで除去できるこのモンスターは貴重です。
素材が幻奏の音姫モンスター+幻奏モンスター×2と重いのですが、あとで紹介する展開ルートを使えば少ない消費で出すことも可能。
遊戯王 LEDE-JP036 幻奏の華歌神フラワリング・エトワール (日本語版 スーパーレア) レガシー・オブ・デストラクション |
遊戯王 幻奏の華歌聖ブルーム・プリマ(レア) シャイニング・ビクトリーズ (SHVI) シングルカード SHVI-JP045-R |
リンクモンスター
カード名 | リンク数 | 素材指定 | 固有効果① | 固有効果② |
幻奏の華楽聖ブルーム・ハーモニスト | 2 | 天使族×2 | リンク召喚時、手札1枚を捨て、レベルが異なる幻奏モンスター2体を自身のリンク先にリクルート(この効果を発動するターン、幻奏モンスターしか特殊召喚できない縛り) | リンク先の幻奏モンスターが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで効果を発動できない |
リンクモンスターは現在1体。
ブルーム・ハーモニストは幻奏モンスター2体を同時にリクルートでき、アリアとエレジーをいっぺんに呼び出せるのが魅力です。
これにより、幻奏の基本となる耐性付与盤面を構築することができます。
ただし、リクルート効果を使うターンは幻奏モンスターしか特殊召喚できない縛りがネック。
この縛りのせいで汎用カードを採用しにくいです。
幻奏だけでも強力な盤面を作ることはできますが、応用を利かせにくいのが少し残念。
「幻奏」の立ち回り・展開ルート
基本の立ち回り
- 幻奏の音女アリアと幻奏の音女エレジーを特殊召喚して耐性を付与する
- アタッカーとなる融合モンスターを呼び出して攻める
- 特殊召喚や効果を縛る効果が多いため、引っかからないように気を付ける
幻奏の動きはざっくりとこんな感じ。
耐性が付与できるアリアとエレジーを並べ、アタッカーとなる融合モンスターを守る、というのがこのテーマの基本と考えます。
アリアとエレジーは幻奏の華楽聖ブルーム・ハーモニストのリンク召喚時に2体同時にリクルートできるため、並べること自体はそこまで難しくないでしょう。
融合召喚に関してはデッキ融合ができるオスティナートや、サーチ可能な幻奏協奏曲があり、こちらも簡単な部類であると考えます。
アリア・エレジーを展開しつつ幻奏融合を並べる方法は後述の展開ルートを参照。
幻奏の歌姫ルフランやオスティナートを初動とすることで少ない消費で展開させることができます。
幻奏全体の注意点として、特殊召喚や効果を縛る効果がかなり多いのが厄介。
特にブルーム・ハーモニストの「幻奏モンスター以外特殊召喚できない」縛りにより、他テーマや汎用カードの併用が難しくなっています。
他のテーマと組み合わせたり、汎用カードを採用する場合は特に気をつけてください。
幻奏の歌姫ルフランからの展開ルート
- 条件:手札に幻奏の歌姫ルフラン1枚、合計1枚。
- 結果:フィールドに、幻奏の華歌神フラワリング・エトワール、幻奏の音女アリア、幻奏の音女エレジーが並び、Pゾーンに歌姫ルフラン、幻奏の歌姫クープレ、1ドロー
- 幻奏の歌姫ルフランを召喚し、幻奏の歌姫クープレをサーチ。
- クープレをPゾーンに発動、P効果で幻奏協奏曲を手札に加える。
- 幻奏協奏曲を発動し、ルフラン+クープレを素材に幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハを融合召喚。
- ルフラン、クープレの共通効果により、それぞれをPゾーンに置く。
- スペクタキュラー・バッハの効果で幻奏の音姫ローリイット・フランソワをリクルート。
- ルフランのP効果で幻奏の音女アリアを墓地へ送り、スペクタキュラー・バッハをパンプアップ。
- ローリイット・フランソワの効果でアリアをサルベージ(この効果を発動するターン、光属性以外のモンスターを発動できない)。
- スペクタキュラー・バッハ+ローリイット・フランソワの2体を素材に幻奏の華楽聖ブルーム・ハーモニストをリンク召喚。
※以降、手順9~11まで同一チェーン上で発動。
ブルーム・ハーモニストをチェーン1にする。 - ブルーム・ハーモニストのリンク召喚時効果により、手札のアリアを捨て、幻奏の歌姫ソプラノと幻奏の音女エレジーをリクルート(この効果を発動するターン、幻奏モンスターしか特殊召喚できない)。
- 墓地に送られたスペクタキュラー・バッハの効果により、ローリイット・フランソワを蘇生。
- 幻奏協奏曲が墓地に存在する場合の効果で1枚ドロー。
※ここまで同一チェーン上で発動。 - ソプラノの特殊召喚時効果でアリアをサルベージし、そのままペンデュラム召喚。
- ソプラノの効果でローリイット・フランソワ+ソプラノ+ブルーム・ハーモニストの3体を素材に幻奏の華歌神フラワリング・エトワールを融合召喚。
こちらはwikiを要約した展開ルート。
結果、フィールドに幻奏の華歌神フラワリング・エトワール、幻奏の音女アリア、幻奏の音女エレジーが並び、Pゾーンに歌姫ルフラン、幻奏の歌姫クープレ、さらに1ドローができます。
この盤面では、フラワリング・エトワールで3枚までフリーチェーンでのバウンスが可能。
そしてアリア・エレジーにより、戦闘・効果破壊耐性、対象耐性も付与されており、除去・耐性面で非常に強力な盤面と言えるでしょう。
手札消費も実質0であり、クープレのP効果で幻奏協奏曲を引き込めば、次のターンにもう一度似たような動きができるのもウマテイスト。
注意としては、手順9~11のチェーンの組み方。
ブルーム・ハーモニストのリクルート効果をチェーン1にしないと、ソプラノがタイミングを逃してアリアをサルベージできなくなります。
また、ブルーム・ハーモニストの効果を使うターンには幻奏モンスターしか特殊召喚できないため、汎用カードを併用しにくいのもデメリットと言えるでしょうか。
とはいえ、これだけ強固な盤面なら他のカードを使う必要もないと思いますが。
オスティナートから召喚権を残したまま展開するルート
- 条件:手札にオスティナート1枚、手札コスト1枚、合計2枚。
- 結果:フィールドに幻奏の華歌神フラワリング・エトワール、幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハ、幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト、幻奏の音女アリア、幻奏の音女エレジーが並ぶ。
- オスティナートを発動し、手札・デッキから幻奏の歌姫クープレ+幻奏の音女アリアを墓地へ送り、幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハを融合召喚。
- スペクタキュラー・バッハの効果で幻奏の歌姫ソプラノをリクルート。
- ソプラノの特殊召喚時効果でクープレをサルベージし、クープレが手札に加わった時の効果でアリアを蘇生。
- クープレをPゾーンに発動し、P効果で幻奏協奏曲をサーチ。
- ソプラノ+スペクタキュラー・バッハの2体を素材に幻奏の華楽聖ブルーム・ハーモニストをリンク召喚。
- 幻奏の華楽聖ブルーム・ハーモニストのリンク召喚時効果により手札を1枚捨て、幻奏の歌姫ルフランと幻奏の音姫ローリイット・フランソワをリクルート(この効果を発動するターン、幻奏モンスターしか特殊召喚できない)。
- スペクタキュラー・バッハが墓地に送られた場合の効果でソプラノを蘇生。
- ルフランの特殊召喚時効果で幻奏の音女エレジーをサーチ。
- ソプラノの効果でルフラン+ソプラノの2体を素材にスペクタキュラー・バッハ(2体目)を融合召喚し、ルフランの効果で自身をPゾーンに置く。
- ローリイット・フランソワの効果でソプラノをサルベージ(この効果を発動するターン、光属性以外のモンスターを発動できない)。
- 手札のエレジーとソプラノをペンデュラム召喚によって特殊召喚。
- 幻奏協奏曲を発動し、ローリイット・フランソワ+ルフラン(Pゾーン)+クープレ(Pゾーン)を素材に幻奏の華歌神フラワリング・エトワールを融合召喚。
- ソプラノの効果でブルーム・ハーモニスト+ソプラノの2体を素材に幻奏の音姫マイスタリン・シューベルトを融合召喚。
こちらもwikiを参考にしたオスティナートからの展開ルート。
このパターンで伸ばした結果、召喚権を残したままフィールドにフラワリング・エトワール、スペクタキュラー・バッハ、マイスタリン・シューベルト、アリア、エレジーの5体が並びます。
耐性を付与する幻奏モンスターにより、戦闘・効果破壊耐性、対象耐性、融合モンスターの発動した効果が無効にならない耐性が付与状態。
幻奏モンスターが5体いるので、フラワリング・エトワールでフリーチェーンで最大5枚のバウンスもできます。
さらに、総攻撃力は12800(エレジーの全体パンプあり、マイスタリン・シューベルトのパンプアップなし)のため、状況によっては後攻ワンキルも視野に入ります。
また、このルートは召喚権を使わずに展開できるのもストロングポイント。
ですが、ブルーム・ハーモニストの縛りで幻奏モンスターしか特殊召喚できず、ローリイット・フランソワの縛りで光属性以外の効果も発動できません。
よって、例え召喚権が残っていても持て余してしまう可能性が高いでしょう。
しかし、オスティナートが無効にされた場合でも、手札に幻奏の歌姫ルフランがいればルフラン初動の展開ルートにシフト可能。
一度展開が潰されてもリカバリーできるのは、現代遊戯王において非常に強力なメリットとなります。
遊戯王 LEDE-JP036 幻奏の華歌神フラワリング・エトワール (日本語版 スーパーレア) レガシー・オブ・デストラクション |
幻奏モンスター2体での展開ルート
- 条件:フィールドに幻奏モンスターA・Bの2体、手札コスト1枚。
- 結果:フィールドに幻奏の華歌神フラワリング・エトワール、幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハ、幻奏の音女エレジー、幻奏モンスターAが並ぶ。
- 幻奏モンスター2体で幻奏の華楽聖ブルーム・ハーモニストをリンク召喚。
- ブルーム・ハーモニストのリンク召喚時効果で手札1枚を捨て、幻奏の歌姫ルフラン、幻奏の音姫ローリイット・フランソワをリクルート(この効果を発動するターン、幻奏モンスターしか特殊召喚できない)。
- ルフランの特殊召喚時効果で幻奏の歌姫クープレをサーチ。クープレが手札に加わった時の効果で墓地の幻奏Aを蘇生。
- クープレをPゾーンに発動し、P効果で幻奏協奏曲を手札に加える。
- 幻奏協奏曲を発動し、ルフラン+クープレ(Pゾーン)を素材に幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハを融合召喚。ルフランとクープレの効果で両者をPゾーンに設置。
- スペクタキュター・バッハの融合召喚時効果で幻奏の歌姫ソプラノをリクルートし、ソプラノの特殊召喚時効果で墓地の幻奏Bをサルベージ。
- ルフランのP効果で幻奏の音女エレジーを墓地に送り、スペクタキュラー・バッハをパンプアップ。
- ローリイット・フランソワの効果で墓地のエレジーをサルベージ(この効果を発動するターン、光属性以外のモンスターを発動できない)。
- ペンデュラム召喚で手札のエレジーを特殊召喚。
- ソプラノの効果でソプラノ+ブルーム・ハーモニスト+ローリイット・フランソワを素材に幻奏の華歌神フラワリング・エトワールを融合召喚。
こちらは幻奏モンスター2体からできる展開ルート。
フィールドに幻奏モンスターが2体いる状態から、幻奏の華歌神フラワリング・エトワール、幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハ、幻奏の音女エレジー、幻奏モンスター1体の計4体を並べることができます。
この時点で効果破壊耐性と、融合モンスターの発動した効果が無効にならない耐性が付与された状態となっています。
耐性を付与するアリアとエレジーを確実に並べることはできないものの、どの幻奏モンスターでも2体並べれば始動できるのがストロングポイント。
ちなみに、手順1のリンク素材うちいずれかがアリアなら、アリア・エレジー盤面にすることができます。
幻奏は幻奏の歌姫ルフラン、独奏の第1楽章、オスティナートと初動札が3枚もあり、基本はそちらを優先するのが大前提。
ですが、それらのどれも引けなかった場合の保険として紹介しておきます。
「幻奏」と相性の良いカード
光属性・天使族サポート
幻奏は光属性・天使族で統一されており、これらの汎用サポートを採用する価値があるでしょう。
ただし、ブルーム・ハーモニストなどテーマ外のカードを使ってしまうと効果が使えないモンスターがいるので注意。
その辺を加味しても使えそうなカードがこちら。
- 特殊召喚:ヘカテリス+神の居城-ヴァルハラセット、光神化、フォトン・リード、アテナ
- 特殊召喚封じ:大天使クリスティア、閃光の結界像
- 効果無効:宣告者、失われた聖域+天空の聖域セット
- 戦闘補助:オネスト
神の居城-ヴァルハラセット、光神化、フォトン・リードあたりは癖がなく使いやすい展開札。
この辺は幻奏モンスターの縛りに影響されないため、採用しやすいはず。
モンスター効果を無効にできる失われた聖域もシンプルながら強力。
遊戯王カード 失われた聖域(スーパーレア) ロスト・サンクチュアリ(SR12) | ストラクチャーデッキR 永続罠 スーパー レア |
また幻奏は比較的、光属性・天使族・レベル4に固まっているため、同胞の絆も採用しやすいでしょう。
リクルート候補としては、幻奏の音女セレナ、幻奏の音女アリア、幻奏の歌姫ルフランあたり。
さらに、閃光の結界像やオネストも同時にリクルートできるため、地味に強固な盤面を構築することも(このへんになるとエンジェル・パーミッション寄りになる)。
光属性・天使族はこちらの記事にてまとめています。
幻奏はテーマ内の縛りがキツめなので汎用カードが採用しにくいですが、それでも参考になれば……!
融合召喚サポート
幻奏は融合召喚を主軸とするため、融合召喚サポートも採用できます。
と言っても候補は、暴走魔法陣、E・HERO プリズマー、超越融合あたりですが……
暴走魔法陣は融合召喚が無効にされなくなるので、デッキ枠に余裕があるなら候補となりそうです。
個人的にちょっと期待しているのが超越融合。
融合素材にしたモンスター一組を効果を無効にして蘇生できる通常魔法です。
蘇生した素材2体でブルーム・ハーモニストを出せば、少ない消費で大きなアドバンテージを生むことができます。
また、幻奏モンスター2体でスペクタキュラー・バッハを融合召喚し、ソプラノをリクルート→超越融合で蘇生した素材とさらに融合、とコンボすることも可能。
このパターンを使えばスペクタキュラー・バッハとフラワリング・エトワールを並べることもでき、非常に美しくコンボが繋がっているように思います。
融合召喚サポートについてはこちらを参照。
幻奏はリンク・ペンデュラム召喚も使うので、一応そちらのサポート記事も載せておきます。
- 【遊戯王】今すぐ使える「融合召喚」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
- 【遊戯王】今すぐ使える「リンク召喚」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
- 【遊戯王】今すぐ使える「ペンデュラム召喚」汎用サポート一覧 下級・エクストラ・魔法・罠【汎用】
テーマレベルで相性の良いカード
出張要員としての「幻奏」
最後に幻奏と他テーマとの相性を考えていきます。
基本的にはテーマの縛りがキツイので出張向きではないと考えていましたが、最近はペンデュラム召喚テーマへの出張セットがあるようですね。
まず最初に、幻奏の混合デッキを作る場合の特徴をピックアップ。
- 光属性・天使族で統一された融合・ペンデュラム・リンク召喚テーマ
- 特殊召喚やモンスター効果を縛るカードは多め
- 光属性・天使族をサポートするカードは多め
最大の難点は特殊召喚やモンスター効果の発動を縛るカードが多いこと。
この縛りはいずれも「この効果を発動するターン~」であり、発動前に展開しておくなどのすり抜け方法が使えないのが辛い……
縛りが発生するカードを並べてみると、
- 光属性以外のモンスター効果を発動できない:幻奏の音姫ローリイット・フランソワ
- 光属性以外を特殊召喚できない:幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト
- 幻奏モンスターしか特殊召喚できない:独奏の第1楽章、幻奏の華楽聖ブルーム・ハーモニスト
あたりになります。
特に「幻奏モンスターしか特殊召喚できない」があると他テーマが動けなくなるので、これをうまくすり抜ける方法があれば混合型もなんとか……
ペンデュラム出張セットとしての幻奏
繰り返しになりますが、幻奏はテーマ縛りが多く他のテーマと組み合わせにくい、と考えていました。
が、しかし。幻奏Pモンスターを主軸としたペンデュラム出張セットが話題になっているようです。
そこで、ペンデュラム召喚で使える幻奏コンボを考えてみました。
オスティナート1枚から召喚権を使わず、ペンデュラム召喚できる状態でエレクトラムを展開するルート
- 採用カード
メインデッキ:オスティナート、幻奏の歌姫ルフラン×3、幻奏の歌姫クープレ、幻奏協奏曲、任意のPモンスター
EXデッキ:幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハ×2、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム - 条件:手札にオスティナート1枚、合計1枚。自分フィールドにモンスターが存在しない。
- 結果
手札:任意のPモンスター1体、1ドロー
フィールド:ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム、幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハ
Pゾーン:幻奏の歌姫ルフラン(スケール1)
EXデッキ:幻奏の歌姫ルフラン×2、幻奏の歌姫クープレ
召喚権:残り1回 - 展開後の縛り:なし
- オスティナートを発動し、デッキの幻奏の歌姫ルフランA・Bを墓地に送り、幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハAを融合召喚。
- スペクタキュラー・バッハAの効果で幻奏の歌姫ルフランCをリクルートし、ルフランCの特殊召喚時効果で幻奏の歌姫クープレをサーチ。
- サーチされたクープレの効果で墓地のルフランAを蘇生。
- クープレをPゾーンに置き、幻奏協奏曲をサーチ。
- 幻奏協奏曲でルフランA+スペクタキュラー・バッハAで、スペクタキュラー・バッハBを融合召喚。
- スペクタキュラー・バッハBの融合召喚時、ルフランAが自身の効果でPゾーン、墓地のルフランBがスペクタキュラー・バッハAの効果で蘇生。
- ルフランB・Cの2体でヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムをリンク召喚し、エレクトラムでデッキからPモンスターをEXデッキへ。
- エレクトラムの効果でPゾーンのクープレを破壊して、手順5でEXデッキに送ったPモンスターをサルベージ+1ドロー。
こちらはオスティナートを初動とするヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムの展開方法。
X(旧ツイッター)で調べた方法をアレンジしています。
かなりいじっているので展開ルートが間違っていたらすいません……
このパターンだと、手順8で引き込んだPモンスターをPゾーンに設置することで、スケール1~〇までのペンデュラム召喚が可能。
召喚権もペンデュラム召喚も使わずにエレクトラムを展開できるので、ペンデュラム召喚で更なる展開もできるでしょう。
若干採用カードが多い気はするものの、初動でこれだけ展開できるのは魅力。
遊戯王カード 幻奏の歌姫レフラン(レア) レガシー・オブ・デストラクション (LEDE) | ペンデュラム・効果モンスター 光属性 天使族 レア |
遊戯王カード 幻奏の歌姫クープレ(ノーマル) レガシー・オブ・デストラクション (LEDE) | ペンデュラム・効果モンスター 光属性 天使族 ノーマル |
また、サーチする任意のPモンスターをアストログラフ・マジシャンにすると、
- 手順8でクープレを破壊した時にアストログラフをEXデッキから回収して特殊召喚。
- クープレをサーチ。
という流れもできます。
クープレが光属性しかペンデュラム召喚できないものの、アドバンテージ面ではこちらの方がお得。
アストログラフ+エレクトラムで奇跡の魔導剣士をリンク召喚すれば、EXデッキから3体ペンデュラム召喚することもできるでしょう。
遊戯王カード アストログラフ・マジシャン(25th シークレットレア) QUARTER CENTURY DUELIST BOX(QCDB) | ペンデュラム |
幻奏の歌姫ルフラン1枚から任意のPスケールのサーチ
- 採用カード
メインデッキ:幻奏の歌姫ルフラン×3、幻奏の歌姫クープレ、幻奏協奏曲、任意のPモンスター
EXデッキ:幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハ、軌跡の魔術師 - 条件:手札に幻奏の歌姫ルフラン1枚、合計1枚。自分フィールドにモンスターが存在しない。
- 結果
フィールド:軌跡の魔術師、幻奏の歌姫ルフラン×2
Pゾーン:幻奏の歌姫ルフラン(スケール1)、任意のPモンスター
EXデッキ:幻奏の歌姫クープレ - 展開後の縛り:ペンデュラム召喚しないと軌跡の魔術師の縛りが発生したまま
- 幻奏の歌姫ルフランAを召喚して、幻奏の歌姫クープレをサーチ。
- クープレをPゾーンに置き、P効果で幻奏協奏曲をサーチ。
- 幻奏協奏曲を発動し、ルフランAとクープレ(Pゾーン)を素材に幻奏の音姫スペクタキュラー・バッハを融合召喚。
- スペクタキュラー・バッハの融合召喚時、EXデッキからルフランAをPゾーンに、スペクタキュラー・バッハの効果でデッキからルフランBをリクルート。
- ルフランAのP効果でルフランCをデッキから墓地へ送り、スペクタキュラー・バッハをパンプアップ。
- ルフランB+スペクタキュラー・バッハで軌跡の魔術師をリンク召喚。
- 軌跡の魔術師のリンク召喚時、以下の順番でチェーンを組む。
チェーン1:軌跡の魔術師の効果で任意のPモンスターをサーチ(発動後、P召喚に成功するまでモンスター効果を発動できず、Pゾーンの効果無効の縛りが発生)。
チェーン2:墓地に送られたスペクタキュラー・バッハで墓地のルフランCを蘇生。 - 手順7でサーチしたPモンスターをPゾーンに置いてペンデュラム召喚(軌跡の魔術師の縛り解除)。
遊戯王カード 幻奏の音姫スペタキュラー・バッハ(レア) レガシー・オブ・デストラクション (LEDE) | 融合・効果モンスター 光属性 天使族 レア |
こちらは幻奏の歌姫ルフランを初動とした展開パターン。
軌跡の魔術師の縛りに関する処理がちょっと怪しいですが、たぶんできる(できなかったらすまんかった)。
このルートでは軌跡の魔術師のサーチ効果により、スケール1~〇でのペンデュラム召喚の準備が整います。
軌跡の魔術師でサーチするPモンスターが光属性なら、手順4でルフランAとクープレをPゾーンに置くことでペンデュラム召喚することも可能。
フィールドにリンク4分の素材もあり、ここから召命の神弓-アポロウーサ、双穹の騎士アストラムなどにアクセスしてもいいでしょう。
ただし、ペンデュラム召喚しないと軌跡の魔術師の縛りでモンスター効果とP効果が使えないため、注意が必要です。
また、フィールドにルフランが2体いることから、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムのリンク召喚も可能。
エレクトラムが出せればアストログラフ・マジシャンを引っ張ってペンデュラム汎用パターンに持っていくこともできるでしょう。
ルフラン初動では召喚権を使ってしまいますが、オスティナート初動と併用でき、サブプランとして使えそうです。
遊戯王 PAC1-JP028 召命の神弓─アポロウーサ (日本語版 ウルトラレア) PRISMATIC ART COLLECTION |
遊戯王 RC04-JP045 双穹の騎士アストラム (日本語版 シークレットレア) RARITY COLLECTION ─QUARTER CENTURY EDITION─ |
宣告者
続いて、宣告者との混合案。
宣告者はどちらかと言えば汎用カードですが……
宣告者のパーミッション効果は相手ターンにも発動でき、幻奏の持つ縛りをする抜けることが可能。
幻奏は光属性・天使族で統一されているので宣告者の手札コストにも困りません。
また、ローリイット・フランソワで墓地の宣告者をサルベージできるのも大きな強みと言えるでしょう。
コメント